新築マンション・分譲マンション(一年以上の未入居マンション含む)、新築タウンハウス・分譲タウンハウス(一年以上の未入居タウンハウス含む)が公開されています。
タワーマンションのベランダ事情

タワーマンションのベランダは物件によって規約が異なるケースと、共通する注意点があります。ここでは、ベランダの定義と洗濯物干し事情にくわえ、ベランダを備えない物件の特徴についても説明します。
ベランダ・バルコニー・テラスの違いとは
「ベランダ」と「バルコニー」は同じものを指し、建物の壁面から突き出している床部分を呼びます。販売会社が物件に合わせて呼び分けています。マンションの場合、ベランダやバルコニーは共用部分とみなされ、専有面積には含まれません。
下の階の屋根部分を利用した、広々としたバルコニーのことを「ルーフバルコニー」と呼びます。ベランダやバルコニーよりも広さに余裕があるため、スペースを有効活用できます。
「テラス」は建物の地上階に張り出すように作られたスペースのことを指します。ベランダやバルコニーは2階以上にあるものに対し、テラスは地上階にしか作ることができないため、ある意味では地上階居住者の特権とも言えるかもしれません。
ただし、タワーマンションでは1階はエントランスや防災センターなどの設備が配置されることが多くなっています。
ベランダは専有利用が許された共有部分
マンションのベランダは「建物の区分所有等に関する法律」により定められる共用部分にあたり、区分所有権は及びません。ただし、マンション標準管理規約においては、居住者の専有使用が認められている部分です。
マンションでは、ベランダは災害時の避難経路として確保しなければならないため、経路をふさぐような荷物等を置くことは認められません。ベランダに置いても良い物品についてはマンションごとの管理規約に明記されている場合もあるので、入居時にはしっかりとチェックしておく必要があります。
参考
国土交通省 マンション標準管理規約(単棟型)P2 第2章 専有部分等の範囲 , P3 第4章 用法, P23 別表第2 共用部分の範囲, P25 別表第4 バルコニー等の専用使用権
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/07/070123_3/03-1.pdf
ベランダ利用の洗濯物干し事情
タワーマンションの高層階では実際に窓が開かない場合や、管理規約で洗濯物の外干しが禁止されている物件もあります。
ベランダでの外干しが許されている場合でも、洗濯物が風で飛ばされないようにしっかりと固定し、誤って物を落とさないように落下防止ネットを張り対策しましょう。
眺望を重視したベランダのない全面ガラスの物件
ベランダの使い勝手を重視して、幅1.8メートルもある広々としたベランダを有する物件もある一方で、あえてベランダを設けていないタワーマンションも存在します。ベランダを設置せず全面ガラス張りにしているケースでは、フェンスがない分、スクリーンのような解放感のある眺望を実現しています。
まとめ
タワーマンションではベランダがあっても洗濯物を干すことは禁じられているなど、物件によって規約が異なります。実用性よりも眺望を優先したい場合には、ベランダを設けていないタワーマンションを選択する方法もあります。タワーマンションのベランダ事情についても購入前に確認しておくとよいでしょう。