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大学生の貯金の平均額はいくら?今日から貯めるコツや方法、メリットも解説

大学生の貯金平均額はいくら?貯金のコツも解説
「大学生はどれくらい貯金しているのだろう」と気になる方も多いでしょう。全国大学生活協同組合連合会の「第61回学生生活実態調査 概要報告」によると、2025年の大学生の1カ月あたりの貯金・繰越金は約1万9,000円でした。

ただし、この金額は大学生が現在持っている「貯金総額」ではなく、1カ月の収支のなかで貯金や翌月への繰り越しに回した金額です。この記事では、大学生の貯金事情を調査データから紹介するとともに、学年ごとの貯金の考え方や、無理なくお金を貯める方法を解説します。

大学生の貯金はいくら?自宅生・下宿生の平均額

大学生の貯金額はいくらなのでしょうか
大学生の貯金額はいくらなのでしょうか

はじめに、大学生が毎月どれくらいお金を貯金しているのかを、調査データから確認してみましょう。

大学生の平均貯金額

全国大学生活協同組合連合会が実施した「第61回学生生活実態調査 概要報告」によると、2025年の1カ月あたりの貯金・繰越額は、実家暮らしの学生で19,304円。一人暮らしの学生は1万8,444円でした。

この調査では、自宅生・下宿生ともに食費が増える一方で、交通費や教養娯楽費、書籍費などを抑える様子がわかります。なかでも書籍費は、2016年以降ではじめて1,000円を下回っています。ただし、収入自体は減っておらず、アルバイト代や仕送り、小遣いが大学生の主な収入源です。

一人暮らしの貯金事情

下宿生は収入が多い一方で、家賃の負担が貯金額に影響しています。同調査では、一人暮らしの1カ月の収入合計は13万8,070円と自宅生の約2倍でした。

しかし、住居費が5万5,452円と支出の多くを占めており、手元に残る金額は実家暮らしの学生とほぼ同じです。収入の内訳は仕送りが7万4,652円、アルバイト収入が3万7,620円で、これらを合わせた一人暮らしの学生の1カ月の収入合計は過去10年間でもっとも高い金額となりました。

実家暮らしの学生の貯金事情

自宅生は家賃の負担がないため、アルバイト代の多くを貯金に回しやすい傾向があります。

同調査によると、実家暮らしの大学生の1カ月の収入は7万2,648円で、そのうちアルバイト収入が4万6,377円を占めていました。また、一人暮らしの学生の貯金・繰越金は1万9,304円で、収入に対する構成比は27.3%でした。

なお、アルバイト代の使い道を見ても、自宅生は下宿生より貯金に充てる割合が高い傾向にあります。20代の平均貯金額や無理なく貯金をするコツを知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。

学年別貯金の目安

学年別の貯金額の目安を確認しましょう
学年別の貯金額の目安を確認しましょう

ここからは、大学1年生から4年生までの貯金の目安を見ていきましょう。

なお以下の金額は、大学生の収入・支出状況や大学生活で想定される出費を踏まえた目安です。生活費や仕送り額、アルバイト収入などによって適切な貯金額は異なります。

1年生

大学1年生は、貯金がゼロに近くても気にする必要はありません。入学直後は教科書代や定期代、サークルの費用や生活用品の買い揃えなど、まとまった出費が重なるためです。

この時期は貯金額を増やすより、毎月いくら使っているのかをつかむところから始めましょう。目標貯金額は月3,000~5,000円が目安です。

2年生

大学2年生は授業の取り方やアルバイトのシフトが固まり、毎月の収入の見通しが立つため、貯金の習慣を身に付けることを意識しましょう。

目安は実家暮らしで月1万円前後、一人暮らしであれば月5,000円前後です。月1万円のペースなら1年間で12万円が貯金できるため、3年生以降の出費にも備えられます。

3年生

大学3年生はインターンや就職活動の準備が始まり、交通費やスーツ代、証明写真代などの出費が重なるため、貯金がしにくくなります。

説明会や面接で県外へ出向く回数が重なると、交通費だけで数万円に届くケースもあります。就職活動が本格化する前に、こういった出費を想定して、一定額の予備費を確保しておくと安心です。10万円程度を一つの目安としてください。

4年生

大学4年生は、卒業旅行や就職に向けての引越し準備、家具・家電の購入など、まとまった支払いに備える必要があります。この時期の出費はどれも数万円から数十万円単位になることが多いため、在学中に貯めたお金を取り崩す前提で考えておきましょう。

大学生の一人暮らしに必要な費用は、以下の記事で詳しく解説しています。

大学生は貯金をするべき5つのメリット

大学生のうちに貯金をすると、さまざまなメリットがあります
大学生のうちに貯金をすると、さまざまなメリットがあります

貯金があれば、勉学だけでなく大学生活の選択肢が増えます。学生のうちにお金を貯めておく5つのメリットを見てみましょう。

趣味や娯楽を楽しめる

大学生活では、サークルの合宿や友人との旅行、趣味など出費の機会が多く訪れます。そのような時でも、手元のお金に余裕があれば、趣味や娯楽をお金で諦める必要はありません。

例えば、夏休みに2~3泊の国内旅行をする場合や、海外への卒業旅行など、まとまった費用が必要になるケースもあります。楽しく大学生活を送るためにも、計画的な貯金を心がけましょう。

留学・資格取得・就活などの自己投資に使える

貯金の使い道で将来のために価値が高いのは、自分への投資です。短期の語学留学では、渡航費や滞在費を合わせると数十万円の資金が必要になります。資格試験にチャレンジする場合も、受験料と教材費で1回あたり1万~3万円の負担が生じます。

挑戦したいと思った時にすぐ動けるよう、目的別に少しずつ積み立てておきましょう。

急な出費やトラブルに対応できる

まとまったお金を用意しておけば、想定外の事態にも落ち着いて対応できます。 一人暮らしであれば、家電の故障や自転車の修理費、病院の診察費も自分で負担しなければなりません。

また、アルバイトのシフトが減るなど、収入が減少することもあるでしょう。収入が減ってしまった場合にも備えるため、すぐに使えるお金を一定額確保しておくと安心です。必要な金額は、一人暮らしか実家暮らしか、家族からの支援を受けられるかなどによって変わります。

一人暮らしの初期費用・引越し費用に備えられる

計画的に貯金しておけば、一人暮らしもスムーズに始められます。賃貸物件を契約するためには、敷金や礼金、仲介手数料や前家賃などを合わせて、家賃の5~6カ月分が一つの目安です。ただし、敷金・礼金の有無や保証会社の利用など、契約条件によって異なります。

家賃7万円の部屋なら28万~35万円、そこへ家具・家電の購入費が加わります。進学や就職で引越しをする予定がある場合は、早めに準備を始めておきましょう。

お金の管理能力が身に付く

貯金を続けた経験は、社会人になってから家計を管理する力につながります。毎月いくら入り、何にいくら出ていくのかをつかむ習慣が自然と身に付くためです。

収入の少ない学生のうちなら、使いすぎて失敗しても立て直しがききます。社会人になって給料を受け取る立場になる前に、お金との付き合い方を練習しておきましょう。

ただし、大学生の貯金は多ければ多いほどよいとは限りません。学費や生活費を確保したうえで、無理なく続けられる金額を設定することが重要です。

大学生がお金を貯めるためのコツ

大学生が貯金をするためにはコツがあります
大学生が貯金をするためにはコツがあります

ここでは、大学生が無理なく貯金を続けられる5つのコツを紹介します。

先取り貯金の仕組みを作る

確実に貯金をしたいのであれば、使って余った分を貯金するのではなく、貯める分を先に取り分けておく「先取り貯金」をしましょう。

仕送りやアルバイト代が入ったら、あらかじめ決めた金額を貯金用の口座へ移す方法があります。金額は収入の1割程度から始めるなど、無理なく続けられる範囲で設定しましょう。

明確な目的と期限を決める

「何のために、いつまでに貯めるのか」を明確に決めておくことで、計画的に貯金しやすくなります。例えば、「2年後の卒業旅行までに30万円」と決めれば、月1万2,500円という具体的な金額が見えてきます。

貯金する金額が決まっていれば、趣味や飲み会などに使える金額も考えやすくなるでしょう。また、目標をスマホのメモやカレンダーに残しておくと、貯金を続けるきっかけになります。

固定費(家賃・通信費・サブスク)を見直す

毎月決まって出ていく固定費を見直せば、貯金に回せるお金を増やせます。例えば、携帯電話を格安SIMに変えたり、使っていない動画や音楽のサブスクを解約したりすることで、毎月の支出を抑えられる場合があります。

また、一人暮らしでは家賃の比重が大きいため、家賃を1万円下げられれば、単純計算で年間12万円の支出を抑えることが可能です。ただし、引越しには初期費用などがかかるため、家賃だけでなく住み替えにかかる費用も含めて検討しましょう。

家計簿アプリを活用する

毎月のお金の流れを把握するために、家計簿アプリなどを活用して支出を記録することもおすすめです。レシートを撮影するだけで費目別に振り分けてくれるアプリであれば、手書きの家計簿よりも手軽に続けられるでしょう。

1カ月家計簿をつけてみると、コンビニや自販機などに想像以上のお金を使っていたことに気付くかもしれません。まずは1カ月だけでも支出を記録し、自分のお金の使い方を把握してみましょう。

学割を活用する

大学生が利用できる学割は、映画館や飲食店だけでなく、以下のようなサービスでも活用できます。

  • スマホの料金プラン
  • 音楽配信サービス
  • パソコンのソフト
  • 美術館の入館料

1回あたり数百円程度の節約でも、年間では数千円から1万円単位の違いになる場合があります。学生証をかばんや財布に入れておき、いつでも提示できるようにしておけば、学割を活用しやすくなるでしょう。

大学生におすすめの具体的な貯金方法

大学生が貯金をするのにおすすめの方法は?
大学生が貯金をするのにおすすめの方法は?

お金を貯めるコツがわかったところで、具体的な貯金方法を見ていきましょう。

貯金用の口座を開設する

計画的に貯金をするためにも、生活用と貯金用で口座を分けましょう。口座を1つにまとめていると、どこまでお金を使ってよいのかがわかりにくくなり、貯金する分まで使ってしまう恐れがあります。

貯金用の口座は、手数料や使いやすさなどを比較して、自分に合ったものを選びましょう。生活用の口座と分けておけば、貯金額を把握しやすくなります。

自動積立・NISAのつみたて投資枠を活用する

毎月決まった日に自動で積み立てる仕組みをつくれば、自分の意思だけに頼らずお金を貯められます。銀行の自動積立なら、普通預金から積立用口座へ移す金額やタイミングを一度設定するだけで、その後の貯金を自動化することが可能です。

また、貯金に余裕があり、将来に向けた資産形成も考える場合は、NISAのつみたて投資枠を利用する方法もあります。NISAでは一定の投資による利益が非課税になります。

ただし、投資には元本割れのリスクがあるため、生活費や近いうちに使う予定のお金は投資に回さず、預貯金などで確保しておきましょう。

ポイント還元を活用する

少しでも支出を抑えたい方は、ポイント還元を受けられる決済方法を活用するのも一つの方法です。クレジットカードやスマホ決済などを利用すると、支払い金額に応じてポイントが貯まる場合があります。

例えば、月5万円の支払いをポイント還元率0.5~1.0%の決済方法にまとめた場合、1年間で3,000~6,000円相当のポイントになります。

ただし、ポイントを貯めることを目的に必要以上の買い物をすると、かえって支出が増えてしまうのでご注意ください。普段の買い物で無理なく利用できる決済方法を選びましょう。

時給の高いアルバイトを選ぶ

「もっとアルバイトをしたいけれど時間が足りない」と考えている方は、同じ勤務時間でも収入を増やせるよう、時給などの条件を比較して仕事を選ぶ方法があります。塾講師や家庭教師など、比較的時給が高い求人もあります。

深夜手当がつく時間帯のシフトや、まかない付きの飲食店などを選ぶ方法もあります。ただし、学業との両立が前提になるため、テスト期間中にシフトを調整できるかなども確認して職場を選びましょう。

なお、アルバイト収入が増えると、所得税や住民税、保護者の扶養控除などに影響する場合があります。税金や社会保険の基準は制度改正によって変わることもあるため、年間収入を増やす場合は最新の情報を確認しましょう。

長期休暇中にアルバイトをする

まとまった収入を得たいなら、夏休みや春休みなどの長期休暇を活用する方法があります。授業のない期間に勤務日数を増やせば、普段より多くの収入を得ることも可能です。

また、住み込みのリゾートバイトのように、寮費や食費の負担を抑えられる仕事を選べば、生活にかかる支出を抑えながら働ける場合があります。

ただし、長期休暇中でも旅行や交際費などの支出は発生します。稼いだ金額をすべて貯金できるとは限らないため、あらかじめ貯金する金額や使う金額を決めておくとよいでしょう。

アルバイトを探す際は、仕事内容や応募条件、運営会社などを事前に確認することも大切です。近年は、通常のアルバイトを装って応募者を勧誘する悪質なバイトなどが社会問題となっています。高額報酬を強調する募集や仕事内容が不明確な求人には注意し、信頼できる求人サイトや企業を通じて応募するよう心がけましょう。

まとめ

今回は、大学生の平均貯金額や学年別の目安、貯めるためのコツを紹介しました。最後に、要点を3つの質問に整理して振り返ります。

大学生の貯金の平均額は?

1カ月あたり2万円弱が目安です。第61回学生生活実態調査では、実家暮らしの大学生で1万9,304円、一人暮らしの大学生で1万8,444円でした。実家暮らしと一人暮らしでは、1,000円程度の差でしかないことがわかります。

大学生が貯金をするメリットは?

貯金をすれば、趣味や旅行などまとまった支出に備えられるうえ、留学や資格取得などの自己投資にもお金を使えます。急な出費への備えにもなり、社会人になってから役立つお金の管理能力も身に付きます。

大学生がお金を貯めるためのコツは?

月末に残った分を貯めるのではなく、先に貯金用口座へ取り分ける仕組みをつくりましょう。また、家賃や通信費などの固定費を見直せば、月額数千円~数万円を節約できる可能性があります。家計簿アプリや学割、長期休暇のアルバイトなども組み合わせてみてください。

大学生の貯金額は、現在持っている貯金総額と毎月貯金する金額を分けて考えることが大切です。

全国大学生活協同組合連合会の「第61回学生生活実態調査」では、2025年の1カ月あたりの貯金・繰越金は、実家暮らしの学生が1万9,304円、一人暮らしの学生が1万8,444円でした。大学生の貯金額を考える際の一つの参考になるでしょう。

ただし、適切な貯金額は、仕送りの有無やアルバイト収入、家賃などの生活費によって異なります。金額だけを目標にするのではなく、学業や日々の生活に必要なお金を確保したうえで、無理なく続けられる金額を設定することが大切です。

貯金を始めるなら、収入が入った時点で先に取り分ける「先取り貯金」や、生活用と貯金用の口座を分ける方法があります。固定費の見直しや学割の活用など、支出を抑える方法と組み合わせるのもよいでしょう。

大学生活では、旅行や資格取得、就職活動、新生活の準備など、まとまったお金が必要になる場面があります。目的と期限を決めて少しずつ準備し、自分の生活に合ったペースで貯金を続けていきましょう。

杉山 明熙

執筆者

杉山 明熙

不動産特化ライター

元不動産営業のWebライター。宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、賃貸不動産経営管理士。12年間の不動産営業を経験後、不動産特化ライターとして大手メディアや不動産会社のオウンドメディアで、住まいや不動産投資に関する記事を多く提供している。不動産業界経験者にしかわからないことを発信することで「実情がわかりにくい不動産業界をもっと身近に感じてもらいたい」をモットーに執筆活動を展開中。

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