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STEP 2.購入予算を考える

予算を決めよう! 購入できる物件価格はいくら?

物件選びの前に、いくらまでなら買えるのかをきちんと考えて予算を決める必要があります。大きな買い物だけに、無理をして後悔することがないよう、いろいろな要素を考えて決めたいですね。

予算は無理なく慎重に

住まいの購入を考え始めると、新聞の折込みチラシの物件広告や不動産情報サイトを見るのが楽しみになります。あんな家も、こんなマンションも……と眺めているうちに、どうしてもちょっとお高い物件がよく見えてくるもの。
最近の不動産情報には「月々○万円から」などというコピーもよく載っていますから、賃貸住宅に暮らす人では、家賃と比較して、「これなら買えそう」と考えることも多いでしょう。

ただ、住宅を購入する場合には、20年以上支払い続けるような長期的なローンを組むケースが大半です。「ライフプランを立ててみよう」の項でも紹介した通り、長く無理なく支払っていけるよう、さまざまな角度から将来を見据えて慎重に資金計画を立て、購入できる物件の価格を決める必要があります。

きちんとした資金計画を立てるためには、収入の見込みを確かめた上で、返済財源をどのくらい確保できるかを把握することが重要なポイントになります。もしも検討していく中で迷ったり、より具体的に考えたい場合には、各金融機関に設置されている「住宅ローンセンター」などの相談窓口を利用するのもいいかもしれません。

生涯収入と支出を洗い出してみよう

住宅の購入に充てられる費用は、簡単に言うと「生涯収入+預貯金」から住宅費用以外の「生涯支出」を差し引いた分になります。これを超えた額を住宅購入費用として支払ってしまうと、生活に無理が出てきます。

生涯収入は、一般的には「年収×働く年数+退職金」という計算式で試算することができます。自営業の方では、退職金がないかわりに定年もないので、働く年数を調節することで生涯収入を増減させられます。共働きの家庭なら、妻についてもこの生涯年収を計算して、合計してみてください。

住宅費用以外の生涯支出は、大まかに言うと子供の教育資金と老後の資金、それに生活費の合計となります。このうち、たいていの家庭で最も大きいのは生活費なのですが、その額はライフスタイルによって大きく違います。

海外旅行やお金のかかる趣味を楽しむ家庭では、どうしても多めになりますし、そういった支出がなければ、低く抑えられることもあります。まずは自分の家庭が普段どのくらいの生活費を支出しているのか、家計簿などを頼りに計算してみてください。

実際に購入できる物件の価格を考える

生涯収入と生涯支出が出てきたら、いよいよ購入可能な価格の計算です。簡単に言えば、「生涯収入+預貯金」から生涯支出を差し引いた金額が、住宅購入に使える資金なのですが、イコール物件価格ではありません。

というのも、実際に住まいを購入するときには、諸費用がかかってくるためです。さらに、住宅ローンを利用すれば、利息を加えて返済することになります。例えば3,000万円の物件を購入する場合を考えてみましょう。

諸費用が8%かかるとすると、物件購入には3240万円の資金が必要です。このとき500万円分の頭金があれば、残りの2,740万円をローンの借入れで賄うことになります。

金利3%の30年ローンで借りた場合、利息分を加えた総返済額は約4,160万円、月々の支払額は11万5,520円です。頭金と合わせると、総支払額は4,660万円になります。

実際に購入できる物件の価格を考えるときには、まず用意できる頭金の額を確認し、月々支払えるローン返済額と返済できる期間から、借入れ可能な額を試算します。さらに、総支払額が生涯収支から算出した住宅購入資金より小さくなるよう、物件価格を調整してみてください。

こういった数字を確認することで、おおむね組める予算が見えてきます。これがわかった上で物件を探せば、ある程度対象が絞れて候補を選ぶ近道にもなります。
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