テーマ:二次創作 / ヘンゼルとグレーテル

お菓子の家

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何?
いや、いいんだ、いいんだ、よ。
欠食児童、よ。
 また、その話、かい。
 今も。
 今も?
 そう、欠食児童、今も、よ。

 突然。
 「こんにちはー!」
「FM・ヘンゼルとグレーテル局、でーす」
「食品ロス」
 「今日も、この話題、でーす」

な、な、何だー!
ちょっとー、なに、よー。
ラジオの、ようだ、が。
お菓子の家、からね。
 お菓子の家から、なんでだ、よ。
 なんで、よ。
 ヘンゼルとグレーテル、の、世界、だぜ。
 ラジオ?
 この時代に。
気分、台無し、だぜ。
 
 「年間500万トン~800万トン」
 「おにぎり、2個、ぶん、も、でーす」
 「あなたも、あなたも、あ・な・た・も」
「みーんな、よ」
「捨てて、いるのです、よー」
 「もちろん、食べれる、の・を・よ」
 「毎日、毎日」
 「どこの、こと、だ、ってー」
 「もちろん、日本、ってーいう」
「島国、での、こと」
 「みんなの、家、から、捨てられて、よー」

 おいおい、日本のこと。
言ってる、ぜ。
 なんで、日本の、ことなのよ。
 ヘンゼルとグレーテル、だろ。
俺たち、さ。
そうよ、グリム童話、よ。
何が、FM・ヘンゼルとグレーテル局だよ。
それも、お菓子の家、から。
誰が、喋ってる?
なんか、すごく、偉そう、に。
よし、中に、入ろう。
えっ、中にー。
どうした?
魔法使い。
えっ、魔法使い。
そうよ、きっと、いるわよ。
魔法使い、がー。
そう、なる、で、しょー。
そんな、展開、だった、かも。

ギギ、ギギー。
突然、戸が、開いた。
「誰?」

出たー!
叫ぶ。
ヘンゼルとグレーテル。
いやいや、正確には、男と女、が。
ここでも、ピッタリと、だ。
日常では、稀なことだ。
まぁ、それは、いい、って、ば。
とにかく、この危機的状況、らしき、事態。
直面する、難局。
住まい、のこと、やら。
かみ合い、に、乏しい、日常。
そんな、アンティーク的、男と女、が。
ピッタリ、と・・・。
その、話題。
また、かい。
必要ない、だろ、ここては。
しっこい、なー。
話、戻す、ぞ。

突然。
戸が、開いた。
「誰?」
 
 この、シーン、だろ。
 凝視する。
ヘンゼルとグレーテル。
 そう、そう、こなくちゃー。
 なんと。
 三つ揃えスーツ姿の。
ウサギが。
ひょっこり、顔を、覗かせた。

はー?
拍子抜けする。
ヘンゼルとグレーテル。
その時、ヘンゼルは、気付いた。
自分が、盾に。
されている、ことに。
勿論、グレーテルに、よって、だ。
まぁ、これを、かわいらしさ、と。
解釈するか。
他の事、を、感じるか。
とにかく。

お菓子の家

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