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ガスコンロの掃除方法は?重曹を使ったお手入れから汚れ防止のコツまで徹底解説!

毎日の料理で使う機会の多いガスコンロ。そんなガスコンロの焦げつきなどを放置すると、やがて頑固な汚れとなって落とすのが大変になります。そうなる前に、日々のお手入れでキレイな状態を保てるようにしましょう!ちょっとの工夫で、お掃除が楽になりますよ。本記事では、ガスコンロの掃除方法や汚れの防止方法を詳しくご紹介します。

掃除の前に、ガスコンロのパーツを把握しよう

ガスコンロは、いくつかのパーツが組み合わさってできています。まずは、どんなパーツがあるのか確認しておきましょう。

五徳(ごとく)

鍋やフライパンなどを乗せる台となる部分です。火元と少し距離を作ることによって、高温の火を鍋・フライパン等の底部分にしっかり当てられるようにしています。

天板

天板は「トッププレート」とも呼ばれ、炎の出るコンロの下にある板のことです。ガラスやホーロー、フッ素コートなど、さまざまな種類(素材)があります。

バーナー

炎が出る火口部分です。バーナーには、バーナーカバーやバーナーキャップが設けられています。

排気口・排気カバー

調理等によって出る煙や湯気などを、室外へと出すための排気口。汚れを防ぐため、排気カバーが設けられています。

グリル

いわゆる、魚焼き機の部分です。なお、グリル内もグリル皿やグリル扉、焼き網といったパーツに分けられます。

ガスコンロの汚れの種類は?

ガスコンロには、どのような汚れがつきやすいのでしょうか?具体的には、「焦げ」と「油汚れ」が挙げられます。以下で、それぞれ簡単にご説明しましょう。

焦げ

料理していると油が飛んだり、鍋から汁などが吹きこぼれたりするものです。それらをすぐ拭き取らず置いておくと、コンロからの熱によって焦げついてしまいます。この焦げが蓄積していくと、こびりついて落ちにくくなるのです。

油汚れ

料理中には、どうしても油が周囲に飛んでしまいます。また、油を使って料理すると、そこから出る湯気にも油が含まれます。これが天板や換気扇、あるいは周囲の壁などに付着して、油汚れとなります。

汚れは大きく分けて2種類あり、酸性とアルカリ性のものに分かれます。酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使用し、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使用することで、汚れが中和されキレイになります。焦げも油汚れも「酸性汚れ」になりますので、ガスコンロの掃除にはアルカリ性の洗剤を使用しましょう。ただし、メーカーによっては強すぎる洗剤を推奨していないものもありますので、お使いのガスコンロの取扱説明書に目を通しておくと安心ですね。

ガスコンロの日々のお手入れ方法

汚れが落ちにくくなる前に、日ごろからガスコンロをお手入れして、キレイな状態を保ちましょう。少しのお手入れで、頑固な汚れを防ぐことができます。

使用後は軽く拭き取る

油や汁などの汚れは、そのまま放置せず使用後すぐに拭き取りましょう。アルカリ性の重曹スプレーやスキスプレーを使い、コンロを使った後の天板等に吹きかけて拭き取ります。

五徳などのパーツ類は週に1回掃除する

前述した通り、ガスコンロはいくつかのパーツに分かれています。特に、五徳など汚れやすいパーツ類については、週1回を目安としてこまめに掃除しましょう。

日々のお手入れを心がけることで、頑固な汚れの付着を防ぐことができます。

ガスコンロ掃除に必要なものを準備しよう

ガスコンロを掃除する際、準備したいアイテムをご紹介します。

歯ブラシ(掃除用ブラシ)

掃除用ブラシを用意すると、細かな部分まで汚れを落としやすいでしょう。専用のブラシがない場合は、歯ブラシで代用することもできます。

重曹・セスキ・クレンザー

重曹やセスキ、クレンザーを使うと、ガスコンロをキレイに掃除できます。

重曹スプレー・重曹ペーストなどの作り方

重曹やセスキ、スプレーボトルなどは、100円均一ショップやホームセンターなどでも手軽に入手できます。必要なものを揃え、以下手順に従って作ってみましょう。

重曹スプレー

【必要なもの】

  • 重曹粉末
  • スプレーボトル

【作り方】
水100mlあたり、重曹粉末を小さじ1杯目安で入れます。かき混ぜて重曹粉末が溶けきったら、スプレーボトルに入れて完成です。

重曹スプレーにアロマオイルを数滴入れると、掃除した後にほのかな香りが残ります。また、重曹は身体にも無害。小さなお子さんやペットがいる方でも安心ですし、キッチンだけでなくお風呂やテーブルなど色んな場所に使えるので、常備しておくと便利です。

セスキスプレー

【必要なもの】

  • セスキ炭酸ソーダ
  • スプレーボトル

【作り方】
水100mlに対して、セスキ炭酸ソーダを1gほど入れます。かき混ぜて粉がなくなったら、スプレーボトルに入れて完成です。

重曹と同じく、セスキスプレーも身体に無害。特に、油汚れを落とすのに役立ちます。

重曹ペースト

【必要なもの】

  • 重曹

【作り方】
重曹と水を2:1の比率で混ぜます。重曹スプレーのように溶けきることはなく、ドロドロした状態になったら完成です。

厳密に2:1を守る必要はなく、重曹に少しずつ水を加えて、ドロドロ状になるまで混ぜれば問題ありません。

市販のスプレーやクレンザーを買ってもいいですが、自分でも安価かつ簡単に作ることができですので、試しに作ってみてくださいね。

ラップ

クレンザーでガスコンロを掃除する場合、たわしやスポンジではなくラップを使うことで、コンロに傷をつけずキレイにできます。ラップはクレンザーを吸収しないので、クレンザーの研磨効果が存分に活かせる点もメリットといえるでしょう。ラップをくしゃくしゃにした状態でクレンザーのついた箇所を、くるくると小さな円を描くように優しくこすってください。

【汚れの度合い別】ガスコンロ掃除の基本

汚れの度合いによって、適した掃除方法が異なります。以下に3段階で基本的な掃除方法をご説明します。

軽度な汚れ★☆☆

日々のお手入れでお伝えしましたが、重曹スプレーなどを吹きかけて拭き取りましょう。軽度な汚れは、これだけでキレイに落とせます。

中度の汚れ★★☆

中度の汚れには、重曹ペーストを活用しましょう。先にご紹介した手順で重曹ペーストを作ったら、汚れた箇所に塗って30分ほど放置。その後、キレイに拭き取ります。

重度の汚れ★★★

落ちにくい重度の汚れは、取り外せるパーツと取り外せないパーツで別々に掃除しましょう。まず、取り外せるパーツは、煮沸した重曹水に2時間ほどつけ置きします。一方、取り外せないパーツは重曹ペーストを塗り、ラップで覆いましょう。時間をおいて拭き取れば、汚れがキレイになります。

【パーツ別】ガスコンロの掃除方法と手順

ガスコンロはいくつかのパーツに分けられますが、それぞれに適した掃除方法があります。ここで、パーツ別の掃除方法を詳しくご説明します。

五徳の掃除方法

五徳はごしごし擦り洗いするのではなく、沸騰させた重曹水につけ置きしましょう。そして食器を洗う際、一緒に洗うことで汚れ残りを防げます。なお、ステンレス製の五徳は、使い続けると熱の影響で変色が見られるかもしれません。そんなときは、ステンレスクリーナーを使って洗うと、もとの色味が少し戻ってきます。

天板の掃除方法

天板の掃除には重曹が役立ちます。汚れた場所にスプレーを吹きかけるか、重曹ペーストを塗りましょう。中性洗剤やクレンザーと併用するのもおすすめです。そして、先ほどご紹介したラップを使い、擦り洗いします。最後は重曹などが残らないよう、水拭きしてください。
なお、ガラスの天板はクリームクレンザーをたくさん使うと、塗装が剥がれたり色が落ちたりする恐れがあります。また、ホーローやフッ素、ステンレスは強くこすると、コーティングが剥がれたり傷ついたりすることもあるので注意してください。

バーナーの掃除方法

バーナーは、取り外せるパーツとそれ以外とで掃除方法が異なります。バーナーリングやバーナーキャップは、取り外して掃除しましょう。取り外したら、まずは歯ブラシや掃除用ブラシなどで、詰まった汚れを取り除きます。その後、重曹スプレーを吹きかけて掃除してください。これを、週1回程度の目安でおこないます。取り外せない温度センサー等のパーツは、基本的に水拭きで汚れを掃除するのがおすすめです。

排気口・排気カバーの掃除方法

排気口の掃除は、水をキッチンペーパーに吸収させて絞り、細い棒(割りばしなど)にくくりつけて拭くのがおすすめ。キレイになったら、水分を拭き取って乾燥させます。排気カバーは、その間に沸騰した重曹水につけ置きしましょう。

グリルの掃除方法

グリルの内部を掃除する際には、重曹を使うのがおすすめです。重曹スプレーや重曹ペーストを使って擦り洗いします。洗剤と併用しても構いませんが、いずれも掃除した後はしっかり水拭きで拭き取ってください。

なお、グリル内はバーナーや電子部品などがあるため、重曹スプレーは直接吹きかけないこと。故障や火災などの原因になります。キッチンペーパーに含ませて汚れに当て、そのまま少し置いて拭き取るのがおすすめです。

フレームの掃除方法

コンロの外枠にある隙間部分のフレームは、隙間につまようじなど細いものを差し入れて、詰まった汚れを掻き出しましょう。その後、セスキスプレーを拭いて染み込ませたキッチンペーパーを隙間に当て、同じように上からつまようじ等を当てて隙間の汚れを掻き出します。最後に、出てきた汚れを拭き取ってください。

掃除を楽に!ガスコンロをキレイに保つアイテム

市販されているさまざまな掃除アイテムを使って、ガスコンロをキレイに保ちましょう。そうすれば、ガスコンロに汚れがつきにくくなり、日々の掃除が楽になります。いずれのアイテムも、ホームセンターなどに行けば手軽に購入でき、それほど高額なものではありません。

排気口カバーを設置する

料理の際に飛ぶ油などの汚れから排気口を守るため、排気口の上には排気口カバーを置くのがおすすめです。カバーを定期的に洗うようにすれば、排気口そのものが油で汚れません。ただし、排気口カバーの中には、グリル使用時に外さなければいけないものもあるので注意してください。なぜなら、排気口がおおわれていると煙や熱が出にくくなって中にこもり、火災などの原因になる可能性があるためです。

フレームカバーを貼る

フレームカバーを使うと、コンロの外側部分にある隙間を覆い隠せるため、汚れが入りにくくなります。隙間汚れは除去するのが大変なので、フレームカバーを日常的に貼っておけば掃除がとても楽になるでしょう。フレームカバーは、隙間部分に沿って貼るだけ、透明で目立たないものもあります。ほとんどはフリーサイズなので、ご自宅のガスコンロに合わせてカットして使いましょう。フレームカバーは簡単かつキレイに剥がせるので、汚れてきたら新しいものに交換してください。

レンジガードを活用する

レンジガードを使って、レンジの横と奥を囲いましょう。そうすれば、コンロ以外の周辺に油が飛んで汚れるのを防げます。特に油が飛び散りやすい、揚げ物などの際に重宝するアイテムです。ずっとレンジガードを設置しておいてもいいですが、折りたたみできるスタイリッシュなものもあります。そうしたタイプなら、必要なときだけ広げて使えて便利です。そのほか、油を使った料理が少ないなら、使い捨てタイプを用意しておくのもいいでしょう。中には横と奥だけでなく、前方部分まで囲えるレンジガードもあります。

まとめ

日常的に料理で使うガスコンロ。油が飛び散ってべとついたり、汚れが焦げついてしまったりと、掃除が大変な場所の一つです。頑固な汚れは、洗剤を使って力を入れてこすっても、なかなか落ちません。だからこそ、ガスコンロは日ごろからのお手入れや汚れにくくするための工夫をするのがおすすめ。それだけで、ガスコンロのお掃除がとても楽になります。

お掃除する際には、パーツ毎に適した掃除方法があります。本記事でご紹介した内容を参考に、キレイで快適なガスコンロを保ちましょう。そうすれば、日々の料理もちょっと楽しくなるかもしれませんよ。重曹スプレーなど掃除に便利なアイテムも簡単に手作りできますので、あらかじめ作って常備しておくと安心です。

執筆者

三河 賢文

フリーランス
ナレッジ・リンクス(株)代表
NPO法人HASHIRU理事
WILD MOVE主宰/ランニングトレーナー

“走る”フリーライターとして活動。学生時代から15年以上の経験を持ち、現在はディレクションや編集業務も手掛ける。結婚後はライフステージの変化に応じて5回引っ越し。現在は都内の持ち家を手放して千葉県へ移住し、田舎暮らしを楽しむ。趣味はマラソンと薪割り。4人の子と1匹の犬と暮らす大家族。

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