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西海岸風インテリアを作るには?おしゃれにみせる部屋づくりのポイントや実例を紹介

西海岸インテリアは、男女問わず人気のインテリアスタイルです
どこかこなれたリラックス感のあるテイストで、人気を集めている西海岸風インテリア。西海岸といえば、白い砂浜に真っ青なビーチ、若者が集まるサーフショップや海辺のカフェなどを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?そんなカラリとした自由な海沿いの街に佇む、センスのあるショップのような雰囲気にできるのが、西海岸風インテリアの魅力のひとつです。

そこで今回は、西海岸風インテリアを取り入れた、おしゃれな部屋づくりのコツを解説!実際のアレンジ例も写真付きでご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

西海岸インテリアとは?

サンフランシスコの平均最高気温は18度~21度。1年中サーフィンが楽しめるため、国内外から多くのサーファーが集まります
サンフランシスコの平均最高気温は18度~21度。1年中サーフィンが楽しめるため、国内外から多くのサーファーが集まります

「西海岸」とは、主にアメリカ合衆国の太平洋側にある地域を指す言葉です。一般的には、数々の観光スポットが集まるカリフォルニア州を中心に、西海岸と呼ばれる場合もあります。このようにアメリカから発祥したスタイルでもあるので、アメリカンインテリアの1種といわれることも多々あるようです。

このことから「西海岸風インテリア」は、ロサンゼルスやサンフランシスコといった、カリフォルニアのリゾート地にあるお店のような雰囲気でまとめるのが基本。おしゃれながらも、ほっと肩の力が抜けるような、くつろぎの空間にしやすい魅力があります。

西海岸風インテリアの特徴

では西海岸風インテリアの部屋づくりをするにあたって、知っておきたい基本的な要素から見ていきましょう。

爽やか

西海岸風インテリアでは、やはりビーチやサーフがテーマになるので、マリンテイストの爽やかな印象にできる特徴があります。マリンテイストといえば、海を体現したような、ブルーとホワイトの清涼感のあるカラーリングが基本です。またテーブルや椅子といった家具類も、潮風を浴びて少しくすんだような、ナチュラルなウッド調が主流です。全体的に重たくなりにくく、明るい雰囲気にできるのが魅力です。

解放感がある

カリフォルニアのリゾート地は、都市的な観光スポットが立ち並ぶ一方で、美しいビーチによる自然も両立しています。ゆったりとした時間が流れるリゾート地だからこそ、軒を連ねるお店たちも、どこか気取らない雰囲気。例えばインテリアのデザインなども、ダークトーンや無彩色といったシックなイメージよりは、温もりが感じられるようなカラーや模様でまとめていきます。解放的でリラックスできる印象になりやすいのも、特徴のひとつです。

シンプルでカジュアル

ロサンゼルスやサンフランシスコ周辺は、きらびやかで豪華というより、どちらかといえば自然にも囲まれたラフなリゾート地です。古着屋やバーなどが集まるエリアもあり、スケーターやサーファーのストリート文化が根付いているのも特徴。地域全体が飾らないカジュアルな街並みで、集まっているショップも、かっちりとしすぎていないラフな雰囲気です。内装も比較的シンプルで、素材感を活かしたデザイン性に統一した特徴もあります。

大人、かっこいい

余計な装飾をしない、自然体なデザイン性にまとまりやすく、そのスマートさが大人な雰囲気につながりやすいインテリアでもあります。基本的にはビビットカラーや派手なフォルムなどのアイテムを使わないインテリアのため、スタイリッシュでユニセックスなかっこいい印象にできるのも特徴。ハイセンスながらも、飽きのこないおしゃれな部屋づくりができます。

西海岸風インテリアをつくる3つのポイント

パステルブルーを使うとかわいらしい印象にもなります「イマジンウォールペイント 15L シャウエンブルーカラー 【232】 fi フィ」(出典:壁紙屋本舗)
パステルブルーを使うとかわいらしい印象にもなります
イマジンウォールペイント 15L シャウエンブルーカラー 【232】 fi フィ」(出典:壁紙屋本舗)

実際に西海岸風インテリアで部屋を統一させるには、次のようなアイテムやカラーリングを取り入れていくと、グッと雰囲気が増すので特におすすめです。

素材はウッドやラタン

家具に使われる素材は、基本的にウッドやラタンでまとめていくと、うまく自然感も出せて西海岸風らしいナチュラルな仕上がりにできます。特にウッド系なら、木目の強い種類を選ぶと、よりカジュアルな雰囲気になりやすくておすすめ。あえて使い込まれたようなヴィンテージ的なデザイン性を取り入れていくのも、どこか抜け感のある西海岸風インテリアにまとめられるテクニックです。

配色はホワイト、ブルー

先ほども出てきたように、西海岸風インテリアでは、マリンテイストを代表するホワイトやブルーを中心にカラーリングしていきます。西海岸風インテリアの王道としては、壁や床などのベースカラーをホワイトにして、メインカラーやアクセントカラーをブルーでまとめるスタイル。さらにブラウンベースの家具などを使って3色に展開すると、かなりバランスのいいハイセンスな配色にできておすすめです。

ファブリックはデニムやコットン

クッション・ラグ・シーツなどの布製品は、コットンなどのナチュラルなオーガニック素材を使うと、雰囲気が出やすくなります。さらに前述にもあるように、西海岸風インテリアではホワイトやブルーで配色するので、青の要素としてデニムを取り入れるのもベター。特にデニムはソファやクッションで活用するのが定番です。またファブリックでは、ホワイトとブルーのネイティブ柄を加えてみると、よりカジュアル感を演出できます。

賃貸で西海岸風インテリアを取り入れるコツ

分譲マンションや一戸建てなどを購入した場合、自由に内装をリフォームしながら、自分好みのインテリアを楽しめます。しかし賃貸物件の場合は退去時の原状回復義務があるので、床材や壁紙を張り替えるなど、大がかりなアレンジはなかなか厳しいでしょう。とはいえ、ちょっとした工夫次第で、部屋の雰囲気をおしゃれに演出することは十分に可能です!ではここからは、賃貸物件で使えるDIY術をご紹介していきます。

古木風のリメイクシートを活用する

「ハッテミースクエアクラウド HMSQ-LNWD-01」(出典:壁紙屋本舗)
ハッテミースクエアクラウド HMSQ-LNWD-01」(出典:壁紙屋本舗)

最近では、既存の壁の上から貼って剥がせる、壁紙のリメイクシートが数多く市販されています。デザイン性も豊富なので、西海岸風インテリアにしたい場合にもおすすめ。ユーズド感のある壁紙にすると、西海岸風のラフな印象にしやすくなります。例えばリビングの一部を古木風に変えてみるだけでも、大きく雰囲気は変わりますよ。

ただし貼って剥がせるといっても、商品によって糊の強度が違うので要注意。あまりキレイに剥がせず、糊が残ってしまうケースも少なくありません。リメイクシートを使う際には、一度目立たない場所で試してみるなど、事前にチェックしておいたほうが無難です。

クッションフロアを敷く

「シャムリーオーク SCF-9511」(出典:壁紙屋本舗)
シャムリーオーク SCF-9511」(出典:壁紙屋本舗)

西海岸風インテリアらしい、よりスモーキーなウッド調のフローリングにしたい場合には、クッションフロアを活用する方法もあります。床の上からマスキングテープや両面テープを使って貼り付けたり、接地面の吸着素材によってそのまま敷けるようになっていたり、その種類はさまざま。デザイン性はもちろん、どれなら使いやすいのか考慮して選んでいくとベストです。

シーリングファンを設置する

海辺の解放的なイメージにぴったりなのが、プロペラのような回転ファンが付いた天井照明です。まるでカフェのような雰囲気にもできますし、ファンがくるくると回る姿はなんとも爽やか。一般的な楕円形の蛍光灯に比べて生活感も減り、部屋の印象はガラリと変わります。

観葉植物を置く

観葉植物もいくつか取り入れていくと、西海岸風インテリアらしい抜け感のある雰囲気が演出できます。例えばフェニックス・ロベレニーやモンステラのような、南国感のあるグリーンだとリゾートっぽい印象にできておすすめです。背が高めだったり葉が大きめだったりする、パッと目を引く観葉植物にすると、より爽やかなイメージが増しますよ。

西海岸風インテリアで失敗しないためのコツ

西海岸風インテリアでは、使用していく家具や配色の特徴から、気を付けておきたい部分もいくつかあります。例えば白ベースにすると汚れが目立ちやすい、デニムの布地ソファだと飲みこぼしがシミになりやすいなど。デザイン性だけでなく、普段の使い勝手も配慮しておかないと、せっかくおしゃれにしても不便に感じてしまうので要注意です。その他にも、西海岸風インテリアで後悔しないために、以下のようなポイントも覚えておきましょう。

カジュアルすぎない

西海岸風インテリアではカジュアル感は大切ですが、あまり寄せすぎると、どこか安っぽく見えてしまう可能性もあるので注意が必要です。またラフな印象にできるナチュラルテイストも、入れすぎてしまうとアメリカンな雰囲気がなくなってしまいます。例えば淡色系ばかりではなく、落ち着いたトーンもバランスよく使うなど、全体を引き締める要素も大切です。

色を入れすぎない

ここまでにも触れているように、基本的にはホワイトとブルー、その他にあと1色程度でカラーリングをまとめるのが無難です。色数を使いすぎてしまうと、部屋全体がごちゃごちゃと見えてしまい、スタイリッシュさが半減してしまいます。もちろんあえてカラフルにする方法もありますが、なるべく3色までに収めるのが、すっきりとした印象にするためのコツです。

寒々しい印象にならないようにする

上記のように、西海岸風インテリアは寒色を多く使います。カリフォルニアのように年中温暖な気候であれば気になりませんが、日本では季節ごとに大きく気温も変わるので要注意。寒色のカラーリングから、どこか寒々しく感じてしまう可能性もあるため、冬場でも温かみのある印象にできるように工夫しましょう。例えば間接照明やシーリングライトの灯りはオレンジ系にするなど、部屋全体がやわらかく見えるようにするとベターです。

西海岸風インテリアの事例を紹介!

おしゃれでこだわりのある部屋作りを紹介する『こだわり部屋FILE』から、「西海岸風インテリア」の実例を紹介いたします。実際のお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。

白×青で作るサーフガールROOM

MARIKOさんのお部屋「白×青で作るサーフガールROOM」
MARIKOさんのお部屋「白×青で作るサーフガールROOM

こちらは、ナチュラルとマリンをうまくかけ合わせた、明るくやわらかい印象になっている西海岸風インテリアの部屋です。ライトブラウン・ホワイト・ブルーのまさに王道な配色で、サーフ感たっぷりの爽やかなイメージを演出。またネイティブ柄や観葉植物で、西海岸らしいラフさもうまく出ています。

海と自然を感じられる西海岸風リラックス

こちらは、スモーキーなウッド感がおしゃれな、リゾート地のカフェをイメージさせる西海岸風インテリアになっている部屋です。ベッドやソファはデニム感のある濃いブルーにまとめて、マリン風のアクセントにしているのも特徴。また木目の壁に沿ったグリーンも、カジュアルに印象付けています。

海外雑貨で彩る サーフガールのマリンROOM

こちらは、明るめのブルーをメインカラーにした、ポップ感もある西海岸風インテリアに仕上げている部屋です。全体はホワイトを基調として、淡いブルーのソファとカーテンで解放的な空気感を演出。さらにブラウンをアクセントに加えることで、マリンテイストだけにとどまらない、ラフな西海岸感も出ています。

海とアウトドアで作り上げたリラックスROOM

こちらは、西海岸の古着屋や雑貨ショップを思わせるような、くすんだウッド感をうまく活用した部屋です。基本は明るめのブラウンをベースに、ホワイトとネイビーを使って、ナチュラル感だけでなく西海岸風のイメージにしているのが特徴。壁に散りばめられた海辺の写真やシーリングファンも、西海岸風インテリアのアクセントになっています。

海とバイクを楽しむ カリフォルニア風 ヴィンテージ暮らし

こちらは、ユーズドの独特な風合いを全面に出した、ハイセンスな西海岸風インテリアになっている部屋です。ビーチを思わせる大きなサーフボードやバイクの存在感、ヴィンテージ家具を使ったラフさが印象的。全体的な粗っぽいデザイン性から、どこか武骨でかっこいい雰囲気が漂っています。

西海岸をDIYで再現するイヌと暮らすのんびりSTYLE

あかしさんとみぃさんのお部屋「西海岸をDIYで再現するイヌと暮らすのんびりSTYLE」
あかしさんとみぃさんのお部屋「西海岸をDIYで再現するイヌと暮らすのんびりSTYLE

こちらは、ゆったりリラックスできる、爽やかなマリンテイストが魅力的な西海岸風インテリアの部屋です。ブラウンとホワイトをベースに、明るめのブルーによって海辺を思わせるアクセントを演出。細かな小物類もビーチ系に統一し、カリフォルニアの空気感をたっぷりと漂わせています。

まとめ

いかがでしたか?
西海岸風インテリアは、きちんとくつろぎやすい部屋にしつつも、おしゃれにまとめやすいスタイルのひとつです。基本的なポイントさえ押さえれば、家具や小物などの各種アイテムもそろえやすいインテリアでもあります。またカラーリングの濃さや明るさ次第で、ナチュラルやヴィンテージなど、自分らしいテイストを演出できるのも魅力的です。ぜひ本記事を参考に、素敵な空間に仕上げてみてください。

取材協力:壁紙屋本舗

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引越しを繰り返す好奇心旺盛人。

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