テーマ:一人暮らし

五時のチャイムの終わりと共に現れた女の子、のこと。

この作品を
みんなにシェア

読者賞について

あなたが選ぶ「読者賞」

読者賞はノミネート掲載された優秀作品のなかから、もっとも読者から支持された作品に贈られます。

閉じる

「え? あ、はい。ありがとう」彼女は不思議そうにそう答えながら、だけどなにかを決意するように、「ありがとう」ともう一度繰り返す。
「じゃあ、ちょっといってきます」
「いってらっしゃい」
 そう言って彼女は笑った。すっかりこの街の住人のような顔で。明日も僕たちはこの街で会えるだろう。そんなことを考えながら、僕は彼女に手を振った。

五時のチャイムの終わりと共に現れた女の子、のこと。

ページ: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

この作品を
みんなにシェア

6月期作品のトップへ