雨漏りと結露の違いは?見分け方や放置するリスクを解説
本記事では、雨漏りと結露の違いや対処法について解説します。雨漏りや結露を放置すると、建物だけでなく健康被害にもつながるため、正しく対処しましょう。
記事の目次
雨漏りと結露の違い

雨漏りと結露の違いは、以下のとおりです。
| 雨漏り | 結露 | |
|---|---|---|
| 水の状態 | 液体のまま | 細かな水滴 |
|
発生した箇所の 見た目 |
シミ | 水滴 |
|
発生した時の におい |
カビ臭や腐食臭 | 臭いはない |
| 発生範囲 | 雨水が侵入した場所に 集中して発生 |
外気温の影響を受ける 場所で広範囲に発生 |
| 発生時期 | 雨の日やその直後 | 冬場や梅雨の時期 |
| 発生原因 | 雨水の侵入 | 外気と室内の温度差 |
雨漏りは雨水が外から侵入したもの、結露は空気中に含まれた室内の水蒸気が水滴になる現象です。室内に水滴や湿気を発生させる点は同じですが、発生原因が異なり、見た目や臭い、範囲など多くの項目に違いがあります。発生原因が異なるため、それぞれに適した方法で対処しないと発生を防げません。
再発生を防止するためにも、どちらが起きているのか判断できるよう、雨漏りと結露の違いを理解しましょう。
雨漏りの対処法

雨漏りが発生した際は、以下の方法で対処しましょう。
- 応急処置をする
- 専門会社に依頼する
それでは、雨漏りの対処法について解説します。
応急処置をする
雨漏りが発生した場合は、以下の応急処置をおこないましょう。
| 雨漏り 箇所 |
主な応急処置 |
|---|---|
| 天井 |
・濡らしたくないものを保護・移動させる。
・水滴が落ちる位置にタオルや新聞を入れた
バケツ・洗面器を置く。 |
| 壁・窓 | ・建物の外側に防水テープを貼る。 ※内側に貼ると壁の中に水が溜まるため厳禁。 |
| ベランダ | ・ドレン(排水口)に詰まったゴミを取り除く。 ・雨水が侵入している部分に防水テープを貼る。 |
このように、雨漏りが発生した箇所によって対処法が異なります。適切な方法で応急処置をおこない、被害の拡大を防止しましょう。
なお、屋根で雨漏りが発生している場合、屋根上での応急処置は避けてください。屋根での応急処置は高所作業となり、転落の危険性があるためです。屋根から雨漏りが発生した際は、すぐに専門会社に相談することが大切です。
専門会社に依頼する
雨漏りの応急処置が終わったら、すぐに専門会社に調査と補修を依頼しましょう。応急処置では雨漏りの被害は防げず、放置すると建物の耐久力が低下したり、カビが発生して健康被害が出たりするリスクがあります。
専門会社は散水試験や赤外線カメラを用いたチェックなどをおこない、雨水の侵入経路を特定します。経路を確認したうえで、屋根材の交換や防水シートの補修、シーリングの打ち替えなどをおこないます。専門会社に依頼すれば適切な補修ができ、雨漏りの被害の拡大防止が可能です。
雨漏りを放置するリスク

雨漏りを放置すると、以下のリスクが発生します。
- 柱や梁などの木材が腐食して建物の耐久力が低くなる
- 断熱材に水が染み込んで断熱性が低下する
- カビやダニが発生し健康被害が出る
- 被害が広がって修繕費が高くなる
柱や梁などの建物を支える部分が腐食すると、建物の耐久力が低くなり、住宅の寿命を縮める原因になります。
断熱材に水が染み込んだ場合は断熱性が低くなり、冷暖房効率が悪くなります。その結果、エアコンを長い時間稼働させなければならなくなり、光熱費の上昇につながるかもしれません。
また、湿気を含む箇所にはカビやダニが発生し、鼻炎や皮膚炎、ぜんそくなどのアレルギーを引き起こす恐れもあります。健康被害を避けるためにも早めの対処が不可欠です。
結露の対処法

結露は、窓にできるものと部屋全体にできるもので対策方法が変わります。ここからは、窓にできる結露、部屋全体にできる結露に分け、それぞれの対処法を解説します。
窓にできる結露の対策
窓にできる結露の対策方法は、以下のとおりです。
- 乾いた布で拭く
- 窓の撥水効果を高める
- 二重窓を設置する
まずは、窓にできる結露の対策方法を解説します。
乾いた布で拭く
結露が発生したら、すぐに乾いた布で拭きましょう。放置したままにすると水滴が徐々に大きくなり、カーテンや木製の窓枠、壁紙を濡らしてしまいます。窓自体は水分を吸収しませんが、窓の周辺は水分を含むものが多く、カビやダニを発生させる可能性があります。
窓周辺への被害を防止するためにも、スクイージー(窓用ワイパー)を利用して水分を集め、集めたものを乾いた布で拭き取りましょう。
窓の撥水効果を高める
窓の撥水効果を高めると、水滴が大きくなりにくくなり、水垂れの量を抑制できます。撥水スプレーや結露防止スプレーを使用すると、窓ガラスの表面上に雨水コーティングができ、水滴が付着しにくくなります。
ただし、コーティングは永続的に効果を発揮するものではなく、時間の経過によって再施工しなければなりません。結露が頻繁に発生する窓には、定期的にコーティングをおこなうようにしましょう。
二重窓を設置する
二重窓は断熱材の役割を果たすため、設置すると結露しにくくなります。内窓と外窓の間にある空気層は、外の冷たい空気の侵入を防ぎつつ、室内の暖かい空気を逃げにくくする効果があります。結露は外気と室内の温度差が大きくなるほど発生しやすくなるため、二重窓の設置は効果が高いといえるでしょう。
なお、窓によっては二重窓の設置が困難な場合があります。窓枠の奥行が少ない、あるいはカーテンレールが干渉しそうといった際には、施工会社に設置できそうか確認しましょう。
部屋全体にできる結露の対策
部屋全体にできる結露の対策は、以下のとおりです。
- 除湿・換気をする
- 断熱処理をする
- 家具を壁から少し離す
続いては、部屋全体にできる結露対策について解説します。
除湿・換気をする
結露の発生を防止するためには、除湿・換気して湿度を下げることが大切です。室内の湿度が高いほど、窓に付着する水滴の量が多くなります。特に、調理中や入浴直後などは大量の水蒸気が発生するため、レンジフードや換気扇を利用して湿気を外に排出する必要があります。また、1日数回窓を開けて空気を入れ替えたり、除湿機やエアコンを活用して湿度を下げたりするのも効果的です。
断熱処理をする
断熱処理をすれば、外気の影響を受けにくくなり、結露の発生を防止できます。断熱性を高める主な方法は、以下のとおりです。
- 天井や壁に断熱材を充填する
- 熱交換の換気扇を導入する
- 部屋の隙間を気密テープで塞ぐ
- 二重窓を設置する
なお、断熱処理の方法によっては、補助を受けられる場合があります。工事をおこなう際は、補助制度が利用できないかどうかを施工会社に確認しましょう。
家具を壁から少し離す
家具を壁から少し離して設置すれば、室内の空気が循環して湿気が溜まりにくくなります。壁にぴったりと家具を設置すると、空気が循環しにくい場所が発生して湿気が溜まります。また、家具が接している壁面は温度が低くなり、結露の原因にもなりかねません。
また、通気が悪いと自然乾燥しにくくなるため、家具を設置する場所を工夫しないと、結露の被害が拡大する可能性があります。結露の被害を増やさないためにも、家具は壁から5~10cm離して配置しましょう。
結露を放置するリスク

結露を放置するリスクは、以下のとおりです。
- カビやダニが発生してアレルギー症状の原因となる
- 家具が湿気によって傷む
- 壁面の腐食を引き起こす
雨漏りに比べて被害は少ないものの、あまりにも長い時間放置すると、建物の耐久性の低下につながります。結露によるシミや腐食が発生した場合は、できる限り早めに対処し、必要であれば専門会社に相談しましょう。
雨漏りと結露に関するよくある質問

雨漏りと結露に関するよくある質問とその回答を紹介します。
雨漏りと結露の違いは?
雨漏りと結露の主な違いは、発生原因です。雨漏りは外から雨水が侵入することで発生し、結露は空気中に含まれる湿気が水滴になることで発生します。発生原因が違うため、それぞれで対処法が異なる点には注意が必要です。
雨漏りの対処法は?
雨漏りの対処法は、以下のとおりです。
- 応急処置をする
- 専門会社に依頼する
雨漏りは建物の耐久力を下げるため、すぐに専門会社に調査と補修を依頼しましょう。専門会社に依頼するまでに時間が空く場合は、応急処置を施し、被害を最小限に抑えるよう対策することが大切です。
結露の対処法は?
結露の対処法は、以下のとおりです。
- 乾いた布で拭く
- 撥水効果を高める
- 二重窓を設置する
- 除湿・換気をする
- 断熱処理をする
- 家具を壁から少し離す
結露は窓に付着した水滴の被害を防ぐために、まずは窓に対する対策をおこないます。窓の対策のみで結露を防げない場合は、建物や室内の状態を改善しましょう。
まとめ
雨漏りと結露は違う原因で発生する現象であり、それぞれで対処の方法も異なります。適切に対処するためには、まず水滴の発生原因が雨漏りなのか、結露なのか判断しなければなりません。特に、雨漏りは建物の耐久力を下げる要因になりかねないため、早めに対処する必要があります。
もし雨漏りでシミや水滴が発生したのであれば、応急措置を施したうえで、すぐに専門会社に相談しましょう。被害が大きくなってから相談すると、補修費用が高くなる恐れもあるため、早めの対処が重要です。
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