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冷蔵庫の掃除方法は?頻度別にすることと冷蔵庫をきれいに保つポイントを徹底解説

冷蔵庫の掃除方法は?頻度別にすることと冷蔵庫をきれいに保つポイントを徹底解説
ついつい冷蔵庫の掃除が面倒だと感じて、あと回しにしていませんか?しかし、冷蔵庫が汚れたままだと、私たちの健康や冷蔵庫内の食品の鮮度を守ることができません。そのため、定期的な冷蔵庫の掃除が必要です。そこで、この記事では掃除の頻度別に冷蔵庫の掃除方法をご紹介します。また、掃除をしたきれいな状態をキープする方法も解説しています。少しでも掃除の負担を減らすために参考にしてください。

冷蔵庫はどうして汚れやすい?

冷蔵庫は食材を保管する場所です。そのため、調味料や魚・肉のドリップ、野菜の泥や切れ端などが付いて、汚れやすくなっています。汚れを放置すると雑菌やカビが繁殖し、一緒に冷蔵庫で保存している食品に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、冷蔵庫は定期的に掃除をしましょう。

冷蔵庫掃除の事前準備

冷蔵庫を掃除する時は、あらかじめ準備しておくと掃除をスムーズに進められます。ここで、事前準備のポイントを4つご紹介します。

賞味期限切れの調味料・食品を捨てる

まずは賞味期限が切れている食品や調味料を捨てて、冷蔵庫の中のものを減らしましょう。「いつか使うかもしれない」と保管しておいた小袋の醤油や納豆付属のからしなどは、使っていないのであれば捨ててください。冷蔵庫の中身を減らすことで、冷気が循環しやすくなり電気代の節約にもつながります。

冷蔵庫の中に食品が少ない日に掃除をおこなう

冷蔵庫の掃除をする時は、中に入っている食品を一度取り出す必要があります。そのため、なるべく冷蔵庫の中身が少ない日に掃除をおこなうほうが、手間が少なくて済みます。冷蔵庫の中身を使い切り、まとめ買いをする前に掃除をしましょう。

食品を保管する準備をする

冷蔵庫を掃除する間、冷蔵や冷凍で保存する必要がある食品を保管する場所を準備しましょう。クーラーボックスや発泡スチロールに保冷剤を入れて、食品の鮮度をキープします。

冷蔵庫の電源を切る

冷蔵庫の掃除中は扉を開けっぱなしにするため、一度電源を切る必要があります。電源を付けたままだと冷やすための電力が必要になり、電気代が高くなってしまう可能性があります。さらに、冷蔵庫が冷えたままだと、油などの汚れを落としにくいでしょう。常温で掃除するほうが、汚れを落としやすいためおすすめです。

冷蔵庫掃除の部分と頻度

冷蔵庫の場所ごとの掃除頻度の目安を表にまとめました。冷蔵庫は一気にまとめて掃除することもできますが、掃除をしたほうがよい頻度が場所ごとに異なります。

頻度 場所
週に1度 製氷機の給水タンク・浄水フィルター
1カ月に1度 ドア表面、汁受け部、パッキン
3カ月に1度 冷凍室、冷蔵室、野菜室
(棚、ポケット、ケース)
半年~1年に1度 冷蔵庫の上、下、背面、排気口、蒸発皿
電源プラグ、コード

頻繁に使用する場所や雑菌が繁殖しやすい場所は、高い頻度で掃除をしましょう。ただし、冷蔵庫の外側などは半年~1年に1回で十分です。

【週に1度】冷蔵庫の掃除方法

週に1度掃除をしたほうがいいのは、製氷機周辺のパーツです。なぜなら、頻繁に水を交換したり氷を取り出したりするため、外気にふれる機会も多く、ほこりや汚れが溜まりやすい場所だからです。定期的な掃除によってカビの発生を防ぎましょう。

給水タンク・浄水フィルターの掃除の方法

製氷機の給水タンクや浄水フィルターの掃除方法をご紹介します。

用意するもの

  • スポンジ
  • 中性洗剤

基本的に水洗いで大丈夫ですが、汚れが気になる場合は中性洗剤を使います。やわらかいスポンジを使い、こすり傷を付けないようにしましょう。

給水タンク・浄水フィルターの掃除手順

  • STEP 1 給水タンクを取り外す
    水を補給する時と同様に、給水タンクを取り外します。
  • STEP 2 蓋に付いている浄水フィルター・給水パイプを取り外す
  • STEP 3 蓋のふちにあるパッキンを取り外す
  • STEP 4 各部品をやさしく水洗いする
    水で落ちない汚れは、食器用洗剤をつけたスポンジで落とします。
  • STEP 5 乾燥後にパーツを取り付け、給水タンクに水を入れて蓋を閉める

雑菌の繁殖を防ぐために、高温のお湯を使ったり煮沸消毒したりすると、給水タンクが変形する可能性が高いためおすすめできません。硬いブラシや漂白剤の使用も、給水タンクや浄水フィルターの劣化の原因となります。浄水フィルターは掃除をしても汚れが落ちにくくなってきた場合は、新しいものと交換しましょう。

製氷機内部の掃除方法

製氷機内部の掃除は、1~2カ月に1度の頻度で大丈夫です。製氷機の内部が汚れていると、汚れた水で氷を作ることになります。ただし、メーカーや冷蔵庫の種類によっては、製氷機内部の自動洗浄機能が付いています。事前に説明書を確認してから掃除をおこないましょう。

用意するもの

  • クエン酸 大さじ1杯
  • 水 300ミリリットル
  • 食紅 付属スプーン 1/2杯

クエン酸は水と酢を2:1の割合で混ぜたものでも代用できます。食紅はクエン酸が完全に流れたかを確認するために混ぜますが、なくても掃除は可能です。また、製氷機専用の洗浄剤も販売されています。

製氷機内部の掃除手順

  • STEP 1氷を貯氷ケースから出す
  • STEP 2給水タンクのフィルターを取り外す
  • STEP 3クエン酸と水、食紅を給水タンクに入れ、よく混ぜる
  • STEP 4給水タンクに設置し、製氷する
  • STEP 5ピンク色(食紅の色)をした氷ができたのを確認したら給水タンクを水洗いする
  • STEP 6給水タンクに水を入れ再び設置する
  • STEP 7製氷を食紅の色がなくなるまで3~5回程度繰り返す
  • STEP 8色付きの氷がなくなったのを確認したら、貯氷ケースの氷をすべて捨てる

製氷機の内部の掃除後に、できた氷を貯めておく場所も水洗いしておきましょう。水洗いでほこりや汚れを落とします。

【1カ月に1度】冷蔵庫の掃除方法

1カ月に1回掃除したほうがいい場所は、ドア表面・汁受け部・パッキンです。冷蔵庫を開け閉めするたびに外気に触れ、汁気による汚れが付着しやいため、比較的こまめな掃除が必要となります。

ドア表面・汁受け部・パッキンの掃除方法

ドア表面・汁受け部・パッキンの掃除方法をご紹介します。

用意するもの

  • やわらかい布
  • ぬるま湯
  • 中性洗剤

冷蔵庫のパーツを傷付けないように、やわらかい布を用意しましょう。冷蔵庫用のウエットティッシュなどでも代用できます。

掃除の手順

  • STEP 1やわらかい布にぬるま湯をふくませてドアの表面や汁受け部・パッキンなどの冷蔵庫内部の汚れを拭き取る
  • STEP 2頑固な汚れがある場合は、ぬるま湯で薄めた中性洗剤をやわらかい布にふくませて汚れを拭き取る
  • STEP 3中性洗剤を使った場合は、洗剤が残らないよう水拭きする
  • STEP 4乾いた布で水気を取り除く

特にドアノブは手垢が付くため、黒ずみやカビが発生しやすい場所です。また汁受け部分は汚れていると変形や異臭の原因になるため、よく拭くことをおすすめします。

【3カ月に1度】冷蔵庫の掃除方法

冷凍室・冷蔵室・野菜室は3カ月に1回掃除しましょう。ただし、汚れが付きやすい場合はもう少し掃除する頻度をあげるなど、ご自宅の冷蔵庫の状態に合わせて掃除をしてください。

冷凍室、冷蔵室、野菜室の掃除方法

冷凍室、冷蔵室、野菜室の掃除方法をご紹介します。

用意するもの

  • クーラーボックスや保冷バッグ
  • 保冷剤
  • スポンジ
  • やわらかい布
  • 中性洗剤
  • 歯ブラシ
  • 綿棒

掃除を始める前にクーラーボックスや保冷バックに冷蔵庫の中身を移動させ、掃除中の食材の鮮度を守ります。細かい部分の掃除には、歯ブラシや綿棒が役に立ちますよ。

掃除の手順

  • STEP 1冷蔵庫の電源を切る
  • STEP 2冷蔵庫の中のものを取り出す
    クーラーボックスに冷蔵庫に入っていた要冷蔵の食材を移して保管しておきます。この時に賞味期限が切れていないか確認し、必要のないものなどは捨てましょう。
  • STEP 3棚やトレイなど外せるパーツを取り出し、洗って乾燥させる
    外せるパーツは基本的に水洗いをしましょう。汚れはやわらかいスポンジで落とし、硬いたわしやブラシを使わないようにします。
  • STEP 4きれいなやわらかい布にぬるま湯で薄めた中性洗剤をふくませて冷蔵庫内(冷凍室、冷蔵室、野菜室)を拭きあげる
  • STEP 5洗剤が残らないよう再度水拭きをする
  • STEP 6パッキンや細かい部分を掃除する

歯ブラシや綿棒を使うと、細かい部分にたまっている汚れを落としやすいでしょう。
掃除の最後に除菌スプレーをかけると、カビや雑菌が増殖しにくくなるためおすすめです。

【半年~1年に1度】冷蔵庫の掃除方法

半年~1年に1回掃除したほうがいい場所は、冷蔵庫の裏・上下など冷蔵庫外部です。電源コードを差しているコンセント周りにほこりが溜まりすぎてしまうと、火災の原因となる可能性もあります。1年に1回、大掃除をする時などに冷蔵庫の外側を掃除する習慣を付けましょう。

冷蔵庫の裏・周辺の掃除方法

冷蔵庫の裏や周辺の掃除方法をご紹介します。

用意するもの

  • 掃除機
  • ハンディモップ(フロアモップ)
  • やわらかい布
  • ペーパータオルまたは雑巾

冷蔵庫の外側はほこりがたまりやすい場所なので、掃除機を使います。また、コンロの近くに冷蔵庫を設置している場合は、油汚れがはねてほこりがべたついているので水拭きが必要です。

掃除の手順

冷蔵庫の外側を掃除するためには、冷蔵庫を動かす必要があります。冷蔵庫を動かす際は、まず電源コードを抜いて電源を切ります。脚カバーを取り外し、脚カバーのほこりをふき取りましょう。次に、脚カバーを外したところにある高さ調整脚を回して冷蔵庫を床から浮かせたら、手前に引き出してください。冷蔵庫を動かしたら、掃除を始めます。

  • STEP 1ハンディモップで冷蔵庫の上のほこりをとり、濡れた雑巾で拭く
    頑固な汚れにはセスキ水(水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1)を使って拭き掃除をする
  • STEP 2背面のカバーを取り外す
  • STEP 3掃除機またはハンディモップで冷蔵庫の背面、蒸発皿のほこりを取り除く
    蒸発皿は取り外しができないため、周辺のほこりを落としましょう。
  • STEP 4電気プラグ・コード、排気口のほこりを取り除く
  • STEP 5冷蔵庫下にあたる部分に掃除機をかけ、拭き掃除をする

冷蔵庫を動かす時は、床を傷付けないように下にマットや新聞紙を敷くことをおすすめします。また、冷蔵庫を傾けた時にドアが開かないよう、テープで固定しておきましょう。冷蔵庫の裏面にほこりが溜まったり、ものが挟まったりして排気がうまくできないと、冷蔵庫を動かすための電力が余計に必要となります。冷蔵庫の外側は1年に1回は点検をおこない、掃除をしましょう。

冷蔵庫を動かさずに下を掃除する方法

冷蔵庫を動かさずに冷蔵庫の下を掃除する時は、ハンガーとストッキングを準備しましょう。針金ハンガーを楕円形に変形し、上からストッキングを被せます。ストッキングがピンと張った状態になるようにテープで固定し、冷蔵庫の下に差し込んで掃除ができます。ストッキングに起こる静電気の力を利用して、ほこりをからめとります。

冷蔵庫の掃除で注意する点

冷蔵庫を掃除する時の注意点をご紹介します。冷蔵庫の故障や怪我につながる行為になりますので、掃除をする前に確認しておきましょう。

変色や傷の原因となる掃除道具は使わない

冷蔵庫の掃除をする時は、つい汚れが落ちやすい洗剤や道具を使いたくなるかもしれません。しかし、これは注意が必要です。メーカーによって、変色や傷の原因となる掃除道具が指定されています。推奨されていない洗剤や掃除道具を、取扱説明書で事前に確認しましょう。主に変色や傷の原因となる掃除道具は次のとおりです。

【洗剤】

  • 中性以外の洗剤
  • 塩素系漂白剤
  • ガラス用洗剤
  • クレンザーや研磨剤、粉石鹸
  • ベンジン、シンナー、アルコール
  • 重曹
  • クエン酸、お酢

【掃除道具】

  • 熱湯
  • たわし、メラミンスポンジ

機械部分には触らない

冷蔵庫は電化製品のため、電源コードを抜いてから掃除をおこなわないと、蒸発皿周辺の機械部分に触って感電や火傷をする恐れがあります。電源を切ったあとでも、掃除をする際は機械部分に注意してください。

電源を切ったあとは再設定が必要

掃除をする時に冷蔵庫の電源プラグを抜いた場合、冷蔵庫の設定がリセットされます。そのため、掃除を終えて電源を入れたあとに、冷蔵庫や冷凍庫の温度の設定を再びおこないましょう。

冷蔵庫をきれいに保つポイント

ここからは冷蔵庫をきれいに保つためのポイントを4つご紹介します。普段の使い方を意識することで、冷蔵庫が汚れにくくなり、掃除の負担軽減につながるでしょう。

食材の汚れなどはすぐに拭き取る

冷蔵庫に汚れが付いていたら、すぐに拭き取ってきれいにしましょう。時間が経つと汚れがこびり付いて、落としにくくなります。さらに、その汚れが他の食材に付着し、冷蔵庫の中がどんどん汚くなってしまいます。汚れを気付いた時に拭き取ることを習慣にすれば、冷蔵庫の中がきれいに保てるでしょう。

冷蔵庫に食品を詰め過ぎない

冷蔵庫に食材をパンパンに入れてしまうと、冷気が循環しにくくなって食品がうまく冷えません。賞味期限が切れた食品などは捨てて、冷蔵庫の中身は7割程度になるようにしておきましょう。また食品を詰め過ぎないことで冷気が循環しやすくなり、電気代の節約にもつながります。
一方、冷凍庫は8~9割になるように、食材を詰めたほうがよいとされています。これは、冷凍されているもの同士がお互いに冷やす効果が働くからです。まとめ買いをした時は、なるべく冷凍保存にしておくことをおすすめします。

肉や魚は保存袋に入れる

火を通してから食べる必要がある肉や魚は、保存袋に入れてから冷蔵庫や冷凍庫で保管しましょう。肉や魚から漏れた汁(ドリップ)が、他の食材を汚染してしまうことがあります。ラップだけで包んだ冷凍のお肉を冷蔵庫で解凍してしまうと、ドリップが冷蔵庫の中に流れて掃除が大変です。

収納用品を活用する

冷蔵庫の中が調味料やこまごまとした食材で散らかっている場合は、収納用品を使用すると整理整頓が簡単です。整理ボックスやトレイに入れておくことで、掃除がしやすくなったり、食品が見やすくなり賞味期限切れを防いだりできます。100円均一やホームセンターで販売されていますので、収納したい食材に合わせて購入してみてはいかがでしょうか。

冷蔵庫と冷凍庫の適温をキープする

カビや雑菌の繁殖を防ぎ、保管している食材の鮮度を保つためには、冷蔵庫は10度以下、冷凍庫は-15度以下にしておく必要があります。冷蔵庫の設定を見直して、適温がキープできているか確認しましょう。

まとめ

冷蔵庫を掃除すると、衛生面がよくなることはもちろん、冷却効率が上がります。冷蔵庫は意外と電力を使う家電製品のため、掃除によって冷却効率を上げると光熱費を抑えることも可能です。また、冷蔵庫の中に保管しておくと独特の臭いが付いてしまうと感じているのであれば、掃除によってその臭いを防ぎましょう。冷蔵庫内は食料を詰め込み過ぎずに整理整頓をおこなうことで、賞味期限切れを防ぎフードロスの発生を抑えられます。ぜひ、この記事を参考に定期的に冷蔵庫の掃除をおこなってください。

執筆者

古泉葵

2020年からフリーランスのWebライターとして活動。ライフスタイルやグルメなど幅広い分野の記事を執筆。理系大卒のため、ロジカルな文章の作成が得意。

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