購入後にかかる費用を想定しておこう
持ち家にかかる固定資産税・都市計画税
4月~5月頃に納税通知書が送られてきますので、一括納税しても構いませんし、4回に分納することも可能です。税額は市町村が物件ごとに定める固定資産税評価額に一定の税率を掛けて算出されます。
固定資産税評価額は、「土地」と「建物」に分けて定められるもので、原則として3年ごとに見直されます。建物については、経年に応じた減価を考慮して評価額が算出されることになっています。
マンション特有の費用 管理費と修繕積立金
マンションの規模とも関係しますが、豪華な設備や、きめ細やかなサービスがあるマンションほど高くなる傾向があります。高級感のあるラウンジやキッズルームなどの維持管理、管理人・警備員の常駐、コンシェルジュサービスなどの委託運営には、やはりそれなりのコストがかかるので、設備やサービスが充実している物件や、費用を負担する戸数が少ないマンションでは、管理費が高めになります。
修繕積立金は、マンションのメンテナンスとして行われる「大規模修繕工事」の資金として積み立てられるものです。大規模修繕工事については、マンションごとに「長期修繕計画」が立てられており、それに沿って計画的に行われます。
もしも、駐車場の契約台数が設置台数より大幅に少なくなったりすると、管理組合の収入が減り、大規模修繕工事費用が不足することがあります。不足がかさむと、修繕の直前になって高額の一時金を徴収されることもあります。
その他の費用も把握しておこう
こうしたメンテナンスを行うときには、リフォーム工事を考えることになりますが、リフォーム工事にも住宅ローンが使えます。住宅購入時に利用した住宅ローンの返済中であっても、リフォーム工事のために借り入れできる場合がありますから、各金融機関の住宅ローンセンターなどで相談してみるといいでしょう。
マンションの場合は個人が所有する「専有部分」のリフォームになりますが、給湯設備や床暖房のメンテナンスなどは意外に費用がかかりますし、マンション管理規約に定められたルールやマンション特有の条件があるので、そのことも頭に入れておきましょう。
また、車を利用する人では、駐車場代も計算に入れておくとよいでしょう。マンションでは、一定の使用料を徴収して、駐車場のメンテナンス費用や修繕積立金に充てることが普通です。