このページの一番上へ

トイレの掃除方法は?汚れの種類や日々のお手入れ方法、キレイに保つポイントを徹底解説!

トイレは日常生活のなかでも頻繁に使う水場で、どうしても汚れが溜まりやすい場所でもあります。さらにこうしたトイレの汚れは、放置してしまうとどんどん落としにくくなり、いざ掃除をしようと思い立った時には大変な思いをすることも……。そんな頑固な汚れにさせないためには、日々こまめにお手入れすることが大切です!そこで今回は、いつでもキレイなトイレに保つためのお掃除術をご紹介していきます。

トイレの汚れの種類は?

まずは具体的な掃除方法の前に、なぜトイレに汚れが溜まりやすいのか、原因をかんたんに解説。汚れの根本を知っておくことで、きちんと適切かつ効率的に掃除ができるようになります。それでは、さっそくトイレの汚れの特徴を詳しく見ていきましょう。

黄ばみ(尿石)

便器の縁や便座の裏などが黄ばむ大きな原因は、尿はねです。尿にはカルシウムが含まれているので、時間が経つにつれて固形化してしまう性質があります。そして一度こびり付くと水では簡単に流れず、どんどん固まってその場所に密着。特にこれが何年も放置されていくと、より硬い尿石となり、場合によっては洗剤でこするだけでは落ちなくなってしまうケースもあります。

黒ずみ(カビ)

トイレで黒ずみが発生しやすいのは、便器のなかで封水している水溜まりの部分。よくあるのは、水位付近に出てくる汚れです。原因はさまざまですが、特に大きいのはカビや雑菌。こうした菌類は根を張るように生えている汚れのため、こするだけでは簡単には落ちません。また水道水の成分やホコリなどが溜まって、黒ずみ汚れになっている場合もあります。

水垢

例えば蛇口などの水回りで、白くざらざらとしたウロコのような汚れが付着しているのを目にしたことはありませんか?これらは、水道水に含まれるカルキなどの成分が固まった水垢です。汚れが溜まっていくメカニズムは、実は黄ばみも水垢も似たようなイメージ。いずれもミネラルに分類される要素が原因となって固形化し、落ちにくい頑固な汚れになってしまいます。

またお風呂などでも見かける、ピンク汚れも水垢といわれることがあります。ピンク汚れは上記の性質とは異なり、微生物が繁殖している状態。カビや白い水垢ほどしつこい汚れではないので、早めに対処すれば比較的簡単に落とせます。

上記の汚れは大きく2種類に分類でき、酸性とアルカリ性のものに分かれます。酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使用し、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使用することで、汚れが中和されキレイになります。
カビなどの黒ずみは「酸性汚れ」、尿石や水垢などの黄ばみは「アルカリ性汚れ」になりますので、トイレの掃除には酸性とアルカリ性の洗剤を使い分けましょう。ただし、メーカーによっては使用できない洗剤や水拭きを推奨していないものもありますので、お使いのトイレの取扱説明書に目を通しておくと安心ですね。

トイレ掃除に必要なものを準備しよう

前述のとおり、トイレ掃除では汚れの原因に合わせた種類の洗剤が必要です。もちろん洗剤だけでなく、汚れを落とすための道具も欠かせません。そこで以下からは、トイレ掃除で用意しておきたい、便利なグッズをご紹介していきます。

お掃除シートやスプレー

日常的なトイレ掃除で必須なのが、汚れの拭き取りができるお掃除シートや洗浄スプレーです。お掃除シートで日頃から拭き掃除をしておけば、基本的には便座や便器などはキレイに保てます。サッと拭いてあとはトイレに流すだけなので、あまり負担にもならないでしょう。

また洗浄スプレーは、普段のトイレ掃除であれば、一般的にトイレ用として市販されている中性洗剤でも問題ありません。先ほども出てきた黄ばみ・黒ずみ・水垢用の酸性・アルカリ性洗剤は、汚れが気になりはじめた時の掃除に使う程度でもOKです。

ブラシやメラミンスポンジ

汚れをこすって落とすためには、トイレのブラシやメラミンスポンジを用意しておきます。ブラシなどの種類は何でも構いませんが、なるべく便器の縁などにも届きやすいものがおすすめです。また特に頑固な汚れにはメラミンスポンジを使うと便利ですが、表面を研磨する特殊な繊維になっているため、特にプラスチックになっている場所は傷を付けてしまう場合も。あらかじめトイレの説明書で注意書きされているケースもあるので、事前にチェックしておきましょう。

塩素系の洗剤

どうしても汚れがひどく、酸性やアルカリ性の洗剤でも落ちない場合には、より強力な塩素系のクリーナーを準備します。殺菌力も強く、特に長年放置してきた汚れを取り除くには、塩素系がおすすめです。ただし塩素系と酸性の洗剤と混ぜてしまうと、人体に危険なガスが発生してしまうので注意が必要。必ずそれぞれ単独で使用するようにします。

ハンディモップ

トイレは尿や水などから発生する汚れだけでなく、当然ながらトイレットペーパーのちりやほこりなども溜まっていきます。ハウスダストの原因になる可能性もあるので、きちんとこまめに取り除けるように、ハンディモップがあると便利でしょう。ハンディモップがあれば日常的に掃除しやすいですし、気になった時にすぐ拭き取れるのでおすすめです。

ノズル用洗剤

意外と忘れがちなのが、ウォシュレットのノズル。使用した時の跳ね返りで汚れが溜まりやすく、衛生的にも定期的な掃除が欠かせません。細かい部分なので便器用のブラシやスポンジだと掃除しにくいかもしれませんが、ノズル用の洗剤なら、吹きかけて放置するだけでキレイにできます。専用のクリーナーはいくつも市販されているので、ぜひ活用してみましょう。

タンク洗浄剤

便器に流す水を溜めるトイレタンクも、湿気がこもりやすく、カビや水垢などの汚れが付着していく場所です。トイレタンクがキレイでないと、それも汚れの原因になってしまうため、きちんと清潔に掃除しておきましょう。

ただしトイレタンクの内部には、さまざまなパーツが組み込まれており、複雑な構造になっています。単純に洗剤をかけてゴシゴシこすってしまうと、壊してしまう危険があるので要注意。そのため洗剤を流しいれて放置するタイプの専用クリーナーを用意しておきましょう。

トイレのお手入れ方法・手順

まずはお掃除箇所を把握しましょう

毎日のトイレ掃除は、便器・床・壁などを拭くお掃除シートとハンディモップを用意しておけばOK。基本的には、全体的に簡単な拭き掃除をしていくようなイメージです。では次から、各場所の具体的な掃除方法を見ていきましょう。

できれば毎日する掃除

毎日のトイレ掃除の基本は、汚れが軽い場所から強い場所へと掃除することです。また、ほこりは上から下へと落ちるので、上から下へと順番にキレイにしていきましょう。

できれば毎日掃除する箇所

①ほこりをきれいにする

はじめは換気扇や棚など、天井に近い部分のほこりから、ハンディモップで取り除いていきます。他にも、蛇口の頭や水受けなど、ちりやゴミが気になる場所があれば、ササっと拭いておくとよいでしょう。

②床を拭く

上からほこりを掃除していくと、ハンディモップで拭き取りきれず床に落ちてしまうごみもあります。落ちたごみを取り除くのと同時に、床も尿はねしやすい場所なので、キレイに拭き掃除していきましょう。

お掃除シートでもOKですが、尿はねは黄ばみと同じアルカリ性の汚れなので、もしイヤなにおいが気になる時には酸性洗剤のスプレーなどを使用して拭き掃除します。

③壁を拭く

見落としがちですが、特に壁の床に近い部分は汚れやすい場所。床から1mあたりも、尿はねの汚れが付いていることも多いので、足元付近にかけてしっかりと拭いておきしょう。こちらも床の時と同様に、尿はねはアルカリ性のため、汚れがひどい時には酸性洗剤を使って落としていきます。

④便器の外側を拭く

便器の外側も、床や壁と同じように汚れやすい部分です。こちらもお掃除シートで拭くぐらいで構いませんが、アルカリ性の黄ばみが目立ちやすい場所でもあるので、汚れが気になる時には酸性洗剤を使用していきます。

⑤便座のフタを拭く

便座やフタは、直接肌にも触れやすい場所でもあり、尿はね汚れも付着しやすいのでしっかりと拭き掃除していきます。特に便座の内側や裏などは、尿石が溜まりやすく、しつこく残ったままだとイヤなにおいの大きな原因に。もし多少でも黄ばみが落ちないようであれば、酸性洗剤を使ってきちんとキレイにするのがベストです。

⑥便器の縁(ふち)を拭く

ここまでに出てきたなかでも、特に汚れが付きやすいため、イヤなにおいを残さないためにもしっかりと拭き掃除します。便座やフタと同様に、なるべく尿石が溜まっていかないように、黄ばみに気が付いたら毎日の掃除で早めに対処するようにしましょう。

週1~月1の頻度でする掃除

週1~月1で掃除する箇所

便器内の掃除

毎回水で流すだけでは、どうしても汚れは残ってしまうので、週1回はブラシなどを使って便器内も掃除するようにします。もし黄ばみが気になる場合には、アルカリ性汚れの可能性が高いので、酸性洗剤を使ってみましょう。またなかなか落ちない黒ずみの場合、酸性汚れのカビや雑菌と考えられるため、アルカリ性洗剤で掃除します。

水受けタンクまわりの掃除

水受けやタンクまわりも、ほこりやちりなどの汚れが溜まっていくので、拭き掃除していきましょう。こちらも、床や壁と同様に、お掃除シートで構いません。もし水受け周辺で、白い汚れが気になる時には、アルカリ性汚れの水垢と考えられます。粉を吹くような汚れが付着している場合にも、酸性洗剤を使うとキレイに落とせます。

ノズルの洗浄

ウォシュレットをよく使う場合には、ノズルも週1回は掃除をしたほうが衛生的です。先ほども出てきたような専用洗剤などを使用して、汚れを落としていきましょう。ノズルも尿石やカビなどが発生しやすい部分なので、アルカリ性汚れの黄ばみなら酸性洗剤、酸性汚れの黒ずみならアルカリ性洗剤でキレイに掃除します。

2、3カ月~半年に1回の頻度でする掃除

2、3カ月~半年に1回掃除する箇所

換気扇の掃除

換気扇も、ほこりによる汚れが溜まりやすい部分です。放置しておくと、トイレの空間が汚れやすい原因になりますし、ほこりを吸い込んでしまう可能性も。換気扇の場合は、まず簡単に掃除機でほこりを吸い取り、カバーを外して細かい汚れを拭いて落としていきます。場合によっては、湿気でカビが生えていることもあるので、もし黒ずみが落ちない時にはアルカリ性洗剤も使いながら掃除していきましょう。

タンク内の洗浄

先ほども出てきたように、タンク内は黒ずみも水垢も残りやすいので、何カ月かに1度は専用クリーナーなどを使ってキレイにしていきます。もしどうしてもカビが目立つ場合には、アルカリ性洗剤で掃除できるとベストですが、メーカーによっては使用できないケースもあるので要注意。洗剤によって故障してしまう可能性もあるため、事前にきちんと説明書を確認してから使うようにしましょう。

頻度 掃除箇所
毎日
便器の外側
便座
便器のフタ
便器の縁
週1~月1に一回 便器の内側
水受け
ノズル
2、3ヶ月~半年に一回 換気扇
水受けタンク

毎日の掃除箇所が多く感じますが、実際にやってみると3分程度で終わる簡単なお手入れです

日々のお手入れを心がけることで、頑固な汚れの付着を防ぐことができます。理想は毎日ですが、最低でも週に1回はトイレ掃除ができるよう習慣化してみましょう。

トイレをキレイに保つコツ

トイレはこまめに掃除することも大切ですが、ちょっとした工夫をするだけで、よりキレイな状態に保ちやすくなります。次のような予防策も取り入れてみるのがおすすめです。

トイレ洗浄剤を置く

特に便器内をキレイに保ちたい時には、水洗と同時に洗浄液が流れるトイレグッズを使用しておくと効果的です。例えば水受けの置き型やスタンプ型など、さまざまな洗浄剤が出ているので、使ってみるとよいでしょう。洗浄液を毎回流すことで尿石なども残りにくくなり、におい対策にもなります。

流すときはフタを閉める

壁や床が汚れる原因は、基本的には水洗時の飛散です。便器内から菌や排せつ物が飛び散って、汚れとなって付着してしまうので、水を流す時にはフタをするようにしましょう。毎回フタをしたほうが衛生的ですし、イヤなにおいも防ぎやすくなります。

換気扇フィルターを貼る

換気扇をそのまま使っていると、本体にどんどんほこりが溜まっていくので、その分掃除も大変です。そこで換気扇用のフィルターを貼っておけば、汚れが気になってきた時にも、張り替えるだけで簡単にキレイにできます。

マットや便座カバーをやめる

マットや便座カバーといった布製品を使うと、尿はねなどの汚れを吸い込んでしまい、ニオイも残りやすいので要注意。プラスチックなどの素材に比べて、汚れを吸着させやすく、いちいち取り外して洗う手間が生じてしまいます。わざわざ洗濯するよりも、ササっと拭き掃除をしたほうが掃除の手間を減らせるため、布製品を使わないこともキレイに保つひとつの方法です。

トイレブラシをやめる

トイレブラシは、本体そのものに汚れが溜まってしまい、あまり掃除の意味がなくなってしまうケースも。とはいえ、トイレ掃除をするたびにブラシを洗うのも面倒ですし、掃除自体のハードルが上がってしまうことにもなりかねないでしょう。そこでブラシではなく、スポンジ部分が使い捨てできるタイプを使用してみるのもおすすめです。その他にも、洗浄液をかけて放置するだけのクリーナーなどもあるので、なるべく手軽にトイレ掃除がしやすい状態にしておくことも大切です。

まとめ

日常的によく使うトイレだからこそ、できるだけキレイにしておきたいもの。また、トイレのような水回りは、普通の部屋よりも汚れの原因になる要素が多いので、なるべくこまめに掃除したい場所でもあります。少し大変に感じるかもしれませんが、きちんと日頃からお手入れしておけば数分程度で終わる掃除ばかりです。ぜひ本記事を参考に、気持ちのよい空間をつくっていきましょう。

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引っ越しを繰り返す好奇心旺盛人。

関連する記事を見る
毎日の料理で使う機会の多いガスコンロ。そんなガスコンロの焦げつきなどを放置すると、やがて頑固な汚れとなって落とすのが大変になります。そうなる前に、日々のお手入れでキレイな状態を保てるようにしましょう!ちょっとの工夫で、お掃除が楽になりますよ。本記事では、ガスコンロの掃除方法や汚れの防止方法を詳しくご紹介します。
夜中に聞こえるカサカサという音や、白い壁にぬっと出現する黒い影……できれば遭遇したくない害虫がゴキブリです。一度見つけてしまうと、退治するまで落ち着かないですよね。そこで、この記事では室内にゴキブリを侵入させないための対策と、効率的にゴキブリを駆除する方法についてご紹介します。
春から秋にかけて室内で見かけるようになるコバエ。放っておくと、いつの間にか大量に湧いていて、何匹捕まえてもどんどん出てくる……なんてこともありますよね。そこで今回は、コバエを発生させないための対策・駆除方法をお教えします。
不動産お役立ち記事・ツールTOPへ戻る