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独身のマンション購入、後悔しないために注意すべきポイントや購入の際に重視する条件

独身でマンションを購入している人は以前に比べて増えてきているといいます
現在、独身で賃貸物件にお住まいの方のなかには、「このまま家賃を払い続けていくのはもったいないし、そろそろマンションを購入しようかな」と考えている方も少なくないかと思います。

独身でマンションを購入しても、後悔するのではないかと思っている方もいることでしょう。しかし実際にはそのようなことは少なく、購入後は以前よりも満足のいく生活をしている方が多いようです。独身でマンションを購入して後悔しないためには、購入者の声を聞き、どのようなマンションを選ぶべきなのかを知ることが重要です。

本記事では、独身でマンションを購入する際どのようなマンションを選ぶべきかを解説します。 また、近年独身でマンションを購入する方が増えている理由など、実際に購入した方たちの声とともにご紹介します。ぜひマンションを購入するときの参考にしてください。

記事の目次

独身でマンションを購入する人が増えている?

国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集(2020年)」によると、2020年の50歳時未婚率は男性で28.25%、女性で17.81%と、年々増加していることがわかりました。また、厚生労働省の「人口動態統計」によると、2020年では離婚率が36.8%で、離婚をきっかけにマンションを購入する方もいらっしゃるようです。

  未婚率
年次 男性 女性
1980年 2.6% 4.45%
1990年 5.57% 4.33%
2000年 12.57% 5.82%
2010年 20.14% 10.61%
2015年 24.77% 14.89%
2020年 28.25% 17.81%

1980年~2020年までの50歳時の未婚率(出典:国立社会保障・人口問題研究所)

上記の表のように、未婚率は年々上昇してきています。1980年から2020年の40年間に女性の未婚率は約4倍、男性に至っては約11倍に上昇しました。今後も単身世帯が増えていくことで、より一層独身でマンションを購入する方も増えていくことが予想されます。

【アンケート】独身でのマンション購入、どうだった?

人生で一番高い買い物といわれる住宅購入。マンションの購入を一人で決断することは、なかなか勇気がいるものです。独身でマンションを購入した方たちに、マンションを購入することになったきっかけや、購入時に不安に思ったことなどを聞いてみました。

マンションを購入しようと思ったきっかけは?

独身でマンションを購入した方に、マンションを買おうと思ったきっかけについて聞いたところ、以下のような回答結果でした。

 

順位 理由 票数
1 家賃がもったいない 51
2 のちに資産になるため 26
3 投資・資産運用目的 14
4 購入資金があったから 11
5 安価・手頃な価格で購入できた 8
5 住む場所の確保 8
6 生活・家庭環境の変化 7
7 独立のため 6
7 条件の合う物件が見つかった 6
8 賃貸契約の契約・手続きが面倒だから 5

(回答サンプル数:167人)※複数回答可

マンションを購入するきっかけとなった理由の1位は、「家賃がもったいない」と感じたこと。続いて、「のちに資産になるため」が2位、「投資・資産運用目的」が3位と続きます。1~3位まですべての項目がお金にまつわることで占められているのも、興味深いですよね。では、さっそくそれぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

家賃がもったいない

    みんなの声
  • 持ち家のほうがトータルコストで安くなるのでは?と思ったため。実際はデメリットもかなりあり、リフォームのコストや管理の手間が想像以上だった。当時は探せば現金で買える物件がかなり市場に出回っていたため、ローンを組む必要がなく購入のハードルが低かったことも要因の一つだと思う。(30代/男性)
  • 家賃がもったいないと母親にいわれて。(40代/女性)
  • 「家賃を払う」=「無駄」という考え方を子どもの頃から強く持っていて、独身寮を出る時に買いました。(50代/男性)
  • 18歳から親元を離れ賃貸暮らしでふと気づくといったい家賃だけでいくら払ったのか。「この先結婚しないかもしれないし」と34歳で思い切って買った。20年後売却したけど購入価格の133%で売れた。(50代/女性)
  • 家賃代でマンションローンが支払えるので、それじゃあ賃貸よりも買うほうがいいなあと考えたから。(70代/男性)

家賃は住宅ローンの月々返済額より高くなることが多いうえ、家賃を支払っても住まいは自分のものになりません。そのような背景もあることから、家賃を支払うことをもったいなく感じるのでしょう。また、賃貸物件では自分の思うようにリフォームすることができません。お金を払っているのにも関わらず、自分の好きなように室内の模様替えができないことも不満になっているようです。

のちに資産になるため

    みんなの声
  • 将来の資産にするため。(20代/女性)
  • 将来はセカンドハウスに使用すればいいと思い購入した。(40代/男性)
  • この先のことを考えて計算すると、中古でもそこそこきれいなマンションを買ったほうが安上がりだと思ったのと、資産にもなるので。(50代/女性)
  • 立地のいいマンションは値落ちしないと聞いたので。(50代/男性)
  • 不動産資産を残したかったから。(50代/男性)

分譲マンションは賃貸物件と異なり、自分の資産となります。もし将来、多額のお金が必要になったとしても、分譲マンションを所有していれば売却して資金に変えることができます。しかし、賃貸物件に住み続けていると多額の資金が必要となったときに、資金を用意できない不安が発生します。また、単純に「不動産を持つこと=資産を持つこと」という感覚の方も多いようです。

投資・資産運用目的

    みんなの声
  • 投資にもなるし、いずれ住むことも可能だから。(50代/男性)
  • 将来的に自分が住むまでは投資用として活用できるメリットがあると思った。(50代/男性)
  • 投資。値上がりしたら売却するつもりで。(50代/男性)
  • 老後のための投資目的です。(50代/女性)

分譲マンションは駅から近い場合が多く、貸し出すことが可能です。そのため、自分が住まなくなった後に投資用マンションに切り替える、もしくは先に投資用マンションとしてのちに居住する考えを持っている方が多いようです。また、近年首都圏のマンションの値上がりが続いているため、値上がりを見越してマンションを購入する方もいらっしゃるようです。

何歳の時にマンションを購入した?

続いて、マンション購入時の年齢について聞いてみました。

(回答サンプル数:167人)

独身でマンションを購入した方は「25歳~30歳」の間がもっとも多く、全体の28%です。そして、「31歳~35歳」までに購入した方と合計すると、全体の半分を超えています。このことから、若いうちに購入している方が多いことがわかります。

また、50歳以上の独身の方の場合、両親が亡くなり実家を売却することになった、離婚をした後に、マンションを購入していることなどが多いようです。このような理由もあることから、年齢を重ねても独身でマンションを購入する方も増えているようです。

独身でマンションを購入する際に不安に思ったことは?

続いて、マンションを購入する際にどのようなことが不安要素となったのか聞いてみたところ、以下のような回答結果でした。

 

順位 理由 票数
1 ローンの返済 48
2 資産価値が下がらないか 20
3 とくに不安はなかった 17
4 近隣住民との関係 14
5 転居の可能性 13
6 売却できるか 12
7 管理について 11
8 今後の運用について 8
9 騒音問題 5
10 生活環境について 4

(回答サンプル数:172人)※複数回答可

独身でマンションを購入する際に不安に思ったことの1位は、「ローンの返済」です。そして、2位は「資産価値が下がらないか」と心配している方がいる一方で、3位は「とくに不安はない」と続きます。それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

ローンの返済

    みんなの声
  • 住宅ローンを変動金利で借りたが、金利が今後急上昇することがないか不安だった。(30代/男性)
  • 住宅ローンが生活費を圧迫すること。(40代/男性)
  • 返済完了時まで元気に働けるか。病気やケガをした際に支払いができるか。(40代/女性)
  • ローンを払い終われるか。結婚することになったらどうするか。(50代/女性)
  • シミュレーションしたので大丈夫と思いながら、ひとりで数千万円の借金を背負うと思うとさすがに2晩ぐらい寝付けなかった。35年ローンで組み11年で完済した。(50代/女性)

独身でマンションを購入する際には、住宅ローンの返済関係で多くの方が不安に思っていることがわかります。1人で住宅ローンを返済できるのか、生活費を圧迫するのではないかと考えるようです。ただ、この内容は家族がいたとして同じ悩みを抱える可能性が高く、独身だから心配になるという項目ではありません。

資産価値が下がらないか

    みんなの声
  • 将来的に価値が下がらないか心配である。(30代/男性)
  • バブル崩壊後に投資用マンションを購入したが、まだ値段が下がらないか心配だった。(50代/男性)
  • 売却時の価格。(60代/男性)
  • 将来の資産価値。(70代/男性)

独身でマンションを購入する方の多くが、資産としてマンションを購入します。そのため、マンションの資産価値が、今後どのように推移していくのか気にされている方が多いようです。資産価値は、経済動向よりもマンションの築年数に影響を受けます。そのため、マンションの築年数経過でどの程度価値が下がっていくのか把握しておくことにより、資産価値減少の不安を取り除くことができるでしょう。

とくに不安はなかった

    みんなの声
  • 不安は全くありませんでした。自分の住みたい地域で自由に選べてよかったです。相手がいると、「実家の近くがいい」などといってきて、意見が合わないことが多そうなので。(50代/男性)
  • 不安なし。むしろ、生活に張り合いが生まれた。(50代/男性)
  • 若かったので、何も不安はなかった。(60代/男性)
  • 不安はありませんでしたよ。(60代/女性)

意外と多かったのが、何も不安がないという意見でした。独身の場合、家族の状況に影響されないことも大きいようです。家族との兼ね合いを考えると、自分の購入したいマンションを購入できず、家族との妥協点を探さないといけないケースがあります。

ズバリ、マンションを購入してよかったと思う?

それでは、結果的にマンションを購入してよかったと思う方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。

(回答サンプル数:172人)

独身でマンションを購入した方の6割以上が、「マンションを購入してよかった」と回答しています。その反面、「購入しないほうがよかった」と回答したのは、1割程度にとどまりました。「どちらでもない」と回答した人と合わせても、全体の約4割と半数を超えません。このことから、独身でマンションを購入して後悔するケースは低いと考えられます。

独身でマンションを購入して後悔する5つのケースと解決法

上記で紹介させていただきましたが、少なからずマンションを購入して後悔した方もいらっしゃいます。ここからは、独身でマンションを購入して後悔してしまいがちな5つのケースをご紹介します。

結婚することになった

独身でマンションを購入して後悔しやすいのは、結婚するときです。結婚すると今までと大きく状況が変わるため、購入したマンションがこれからの生活に合わないこともあります。例えば、独身だから狭い間取りでよいと考えて購入したマンションが、結婚などで家族が増えたとき手狭となって後悔したというケースがあるでしょう。将来に渡り独身であるかどうかは、誰にもわかりません。そのため、仮に家族が増えたとしたらどうするかを考えて、マンションを購入しておくべきだったというケースです。今後、結婚する可能性があるのなら、ワンルームなどではなく1LDKや2LDKなど、広めのマンションを購入しておくとよいでしょう。

ワンルームや1Kなど一人暮らし向けの物件を購入した

ワンルームなど狭いマンションを購入した後に結婚が決まった場合は、購入した物件を賃貸物件にすることを検討しましょう。ただし、賃貸物件にして貸し出す際には収益に対する税金や借りる人の対応、部屋の修繕など課題が多く発生します。そのため、賃貸物件にするつもりであれば、貸したときの課題をどうするのか検討しておくことが必要です。

結婚を機に住む場所を変える必要が出てきた

結婚する相手によっては、購入したマンションに住むことができず、転居しなければならないケースがあります。このようなときのために、あらかじめ賃貸物件にしたときのシミュレーション、売却するための周辺相場調査などをしておくとよいでしょう。

間取りや場所が子育てに向いていない

独身のときに便利だからいって、繁華街の中心部でマンションを購入することがあるかもしれません。こうした場合、結婚して子どもが生まれた時、子育てに向かない場所だったことに気付くケースがあります。繁華街は便利ですが、その反面、治安などの面で子育てには向いていないことが少なくありません。そのため、マンションを購入するときには住宅街で購入しておくほうがよいでしょう。ただし、繫華街は賃貸物件にしやすい場所のため、投資目的で購入する場合は、あまり気にしなくてもよい項目です。

転勤で転居することになった

マンション購入後に転勤となり、マンション購入を後悔したケースも見られます。転勤が多い仕事に就かれている場合、投資用として利用しやすいマンションを購入しておくとよいでしょう。万が一、転勤になったとしても、賃貸物件として貸し出すことができます。
また、売却するのもひとつの方法です。転勤の可能性がある場合は、貸しやすく売りやすい場所のマンションの購入がおすすめです。

収入が減り毎月の支払が困難になった

独身でマンションを購入したときには、住宅ローンの支払いも1人で返済していかなければいけません。そのため、返済が厳しくなったときにも、自分1人で解決する必要があります。収入が減っても返済できる額の住宅ローンを借りて、マンションを購入しましょう。

住宅ローンの返済金額が余裕なのかどうかは、返済率が20%以内に収まっているか確認します。返済率は、年間返済額合計÷年間収入で計算することが可能です。

近所の住人と揉めたり近隣トラブルにあった

マンションを購入したときに、隣戸の住人と揉めてしまうケースも購入を後悔する理由のひとつです。マンションは隣戸の音が聞こえたり、こちらの音が隣戸に響いたりします。そのため、神経質な隣人だとトラブルになる可能性があります。このようなとき、賃貸物件ならすぐに引越しをすることができますが、分譲マンションだとすぐに引越しをすることができません。購入した後に隣人のことを知ったのでは遅いため、中古物件を購入するときには、隣人がどのような人なのか不動産会社に確認しておきましょう。

売却しようとしたら売却価格がローン残債を下回った

マンションの価値は築年数により下がりますが、下がる度合は地域差があります。そのため、価値が下がりやすい地域でマンションを購入してしまうと価値が大きく下落していき、住宅ローンの残債を下回ってしまう可能性があるでしょう。残債を下回ってしまうことをオーバーローンといいますが、オーバーローンになるとマンションを売却しづらくなります。
このようなことにならないよう、購入するマンションの立地や周辺エリアの特性を見極めることが必要です。立地などがよければ、中古マンションでも購入するときの金額より、売却するときの金額の方が高くなるケースもあります。

独身でマンションを購入するメリット

休日には友人を呼んでホームパーティを開いたり、独身でマンションを購入された方の多くは日々の暮らしを楽しんでいるようです
休日には友人を呼んでホームパーティを開いたり、独身でマンションを購入された方の多くは日々の暮らしを楽しんでいるようです

先ほど、独身でマンションを購入して後悔するケースご紹介しましたが、独身でマンションを購入することによって多くのメリットもあります。ここからは、独身でマンションを購入することによって得られるメリットを具体的に解説していきます。

資産になる

賃貸物件は賃料を支払うだけで、住まいは自分の資産にはなりません。しかし、マンションを購入すると、マンションが自分の資産になります。資産を手に入れることができれば運用が可能になり、処分することもできます。そのため、将来の生活が賃貸よりも安定しやすくなるでしょう。

快適に生活ができる

分譲マンションは賃貸マンションに比べ、設備や構造が優れています。そのため、最新の設備を利用できたり、賃貸物件よりも隣人の生活音が聞こえにくかったりするなど、快適に生活することができます。

自分好みにカスタマイズできる

分譲マンションは賃貸物件と違って自分のものなので、室内をリフォームやリノベーションすることができます。そのため、自分の思い通りの空間にカスタマイズして住むことが可能です。ただし、マンションによっては、リフォーム工事の内容に制限がかかることがあるので注意してください。

老後の住まいを確保できる

賃貸物件の場合、収入が限られてくる老後は安定して住むことができるとはいえません。また、賃貸物件は高齢になるほど入居しづらくなるため、移転の必要性が出た場合には入居に苦労することがあるでしょう。しかし、分譲マンションであれば賃貸物件ほど毎月の支出が多くなく、移転する場合も売却して新居を購入することが可能です。ただし、マンションを買い替える場合、仮住まいの賃貸に入居しづらいことには注意しましょう。

団体信用生命保険に加入できる

住宅ローンを借りてマンションを購入する場合、団体信用生命保険に加入することができます。団体信用生命保険とは、住宅ローン返済中に借入者が死亡したり、高度障害になってしまったりした場合、住宅ローンの残額がゼロになる保険です。この保険を利用してマンションを購入すれば、万が一のとき住宅ローンがなくなります。自分が死亡などしたときに、相続資産として家族へ債務のない資産を相続してもらうことができます。

独身でマンションを購入する際に重視すべき条件

独身でマンションを購入するときには、重視すべき条件があります。この条件を満たすことにより、資産価値が下落しづらくなったり、賃貸物件にしやすくなったりするでしょう。ここからは、独身でマンションを購入する際に重視すべき条件をご紹介します。

交通利便性がいい

交通利便性がいいマンションは、価値が下落しづらくなります。ここでいう交通利便性がいいとは、ターミナル駅が徒歩圏内、地下鉄駅徒歩圏内であることを指します。バス停が近い、利用客数が少ない駅から近いだけでは、マンションの価値にはなりづらいでしょう。

生活利便性がいい

生活利便性がいいマンションは、賃貸物件にしやすくなります。なぜなら、賃貸物件を借りる方は、生活利便性と交通利便性を重視する傾向があるからです。なお、生活利便性がいいかは、マンション徒歩圏内にスーパーマーケット、コンビニ、ドラッグストア、公共施設、飲食店などがあるかで判断します。

周辺の家賃相場よりもローンの支払額が下回る

購入したマンションを賃貸物件に出すときには、賃借人からの賃料が収入源になります。しかし、ローンの返済金額が賃料より高いと、収益を上げることができなくなるので注意しましょう。この場合、購入したマンションが負債になってしまいます。そのようなことにならないよう、ローンはできる限り少なく借りることをおすすめします。また、ローンの借入額を減らすことで収入減にも対応できるため、ローンは極力借りないように資金計画を立ててください。

床面積が40平米以上

住宅ローンを借りてマンションを購入すると、所得税や住民税を控除できる「住宅ローン控除」を利用できます。しかし、住宅ローン控除を利用するには、さまざまな要件を満たさなくてはいけません。この要件の1つに、床面積40平米以上のマンションであることというものがあります。そのため、40平米以上のマンションを購入しましょう。また、40平米以上のマンションは2LDKや3LDKなどが多く、家族が増えた時にも対応することが可能です。

なお、住宅ローンの面積要件は、内法面積で40平米以上あることが要件です。内法面積以外に壁芯面積がありますが、壁芯面積は内法面積より5%~8%ほど大きくなってしまいます。そのため、壁芯面積で40平米だと、住宅ローン控除を利用することはできません。内法面積は登記簿記載の面積、壁芯面積は分譲パンフレット記載の面積と覚えておきましょう。

その他にも、40平米以上の要件を満たすためには、住宅ローン控除申請時の所得が年間1,000万円以下であることも条件になるため注意が必要です。

使いやすい間取り

室内で快適に暮らす場合、使いやすい間取りである必要があります。特に、家事動線がしっかりしているか確認しなければいけません。使いづらい間取りは、貸すのも売るのも難しくなってしまいます。室内がリノベーションされており、独特な間取りでおしゃれなマンションを購入するときには、家事動線が悪くないか確認しましょう。使い勝手の悪い間取りはストレスになってしまいます。

まとめ

独身でマンションを購入している方は以前に比べて増えており、25歳~35歳で購入している方が特に多く見られます。独身でマンションを購入する理由は家賃がもったいない、資産を手に入れる、投資用として購入することなどお金にまつわることが多く、独身でマンションを購入したほとんどの方が、購入したことに満足しているという結果でした。

一部には、もちろん購入して後悔したという方もいます。しかし、後悔した理由を細かく見ていくと、マンションを選び方によってほとんどの理由を解決することができるようです。家族が増える可能性があるなら広めのマンションを購入しておく、隣人トラブルを防止するならあらかじめ不動産会社に隣人のことを聞いておくなどの対策をしましょう。

今後も未婚率の上昇により、独身でマンションを購入する方は増加していくと思われます。そのため、若いうちからマンション購入を先に想定しておくことが大切です。自分の収入ではいくらまでローンが組めるのか、頭金はいくら用意できるのか、事前に準備をしておきましょう。

執筆者

渥美誠

宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター。

大手不動産仲介会社など計5社に勤める。不動産売買仲介・不動産買取・事業用定期借地権での法人テナント誘致などをおこなう。これらの業務に18年間携わり、不動産売買全般、借地、税金、相続などの分野に強い。現在、不動産・金融Webライターとして執筆活動中。愛知県出身。

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