ベランダでガーデニングを楽しもう!初心者でもおしゃれに始められるポイント

この記事では、ベランダでどのようにしておしゃれで機能的なガーデンスペースを作るのか、そのポイントを初心者にもわかりやすく解説します。
また、ベランダガーデニングを始める前に知っておきたいルールやマナー、おしゃれな植物、必要な道具なども併せて取り上げました。ベランダを緑あふれるおしゃれな空間にして、毎日をもっと豊かに彩りませんか?
記事の目次
ベランダガーデニングがおすすめな理由
マンションでのベランダガーデニングは、手軽に緑の癒しを得られる素晴らしい手段です。ここでは、ベランダガーデニングがおすすめな理由についてご紹介します。
手軽に始めやすい
まず、ベランダガーデニングの最大の魅力は、手軽に始められる点です。植物、土、そして鉢があれば十分で、広い庭がなくても限られたベランダを使ってガーデニングを楽しむことができます。特に初心者にとっては、基本的なガーデニング用品を揃え、少しだけ学ぶことですぐに始められる手軽さが魅力的でしょう。忙しい日常から少し離れ、手軽に自然と触れ合うよろこびを見つけられます。
目隠し・日よけになる
ベランダにグリーンカーテンを設置すると、手軽に目隠しや日よけとして活用できます。グリーンカーテンとは、窓の外につる植物をネットなどに絡ませてカーテンのように仕立て、室内の温度を下げたり景観を美化したりする方法です。特に夏に効果的で、ゴーヤや朝顔などがおすすめ。太陽光と輻射熱を遮ることで室内温度の上昇をおさえ、エアコンの使用を減らすことで、電気代の節約にもつながります。また、プライバシー保護にも効果的です。
ベランダをおしゃれにできる

ベランダガーデニングは、おしゃれな植物や鉢、ガーデニング小物を使うことで、ベランダを自分好みの癒しの空間に変えられます。多種多様な花や美しい葉を持つ植物を取り入れれば、季節ごとに異なる景色を演出できますよ。さらに、おしゃれな鉢や棚、小物などを組み合わせることで、花が少ない時期でも楽しめるでしょう。ベランダガーデニングは日常生活に新たなよろこびと潤いをもたらし、生活空間に深みと個性を加えてくれます。
家庭菜園が楽しめる
ベランダガーデニングでは、安心安全な無農薬のハーブや野菜などを手軽に栽培できます。自分で育てた野菜を食卓に並べることは、特別なよろこびを感じさせるだけでなく、料理への愛着も深められるでしょう。ベランダの限られた空間でも育てやすい野菜やハーブが多くあり、四季折々の自然の恵みを身近に感じられます。
ベランダガーデニングを始める時のポイント
マンションでのベランダガーデニングは限られたスペースでおこなうため、始める前に以下のようなポイントを確認しておきましょう。
- マンション・アパートのルールやマナーを守る
- ベランダ環境を確認する
- プランニングする
これらのポイントを押さえて植物選びや配置を工夫することで、快適で美しいベランダガーデニングを楽しんでください。
マンション・アパートのルールやマナーを守る
ベランダは共用部分のため、マンションやアパートごとにそれぞれルールがあります。隣人との思わぬトラブルを避けるためにも、ガーデニングを楽しむ際にはルールとマナーを守ることが重要です。自分の趣味で他の住人に迷惑をかけないよう、ベランダガーデニングを楽しみましょう。
マンション規約を確認する
ベランダガーデニングを始める前に、まずはマンションやアパートの規約を確認することが重要。ベランダは各部屋の住人しか利用しないとはいえ、共用スペースとして扱われます。つまり、いつでも使用できますが、専有部分ではないのです。そのため、デッキやフェンスの設置など、勝手に改造をおこなうことは禁止されています。また、壁に穴を開けてボルトで固定するなどの行為も自由にはできません。
ベランダの耐荷重制限を確認する
ベランダの耐荷重制限を確認することも重要なポイントです。人が簡単に抱えられる程度のプランターであれば、問題ありません。しかし、大型の植木鉢を複数置く場合は注意が必要です。植木や土、水は意外と重く、耐荷重の限界を超えてしまうことがあるためです。また、ベランダに直接土を入れ花壇を作りたい場合も、耐荷重をオーバーする可能性があるので事前に確認しましょう。
避難経路をふさがない
ベランダガーデニングを楽しむ際には、避難経路の確保など基本的なルールを遵守しましょう。ベランダは共有スペースであり、災害時の避難経路です。そのため、いざという時に避難の妨げにならないようにします。特に避難はしごが設置されている場合、ハッチの上にものを置くのは避けてください。また、隣との境界にある蹴破り戸の前に植木鉢などを置かないようにしましょう。
水や葉が近隣に落ちないようにする

隣接する部屋への配慮も大切です。水やりの際に飛び散る水滴や枯れ葉が、隣の洗濯物を汚してしまわないように気をつけましょう。特に、風が強い日には十分に注意してください。また、排水溝が詰まらないよう定期的な掃除を心がけ、つる植物などが隣の部屋に伸びて迷惑をかけないように管理しましょう。
手すりの外側にハンギングバスケットを掛けない
フェンスの外側にハンギングバスケットを掛けるのは避けましょう。風に飛ばされて落下する恐れがあり危険です。そもそも、フェンスの内側でもハンギングバスケットなどを掛けることが禁止されていることもあります。ベランダガーデニングは外観を飾るのではなく、住んでいる人が室内から楽しみましょう。
病害虫の発生に注意する
ベランダガーデニングでは、病害虫の発生に注意しましょう。土や植物を置くので、時には虫が大量発生してしまうこともあります。そんな時は、早めに殺虫剤などで対応してください。自宅のベランダだけでなく、周囲への影響も考慮することが特に重要です。
ベランダ環境を確認する
マンションでのベランダガーデニングを始める前には、どのような植物が育てられる環境なのかを確認しておきます。そして、どの植物をどこに置くか計画的に決めましょう。以下で、具体的にチェックすべきポイントをご紹介します。
日当たり
植物の成長には光が不可欠で、日の当たり方によって育てやすい植物が変わります。一日のうちで直射日光がどのくらいの時間ベランダに当たるかを確認し、日陰を好む植物か日向を好む植物かを選びましょう。また、植木鉢を足元に置く場合、フェンスや壁などの影響でベランダの足元は日陰になりやすくなります。どの高さまで直射日光が当たるかも確認しておきましょう。
風が強く当たる場所があるか
風は植物の成長に悪影響を及ぼすことがあります。常に強風が当たる場所では、風に強い植物を選びましょう。また、風によって枝葉が飛散し、周囲に迷惑をかける可能性もあります。特に、秋になると大量の葉を落とす落葉樹は避けたほうが無難かもしれません。
雨はどのようにあたるか
ベランダに雨がどの程度振り込むかも確認しておきます。多くのベランダでは上の階のベランダが下の階の屋根代わりとなり、雨水が直接入り込むことは少ないでしょう。しかし、植物の成長には水が不可欠です。鉢植えの花は水やりが重要なので、雨水が直接届かない場所では定期的な水やりを心がける必要があります。
排水口の位置
水やりの際は余分な水がスムーズに排水されるよう、排水口の位置を確認しておきましょう。また、排水溝に枯葉やごみが詰まらないよう、定期的に清掃します。しかし、自宅のベランダに排水口がない場合は注意が必要です。流れる水は隣家のベランダへと流れ、トラブルになりかねません。汚れた水や枯葉などが、お隣のベランダへ流れ出ないように気を付けましょう。
室外機の位置と風の出る方向
室外機の位置と風の出る方向には注意が必要です。室外機からの熱風が直接植物に当たると、植物は乾燥し、成長に悪影響を及ぼします。そのため、植物を室外機の風が直接当たらない場所に置きましょう。以下に室外機の風から、植物を守る方法をまとめました。
- 室外機にカバー付ける
- 室外機と植物と間にフェンスを置く
- 室外機の風が当たる場所に植物を置かない
- 比較的風に強い植物を選び少し離して置く
ただし、室外機からの風を完全に遮断しすぎないように注意してください。室外機からの風が十分に出ないとエアコンが故障する原因にもなりかねませんので、バランスよく対策をおこないましょう。
プランニングする
マンションでのベランダでガーデニングを始めるなら、あらかじめプランニングもしておくとよいでしょう。自分の好みやライフスタイルに合った植物を選んで、ガーデニングを楽しんでください。プランニングの際には以下がポイントです。
- 日当たり、風通し、雨水の当たり方など、ベランダの環境の把握
- 好みやベランダの環境に合わせて、育てる植物を選定
- ベランダの使い方・デザインのレイアウトを計画
- プランター、土、肥料、ガーデニングツールなど、必要な用具・資材の準備
- ベランダでくつろぐための、ガーデンファニチャーの導入
- 重いプランターの配置や、高い場所への設置時は、安全性を考慮した転倒防止対策
ベランダガーデニングにおすすめの植物
初心者にもおすすめの、マンションのベランダで育てやすい植物をご紹介します。好みやベランダの環境にあった植物を選んでください。
初心者でも育てやすい植物
初めてベランダガーデニングを始めるなら、以下のような植物がおすすめです。
● パンジー・ビオラ

育てやすい冬の花の定番・品種も豊富で選ぶのが楽しい植物です。
<育て方のポイント>
- 花期が長いので元肥(事前に土に与えておく肥料)を入れ、定期的に液肥を与えると花数が増え長く咲きます。
- こまめに花ガラを摘むと次々に花を咲かせてくれます。
- 暖かくなると葉が黄色くなり間延びしてくるので、それが春の花への植替えのサインです。
● ペチュニア

育てやすい夏の花の定番・ゴージャスに彩ります。
<育て方のポイント>
- 花期が長いので元肥を入れ、定期的に液肥を与えると花数が増え長く咲く。
- カビが生えることがあるので、花ガラと枯葉はこまめに取り除く。
- 過湿に弱いので、夏の高温多湿に注意し、風通し良く乾燥気味に育てる。
● ゼラニューム(ゼラニウム)

乾燥に強く、花期が長いのが魅力です。
<育て方のポイント>
- 日陰だと花付きが悪くなるので、直射日光が当たる場所で育てる。
- カビが生えることがあるので、花ガラと枯葉はこまめに取り除く。
- 過湿に弱いので乾燥気味に育てる。
- 乾燥に強いので、ハンギングバスケットがおすすめ。
日当たりがいい場所で育てやすい植物
ベランダの日当たりがいいなら、以下のような植物もよいでしょう。
● ランタナ

丸くカラフルな花が魅力的、病害虫に強い植物です。
<育て方のポイント>
- 花期が長いので元肥を入れ、定期的に液肥を与えると花数が増え長く咲く。
- 暖地では冬を越し、毎年咲く。
- 花後に丸く刈り込むと、翌年も花が咲き揃う。
● ベゴニア

西日もOK。夏の暑さや乾燥に強いです。
<育て方のポイント>
- 花期が長いので元肥を入れ、定期的に液肥を与えると花数が増え長く咲く。
- カビが生えることがあるので、花ガラと枯葉はこまめに取り除く。
- 過湿に弱いので、夏の高温多湿に注意し、風通し良く乾燥気味に育てる。
● ペンタス

和風にも洋風にもあう、愛らしい星のような花が特徴です。
<育て方のポイント>
- 日陰だと花付きが悪くなるので、直射日光が当たる場所で育てる。
- カビが生えることがあるので、花ガラと枯葉はこまめに取り除く。
- 過湿に弱いので夏の高温多湿に注意し、風通しよく乾燥気味に育てる。
日陰でも育てやすい植物
ベランダの日当たりが不安でも、以下のような植物なら育てやすいでしょう。
● トレニア

透明感がある花が、日陰を明るく華やかにしてくれます。
<育て方のポイント>
- 花期が長いので元肥を入れ、定期的に液肥を与えると花数が増える。
- 夏の高温多湿に注意し、風通しよく育てる。
- 水切れを起こすと花期が短くなるので、水切れに注意する。
● インパチェンス

愛らしいバラのような小ぶりの花が魅力。日当たりの悪い場所でもよく育つ植物です。
<育て方のポイント>
- 花期が長いので元肥を入れ、定期的に液肥を与えると花数が増える。
- カビが生えることがあるので、花ガラと枯葉はこまめに取り除く。
- 過湿に弱いので、夏の高温多湿に注意し、風通し良く乾燥気味に育てる。
● ヒューケラ

花以外の、カラーリーフとしても人気があります。
<育て方のポイント>
- 西日が苦手なので、半日陰〜日陰で育てる。
- 乾燥気味で、肥料は少なめで育てる。
雨風に強い植物
以下の植物は雨風に強いので、さまざまな環境で育てやすいでしょう。
● ローズマリー

香りもよく、無農薬で育てれば料理にも使えます。
<育て方のポイント>
- 移植を嫌うので、一度植えたら植え替えはしないようにする。
- 強剪定(きょうせんてい)を嫌うので、剪定は軽めにおこなう。※強剪定とは、枝葉をたくさん切ったり、太い枝を短く切りつめたりする剪定のこと
- 風通しよく、乾燥気味で、肥料は少なめで育てる。
● エリカ

葉や花が小さく、風が強い場所にうってつけの花です。
<育て方のポイント>
- 風通しが悪いと、虫がつきやすくなるので、適度に剪定する。
- 過湿に弱いので、夏の高温多湿に注意し、風通しよく乾燥気味に育てる。
● ウエストリンギア

薄紫の小花が愛らしく、手がかからない植物です。
<育て方のポイント>
- 乾燥気味で、肥料は少なめで育てる。
- 過湿に弱いので夏の高温多湿に注意し、風通しよく乾燥気味に育てる。
ベランダガーデニングにおすすめの野菜
ベランダガーデニングで野菜を育てたいなら、以下のような種類がおすすめです。
● ミニトマト

美味しくて育てやすい、家庭菜園の定番です。
<育て方のポイント>
- 収穫期:7月~10月。
- 収穫期が長いので、元肥はしっかり施す。
- 根が十分に張れるよう大き目の鉢に植え、支柱を立てる。
● ピーマン

収穫期が長く野菜で、赤く熟れたピーマンも甘くておいしいですよ。
<育て方のポイント>
- 収穫期:6月~10月。
- 日当たりがいい場所で、乾燥気味に育てる。
- 根が良く張れるように大き目の鉢に植え、支柱を立てる。
● オクラ

花もきれいで、実の付き方が独特です。
<育て方のポイント>
- 収穫期:3月~5月。
- 乾燥気味で、肥料は少なめで育てる。
- 日当たりと風通しのいい場所を好む。
ベランダガーデニングに必要な道具
マンションでベランダガーデニングを始めるためには、基本として以下のような道具が必要です。
- プランター・植木鉢
- 培養土
- じょうろ・ホース
- 手袋
- 剪定バサミ
- スコップ
- 支柱・ネット・ビニタイ
これらの道具を使って、植物の植え付けや手入れをおこないます。道具を事前に準備しておくことで、安心してベランダガーデニングを始められますよ。
ベランダガーデニングをおしゃれにするコツ
ベランダガーデニングをおしゃれにするコツは、室外機にカバーを付けること、室内からガーデニングスペースが見えるようにすること。さらに台や壁を活用して立体的なレイアウトを作り出し、ガーデンファニチャーを配置することです。このような工夫によって、ベランダはただの外空間から、リラックスできるおしゃれな場所へと変わるでしょう。
室外機にカバーを付ける
室外機にカバーを付けることでガーデニングの雰囲気を壊すことなくきれいに隠せるので、ベランダをよりおしゃれな空間にできるでしょう。
ただし、エアコンをつける際には、室外機のカバーを外しましょう。室外機は、エアコンの使用中に室内の熱を外に逃がすための空気の通り道です。カバーでその通り道をふさぐと、エアコンが故障する可能性があります。そのため、エアコンを使用する際には室外機カバーを外し、ベランダでくつろぐ時に室外機カバーを付けましょう。
室内からガーデニングスペースが見えるようにする

室内からガーデニングスペースが見えるようにすることで、家の中と外がつながり、広々とした空間が演出できます。また、窓越しにベランダの植物を見ることができると、お部屋にいながら自然を感じることができるでしょう。室内から緑が見えるという小さな工夫が、お家全体を明るく開放的に見せてくれます。
マンションでベランダガーデニングをする際には、室内からも楽しめるようにしてみてください。
台や棚を使って立体的なレイアウトにする

台や棚を使って立体的なレイアウトにすると、狭いベランダでも素敵に楽しめます。台や棚を上手に活用して植物をさまざまな高さに配置することで、立体感が生まれ狭いベランダも広がりを見せることが可能です。また、台の上に植物を置くことで、日当たりのいい位置を確保でます。そのため、日陰を好む植物しか置けなかった場所にも、日なたを好む植物も置けるような選択肢が増えるでしょう。
さらに、好みのデザインの棚や台を設置することで、ベランダが整理され雰囲気が引き締まります。ベランダガーデニングでは、植物を立体的に配置してさまざまな種類の植物を楽しみましょう。
ガーデンファニチャーを置く

ガーデンファニチャーをベランダに置くと、素敵なくつろぎ空間が生まれます。ガーデンファニチャーとは、テーブルや椅子などの庭用の家具のことです。椅子やテーブルがあると、外の空気を感じながらコーヒーを飲んだり、本を読んだりできます。さらに、友達を招いて外でおしゃべりするのも楽しいでしょう。緑に囲まれたなかでのんびりと過ごす時間は、日々の忙しさを忘れさせてくれそうです。
植物のお手入れのポイント
マンションのベランダガーデニングで植物が元気に育つためには、正しいお手入れが欠かせません。そのためには、水やりの方法、肥料の種類と使い方、害虫対策について知っておくことが大切です。以下で、詳しいお手入れの仕方について解説します。
水やり
植物への水やりにはちょっとしたコツがあります。水は多すぎても少なすぎても植物の成長に害を及ぼすため、植物の種類や季節によって調整する必要があります。植物が元気に育つように、一般的な水やりのコツをまとめました。
- 土の表面が乾いたら、たっぷり水をあげる。
- 夏場は早朝や夕方など、涼しい時間に水をやる。
- 冬場は水が凍らないよう、昼間の暖かいうちにおこなう。
- 夏は多めに、冬は控えめに。水やりの頻度は、季節によって調整 。
これらは、あくまでも一般的な植物に関する内容です。乾燥に強い植物や乾燥に弱い植物もあるので、植物ごとに合った水やり方法をおこなってください。
肥料
肥料は、植物が健康に成長するために必要な「食べ物」のようなものです。植物は光合成を通じてエネルギーを作り、必要な栄養素を土から吸収します。そのため、肥料を追加して植物に必要な栄養を補給しなければいけません。これによって植物はより旺盛に成長し、美しい花を咲かせたり、豊かな実をつけたりします。
<肥料を選ぶポイント>
- 植物・野菜に合った成分を含む肥料を選ぶ。
- ゆっくり効かせる元肥や寒肥なら、有機肥料。
- すぐに効かせたい追肥なら、化成肥料・液肥。
- 植物が弱っている時は、活力剤や発根剤。
肥料を適切に選んで使うことで植物は健康的に成長し、ガーデニングの醍醐味を存分に楽しむことができます。肥料を施し、植物がより元気に美しく成長する手助けをしましょう。
液体肥料
液体肥料(液肥)は即効性のある肥料です。そのため、すぐに効かせたい時に使います。
<液肥を施すタイミング>
- 成長期・花期。
- 朝早くか夕方。
- 土が湿った状態の時に施す。
- 指示されたとおりに水で希釈して使う。
- 葉にかかると、焼けたり傷んだりする原因になるので根元に施す。
- 液肥の効果は短期間なので、定期的に施す(追肥) 。
粒状の化成肥料
粒状の化成肥料も即効性のある肥料です。栄養素がバランスよく含まれているので元肥にも追肥にも使えて、匂いも少ないのでベランダガーデニングでは使いやすい肥料です。
<化成肥料を施すタイミング>
- 元肥として、植え付け時に土の中に混ぜ込む。
- 追肥として、長期間花を咲かせるために施す。
<化成肥料を施すポイント>
- 適切な時期と量を守る。
- 均等に施す。
- 施肥後は水やりをする 。
これらのタイミングとポイントを把握することで、粒状の化成肥料を効果的に使用し、植物を健康的に育てることができます。
有機肥料
有機肥料は即効性がなく、ゆっくり長く効くのが特徴です。油カスなどは匂いがするので、ベランダガーデニングで使用する場合は匂いの少ない、ぼかし肥料などがおすすめです。
<有機肥料の施肥タイミング>
- 元肥として、植え付け時に土の中に混ぜ込む。
- 緩効性肥料なので、寒肥として冬に施す。
<施肥のポイント>
- 土に直接混ぜ込むことで、土壌の質を改善する。
- 適量を守る。
- 肥料を施したあとは、肥料が土壌に行き渡るように水やりをする 。
害虫対策
ベランダガーデニングをする時に、害虫は避けて通れない問題の一つです。しかし、定期的なチェックと適切な対策で、害虫の被害を最小限に抑えることができます。
<害虫対策のチェックポイント>
- 多くの害虫は葉の裏に隠れるため、葉の両面をチェックする。
- 葉や花が束ねられていないかをチェックする。
- 植え替え時、土の中に害虫がいないかチェックする。
これらの部分を定期的に観察して害虫を発見すれば、早めの対策が取れて被害を最小限にとどめられるでしょう。定期的な観察と適切な対応が、ベランダガーデニングの害虫対策の秘訣です。
虫が付かないための予防方法
適切な害虫の予防策を講じることで植物を健康に保ち、また生活に不快な害虫を予防できます。以下に、効果的な害虫の予防方法をまとめました。
- 植物を丈夫に育てる。
- 適切な水やりをする。
- 定期的な剪定をし、風通しを良くし、病気や虫の隠れ家を減らす。
- 防虫効果のある木酢液を噴霧する。
特に、家庭菜園などの害虫予防には、安心安全な木酢液(もくさくえき)の利用がおすすめです。大切なのは、植物の様子をこまめにチェックし、早めに対処することです。愛情を持って植物のケアを続けましょう。
虫が付いたあとの対策方法
もし虫が植物についてしまったら、それ以上に虫が増え被害が拡大しないように、以下のような方法で早く対策することが大切です。
- まず虫の種類を確認する。
- 小規模な被害であれば、手やピンセットで虫を丁寧に取り除く。
- 殺虫剤を使う。
- 再発防止策を講じる(虫がつかないように、予防策を強化する)。
ベランダは生活空間に近く、小さなお子さんやペットがいるご家庭では殺虫剤の使用を躊躇(ちゅうちょ)されるでしょう。そういった場合は、天然由来成分の殺虫剤の使用がおすすめ。早期発見と適切な対処で、ほとんどの場合、植物は元気を取り戻します。
ベランダガーデニングでよくある質問

ベランダガーデニングを始めたいものの、何から始めればいいのか、どのような準備が必要なのか不安や疑問を持っている方は多いでしょう。ここでは、ベランダガーデニングを始めるうえでよくある質問とその答えをまとめました。
ベランダガーデニングに必要なものは?
ベランダガーデニングに必要となる、基本的な道具は以下のとおりです。
- プランター・植木鉢
- 培養土
- じょうろ・ホース
- 手袋
- 剪定バサミ
- スコップ
- 支柱・ネット・ビニタイ
自分好みのアイテムを揃えることで、ベランダでのガーデニングがより楽しくなります。また、これらを収納しておくボックスなどもあると便利です。
ベランダにも虫は出る?
ベランダのガーデニングスペースにも虫は出ます。特に、水がたまっている場所や日陰は、虫が寄りやすい環境になりがちです。予防策として、風通しをよくして定期的に植物をチェックし、虫除けの天然スプレーをすることが効果的。もし虫がついてしまった場合は、捕獲するか殺虫剤を撒くかして、早めに対処しましょう。ベランダガーデニングは生活空間に近いため、自然に優しい方法で虫を取り除くことをおすすめします。
台風の時はどうする?
台風が接近する際は、ベランダの植物やガーデニング用品を室内に入れるか、しっかりと固定して飛ばされないように対策を取ることが大切です。大きなプランターなど室内に取り込むことが難しいものは、風の影響を受けにくい場所に移動させるか、重りを使って固定しましょう。飛ばされる危険のある小物は、室内に取り込むことをおすすめします。台風対策をしっかりおこなうことで、ベランダガーデニングを守り、近隣への被害のリスクを減らせます。
まとめ
初心者でも、マンションでベランダガーデニングを手軽に始められます。限られたスペースでも、プランニング次第でさまざまな植物を育て、四季折々の自然の美しさを身近に感じられるでしょう。また、グリーンカーテンのように、日よけや目隠しとしての実用的な効果を得られるのも大きなメリットです。おしゃれな空間作りや家庭菜園による新鮮で安全安心な野菜は、日々の暮らしに彩りとよろこびをもたらしてくれます。
しかし、マンションやアパートでガーデニングを楽しむには、ルールやマナーを守ることが不可欠です。事前にマンションの規約やベランダの耐荷重を確認したり、水やり植物の枝葉で近隣に迷惑をかけないよう配慮しましょう。近隣トラブルを避け、快適なベランダガーデニングを続けるために大切なことです。この記事を参考に、緑に包まれて心地よい風のなかで癒しの時を過ごす、ベランダガーデニングを始めてみてください。
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