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【テレワーク】 マンションリノベーション事例「2つのワークスペースをLDKに配置。休憩中の愛犬との触れ合いも癒やしに」

雑誌「relife+」に掲載された中古マンションリノベーション事例から、今回は埼玉県さいたま市Tさんの事例をご紹介。夫婦ともに100%テレワークをしているTさん。さいたま市へ移住し、それぞれのワークスペースや広いLDKの確保、犬を飼いたいなどの希望を実現させました。(text chiyomi ikeda photo koji yamada)

  • 工事費:1200万円(税・設計料込み、施主支給品は別途)
  • 埼玉県さいたま市浦和区 Tさんの家
  • 夫30歳 妻30歳(取材時)
  • 築年数:約30年(取材時)
  • 専有面積:約70㎡ 設計・施工:ツバメクリエイツ

公私を分けにくい働き方をカバーするリノベーション

プライベート感のある角部屋の物件を購入してリノベし、夫婦それぞれのワークスペースを設けたT邸。仕事場としても最適な環境の中、夫婦ともに100%テレワークという働き方をしています。もともと住んでいた練馬区の賃貸マンションが手狭になり、家賃ももったいないと感じていたため住まいの購入を検討。「予算内で自分たちの好きなデザインの家に住みたい」という思いをかなえやすい、マンションリノベをチョイスしました。ワークスペース、広いLDKや収納スペースの確保といった希望を実現するには、70㎡以上の物件が必要と予測。予算内で条件に合う物件を購入しやすく、夫妻の実家にも近いさいたま市への移住を決めたのは、ごく自然な流れだったといえます。

もともとあった出窓の天板には、T邸の雰囲気に合った木目調のシートを貼り、既存を生かす形に。リビングの出窓はベンチのように利用でき、リラックススペースのひとつになっている
愛犬・凪とのひとときは、忙しい夫妻の大切な息抜きタイム。窓に採用したタテ型ブラインドの「ラインドレープ」は、閉じると壁のように外の景色をすっきりと遮断でき、気分転換したいときにも大いに役立っている

物件探しからリノベーションまでワンストップで依頼

「新居では犬を飼いたい」との思いも強かった夫妻。ペット可等の希望に沿った物件探しからサポートしてもらうことができ、当初からの希望だった好みのデザインをかなえるべく、ツバメクリエイツに依頼しました。

「知り合いのSNSで同社のことを知って事例写真を見たのですが、どれを見ても私の好みに合っていたので」(奥さま)

「こちらが出したふんわりとした要望に対して、具体的な提案や的確なアドバイスをいただき、心強かったです」(ご主人)

テレワークの際、ご主人はダイニング側のワークスペースを利用。机は昇降タイプで、座りっ放しを避けるため立ったまま仕事をすることも多い。夫婦間で仕事のスケジュールを共有し、そのときどきで料理担当や食事時間を決めるそう 
リビングに面したワークスペースは奥さまの仕事場。机や棚は造り付けにし、机にはコードを通す穴もあけてもらった 
右・ワークスペースを引き戸で仕切れば、ゲスト用の寝室としても利用できる。ルーバーの角度調整によって空調も効くので快適/左・ダイニング南側の掃き出し窓の近くには、ハンガーパイプを設置。室内干しをしたりゲストのコート類を掛けたりと、重宝している

ウッドシャッターやシーリングファンでリゾート感をプラス

要望のひとつとしてあったのが、少しだけリゾート感を出したいということ。新婚旅行で滞在したハワイのホテルで印象的だったウッドシャッターを、リビング側のワークスペースの間仕切りとして採用。リビングの天井に設置したシーリングファンもリゾート感をプラスしています。もうひとつのワークスペースはダイニング側にありますが、白ベースの空間と同様に白いデスクを選び、LDKに十分なスペースを取れたこともあってか、空間に馴染んで見えます。

「近くの公園で走ったり、犬の散歩をしたりするのが気分転換になっています」

とご主人が話せば、

「仕事の休憩中に犬とゴロゴロできて、癒やされます」

と奥さま。
公私それぞれにプラスの影響を与え合う好循環が、T邸にはあるようです。

ワークスペースも一体化でき、大きな開口部とも相まってLDKの開放感は格別。カウンターキッチンの腰壁は無垢材だが、床材は塩ビタイル。「犬が滑りにくく、汚れても手入れがしやすいように」と選んだ 

キッチンはウッドワンの「スイージー」。料理がはかどる広いワークトップや、60Lという大容量のBOSCHの食洗器が大いに役立っているそう

リビングの一角を犬用コーナーに。犬用グッズはリビングに隣接するワークスペース内のキャビネットに収めている

建具は白で統一。玄関の右側は天井までの収納になっていて、かさばるキャンプグッズや避難用リュックなども入るほどの収納力。左側は寝室で、上部の室内窓が玄関ホールの採光に一役買っている

右上・トイレにはコンパクトながら、ちょっとした物置きに重宝するカウンターを設置/左上・犬のシャンプーもできる大型シンクを採用した洗面台。サブウェイタイルやリゾートを思わせる船舶照明がアクセントに/下2点・「以前は収納に困っていたので、ウォークインクロゼットはどうしても欲しいと思っていました」(奥さま)。寝室と脱衣室の両側から出入り可能なウォークスルータイプで、動線がスムーズ

南浦和を選んだ理由は?

夫妻の実家が近く、複数の路線が使用可能。始発駅の利用もできるエリアで交通アクセスは良好。また飲食店も充実しており、ご主人はラーメンの「麺処はら田」やカレーの「クマネコ印」、奥さまは「アグネスカフェ浦和」がお気に入りだそう。

「別所沼公園など、のびのびとランニングや犬の散歩ができる公園が多いのもいいですね」(ご主人)。

建物データ

<設計期間>2020年1月~3月<工事期間>2020年3月~5月<設計・施工>ツバメクリエイツ

和室だったスペースをキッチンとダイニングに変更し、既存のリビングダイニングと一体化することで開放感のあるLDKに。奥さまのワークスペースと広いウォークスルークロゼットは、独立型のキッチンがあった場所を少し広げる形で設けた

※この記事はrelife+(リライフプラス) Vol.46に掲載されたものを転載しています。
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