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リノベーションマンションとお金の話[1]マンションのローン期間はこう決まる

住まい選びと切っても切り離せないのが「お金」の話。そこで「住まいのお金」のプロ、FPの風呂内亜矢さんをアドバイザーに迎え、「リノベーションマンションとお金」について深掘りしていきます! ※本記事は「RE MAISON at home renovation(2021年5月31日終了)」に2017年3月15日に掲載されたものです。

リノベーションマンションのローン期間はこう決まる

一般的な住宅ローンの借入期間は、最長35年間、完済年齢を満80歳としている商品が多いです。つまり、ローンを借り始める年齢が45歳未満であれば、理論上は35年間の借入期間を設定できるケースが多い、というわけです。

しかし、一般的に中古マンションは35年間でローンを組めないケースもあります。では、リノベーションされた中古マンションではどうなのでしょうか?

中古マンションのローン期間の計算方法

マンションは、ローン審査上の耐用年数が60年と言われています。この耐用年数から築年数を差し引いた数字が、借入可能期間の目安になります。
例:築年数35年の中古マンションの場合
(耐用年数60年-築年数35年=借り入れ可能期間25年)

風呂内さん「借入期間が短くなると、同じ借入金額でも長い場合に比べて月々の支払いが高くなってしまいます。ただし、耐用年数60年という計算方法を採用していない銀行もあるので、ひとつの目安として考えましょう。」

リノベーションマンションのローン評価が高いワケ

新築マンションが中古マンションより長い借入期間を設定できるのは、耐用年数のマイナスがゼロということに加えて、不動産会社の信用力も審査に加味されるためです。その意味では、リノベーションマンションも、手がけた不動産会社の信用力が評価の対象になるのでしょうか?

風呂内さん「借入期間が短くなると、同じ借入金額でも長い場合に比べて月々の支払いが高くなってしまいます。ただし、耐用年数60年という計算方法を採用していない銀行もあるので、ひとつの目安として考えましょう。」

今回のまとめ

リノベーションされた中古マンションはローン審査の評価が高くなる要素があるため、借入期間も長く設定しやすい物件なのです。短期間で返済するか、時間をかけてじっくり返すか。自分に合った返し方を選びましょう。 それでは、どちらの返し方が自分に合っているのか?次回の【リノベーションマンションとお金の話】では、短期返済と長期返済について深掘りします!

●アドバイザー:風呂内亜矢
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、
CFPR認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー。近著に「その節約はキケンです」(祥伝社)、「デキる女は『抜け目』ない」(あさ出版)など。

http://www.furouchi.com/

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