【経験者に聞いた】 初めての一人暮らし、部屋探しのコツは?アンケートでわかるポイントと注意点

記事の目次
Q1.初めての一人暮らし。きっかけは?

1位 進学 45%
2位 就職 34%
3位 その他(自立がしたい、家庭の事情など) 20%
回答サンプル数:561人
- 地方からの進学により一人暮らしせざるを得なかったから。(20代/女性)
- 会社の寮から出たかったから。だらしない人が多くイヤだったので…。(50代/女性)
- 実家を離れて東京に就職したから。(20代/男性)
- 一人暮らしをしてみたかったし、自分の給料でやりくりできるようになるので。(20代/男性)

一人暮らしをはじめるきっかけのほとんどは「就職」や「進学」のようですが、「自立」したくて一人暮らしを始める人、「転勤・転職」や「家庭の事情で」などさまざまなきっかけがあるようです。中には、「同居人と喧嘩したため」という意見も…。
Q2. 初めての一人暮らし。お部屋探しにどれくらい時間をかけた?

1位 1日 51%
2位 ~1週間 21%
3位 ~1カ月 13%
4位 ~2週間 11%
5位 1カ月以上 5%
回答サンプル数:416人
- 1日です。自宅と進学先が離れていて、実際に見学できる日が、その時しかなかったため。(30代/女性)
- 1日です。進学先が地方だったのと、部屋の選択肢もなかったからです。(30代/男性)
- 2、3日。行ける回数が限られていた。(30代/男性)
- 1カ月程度かけてサイトから物件候補をピックアップし、内見は1日で即決した。(30代/女性)

時間がかかりそうなお部屋探しですが、「時間がなくて…」「地方住みのため何度も引っ越し先の都内へいけなくて…」などのさまざまな理由から、お部屋探しにかけられる時間は意外と少ないようです。アンケートでは、なんと半数以上の人が「1日で物件を決めた」という結果に! 特に引っ越し先が遠方になると1日で物件を決めるケースが多く、学生だと「合格発表当日に部屋探しもして即決」という場合も。事前準備をしっかりして、お部屋探しに臨みましょう。
Q3. 初めての一人暮らし。お部屋を決めるまで何件ほど内見した?

1位 ~3件 52%
2位 1件 23%
3位 ~5件 18%
4位 0件 4%
5位 それ以上 3%
回答サンプル数:422人
- 3件以上見ても目移りしてしまうため。(30代/男性)
- 不動産会社がおすすめしてくれた3件ほどを見て、その中から選んだ。(30代/女性)
- 1件だけ。最初に見に行った物件が気に入り、そこが人気な物件だったから。(20代/男性)
- 5件です。複数の候補の中から比較して決めたかったので。(40代/女性)
- 納得するまで内見しました。(20代/女性)
- 0件。時間がなかったから。(20代/男性)

最も多かったのが「2、3件」。 不動産会社のスタッフが希望と似たような条件の物件に連れて行ってくれるケースが多そうです。 「いい部屋だったので、1件で即決」「見すぎても迷ってしまうので2、3件だけ」という意見もあれば、「条件の合う家がなかなかなかったので、見つかるまで探しまくった」というこだわり派も。入居のタイミングや時間のなさから「内見ができなかった」という方もいるようです。
「失敗しない賃貸物件選び」のために、内見でチェックすべきポイントまとめ
「はじめての内見完全ガイド!当日の流れと準備・注意点」
「内見の時に持っていくと便利なアイテム5選&事前に準備するべきもの」
Q4. 決めたお部屋の間取りは?

1位 1K 60%
2位 ワンルーム 23%
3位 1DK・1LDK 11%
4位 それ以上 6%
回答サンプル数:463人
- 1K。一人暮らしならそれで十分だから。(40代/男性)
- 1Kの部屋タイプも内見しましたが、1Rの方が閉鎖的でないので良かったです。(30代/女性)
- 1LDK。田舎なので家賃が安くて、広さも良かった。 (40代/女性)
- 2DK。部屋が広いとゆっくり出来るし、友達が泊まりに来ても手狭じゃないから。(30代/男性)

初めての一人暮らしでは、全体の8割の人が「1K」か「ワンルーム」に住んでいたようです。 「一人暮らしをするには十分」、「一人暮らしにはちょうどいい広さ」、「家賃と相談した結果」、などさまざまな意見がありましたが、「寝室とキッチンは分けたかったから」、「広いほうが快適だから」という理由で1LDKや1DKに住んでいた人も。広めの部屋=家賃相場が上がる傾向にありますが、比較的「駅から遠い」「築年数が古い」「都心から離れている」などの条件が加わると手ごろな家賃で住むことができそうです。
Q5. 初めてのお部屋探しの条件で最も重視していたことは何?

1位 家賃の安さ 26%
2位 職場や学校までの近さ 25%
3位 治安の良さ・セキュリティ 15%
4位 最寄り駅までの近さ 14%
5位 広さ・間取り 7%
6位 住みたいエリア 6%
7位 周辺施設の充実度 4%
8位 その他(日当たりの良さ、バストイレ別など) 3%
回答サンプル数:536人
- 駅の近さ、治安、家賃の安さこれらは外せないです。(30代/女性)
- 家賃の安さと、駅までの距離でバランスを取って決めます。(20代/女性)
- 治安の良さ。初めての一人暮らしだったので、外灯がちゃんとあるか、夜道に1人でも歩けるような状況か確認しました。(20代/女性)
- 交通の便。周囲にスーパー等のお店が多いこと。車の免許を持っておらず、公共交通機関か自転車、徒歩での移動となるので。(30代/女性)

一番重視されていたのは「家賃の安さ」、次点で「職場や学校への近さ」でした。「家賃が安く、通勤先・通学先が近い場所」以外では、「治安の良さ」や「セキュリティ面」を気にしたり、「最寄り駅までの近さ」が重視されていました。 その他にも、「日当たりの良さ」や「実家との近さ」「バス・トイレが別かどうか」などを見ている人たちも。家賃の支払いに無理のない、自分にぴったりなお部屋を探しましょう。
Q6.お部屋の築年数は何年までがいいか、こだわる?

1位 こだわらない 55%
2位 ~20年まで 14%
3位 ~10年まで 11%
4位 ~5年まで 11%
5位 新築がいい 9%
回答サンプル数:500人
- 新築がよかったですが、新築だと家賃が高かったので、築20年のアパートを選びました。(20代/女性)
- できれば築浅がよかったですが、やはり家賃が上がるので、築年数と家賃のバランスで納得した物件を選びました。(40代/女性)
- リフォームやリノベーションされているところも多く条件がよければ築年数はこだわらなかった。(40代/女性)
- 初めての一人暮らしの時には学生でしたので、家賃が安いお部屋を優先しており、築年数はそんなに気にしませんでした。(60代/男性)

築年数にこだわりを持っている人は、実はそんなに多くないという結果になりました。半数強の人が、築年数には「こだわらなかった」と回答しています。 コメントを見ると「内装や構造がしっかりしていればいい」「リフォームがされていてきれいであれば」というように、築年数が古くても手入れがされているお部屋を望んでいる人が多かったです。築年数にこだわりたい派の意見では、「やっぱり綺麗な部屋がいい」「耐震性を考えて」「虫が出にくそうだから」という声も。築年数が新しいほど家賃は上がる傾向にあるので、バランスを見ながらお部屋を探しましょう。
Q7. 最寄り駅まで徒歩何分までがいいか、こだわる?

1位 こだわらない 44%
2位 ~10分まで 32%
3位 ~15分まで 13%
4位 ~5分まで 11%
回答サンプル数:526人
- 駅近が理想でしたが、家賃とのバランスでこの範囲で決めました。(60代/女性)
- 電車通学なので、徒歩10分以内がいいなと思っていました。近い方が楽なので。(30代/女性)
- 5分まで。せっかく一人暮らしするのだから、駅近で便利なところに住みたかったから。(40代/女性)
- 学校まで徒歩で行ける、自転車で生活に必要な施設が全て行ける立地条件だったので駅までの距離は気にしていませんでした。(50代/女性)

こちらも築年数と同様、最多となったのは「こだわらない」でしたが、コメントを見ると「車通勤だったので」「駅はほとんど利用せず、大学まで徒歩で通っていたので」「自転車を持っていたので」「原付が主な移動手段だったから」と、電車を普段利用しない人たちもしくは、徒歩ではなく他の移動手段で駅へ行く人たちがほとんどでした。徒歩時間にこだわる人たちの中では「徒歩10分までがいい」という人
が大半を占め、次点で「15分まで」続いて「5分まで」という結果に。 10分、15分と答えた人は、「毎日のことなので通勤・通学先に通うことが億劫にならないように」という理由が多かったです。「5分まで」と回答した人のコメントを見てみると、「残業が多いので夜道が不安で」といった防犯上の理由や、「朝ギリギリまで寝ていたいので」といった生活スタイル寄りの理由までさまざまでした。
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Q8. バス・トイレ別かどうかは気にする?

はい 75%
いいえ 25%
回答サンプル数:590人
- 初めての時はよく考えずに一緒のところに決めたが、やはり使い勝手が悪いので、次からは別のところにした。(50代/女性)
- バスとトイレが一緒だと落ち着かないから。別にして良かったと思いました。(50代/女性)
- 予算的にバス・トイレ別は厳しかったのでやむなく一緒の部屋にしましたが、住んでみるとそこまで気にはならなかったです。(50代/男性)
- 気にしませんでした。学生だったので家賃の縛りが大きく、また一人暮らしであればほとんどシャワーになると思っていたのでユニットバスでも気になりませんでした。実際、気になりませんでした。(20代/女性)

なんと75%の人が、「バス・トイレ別かどうか」を気にしているということがわかりました。また、「気にする」と答えた人のうち83%が「実際にバス・トイレ別の部屋に決めた」と回答しています。残りの17%は「家賃の都合上一緒にした」という人がほとんどでしたが、住んでみた感想として「やはり不便だった」「意外と快適だった」とさまざまな声が。家賃との相談にはなりますが、絶対に別がいい!というこだわり派の人はチェックしておきたい条件ですね。
「バス・トイレ別」「ユニットバス」ってどちらが住みやすい?
Q9. キッチン・寝室に仕切りがあるかどうかは気にする?

はい 45%
いいえ 55%
回答サンプル数:430人
- 探す段階では気にしていませんでしたが、実際は仕切りがある部屋に住みました。仕切りがあることで、エアコンの効きが良かったです。(40代/女性)
- 何となくワンルームに悪い印象を抱いていたが、実際住んでみると空調の効いた部屋で料理ができるのでむしろ良いと思った。(20代/男性)
- 一応確認する程度で、絶対条件ではなかった。(40代/女性)
- 気にしていませんでしたが、仕切りがある方が便利だし防犯の面もいいのかと感じました。(30代/女性)

こだわる、こだわらないで見事に割れる結果に。「こだわる」と答えた人のコメントを見てみると、「自炊をよくするので、寝具や服に匂いや油がつくのが嫌だったから」という意見がほとんどでしたが、「仕切りがないと玄関から丸見えになってしまうのでそれが嫌だった」といった意見もありました。逆にこだわらないと回答した人は「自炊をほとんどしないので」「自炊はするが、換気扇を回せば気にならなかったので」といった意見でした。あれば便利だけど、それ以外の条件のほうが優先度が高いという声も。自炊をあまりない人は、それ以外の条件にこだわってみてもいいかもしれません。
Q10.初めての一人暮らし。決めたお部屋に不満はあった?

はい 76%
いいえ 24%
回答サンプル数:584人
いろいろ吟味して選んだお部屋でも、76%の人が「不満あり」と回答!
どこに不満を感じていたかを、TOP5にまとめてみました。
1位.生活音
お部屋の不満第1位は「生活音」でした。 「内見時は気づかなかったけれど、住んでみたら壁が薄いのか隣人の生活音や話し声が丸聞こえで…」という意見が多数。内見できる時間は限られているので、盲点かもしれませんね。
2位.設備への不満
第2位は、網戸がない・エアコンの効きが悪い・屋内洗濯機置き場がないといったような「設備の不満・不具合」でした。設備に対して妥協してお部屋を決めたものの、毎日のこととなるとやっぱり不便だと感じる人が多いようです。お部屋を決める前に、自分の生活動線を想像してみるといいかもしれません。
3位.収納スペースが少ない
第3位は収納スペースの少なさに対する不満です。こちらも内見時には「一人ならこのくらいで足りるだろう」と想定していたけれど、実際に住んでみると収納スペースが足りず、荷物が入りきらずに困ったとの声が。「クローゼットの奥行きが足りず、ハンガーをかけたら閉まらなかった」ということもあるようなので、内見時にはここも要チェックです。
4位.部屋が狭い
内見時は気づかなかったけれど、実際に家具や家電を配置して荷物を搬入してみたら狭くて驚いたという声が多数。住む前に、家具や家電を置いたらどうなるかをシミュレーションしておくことが肝心です。
5位.寒い・暑い
「最上階は屋根となるので夏はとても暑かった」「窓が多い部屋で想像以上に夏熱く、冬寒かった」「古い木造建築だったので隙間風が入ってきて寒かった」など、室温に関する不満が第5位になりました。こちらも内見時にはなかなか気づけないところですが、意識してお部屋を探してみましょう。
その他の不満はこちら

まとめ
お部屋を探しているときには見落としがちな条件も、このアンケートで見えてきたのではないでしょうか? すべての希望条件を満たすお部屋に出合うことは難しいかもしれませんが、このアンケートを参考に、改めて自分の理想のお部屋について考えてみてくださいね。
調査概要
「初めての一人暮らしアンケート」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:本文内に記載
対象:10代~70代男女(全国)
調査期間:2020年9月4日~2020年9月11日
※小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※アンケートによっては複数回答可にしているため、合計が100%を超える場合もございます。