引越し前日にやることは?確認事項や家電の運搬準備、用意すべきモノを徹底解説

記事の目次
まずは引越し前日にやることを把握しよう

ではまず、引越し前日には何をすべきなのか大まかに洗い出して、以下のような用意ができているかチェックしてみてください。
- 家電の運搬準備
- 引越し会社との最終確認
- 引越し当日の持ち物準備
引越し前日までしておきたい準備として、大きく分けると上記の3点があります。まず引越し会社に搬出してもらう際には、大きな家財はそのまま運んでもらうので忘れがちですが、大型家電の運搬準備もしておきましょう。具体的な作業は次章で解説していくので、ぜひチェックしてみてください。また前日のラストスパートでは、引越し会社との最終確認と当日の持ち物の用意をしておくことで、余裕を持って引越し本番を迎えられます。
それでは、次の章から詳しく見ていきましょう。
引越し前日は家電の運搬準備を忘れずに

大型家電のなかで特に注意しておきたいのは、以下にご紹介する冷蔵庫・洗濯機・石油ストーブの3つ。きちんと運搬準備をしておかないと、あとでトラブルになる可能性もあるので、次の作業は忘れず前日までに終わらせておきましょう。
冷蔵庫の中身を空にする
当然ながら、冷蔵庫は電源を落として運ぶことになるため、運搬中は保存機能が使えません。必ず冷蔵庫の中身は、搬出するまでに出して空におきましょう。
- STEP 1冷蔵庫内に残っているものがないか確認。
- STEP 2余ってしまった食材などがあれば、保冷剤と一緒にクーラーボックスで保管。
- STEP 3常温保存ができる調味料などは、ダンボールかクーラーボックスにまとめる。
基本的に冷蔵・冷凍保存が必要な食材類は、食べ切ってしまうのがベストです。特に肉や魚のように足の早いものは、クーラーボックスで保管しておくのにも限界があるので、できるだけ前日まで残らないように消費するようにしましょう。
水抜きをする
冷蔵庫や洗濯機では、内部に溜まった水をきちんと出しておくことが必須です。水が残ったままになっていると、運搬中に荷台で漏れ出し、他の荷物に染みて傷めてしまう危険があります。それぞれで以下のように水抜きをしていきましょう。
冷蔵庫の水抜き
- STEP 1冷蔵庫のどこに水受けがあるのか確認。
-
STEP 2冷蔵庫の底にあるトレイ式……取り外して溜まった水を捨てて再度設置。
冷蔵庫の背面にあるタンク式……排水栓を開けて水を捨て、出し切れたら閉める。
水を溜める方式は、メーカーや商品ごとに異なるため、一度説明書を確認して水抜きをすると安全です。また種類によっては、水受け皿がなく、霜取り機能が付いていないタイプもあります。その場合には、霜を溶かして取り除いておき、運搬中に水漏れしないように準備しておきましょう。
洗濯機の水抜き
- STEP 1水栓(蛇口)を閉めてスタートボタンを押し、1分ほど稼働させたあとに電源オフ。
- STEP 2給水ホースに溜まった水をバケツや洗面器などに出して捨てる。
- STEP 3電源を入れて脱水コースを選択し、終わったら排水ホースに残った水をバケツや洗面器などに出して捨てる。
- STEP 4ふたを開けて乾燥させておく。
一般的な洗濯機であれば、上記の流れで水抜きができます。なおドラム式の場合は糸くずフィルターにも水が溜まるので、取り外して水抜きしておきましょう。また水抜きをしてしまうと、当たり前ですがそこからは洗濯ができなくなります。どうしても洗濯が必要であれば、引越しの期間中はコインランドリーなどを利用して対応するのがよいでしょう。
石油ストーブの灯油抜きをする
石油ストーブを使っている場合には、灯油が残っていると運搬中に漏れてしまう可能性があり、場合によっては火災につながる恐れもあります。必ず搬出前に灯油が残っていないか確認し、適切に対処するようにしましょう。
- STEP 1ストーブから燃料タンクを取り出し、灯油が余っていないか確認。
- STEP 2もし残った灯油があれば、ポリタンクに移して中身を空にする。
- STEP 3ポリタンクに入れた灯油は、ガソリンスタンドや灯油販売店に処分をお願いするか、別に必要そうな人がいれば譲る。
石油ストーブをよく使う冬場なら忘れにくいですが、シーズンオフの夏場だと確認が漏れてしまいがちです。灯油は危険物なので、取り扱いには十分に注意しましょう。
いずれも引越し当日にやろうと思うと、意外に手間がかかって焦ってしまいやすい作業です。きちんと前日までに終わらせておき、引越し当日に備えましょう。
引越し会社との最終確認

引越し会社ごとに異なりますが、荷物を出す2日前~前日頃に、到着時間などの最終確認の連絡が入るのが一般的です。引越し会社との最終確認では、次のような項目の他、何か疑問点や不安に感じている部分があれば事前に聞いておきましょう。
- 引越し日時
- 旧居と新居の住所
- サービス内容(プラン内容、付属サービス、オプションなど)
- 料金、支払い方法
- 見積もりと変更になった箇所
上記の各項目は、先方とこちらの認識にズレや漏れがないように、必ず最終確認時にしっかりとすり合わせをしておきます。特に引越し日時やサービス内容は、当日の作業の進め方やスケジュールにも大きく影響するので、あらためて十分にチェック。例えば旧居における退去手続きの時間帯と引越し作業の日時が近い場合には、うまく都合がつかないなどのトラブル防止のためにも、細かく共有しておくのがベストです。
引越し前日の持ち物準備

引越し会社に運搬してもらう荷物以外にも、当日に自分で運びたい手持ち品も、前日までに用意しておくのがおすすめ。前日で時間に余裕があれば、「これは運んでもらう荷物に入れてもいいかも」といったものがあれば、どこかのダンボールに入れておくことも可能です。なお当日の持ち物に入れておきたいアイテムとしては、次のようなものがあります。
貴重品・新居の鍵
財布・通帳・印鑑をはじめ、高価な貴金属なども、紛失や損傷を避けたい場合には自分で運ぶのが安全です。貴重品類は手持ちのカバンなどに入れて、大切に保管して運ぶようにしましょう。また事前に新居の鍵を受け取っている際には、引越し会社が運搬する荷物に紛れ込まないように、当日の持ち物に入れておきます。
スマホ・充電器
スマートフォンはもちろんですが、あわせて充電器も持っておくと安心です。基本的には新居に行くまで、コンセントにつないで充電することができません。何かあった時にスマートフォンが使えないと大変なので、もしものためにもモバイルバッテリーを用意しておくとよいでしょう。
掃除グッズ
旧居での搬出後や新居での搬入前にも簡単に掃除ができるように、雑巾・ティッシュ・ゴミ取り用の粘着テープ・フロアワイパー・洗浄スプレーなどがあると便利です。ただし掃除グッズが多すぎても、持ち運ぶのが大変になってしまいます。何が必要そうなのか検討して、運びやすい最低限の用具にしておくと負担にならないでしょう。
荷解きグッズ
新居での搬入後にすぐ荷物の片付けができるように、カッター・ハサミ・ダンボールをまとめるビニールひもなどがあると、作業がスムーズに進みやすくなります。もし自分で持ち運ぶ荷物が多くなりすぎそうな時には、すぐに使う物品類を1つのダンボールにまとめておき、そこに荷解きグッズも入れておくのがおすすめ。いずれにしても搬入が終わらないと荷解きができないので、ダンボールに梱包して取り出しやすくしておくのも便利な方法です。
すぐに使う衛生用品
ティッシュペーパー・トイレットペーパー・ウェットティッシュなど、新居の生活でもすぐに必要となる消耗品類は、他の荷物とは別にしておいたほうが無難です。自分で持ち運ぶか、先ほどの荷解きグッズと同じように、すぐに使うアイテムとして1つのダンボールにまとめておきましょう。また歯ブラシや洗面用品などのアメニティ類も、手持ちのカバンに入れておくと取り出しやすくて安心。特に新居へ入居するまでにタイムラグがあり、ホテルなどに泊まる必要がある時には、宿泊用のセットとして用意しておきます。
軽食・飲み物
引越し当日は、荷物の搬出・搬入や入退去の手続きなど、さまざまな対応が同時進行になるケースも多く見られます。なかなかゆっくり食事をするタイミングがないことも考えられるので、小腹が空いた時のためにも、軽食や飲み物があると便利でしょう。軽食はその場ですぐに食べやすい、パン・サンドイッチ・おにぎり・お菓子などを準備しておくのがおすすめです。
ここまでに見てきたなかでも、掃除グッズ・荷解きグッズ・すぐ使う消耗品類は、当日の荷物を減らしたい場合、引越し会社が運搬する荷物に入れても問題ありません。ただし取り出しづらくならないように、荷物の梱包や搬入時には、新居でさっと見つかりやすいようシールを貼るなどの工夫をしましょう。なお最低限として、貴重品・新居の鍵・スマートフォンは手元にないと困ってしまうので、手持ちのカバンなどに入れて運ぶようにします。
引越し前日の過ごし方

引越し当日は、どうしてもバタバタと忙しく動き回ることになるため、大前提として今までに見てきた準備を終わらせておくことが大切。また荷物関連の作業はもちろん、次のような過ごし方をしておくことで、退去に向けた心構えもしやすくなります。
引越し当日に梱包するモノを把握する
荷物の搬出直前まで使う必要があり、当日にならないと片付けられないアイテムはいくつかあります。例えば、カーテンは日中や夜間のプライバシー保護に欠かせませんし、照明は取り外してしまうと日が落ちたら部屋が真っ暗になるので当日梱包になるでしょう。その他にも、バス用品・着替え・寝具類なども、当日の朝まで使用することになります。引越し当日に、どの荷物の作業をするのか把握しておくことで、予定も立てやすくなって安心です。
もう使わない場所から掃除をする
キッチンをはじめとした水回りなど、使い終わった場所から少しずつ掃除を進めておくと、当日の作業負担も減らせます。できるだけキレイな状態で退去できるのが理想ですが、引越し当日にすべて掃除するのはなかなか大変。前日に限らず、退去日が近付いてきたら、こまめに掃除を済ませておくようにします。
食事は外食やコンビニで済ます
なるべく引越し直前で出し入れする荷物は減らしたいので、食事は自炊ではなく、外食・コンビニ・テイクアウトなどで簡単に済ませるのが無難です。引越し前日までの準備で、心身ともに疲れが溜まっている時期でもあるため、できるだけ負担を少なくすることを優先しましょう。またゴミもあまり出したくない時には、外食に頼ってしまうのがベストです。
ご近所さんへ挨拶する
引越しの搬出作業では、物音や人の出入りが激しくなったり、通り道を塞いでしまったりすることが想定されます。近隣の住民の方にご迷惑をかけることになるため、前日までに簡単なご挨拶をしておくのがおすすめです。ご近所さんとのトラブルにもなりかねないので、引越し当日もお互い気持ちよく過ごせるように、ご挨拶しておきましょう。
引越し前日や当日になって慌てて準備を進めてしまうと、どうしても焦っている分、何かしら作業や用意を忘れることも多くなりがちです。どうしても引越しの前日や当日にしかできない準備以外は、できるだけ早め早めから動くようにしましょう。引越し前日では、いかに余裕を持った動きができるか意識しておくことが大切です。
まとめ
ここまでに解説してきた引越し前日にやるべきことを、Q&A方式で簡単にまとめていきます。
引越し前日は何をすればいい?
まず引越し前日に済ませておきたいのは、冷蔵庫や洗濯機などの搬出準備・引越し会社との打ち合わせ(スケジュールなどの最終確認)・当日の持ち物整理の大きく分けて3点。また引越し前日は、当日梱包となる荷物のチェックや掃除、ご近所の方々への挨拶などもしておくとよいでしょう。
引越し前日に準備しておくモノは?
引越し前日には、当日の持ち物として、貴重品・新居の鍵・スマートフォンと充電器・掃除や荷解きのグッズ・衛生用品をまとめておきましょう。その他にも新居ですぐに使うものがあれば、手持ちのカバンなどに入れておいたほうが安心です。
引越し前日に引越し会社に確認することは?
引越し前日には、当日のスケジュール(搬出・搬入の時間帯など)・旧居と新居の住所・サービス内容(契約プランやオプションなど)・料金明細と支払い方法・見積もりからの変更点を確認します。なかでも当日のスケジュールやサービス内容は、しっかりとチェックしておくことで、当日の動きもスムーズになります。
いかがでしたか?引越し前日にもなると、さほど時間がない分、何をしたらいいのか迷ってしまうかもしれません。また早めに準備を済ませておくと、「意外にやることがない」と感じる可能性もあるでしょう。とはいえ引越し直前だからこそ、油断は禁物。今回見てきたような搬出や退去に向けた用意も完了しているか、きちんとチェックしておくことでトラブルの防止にもつながります。ぜひ本記事を確認しながら、幸先よく新生活をスタートできる引越しにしましょう。
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