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同棲は住民票を移さないとダメ?
移すメリット・デメリットと手続きについて解説

同棲したら住民票を移さなければならないのでしょうか

恋人と新生活を始めるにあたり、「住民票って移す必要があるの?」と悩む方は少なくありません。 特に、どちらか一方の名義で部屋を借りて一緒に住み始める場合は、住民票を移さなくてもいいのでは?と考えてしまうでしょう。
本記事では、同棲時に住民票を移すべきかどうか迷っている方に向けて、住民票を移すメリット・デメリットや、移す際の手続きについて解説します。

記事の目次

同棲で住民票は「原則移す必要がある」理由

同棲をしたら住民票は移さないといけないのでしょうか

同棲かどうかに関係なく、住む場所が変わった時には、基本的には住民票を移すのがルールです。では具体的に、どのような規則になっているのかみてみましょう。

住民基本台帳法で決められている

住民票は、選挙や行政サービスなどに関連する公的な情報で、正しい住所地での登録が法律上の義務とされています。同棲はもちろん、例えば「実家から出て一人暮らし」などの場合も住所が変わるので、当然ながら住民票を移す必要があります。似たようなパターンで、元々ある相手側の家に移り住むようなケースも、住民票の手続きは必須です。ただし例外として、次のような場合は、住民票の手続きは免除となります。

お試し同棲・半同棲は例外

同棲を始めても、すべてのケースで住民票を移す必要があるわけではありません。例えば、一定期間だけ同棲する「お試し同棲」や、実家に頻繁に戻る「半同棲」のように、生活の拠点が明確でない場合は例外です。

週5日以上同じ場所に滞在していると、生活拠点が移ったとみなされやすいですが、3カ月程度の一時的な滞在であれば住民票を移さなくても原則的に問題はありません。ただし、「面倒だから」という理由では、正当な免除とならないため注意が必要です。

同棲で住民票を移さないとどうなる?

同棲で住民票を移さないとどのようなことが起こりえるのでしょうか

住民票の手続きは、法律上で義務付けられたもので、移しておかないとさまざまなトラブルにもなりかねません。具体的には、次のような部分で問題が出てきてしまいます。

通勤手当や家賃手当が申請できない

会社によっては、通勤手当や家賃手当の申請時に、住民票の提出を求められることがあります。その際、住民票の住所と実際に住んでいる住所が一致していないと、手当の対象外になる可能性があります。

また、同棲先に住んでいても住民票を移していなければ、手当の支給が受けられないケースもあるため注意が必要です。手当の支給条件を満たすためには、あらかじめ会社の制度を確認し、必要に応じて住民票を移す準備をしておきましょう。

行政サービスの案内が届かない

前述にもあるように、住んでいる地域による行政サービスは、住民票上の住所登録と紐付いています。そのため住民票の住所が正しくないと、行政機関からの公的な書類や案内が手元に届かず、重要なお知らせを見逃してしまうリスクがあります。

例えば、以下のようなものが届かなくなる可能性があります。

  • ・健康診断・がん検診のお知らせ
  • ・予防接種の案内
  • ・運転免許証更新の案内ハガキ
  • ・国民健康保険・年金の書類
  • ・住民税の納税通知書
  • ・選挙の投票案内
  • ・マイナンバーカード関連の通知

例えば住民税の納税通知書でいえば、勤務先の給与天引きで支払っている場合には問題ありませんが、送付されないことで知らないうちに未納となってしまうことも。また運転免許証の更新案内も、見逃している間に期限が過ぎてしまい、そのままでは無免許運転になってしまいます。その他にも上記にあるように、選挙や社会保険など、さまざまな行政関連の書類を受け取ることができません。このように、普段の生活に支障が出る書類も多いので、きちんと住民票を移しておくようにしましょう。

住民票を移さないと自治体によっては罰金が発生する

住民票の異動は法律で定められた義務であり、正当な理由がなく届け出をしなかった場合、自治体によっては5万円以下の過料が科せられることがあります。期限をわずかに過ぎただけでは罰金になるケースは少ないものの、長期間放置や虚偽の届け出をした場合は、処分の対象となる可能性があります。

同棲で住民票を移すメリット

同棲をする際に住民票を移したらどのようなメリットがあるのでしょうか

同棲をきっかけに住民票を移すとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、住民票を移す具体的なメリットを解説します。

居住地の選挙に投票できる

住民票を新住所に移すことで、同棲先の地域で選挙に参加できるようになります。選挙のお知らせや投票所の案内も現住所に届くため、実家に取りに行く手間が省けます。住民票を移してから3カ月が経過すると、新しい地域での選挙権も有効です。選挙にスムーズに参加するためにも、住民票の異動は大きなメリットといえるでしょう。

居住地の公共施設が利用できる

住民票を同棲先の住所に移すことで、その地域の住民向け公共施設を利用できます。図書館やスポーツセンターなど自治体が運営する施設の多くは、地域住民であれば無料または割引価格で利用可能です。ただし、一方で地域外の方には制限がかかるケースもあります。地域のサービスを積極的に活用したい方は、住民票を移すと、その地域の住民として各種サービスを正規に利用できるのも大きなメリットです。

本人限定受取郵便の受け取りができる

キャッシュカードやクレジットカードなどの本人限定受取郵便は、受け取り時に本人確認書類の提示が必要です。免許証やパスポートの住所が旧住所のままだと、受け取れないケースがあるため注意しましょう。

また、役所からの重要な郵便物も住民票の住所に届くため、実家宛てになると受け取りが面倒になるケースもあるでしょう。同棲を始めて住所が変わった場合は、住民票を新住所に移しておくことで、本人限定郵便もスムーズに受け取れます。

運転免許証やパスポートの更新が楽になる

住民票を同棲先に移しておくと、運転免許証やパスポートの更新手続きがスムーズです。特に運転免許証は、原則として住民票のある都道府県でしか更新ができません。
また、更新案内も旧住所に届いてしまうため、見逃して失効してしまうリスクもあるでしょう。新住所で確実に手続きができるよう、住民票を移しておくと便利です。

扶養対象となる

住民票を移して同じ世帯になると、条件を満たせばパートナーの社会保険の扶養に入れます。扶養に入るには、収入が一定額以下であること、同居していることなどが必要です。扶養に入ると健康保険や年金を自分で払わずに済み、経済的な負担が軽くなります。また、住民票の続柄を「未届の妻(夫)」や「同居人」として登録することで、事実婚としての扱いが認められやすくなるのもメリットです。

同棲で住民票を移すデメリット

同棲をする際に住民票を移したらどのようなデメリットがあるのでしょうか

同棲をきっかけに住民票を移すことには得られるメリットが多い一方で、注意すべきデメリットもあります。ここでは、住民票を移す前に知っておきたい主なデメリットを解説します。

相手に見られたくない郵便物も届く

住民票を同棲先に移すと、役所や金融機関からの郵便物がすべて新住所に届きます。そのため、保険やローン、医療に関する書類など、相手に見られたくない個人情報が含まれる郵便物も届く可能性があります。本人限定受取でない限りは相手が目にすることもあり、プライバシーの管理には注意が必要です。気になる場合は、転送設定や受け取り方法を工夫するなどの対策を検討しましょう。

選挙権が3カ月間なくなる

住民票を新住所に移すと、そこから3カ月間はその地域での選挙権がなくなります。そのため、引越し直後に選挙があっても投票ができません。特に、投票したい候補者や政党がいる場合は、住民票を移すタイミングによっては投票機会を失ってしまう可能性があります。選挙の近い時期に同棲や引越しを予定している場合は、住民票の異動時期の慎重な検討が大切です。

同棲で住民票を移す手順・方法

同棲で住民票を移す方法とは

同棲を始める際、住民票を正しく移すことで各種手続きがスムーズになり、公的サービスも受けやすくなります。まずは、世帯主をどうするかを決めますが、その後の必要な手続きは、引越し先が同じ市区町村内か否かによって異なります。ここでは、具体的な方法を解説します。

  • STEP1:今住んでいる市区町村で「転出届」を出す(引越し前)
  • STEP2:引越し先の市区町村に「転入届」を出す(引越し後14日以内)
  • STEP3:世帯主を決める
  • STEP4:免許証・銀行・保険などの住所変更をする

STEP1:今住んでいる市区町村で「転出届」を出す(引越し前)

同棲して住所地の市区町村が変わる場合、現時点で住んでいる地域の役所窓口で「転出届」を提出します。ちなみに転出届は、引越し日の14日前から手続きが可能です。転出届の提出期限は、引越しの14日後となります。転居後の手続きでも問題ありませんが、特に遠方に引越しをする場合には手間になりやすいので、引越し前に提出しておくのがおすすめです。また、転出届を出すと新しい住所地の手続きに使用する「転出証明書」が発行されるので、失くさないように保管しておきましょう。

STEP2:引越し先の市区町村に「転入届」を出す(引越し後14日以内)

同棲する場所に引越したら、新しい住所地の市区町村の役所窓口で、「転入届」を提出します。転出届の提出時に受け取った「転出証明書」を持参したうえで、役所窓口にて転入届の手続きをします。なお、転入届の提出期限は、引越しから14日以内となっているため、同棲を始めたらすみやかに手続きするようにしましょう。

同じ市区町村内へ引越す場合は「転居届」のみでOK

同じ市区町村内で同棲を始める場合は、「転居届」の提出のみで住民票の住所変更が完了します。転出・転入の手続きは不要で、手続きも比較的簡単です。住民票をきちんと移しておくことで、運転免許証や各種案内の郵便物が新住所に届くようになり、地域の公共施設もスムーズに利用できます。

STEP3:世帯主を決める

同棲をきっかけに住民票を移す際には、まず世帯主をどうするかを決めましょう。世帯主とは同じ住所に住む住民の代表者のことで、住民登録時に必ず届け出る必要があります。決め方には2つのパターンがあります。

どちらか一方が世帯主になる

1つめの方法は同じ住民票に入り、一方を世帯主、もう一方を「未届の妻(夫)」や「同居人」として登録する方法です。この形式では、生計を共にしている証明になり、条件を満たせば健康保険や年金の扶養に入れるなどのメリットがあります。また、お互いの住民票を委任状なしで取得できます。

ただし、住民票に相手の名前が記載されるため、職場などに提出する場合に同棲が知られる可能性があります。同棲を解消して同一市区町村内に引越すと、住民票に相手の名前が残ってしまうケースがあるため注意が必要です。

それぞれ二人が世帯主になる

2つ目の方法は、それぞれが世帯主として別々に登録する方法です。この方法は、収入が別で生計も独立しているカップルに多く選ばれています。住民票に相手の名前が記載されないため、同棲の事実を職場などに知られたくない場合には適した方法です。

ただし、健康保険や年金の扶養に入ることはできません。また、住宅手当の申請では「1世帯1人まで」としている会社もあるため、両者が手当を受けると就業規則違反になる可能性があります。事前に、勤務先のルールを確認しておきましょう。

世帯主の選択は、扶養・手当・プライバシーといった面で影響が大きいため、同棲する目的や生活スタイルに応じて慎重に判断することが大切です。

STEP4:免許証・銀行・保険などの住所変更をする

住民票を移したら、運転免許証をはじめ、古いままの情報になっている各種サービスの住所変更をします。銀行・保険の他、スマートフォンやクレジットカードなど、日常的に使うサービスも含めて住所変更の手続きをしておきましょう。

住民票を移したら同棲していることが会社にバレる?

住民票を移すことで同棲をしていることが会社にバレたりするのでしょうか

同棲していることを職場に知られたくない場合は、住民票の登録方法に注意しましょう。基本的に、同棲を会社へ報告する義務はありません。ただし、年末調整や福利厚生の申請などで住民票の提出を求められることがあります。その際、住民票に「未届の妻(夫)」や「同居人」といった続柄が記載されていると、同棲の事実が間接的に伝わるかもしれません。

こうしたリスクを避けたい場合は、2人がそれぞれ別世帯として世帯主になり、住民票を分けて登録する方法が有効です。この方法であれば、住民票に相手の氏名や続柄が記載されないため、会社に同棲が知られる可能性は低くなります。

同棲時の住民票についてよくある質問

同棲を始める際には、住民票の取り扱いについて疑問をもつ方も少なくありません。以下で、よくある質問について解説します。

同棲は住民票を移さないといけない?

法律上、住民票は実際に居住している場所に移すことが義務付けられています。引越し後14日以内に住民票の異動を届け出なければ、5万円以下の過料(罰金)が科される可能性もあります。ただし、生活の拠点が変わらない一時的な滞在などであれば、住民票の異動は必須ではありません。

同棲で住民票を移すメリットは?

住民票を移すことで、新しい地域で選挙に参加できたり、公共施設を地域住民料金で利用できたりといったメリットがあります。また、運転免許証やパスポートの更新が現住所でできるようになり、重要な郵便物も新住所に届くため、生活面での利便性が向上するでしょう。

住民票を移すことで会社に同棲していることがバレる?

基本的に同棲を会社に報告する義務はありませんが、住民票を提出する場面では注意が必要です。1つの世帯として登録した場合、住民票に「未届の妻(夫)」や「同居人」といった続柄が記載されるため、会社に同棲が知られる可能性があります。同棲を知られたくない場合は、それぞれが別世帯として世帯主になれば、住民票に相手の情報が記載されることはなくプライバシーを保てます。

まとめ

同棲を始める際、住民票の異動は法的に義務付けられており、正しく手続きをしないと罰則の対象となることがあります。一方で、住民票を移すことで各種行政サービスの利用や社会保険の扶養など多くのメリットも得られます。

ただし、プライバシーの問題や手当の支給条件に影響が出るなど、デメリットもあるため注意が必要です。住民票の世帯主や続柄の登録方法によっては会社に同棲が知られる可能性もあるため、自分の状況に応じた適切な手続きをおこないましょう。

執筆者

西嶋治美

心理教育学科を卒業後、約10年間金融機関にて従事。2016年よりライター活動を開始。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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