一人暮らしの物件探しにおすすめの不動産屋さんは?地域密着型・多店舗展開型それぞれの特徴もご紹介

そこで今回は、一人暮らしの物件探しで頼りにできる、不動産屋さんのさまざまな特徴をご紹介!どのような場合に、どのタイプの不動産屋さんが適しているのか、種類別のおすすめポイントなどもあわせて解説していきます。
記事の目次
一人暮らしにおすすめの不動産屋さんを見分けるポイント

まずは、安心して物件選びを任せられる不動産屋さんを見つけるために、重視しておきたいポイントから見ていきましょう。
外観・内装
清潔感のある店内か
きちんと店内などの清潔感に気を遣っている不動産屋さんは、それだけ「お客様を気持ちよく迎え入れたい」姿勢が見えますね。こうしたエチケットに配慮できている不動産屋さんなら、丁寧な接客にも期待できるでしょう。初見の印象も大切なチェックポイントです。
看板などは敷地内に収まっているか
自社の敷地から看板がはみ出すのは、基本的に法律違反です。また道路や歩道などの路面に直接置く看板も、道路交通法では原則禁止とされています。きちんと許可申請をしているケースもありますが、違法である可能性も。看板だけでお店のよし悪しは判断できませんが、外観などに違和感がある時には、適切な事業経営がされていないケースもあります。一概にはいえませんが、避けたほうが無難でしょう。
接客・対応
丁寧にヒアリングをしてくれるか
もちろん提案してくれる姿勢も大事ですが、あくまでこちらの要望を汲み取ってくれるのか、ヒアリングの品質も重要です。希望条件や生活スタイルなどを含めた、十分な顧客データを集めておかないと、そのお客さんにとってのベストマッチな物件は探し出せません。例えば基本的な情報のみを聞いて物件の候補を選ぼうとする場合には、不動産屋さん側が契約してもらいたい物件に、誘導させようとしている可能性も。他にも「強引に勧めてくる」「契約を急かされる」などのケースでは、思うような物件が選べないことも考えられます。しっかりと顧客の目線になって対応をしてくれる不動産屋さんに任せるのがベストです。
担当者からの返答は早いか
ホームページから問い合わせした時に、すぐに返信をくれる不動産屋さんのほうが、今後のスムーズな対応に期待できます。レスポンスが早い分、やり取りもスピーディーなので、契約までの流れも滞りなく進みやすいでしょう。確認したいことがあった時でも、すみやかに返答してくれると助かりますよね。また迅速な対応ができるのは、それだけ顧客優先のサービスをしている不動産屋さんなので、安心して頼りにできます。
物件のデメリットも伝えてくれるか
人によって希望条件や理想のイメージなどはさまざまで、すべての要望に応えた物件を見つけるのは至難の業です。例えば、ある人にとっては気にならなくても、ある人にとっては懸念点になる部分も少なからずあるでしょう。それを知らずに入居してしまうと、いざ住みはじめてから困ってしまう可能性もあります。こうしたネガティブな部分も、「○○さんの希望条件から考えると、この点はデメリットかもしれません」など、誠実に伝えてくれる不動産屋さんがベスト。
後悔しない選択ができるように、各物件の欠点なども、あらかじめ包み隠さず教えてくれる不動産屋さんに任せるのがおすすめです。
連絡方法を選べるか
問い合わせをしたあと、連絡方法が選べる不動産屋さんに依頼すると、こちら側の対応がしやすくなります。例えば自分の仕事中に電話で連絡が来ても、なかなか出るのは難しいですよね。こうした点を考えると、「基本はメールにしてほしい」など、連絡方法が指定できた方がスムーズなやり取りができます。
内見時の対応
現地集合が可能か
例えば来店時ではなく別日に内見がしたい時や、すぐにでも物件を確認したい時など、現地集合を断られる際には要注意。この場合、集客に向けて架空の空き室情報などを載せている、おとり物件である可能性があります。また来店をあえて促すことで内見後、契約を急がせる作戦など、さまざまなリスクが考えられることも。こちらの都合も考慮しつつ、臨機応変に対応してくれる不動産さんだと安心して任せられますね。
車での訪問・案内は可能か
物件を広範囲で探していたり、内見数が多かったりする場合には、車で案内してもらうほうが効率的です。また土地勘のないエリアだと、自分で内見先に行こうと思うと道に迷う可能性も
高いため、不動産屋さんが車を出してくれたほうが何かと安心できます。なお自分が来店するのに、車を利用する際には、駐車場の有無も忘れず確認しておきましょう。
営業時間
自分の生活にあった営業時間か
地域密着型の不動産屋さんでは、少人数で営業しているケースもあり、早めに店舗が閉まってしまう場合もあります。学校や仕事の関係から、夜遅い時間しか来店できない際には、事前に営業時間も確認しておきましょう。
また基本的に不動産屋さんは、水曜日定休が多いですが、なかには年中無休の店舗もあります。なかなか時間を取るのが難しい時には、自分の立ち寄れる時間帯や曜日に営業しているお店か、あらかじめチェックしておきましょう。
不動産屋さんは大きく分けて2種類

不動産屋さんといっても事業の形態は会社ごとにさまざまで、主にお部屋を借りたときにかかわるのは、大きく分けると以下の2つです。それぞれで役割は異なるので、不動産屋さん選びの参考として覚えておきましょう。
不動産仲介会社
不動産仲介会社では、物件を貸したいオーナーと入居先を探す希望者との間に入り、賃貸の契約を結ぶまでの手配全般を担います。例えば空き物件の広告・物件選びのサポート・契約手続きなど、主に入居までのさまざまな対応をするのが、不動産仲介会社です。基本的にお部屋探しをする段階では、不動産仲介会社とやり取りします。
不動産管理会社
不動産管理会社は、主に物件を所有するオーナーからの依頼により、お部屋の管理全般を代行します。例えば物件のメンテナンスや清掃・家賃の回収・更新や退去手続きなど、入居後の各種サポートをするのが、不動産管理会社です。実際にお部屋を借りたあと、「備え付けの設備が壊れている」といったトラブルなどがあった場合、不動産管理会社に相談します。
また不動産屋さんの詳しい種類は、以下の記事でもご紹介しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。
ここまでに見てきたように、物件を借りたい時の相談先となるのは、一般的に不動産仲介会社となります。また不動産屋さんのなかには、賃貸の仲介も管理も双方対応している場合も。いずれにしても、まずお部屋探しにあたって来店するのは、賃貸物件を仲介している不動産屋さんと覚えておきましょう。
【目的別】どっちがおすすめ?不動産屋さんの特徴とメリット・デメリット

賃貸物件の仲介をしている不動産屋さんのなかでも、いくつかの種類に分かれます。大まかには、地域密着型の中小不動産屋さんと、多店舗展開型の不動産屋さんの2パターン。ではそれぞれのメリット・デメリットを整理しながら、どのような人に向いているのかまとめていきます。
地域密着型の不動産屋さん
地域密着型の場合は、そのエリアに特化した、地元の不動産屋さんならではのサービスを受けやすい特徴があります。具体的なメリットとデメリットは、以下のとおりです。
地域密着型の不動産屋さんのメリット
地域の情報に強い
地域情報に詳しく、地元に根ざしているからこそ、掘り出し物の物件に出合いやすいメリットがあります。不動産情報サイトには載っていない、隠れた優良物件が見つかる可能性もあるでしょう。また、地域密着型の不動産屋さんは、その地域の特徴をよく知っているため、地元ならではの情報を教えてくれることも。
一人暮らしではじめての土地に住む時に、地域密着型の不動産会社に依頼すると安心ですね。
地域密着型の不動産屋さんのデメリット
オンライン対応していない場合がある
地域密着型の不動産屋さんでは、まだIT化が進んでおらず、オンラインに対応していないケースも見られます。お部屋探しにあたっては、実際の店舗まで出向いてやり取りする必要があり、物件を選ぶ時間があまりない場合にはデメリットに感じるかもしれません。
ここまでのメリット・デメリットをふまえると、地域密着型の不動産屋さんは、次のようなケースに向いています。
地域密着型の不動産屋さんがおすすめの人
- 街の様子を詳しく知りたい
- 費用の相談がしたい
- 未公開物件が知りたい
多店舗展開型の不動産屋さん
全国的に数多くの店舗を持つ不動産屋さんは、会社の規模が大きいこともあり、より利便性の高いサービスに強いのが特徴です。具体的なメリット・デメリットとしては、次のようなものが挙げられます。
多店舗展開型の不動産屋さんのメリット
ネームバリューがある
知名度が高い分、ブランド力もあり、高品質なサービスに期待できるのがメリットです。悪質な対応をされる心配も少なく、安心して任せやすいのが利点。また複数の店舗を展開している場合、拠点間で物件情報を共有しているケースも多く、各店で広範囲の地域に対応できます。少し広めのエリアから物件を探したい時にも便利です。
オンライン内見・相談に対応している場合が多い
オンライン対応のできる設備が整っている場合も多く、例えば相談から内見まで、来店せずにやり取りできるケースも。わざわざ足を運ぶ手間も省けて、時間短縮にもつながります。
多店舗展開型の不動産屋さんのデメリット
費用の交渉が難しい傾向がある
会社全体としての契約規定が決まっている場合も多く、初期費用などの交渉が難しいケースも。地域密着型の不動産屋さんなら相談に乗ってもらいやすい傾向にありますが、多店舗展開型の不動産屋さんになると融通が利きにくい部分が出てくる可能性もあります。
地域独自の情報が少ないことも
多店舗展開型の不動産屋さんでは、IT化が進んでいて取り扱う物件数も多い反面、不動産サイトに載らないようなお部屋は探しづらい場合も。地域性には少し弱く、そのエリアに根付いた対応が難しいケースもあります。サイトに載らないようなお部屋は探しづらい場合も。地域性には少し弱く、そのエリアに根付いた対応が難しいケースもあります。
ここまでのメリット・デメリットをふまえると、多店舗を展開する不動産屋さんは、以下のような場合に適しています。
多店舗展開型の不動産屋さんがおすすめの人
- たくさんの物件の中から探したい
- 住むエリアが決まっていない
- キャンペーンなどを実施しているところがいい
一人暮らしにおすすめの不動産屋さんの探し方

なるべくスムーズに、より適した物件を見つけるためには、相性のいい不動産屋さんに任せることが大切。どのような対応ができる不動産屋さんなら、自分の要望に応えてもらえそうか、まずは簡単にイメージしてみるのがおすすめです。頭のなかで、相談したい不動産屋さんの条件を整理してみましょう。
不動産情報サイト アットホームでは、さまざまな目的やニーズに合わせて、一人暮らしの物件探しをサポートできる不動産屋さんを見つけることが可能。例えば、オンライン可・英語や中国語などの外国語対応・FPへの相談OKなど、不動産屋さんの特徴ごとに物件探しのパートナーを選び出せます。もし不動産屋さんの探し方でお困りでしたら、ぜひ活用してみてください。
また実際に来店する不動産屋さんの選び方のポイントは、以下の記事でも詳しく解説しています。こちらもあわせて、チェックしてみてください。
一人暮らしの不動産屋さん探しでよくある質問

ではここからは、不動産屋さんに訪問する際に、迷いやすいポイントをQ&A方式でまとめていきます。
不動産屋さんにはどのタイミングで行くべき?
引越し予定の1カ月~2カ月ほど前に不動産屋さんに来店するのがおすすめです。物件探しでは、「半年前から希望の部屋を決める」など、あまりに早すぎるのはおすすめできません。基本的に賃貸の物件契約では、入居までの仮押さえができない仕組みになっており、入居の申し込みが早い順に、契約が決まるようになっています。
どうしても引越しが何カ月か先になってしまう場合、入居の申し込み・契約をして、実際に住んでいない期間も家賃を支払うことになるでしょう。検討する余裕を考えても1カ月~2カ月前程度が無難です。
不動産屋さんは何件も回るべき?
なかなか希望の物件が見つからなければ、何件か不動産屋さんを回ってみてもいいかもしれません。ただし必ずというわけではなく、最初に訪問した不動産屋さんでいい物件に出合えたら、契約しても問題ないでしょう。先ほども出てきたように、入居の申し込み順に空きが埋まってしまうので、希望どおりの物件があれば早めに契約するのもおすすめです。
なお信頼できる不動産屋さんを見極めるコツは、以下の記事でもご紹介しているので参考にしてみてください。
不動産屋さんは予約しなくても大丈夫?
予約なしの飛び込みでも、基本的には対応はしてもらえます。とはいえ事前に予約しておいたほうが、きちんと時間を確保してもらえるため、待ち時間もなくスムーズに話も進みやすいでしょう。また不動産屋さんへの予約については、以下の記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
不動産屋さんに行く時の服装は?
普段どおりの私服で構いませんが、なるべく清潔感のある服装だとベストです。賃貸物件の契約では、部屋を貸し出しても問題ないか、入居にともなう審査がおこなわれます。そのため来店時にも、入居希望者の第一印象を確認している可能性があります。最低限のエチケットは守った格好を意識できるとよいでしょう。
まとめ
一人暮らしの物件探しでは、まずはこちらの要望に合ったサービスを受けられて、なおかつ担当者の対応も丁寧な不動産屋さんがおすすめ。例えば「遅くまで営業していて来店しやすい」「オンラインでやり取りできる」などの条件も大切ですが、しっかりと親身にサポートしてくれる不動産屋さんがベストです。住まいは生活の基盤となるものなので、最適な選択ができるようにフォローしてくれる不動産屋さんを選びましょう。
また不動産屋さんのなかでも、地域密着型や多店舗展開の大手など、会社ごとに特徴は異なります。ぜひ今回ご紹介してきたポイントも、より信頼できる不動産屋さんを見つけるための参考にしてみてください。