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新築マンションの探し方は?エリア選択のコツや部屋選びのポイントについて徹底解説

新築マンションの探し方は?エリア選択のコツや部屋選びのポイントについて徹底解説
家の購入といえば「一生の買い物」といわれるほど、数あるライフイベントのなかでも特に大きな費用がかかるもの。だからこそ、「失敗したらどうしよう」と不安は尽きませんよね。そのため、おそらく事前の情報収集を念入りにする方は多いはずです。

新築マンションを購入する際には、まずインターネットなどで情報を調べる方が多いのではないでしょうか。しかし、実際に調べてみると情報が多すぎて、どのように探せばよいかわからなくなってしまうかもしれません。その結果、せっかく新築マンションを購入したのに、「思っていた生活と違う」と後悔してしまうことも。そうならないために、ここで新築マンションの探し方を詳しく解説します。この記事を読んで、理想の生活を送ることのできる新築マンションを見つけましょう。

新築マンションを探す前に、予算や計画を整理する

新築マンションを探す前に、予算や計画を整理する

新築マンションを探しはじめる前に、まずは予算を決め、どのエリアに住みたいかを計画しましょう。

予算はどれくらいか

新築マンションを探すなら、まずは予算を明確にしましょう。ほとんどの場合、マンションの購入にあたって住宅ローンを組むことになります。しかし、無理なローンを組むと返済に追われてしまい、生活が圧迫されてしまうかもしれません。そうならないよう、将来的な支出なども見込んだうえで、現実的な予算を決めることが大切です。なお、住宅ローンには金利も発生しますので、単純な借入額だけでなく、この金利を含めた総額で予算を考えましょう。住宅ローンの金利は金融機関やプランによってさまざまですので、比較検討することも大切です。

ローン返済については、これから待ち構えているライフイベントも踏まえて、計画を立てておきましょう。結婚や出産はもちろん、子どもが成長すれば教育費などもかかります。仕事も、今のままずっと同じとは限りません。もしかしたら転職することになり、収入が一時的に下がる可能性もあるでしょう。そうした際にも滞りなくローン返済を継続できるよう、余裕を持った返済計画を検討してください。

どのようなエリアに住みたいか

新築マンションの購入に使える予算が決まったら、次に住みたいエリアを考えましょう。便利な都心部に住みたい方もいれば、静かな郊外に住みたい方もいるはずです。住む場所が変われば、自然と生活そのものも大きく違ってくるもの。どのような暮らしを望んでいるのか、自分自身はもちろん家族の意見も聞いてみてください。

なお、都市部は郊外に比べてマンションの価格が高いなど、エリアは購入金額にも影響がおよびます。以下に、エリアを決める際のポイントをピックアップしてみました。

  • 通勤通学がしやすい
  • マンションの価格相場が適切
  • 生活がしやすい(商業・公共施設や利用頻度の高い店が充実している)
  • 治安がいい
  • 災害の影響を受けづらい
  • 子育てがしやすい

自分たちにとってどういったエリアが理想的なのか、条件を整理しながら絞り込みましょう。もしお子さんを通わせたい小学校や中学校が決まっているなら、対象の学区に住む必要がありますので注意してください。現在の居住エリアとは異なる場合、できれば現地に足を運び、実際の暮らしをイメージしてみるのもおすすめです。

どのような間取りに住むか

次に、購入する新築マンションの間取りを検討します。これから子どもの予定はあるのか、産まれたら子ども部屋は必要か、あるいは夫婦の寝室は一緒なのか別に分けるのかなどで、適した間取りは異なります。仕事がテレワークなら、仕事に集中できるスペースも必要でしょう。いざ住んでから部屋数が足りなかったり、手狭に感じたりしないよう、将来設計も踏まえて考えてみてください。

将来的に売るのか、住み続けるのか

新築マンションを購入する場合、そこにずっと住み続けるのか、将来的に売却する可能性があるのかも考えておきましょう。もし売却するのであれば、資産価値が落ちづらいマンションを選ぶ必要があります。逆にずっと住む「終の棲家」として考えているなら、資産価値などはあまり考えず、自分と家族が住みたいマンションを選んでよいでしょう。

なお、何らかの理由で住めなくなった場合、誰かに貸し出すという選択肢もあります。賃貸ではいかに借り手を継続して確保するかが重要ですので、駅から近く、利便性の高いマンションを選ぶのがおすすめです。

新築マンションの希望条件が整理できたら、さっそく物件探しをしてみましょう。

新築マンションの探し方4選

新築マンションの探し方4選

新築マンションの探し方はさまざまですが、ここで具体的に4つの方法を解説します。

不動産情報ポータルサイトを活用する

不動産情報ポータルサイトには、新築マンションに関する豊富な情報が掲載されています。物件情報はもちろん、検討・購入に役立つノウハウを学べるものも少なくありません。また、豊富な物件から条件に当てはまるものだけを検索できるので、自分たちに適したマンションに出合いやすいでしょう。「不動産情報サイト アットホーム」では、新築マンションや分譲マンションのみに絞り込んで物件を検索できます。

チラシや広告をチェックする

新聞の折り込みチラシやDM、あるいは電車広告などで、新築マンションの情報を見かけることも多いでしょう。基本的には近隣エリア、あるいは沿線のマンションに限定されますが、近辺に住みたいと考えているなら有効な手段です。

不動産会社の会員サービスを利用する

デベロッパー(売主)の運営するサービスの会員になると、新築マンションに関する情報を仕入れやすくなります。気になるデベロッパーの情報は積極的に収集しましょう。

モデルルームへ足を運ぶ

気になった物件があれば、実際に見学してみましょう。現地ではモデルルームを見られるほか、不動産会社の担当者から、周辺環境や共用施設も含め物件について詳しく話を聞くことができます。資料や広告ではわからない情報が得られ、思いがけない気づきがあるかもしれません。遠方だと足を運ぶのは大変ですが、購入意欲が高まっているのであれば、時間をかけて行ってみる価値はあるはずです。

新築マンションを検討する際に確認すべきポイント

新築マンションを検討する際に確認すべきポイント

新築マンションを検討する際には、失敗しないためにあらかじめ確認しておきたいポイントがあります。以下に7つのポイントをご紹介しますので、しっかりチェックしましょう。

間取りはライフスタイルに合っているか

快適に暮らすために、間取りはとても大切です。例えば、子どもの予定があるのに狭い間取りを選んでしまうと、十分な部屋数がなく暮らしにくさを感じるでしょう。また、夫婦それぞれ部屋が欲しいにもかかわらず1LDKを選んでしまったり、逆に「部屋は多い方がいいだろう」と3LDKを選んでスペースを持て余してしまったり。こうしたミスマッチが起きないよう、実際の生活をイメージしながらライフスタイルに合った間取りを選ぶことが大切です。
なお、例えば同じ3LDKでも各部屋の広さが違ったり、部屋の配置や形が違ったりするので、十分な比較検討が欠かせません。

生活動線がイメージどおりか

実際に住みはじめてから、「こんなはずではなかった」と後悔する声は少なくありません。そうならないよう、生活動線をイメージすることが大切です。たとえば子ども部屋にする予定の部屋が玄関に近いと、リビングを経由せず入室できるので親子のコミュニケーションが減ってしまう恐れがあります。また、洗濯機から物干し場までがあまりに離れていると、重い洗濯物を運ぶのが大変です。キッチンは出入り口が2箇所あると、すれ違いが減るので家事が楽になるでしょう。このほかにも、少しの違いで生活のしやすさは大きく変わります。

周辺施設は適切か

近辺にどのような施設を求めるのかは、人によってさまざまです。学校や病院、図書館、スーパー、コンビニなど。どのような施設が周辺に欲しいのか、あらかじめ整理しておきましょう。また、徒歩圏内に欲しいのか、あるいは車を持つ予定があり多少遠くても構わないのかでも、適したマンションの周辺環境は変わってきます。

通学・通勤はしやすいか

通学や通勤経路は、生活するうえでとても大切です。遠すぎて毎日早朝に移動しなければならなかったり、あるいは常に満員電車に乗らなければならなかったりすれば、大きなストレスを抱えてしまうかもしれません。たとえ移動時間は短くても、乗換が頻繁だと大変です。通学・通勤がしやすいか、経路や所要時間は事前に確認しておきましょう。将来的な進学に向けてなら、アクセスしやすい場所に学校が複数ある立地だと安心です。

駐車場・駐輪場はあるか

自転車や車を持つ予定なら、敷地内に駐輪場・駐車場があるかも重要なチェックポイントです。いくら近くても、月極駐車場を利用するとなると、やはり移動が手間ですしお金もかかります。子どもを予定しているなら、将来的に駐輪場の数を増やせるのかも考えておきたいところです。

なお、駐車場や駐輪場が敷地内にあっても、利用には別途で月額費用が必要なこともあります。また、駐車場は平置きか機械式かでも使い勝手が違いますので、あらかじめ確認しておいてください。

道行く人の雰囲気はどうか

建物が完成する前に販売される新築マンションは、どのような人々が住んでいるのか、実際の住民の様子を確認することができません。そのため、マンションの近辺を歩く人、あるいは近辺にある施設にいる人たちの雰囲気を観察し、不安要素がないか確認しましょう。たとえば歩きタバコをしている人、狭い道を速度違反の猛スピードで走る車、夜遅くの公園で騒ぐ集団などがいると、生活上で不安を抱く可能性があります。時間帯によっても雰囲気が変わりますので、できれば朝から昼、夜と時間を変えて雰囲気を確認できるとよいでしょう。

将来的に売るなら、売りやすい条件が揃っているか

将来的にマンションを売却する可能性があるなら、売りやすい新築マンションを購入しましょう。例えば都心部へアクセスしやすい、そして駅からも近いといった立地条件。また、間取りの使いやすさや便利な設備に共用施設、周辺の商業施設や公共施設などの充実度は、いざ売ろうとした際に買い手が見つかるか、より高い価格で売れるかを大きく左右します。

自分たちの生活や将来設計に合ったマンションを選ばないと、購入してから後悔する結果になりかねません。上記のようなポイントを事前に確認し、暮らしをイメージして新築マンションを選びましょう。

新築マンションを探すのに適した時期

新築マンションを探すのに適した時期

新築マンションは、建物が完成する前に売り出されるケースがあります。場合によっては、売買契約をしてから入居まで、1年以上の期間がかかることもあるでしょう。また、マンション購入には住宅ローンの審査や売買契約、そのほかにも諸々の手続きなど必要なことがたくさんあります。住宅ローンの審査がなかなか通らず、思った以上に難航してしまう可能性もゼロではありません。

もちろん、現在の住居では引越しに向けた準備、居住エリアが変わるなら自治体への転出に伴う手続きも発生します。賃貸物件に住んでいるのなら、例えば1カ月前までに退去の申し出が必要といった取り決めがあるもの。急な申請では受け入れてもらえず、余計な賃料を支払わなければならなくなるかもしれません。そのため、新築マンションを購入しようと考えたら、早めに物件を探しはじめるとよいでしょう。そうすれば、いざ物件が見つかった後も、余裕を持って行動することができます。

なお、住みたいエリアに、必ずしも新築マンションがあるとは限りません。どうしても住みたいエリアがあれば、不動産情報ポータルサイトなどを活用し、常に最新の情報をチェックしましょう。人気の物件はすぐ完売してしまうこともありますので、素早い情報キャッチと契約に向けた動き出しが大切です。

まとめ

いかがでしたか?どのような新築マンションを購入すればよいのかは、各個人の望むライフスタイルや将来設計などによって異なります。十分な検討のうえで購入しないと、せっかくの新築マンションを後悔してしまうかもしれません。

新築マンションの購入を考えるなら、まずは不動産情報ポータルサイトやチラシで情報を集めたり、気になった物件のモデルルームに足を運んだりしてみましょう。本記事でご紹介したポイントを確認し、「住みたい!」と思える物件を見つけてください。住みたいマンションが見つかっても、購入までには意外と時間がかかりますので、早め早めの行動が大切です。新築マンションは大きな金額の買い物ですから、十分な検討のうえで最適な住まいを見つけてくださいね。

執筆者

三河 賢文

“走る”フリーライターとして活動。学生時代から15年以上の経験を持ち、現在はディレクションや編集業務も手掛ける。結婚後はライフステージの変化に応じて5回引越し。現在は都内の持ち家を手放して千葉県へ移住し、田舎暮らしを楽しむ。趣味はマラソンと薪割り。4人の子と1匹の犬と暮らす大家族フリーランス。ナレッジ・リンクス(株)代表、NPO法人HASHIRU理事、WILD MOVE主宰/ランニングトレーナー。

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