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アジアンテイストとは?特徴や部屋づくりのポイント、実例も紹介

ゆったりとくつろげる、大人な癒しの空間にできることで人気を集めているアジアンテイストインテリア。特に東南アジアやアフリカなどの民族衣装を取り入れた、エスニックファッションが好きで憧れている方も多いでしょう。またアジアンテイストのインテリアは、実は同じアジアに属する日本の和室にも合いやすいスタイルでもあります。

そこで今回は、アジアンテイストのインテリアを活用した、おしゃれな部屋づくりのコツをご紹介!ハイセンス感を演出しつつも、ホッと安らげるような部屋にしたい場合には、ぜひ参考にしてみてくださいね。

アジアンテイストのインテリアとは?

「アジアンテイスト」とは、日本語にして「アジア風の」という意味があり、一般的にインテリアでは東南アジアで使われやすい様式を模したものを指します。例えばモルディブ・シンガポール・インドネシアのバリ島・タイのプーケットなど、主に東南アジアのリゾート地にある建物のような雰囲気に仕上げるのが基本。このことから、「アジアンテイストのインテリア」は、赤道近くにある熱帯気候のアジア地域における、南国風のホテルやスパなどをイメージしたスタイルともいえます。アジアンテイストのインテリアでは、エキゾチックなリゾート気分が味わえるため、どこか非日常的な空気感が出せるのも魅力のひとつです。

アジアンテイストの特徴

アジアンテイストのインテリアを使った部屋づくりに向けて、まずは知っておきたい、基本的な特徴から見ていきましょう。

アジアンリゾートのような高級感

先ほども出てきたように、アジアンテイストでつくる部屋のお手本となるのは、東南アジアのリゾートにあるホテルやスパなど。そこで大切なのは、まるでのびのびとバカンスを満喫するような、開放感のある落ち着いた雰囲気です。あまり生活感が見えない、ラグジュアリーなイメージもアジアンテイストインテリアの大きな特徴。単純に、精巧な造形の小物や装飾品などを多く取り入れるというわけではなく、すっきりと洗練された印象にするのもアジアンテイストな部屋の基本です。

優しさを感じるナチュラルな素材

アジアンテイストのインテリアは、やはり自然にあふれたリゾート感がテーマなので、家具や小物には天然素材でそろえる特徴もあります。部屋全体として、自然の温もりが漂う雰囲気にしていきます。例えばソファなら革やアイアンよりも、ファブリックや木材を使ったアイテムにするなど。また、壁や床といった内装をはじめ、椅子・テーブル・ラック・ベッドなどにも、金属やコンクリートのような無機質な人工物はあまり使用しません。

アースカラーで統一

アジアンテイストのインテリアでは、ゆったりとリラックスできる雰囲気に仕上げていくため、全体的な色使いも落ち着いたトーンにまとめます。アジアンテイストのインテリアでは、前述にもあるように自然を感じるナチュラル感も大切な要素なので、基本はアースカラーを使っていくのも特徴。そのため蛍光色やパステルカラーなどは、あまり使用しません。
夕日のイメージで赤・オレンジ・パープルなどを取り入れるのもひとつの方法ですが、少しくすんだような色合いにすると、アジアンテイスト感が増します。その他、クッションやラグといった布製品の柄も、ボタニカルやペイズリーなどの植物模様でそろえると、グッと雰囲気が出ますよ。

アジアンテイストをつくる4つのポイント

ではここまでに見てきた特徴を押さえた、アジアンテイストのインテリアに仕上げていくために、取り入れたい内装や家具などのポイントも解説します。

素材は自然を感じるもの(ヒヤシンス、ラタン、バンブーなど)

例えば家具なら木材や布製品だけでなく、ヒヤシンス・ラタン・バンブーなどの天然素材を使ったアイテムもおすすめ。どれも素材感が見えやすく、部屋全体をナチュラルな雰囲気にしてくれます。特にヒヤシンスやラタンによる網目調は、どこか涼しげで南国っぽい部屋の印象にはぴったり。椅子やラックなどで取り入れていくと、アジアンなイメージを演出してくれます。

配色はベージュやブラウンをベースに

アジアンテイストでは、自然を想起させるような、ベージュやブラウンをメインにカラーリングするのが基本です。そこに差し色として、先ほども出てきたようなアースカラーを取り入れていくと、リゾートホテルのようにおしゃれな印象にできます。例えばグリーン・ブルー・イエローなど、植物・海・太陽といった、自然の大地がイメージできる色をアクセントカラーにするのがおすすめです。

床はダークブラウン、壁は白に

アジアンテイストのインテリアでは、前述のようにブラウン系をベースにするので、床材も同じようにそろえるとバランスが取れます。またアジアンテイストらしい高級感を出すには、濃い目のダークブラウンにするとベターです。ただしブラウン系を多用すると、部屋全体が暗く見えがちなので、壁は日が当たって反射しやすい白にするのがおすすめ。リゾート風の明るく開放的な印象も出しやすくなります。

照明は暖かい色味

アジアンテイストらしいシックな雰囲気を出すためにも、照明は蛍光灯よりも白熱灯を使うのがおすすめです。白熱灯のほうが暖色系のやわらかい灯りになるので、高級感やリラックス感を出すにはぴったり。さらに麻などの自然素材による、ランプシェードやスタンドライトを取り入れると、大人なアジアンテイスト感が増しますよ。

賃貸でアジアンテイストのインテリアを取り入れるコツ

購入したマイホームなら、好きな床材や壁紙に張り替えるなど、手を加えながら好みのインテリアにも自由にできるでしょう。ただし賃貸物件の場合、原状回復義務があるため、大がかりなリフォームなどはできません。そう考えると、なかなか自分の部屋をアレンジするのは、難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?実は最近、手軽にインテリアを楽しみやすい便利なグッズも出てきており、少し工夫するだけで、賃貸でも自分らしいおしゃれな部屋づくりが可能です。次から詳しくご紹介していきます。

リメイクシートを活用する

わざわざ壁紙を張り替えなくても、既存の壁紙の上から貼り付けて、必要がなくなったら剥がせるリメイクシートが数多く市販されています。デザイン性の高いものが多く、例えば部屋の一部をエスニック柄にするなども可能。キッチンやリビングで部分的に取り入れるだけでも、ガラリと雰囲気を変えられますよ。

ただし貼って剥がせるといっても、商品によっては強度があり、うまく糊が取れずに残ってしまうケースも。メーカーごとに剥がしやすさは異なるため、例えば目立たない場所で数日間貼ってみて試してみるなど、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

クッションフロアを敷く

クッションフロアも、床材を変更せずに、フローリングを自由にアレンジできる便利なDIYグッズです。既存の床材の上からマスキングテープと両面テープを使って貼りつけたり、接地面の吸着素材によってそのまま敷くだけだったり、さまざまな種類があります。またデザイン性も豊富なので、アジアンテイストなら、床材が白っぽい時にはダークブラウンに変えて雰囲気を出すことも可能です。

とはいえ手軽に床材を変えられるといっても、クッションフロアを敷く作業が発生するので、自分でやるのは難しい場合もあるかもしれません。その場合は、例えば植物や民族風のラグを取り入れてみるだけでも、アジアンテイストな印象にできますよ。

家具はロースタイルにする

ワンルームや1Kといった4帖半~6帖程度の部屋でも、家具の高さを工夫すれば、広々とした印象にできるのでおすすめ。アジアンテイストのインテリアらしい、開放的なイメージを演出できます。特に場所を取りやすいソファ・ベッド・テーブルは、ロースタイルにすると部屋全体をすっきりと見せることが可能。部屋の広さがあまりない時には、ソファではなく網目調の座椅子にするなどもGOODです。

すだれや透け感のあるカーテンで光を取り込む

アジアンテイストの開放感を出すには、自然光を取り込むのも重要なので、例えば竹すだれや綿麻のカーテンにするのもおすすめです。また木目調のブラインドなども、ナチュラル感があってアジアンテイストの雰囲気に合います。

ただし防犯や防寒対策などで、「カーテンは厚みがあったほうがよさそう」という方も少なくないでしょう。そうした場合には、部屋のベースの色に合わせたカーテンにすると統一感が出ておしゃれに見えます。アジアンテイストなら、ダークブラウンや植物柄のカーテンにするといいですね。

植物・小物を置く

よりセンスのある部屋に見せたい時には、観葉植物や小物などの装飾品を置いてみるのもベターです。アジアンテイストのインテリアなら、例えばモンステラやシュロチクといった葉の大きい南国原産の植物を取り入れてみると、雰囲気がグッと増します。また小物類であれば、お香などのアジアン雑貨がおすすめ。貝殻でできたシェルトレーや木製レリーフといった、自然素材のオブジェを活用する方法もあります。

穴が目立たないピンやフックを使用する

アジアンテイストな時計・写真・絵画・アートパネル・タペストリーなど、壁に装飾品を取り付けたい場合に、穴の目立たないピンやフックがおすすめです。通常のピンやフックだと壁に傷が残ってしまいますが、穴の目立たないタイプを使用すれば、外した跡の部分をこすると消えるような仕組みになっています。賃貸物件でも、気兼ねなく使いやすくて便利ですよ。

アジアンテイストのインテリアで失敗しないためのコツ

アジアンテイストのインテリアで部屋づくりをする際には、次のような点にも気を付けながら、家具や小物を取り入れていくことも大切。よりおしゃれに演出できるように、失敗しないための秘訣も覚えておきましょう。

統一感を持たせる

使う色味なども含めて、あまり異なるテイストを入れすぎると、どこかぼやけた印象に見えるので要注意。極端な例ではありますが、アジアンテイストのインテリアのなかで、一部だけ西洋風になっていたら不自然です。基本ではありますが、アジアンテイストでまとめるのであれば、そのテーマに沿って家具や小物などのアイテムをそろえていきましょう。

小物などアジアテイストの強いものを置きすぎない

ここまで、アジアンテイストのインテリアに活用できるアイテムをご紹介してきましたが、無理に詰め込みすぎないことも大切。単純にものが増えてしまうと部屋が狭くなってしまいますし、あまりに小物類や雑貨が多くても、部屋がごちゃごちゃした印象になってしまいます。アジアンテイストの開放感を演出するためにも、あくまですっきり見えるような置き方に工夫しましょう。

暗くなりすぎないよう工夫をする

今までにも出てきたように、アジアンテイストのインテリアでは、全体的に落ち着いたカラーリングや照明に統一します。ただしこうした大人な雰囲気にまとめていくと、どうしても部屋が暗く見えてしまいがちなので注意が必要。例えばブラウン系以外のアクセントカラーを入れる、窓からの光を遮らないレイアウトにするなど、明るい印象にするための工夫も大切です。

アジアンテイストのインテリアの事例を紹介!

おしゃれでこだわりのある部屋作りを紹介する『こだわり部屋FILE』から、「アジアンテイストインテリア」の実例を紹介いたします。実際のお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。

植物と緑が織り成すアジアン×自然のリラックス部屋

隆英さんのお部屋「植物と緑が織り成すアジアン×自然のリラックス部屋

こちらは自然派なエッセンスをふんだんに取り入れた、まさに癒しの空間を演出したアジアンテイストの部屋です。深めのグリーンをアクセントカラーに使い、観葉植物も複数置いてナチュラル感を演出。またユリや蓮を模した小物類などからも、アジアンテイストの雰囲気が漂っています。

色と素材にこだわった光溢れるアジア空間

ダニエルさんのお部屋「色と素材にこだわった光溢れるアジア空間

こちらの部屋では、赤みのあるカラーリングで、全体を明るく印象付けているのが特徴です。ファブリックを赤系統に統一し、アジア感のある柄物のアイテムをメインに使用。その他、網目調のローテーブルやチェアでも、壁紙に合った淡い色味を使うことで、すっきりと開放的に見せています。

犬と暮らす南国風バリテイストROOM

マサヒロさんのお部屋「犬と暮らす南国風バリテイストROOM

こちらは、イキイキとした自然に囲まれる、活気に満ちた南国感をイメージさせるアジアンテイストの部屋になっています。濃いグリーンをした背の高い観葉植物たちをいくつも飾ることで、まさにリゾート地のような印象を演出。また自然を感じる素材のラグやチェア、植物柄のアートパネル、赤のアクセントカラーなどにより、おしゃれなスパのような雰囲気も出ています。

民芸品とアジアン雑貨で彩ったリラックス部屋

こちらは、主にアジアンテイストの小物類によって、オリエンタルな雰囲気にしている部屋です。天井のタペストリーや窓周辺、ベッド周りのアイテムをアジアン雑貨でそろえることで、おしゃれなイメージを演出しています。

異国のインテリアが集まる和室ROOM

吴筱婷さんのお部屋「異国のインテリアが集まる和室ROOM

こちらは、和室をうまく活用したアジアンテイストのインテリアに仕上げている部屋です。畳の自然素材感を活かして、シンプルながらも東洋感のあるおしゃれな雰囲気を演出。壁の大きなタペストリーやラグからも、アジアンな空気感が漂っています。

まとめ

いかがでしたか?
アジアンテイストのインテリアでは、南国リゾートのような開放感がテーマになるので、部屋のレイアウトはシンプルになりやすい魅力もあります。生活感を抑えやすく、どこかスマートな印象にしたい場合にもおすすめ。また今回ご紹介したように、取り入れていくアイテム次第で、賃貸物件でもおしゃれなアジアンテイストのインテリアは十分に実現可能です。ぜひ本記事を参考に、ハイセンスな大人の部屋づくりをしてみてください。

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。 愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引っ越しを繰り返す好奇心旺盛人。

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