一人暮らしでも飼いやすいおすすめのペット9選!理由と注意点も解説

本記事では、一人暮らしや賃貸物件でも飼いやすいペットについて解説していきます。定番である犬や猫だけではなく、ペットとして飼いやすい小動物についても紹介していきます。
記事の目次
一人暮らしでも飼いやすいペットの条件
はじめに、一人暮らしや賃貸物件で飼いやすいペットの条件をまとめてみました。ペット選びの参考にしてみてくださいね。
鳴き声をあげない、うるさくない
ペット飼育可能な賃貸物件であったとしても、鳴き声の大きいペットは集合住宅での飼育にあまり適していません。近隣住人からのクレームやトラブルの原因となるリスクがあるからです。鳴くことの少ない、または鳴かない動物であれば、周囲へ与える音の影響を軽減することができるでしょう。
においが強すぎない
一人暮らしでペットを飼うのであれば、においに対するケアに手間がかからない、においの少ない動物がおすすめです。また、においの強いペットを飼ってしまうと、そのにおいが部屋に染みつき退去する際に思わぬトラブルに発展する可能性もあります。自分では気づきづらいですが、ペットのにおいや排泄物のにおいなど、独特なペット臭が床材やクロスにつくとなかなかとれません。日頃から、においのついたペット用品やトイレを清潔に保つことで対策をしましょう。
ケージで飼える(室内を傷つけない)
一人暮らしの部屋で飼うペットは、ケージで飼える動物だと管理がしやすいです。部屋のなかを走り回って散らかしたり、トイレ以外で粗相をしてしまったり、家財を傷つけたりするリスクがなくなるからです。ケージの外に出しているペットが床や壁などを傷つけたり汚したりしてしまった場合、退去時の原状回復に多額のお金がかかることもありますので、ケージ内で飼えるペットは飼いやすいといえるでしょう。
手間が比較的かからない
一人暮らしの部屋で飼うペットは、できるだけ手間のかからない動物がいいでしょう。例えば毎日のお散歩が必要な犬は、一人暮らしで飼うことが比較的大変です。仕事などの都合で、ペットのお世話にあまり時間をかけられないという方は、なるべくお世話の手間がかからないペットを選びましょう。
長時間留守番できる
基本的にペットを飼ったら、長時間家を空けることは避けましょう。最近では優れた自動給餌器なども販売されてはいますが、飼い主がいないことでストレスを感じ体調不良になることもありますし、寂しさから粗相をしてしまう子も……。
とはいえ、毎日ずっと家にいることができるという人も限られているはずです。急な残業や断れない飲み会で帰宅が遅くなったり、友人の結婚式などで遠方に外出しなければならないときもあるでしょう。そんな急な事態でも、1泊程度であれば家でお留守番することができる動物がおすすめです。
飼育費用が比較的少額
餌代が多くかかるペットは、一人暮らしで飼うとなると経済的な負担が大きいかもしれません。例えば、ラットやひよこ、うずらなどを餌とするフクロウなどは、比較的餌代がかかります。また、体温調節が苦手な動物を飼うとなると、より多くの光熱費がかかります。温度管理がうまくいかずペットの体調が悪くなり、医療費がかさむことも考えられるので注意が必要です。
一人暮らしにおすすめのペット9選
さて、ここまで一人暮らしでも飼いやすいペットの条件を解説しました。すべての条件を満たすペットとなると選択肢が狭くなってしまいますが、一人暮らしでも比較的飼いやすいとされるおすすめのペットを紹介していきます。
ハムスター

ハムスターは、犬や猫に次いで人気のあるペット。リスやヌートリア、ネズミなどのげっ歯類に属し、見た目はネズミに似ていますが、ネズミはネズミ亜科で、ハムスターはキヌゲネズミ亜科に属しています。
野生のハムスターは、砂漠のような乾燥地帯で暮らし、砂地に深い穴を掘って住処としています。野生では、植物の種子のほか、小さい昆虫やミミズのようなものも食べる雑食性です。夜に活動する夜行性で、昼間は深い穴の中で寝ています。
※医療費は含まれていません。飼育環境や飼育の方法により生涯費用は大きく異なります。
【平均寿命】2年~3年
【おすすめポイント】
- ケージのなかで飼える
- 餌代があまりかからない
- 定期的に掃除すればにおいがほとんどしない
- 鳴かないので静か
- トイレの場所をおぼえるくらい清潔好きな子もいる
野生のハムスターは砂漠などの乾燥地帯で暮らしており、穀物や昆虫など、何でも食べる雑種です。人の手で飼育する場合、野生に比べれば餌を選ぶものの雑食なのは変わらないため、比較的飼いやすいでしょう。また、お掃除も餌や水など以外は毎日ではなく数日に一度程度でもかまわないので、忙しい方におすすめです。
【注意点】
- 猫や犬と一緒に飼えない
- 夜行性のため夜中に活動する
- 寿命が短い(2年~3年)
- つがいで飼うと繁殖する
夜行性のため、最初は真夜中に活動する音が気になるかもしれません。また、寿命が短く、飼い始めても3年ほどでお別れしなくてはならない点にも注意してください。
インコ(小型の鳥類)

インコは、オウム目インコ科に属しています。ときおり人と話ができるインコがいるのは、オウムの仲間だからです。野生のインコは、北米や南米、オーストラリアなどの比較的温暖な地域に広く生息しています。
基本的に草食性で、植物の種子や果実などを食べていますが、たまに昆虫を食べる個体もいます。
適量の餌と運動、冬場の温度管理、体内時計を整えるための日光浴を一日に2時間程度させるのが、上手に飼育するコツです。
※医療費は含まれていません。飼育環境や飼育の方法により生涯費用は大きく異なります。
【平均寿命】5年~40年(種類による)
【おすすめポイント】
- ケージのなかで飼える
- 比較的長生きする
- においが少ない
- 比較的静か
- 教えると話すことがある
- 餌代などの費用があまりかからない
インコはケージのなかで暮らすため、ペット不可の物件でも交渉次第では飼育できる可能性があります。インコの種類にもよりますが、人気の高いセキセイインコの寿命は5年から10年、オカメインコは15年から20年程度です。言葉を教えると喋れるようになることもインコの特徴です。餌代などの費用も抑えられにおいも少ないので、一人暮らしでも飼いやすいペットです。
【注意点】
- 病気になってもわかりづらい
- パニックを起こすことがある
インコは何かを訴えたいときや驚いたときに、大きな声で騒ぐことがあります。寂しがりやで怖がりな生き物なので、できるだけ一緒にいてあげるといいでしょう。また、インコは病気になっても具合が悪い様子を見せることがないといわれています。変化がわかりづらいとはいえ、尿や便の状態からわかる病気もありますので、毎日の観察が大事です。
うさぎ

野生のうさぎは、草原や乾燥地帯、雪原や森林地帯など、世界各地のさまざまな環境のなかで暮らしています。げっ歯類に似ていますが、ウサギ科に属しています。にんじんを食べるイメージがありますが、野生のうさぎは主に草を食べており、糖分の多い根菜類はあまり食べません。
鳴かない静かな動物であるため、部屋での飼育がしやすく、近年ではペットとして人気が高まっています。
※医療費は含まれていません。飼育環境や飼育の方法により生涯費用は大きく異なります。
【平均寿命】約8年
【おすすめポイント】
- あまり鳴かないので静かに飼育できる
- ケージのなかで飼育できる
- においがあまりしない
うさぎは静かな動物なので、室内でも飼いやすいでしょう。体臭などもほとんどなく、草食性なので便のにおいもあまりしません。
【注意点】
- 温度、湿度管理のための光熱費がかかる
- 1日でも餌を忘れると死んでしまうおそれがある
- 電気コードなどはむきだしにしない(感電防止)
うさぎは硬い木などをかじる習性があるので、ケージから出して室内で遊ばせる際は、柱などに傷をつけないよう注意しなければなりません。うさぎの体の構造上、1日絶食しただけでも死んでしまうおそれがあるので、餌やりは決して忘れてはいけません。また、温度や湿度にも敏感な動物なので、温度は20度前後、湿度は50%前後できっちり管理してください。
熱帯魚(魚類)

熱帯魚には幅広い種類があり、大きく分類すると海で暮らす海水魚と川で暮らす淡水魚に分かれています。ペットとして飼育されているのは、主に淡水魚です。
熱帯魚を飼育するためには、まず水槽が必要となり、それに付随するろ過フィルター、水草や石、流木などのレイアウトに使うアイテムなどもそろえる必要があります。
また、水道水を使用すると塩素が入っているため、中和させるための水質調整剤なども必要になってきます。
餌やりは1日に1回程度の頻度でおこない、魚の状態を観察しながら、回数や量を調節し、水温などもこまめにチェックして、ヒーターなどを使って温度調節するようにしましょう。
※医療費は含まれていません。飼育環境や飼育の方法により生涯費用は大きく異なります。
【平均寿命】1年~10年
【おすすめポイント】
- アクアリウムとしても楽しめる
犬のように散歩する必要がなく、魚の飼育自体にはそれほど手間がかかりません。見ているだけで癒される、室内をおしゃれにするインテリアとしてもおすすめですし、アクアリウムを趣味として楽しんでいる方もたくさんいます。
【注意点】
- 水質の管理が難しい
- ひとつまちがえると水槽内の魚が全滅するおそれがある
- 水槽づくりから水質調整、魚の飼育方法まで、さまざまな知識がいる
魚類の診察をしている動物病院が少ないので、魚の元気がなくなったら自分自身で対処する必要があります。水質管理や水の入替えに失敗して魚が全滅した……なんてこともありますので、正しい知識をつけておくことが重要です。また、水槽やフィルターなどの初期費用がかかることも頭に入れておきましょう。
トカゲ・カメ(爬虫類)

トカゲやカメは、ケースやケージのなかで飼えるため、一人暮らしの方におすすめのペットです。トカゲの餌として、コオロギやミルワーム、ワラジムシを与えるのが一般的です。生きたコオロギを採取して与えている飼い主もいます。トカゲの餌やりは、子どもの頃は週に3回程度、大きくなったら週に1度のペースでかまいません。
カメの餌は、イトミミズやアカムシ、メダカなどです。子どもの頃は1日に3回程度、大きくなったら1日に1回、または1日おきに1回程度でも問題ありません。
カメ:約160万円(設備費10万円、餌代30年分約150万円)
※生涯費用や寿命は、トカゲやカメの種類によって大きく変化します。また、医療費は含まれていません。飼育環境や飼育の方法により生涯費用は大きく異なります。
【平均寿命】トカゲ:約10年 カメ:約30年~50年
【おすすめポイント】
- においがほとんどしない
- とても静か
- トカゲは比較的長生き、カメはとても長生き
トカゲもカメも静かでにおいがほとんどしない生き物なので、一人暮らしの賃貸物件で飼いやすいペットといえるでしょう。爬虫類が好きという方にはとてもおすすめです。
【注意点】
- トカゲの餌はハエやコオロギ
- カメは約30年から50年も生きるので、自分の年齢と相談して飼わなくてはいけない
ペットとしてカメを飼いたいと思っていたものの、約50年も生きると知って断念したという人も。カメはとても長生きするので、飼い主に何かあったときのことも考えておく必要があります。また、トカゲの餌はコオロギやミルワームなどの虫です。爬虫類は好きだけど虫はだめ!という方には、トカゲの飼育はおすすめできません。
ハリネズミ

ハリネズミは、ハリネズミ目ハリネズミ科ハリネズミ亜科に属している哺乳類です。あいくるしいかわいさのためSNSなどで人気が急上昇しました。野生種は、アフリカ、中近東、東アジア(日本を除く)、ヨーロッパ、インドなど世界各国に広く分布しています。ミミズや昆虫、鳥の卵、果物などを食べます。
体臭があまりなく、もの静か、60cm×90cmほどのサイズのケージで飼育できるため、マンションなどでの飼育にも向いています。
※医療費は含まれていません。飼育環境や飼育の方法により生涯費用は大きく異なります。
【平均寿命】2年~5年
【おすすめポイント】
- 静かでにおいがない
- ケージで飼える
ハリネズミはかなりかしこく、慣れるまでは触れ合う際に手袋が必要になりますが、名前を呼ぶと近寄ってくることもあります。体臭がほとんどなく、ケージのなかで飼えるので、一人暮らしの方におすすめです。
【注意点】
- ご褒美に虫を与えることもある
- なんでもかじろうとするので注意
- ダニ症になりやすい
主食はハリネズミ用のペットフードが市販されていますのでそちらを与えますが、ご褒美のおやつとして生き餌や昆虫をあげると喜ぶそう。また、ダニに寄生されやすいので、ダニ予防をして清潔な環境で飼ってあげましょう。
モルモット

モルモットは、南米のアンデスに生息するテンジクネズミ科の野生種を、食肉用に飼いならしたのがはじまりだといわれています。モルモットは草食のため、草の葉などの牧草が主食です。トウモロコシなどの穀物も食べますが、脂肪が多く、消化不良を起こすことがあるので注意が必要。ニンニクや玉ねぎなどのネギ類は、食べさせてはいけません。
※医療費は含まれていません。飼育環境や飼育の方法により生涯費用は大きく異なります。
【平均寿命】5年~7年
【おすすめポイント】
- ケージで飼えるので飼育しやすい
- においが少なく、鳴き声が静か
ケージのなかで飼育できるので、一人暮らしの人にもおすすめ。においなどもあまりなく、鳴き声も比較的静かです。表現豊かな鳴き声が特徴的で、「キューキュー」「プイップイッ」などと鳴く姿はあいくるしいです。
【注意点】
- 繊維質を多く含む餌を与えることが大切
- 餌やりは、朝と夕の2回でOK
- つがいで飼うと繁殖する
餌やりは朝と夕方の2回必要です。繊維質の多い食べ物を与えなくてはならず、体調管理にも注意が求められます。
フェレット

フェレットはイタチ属の肉食動物です。毛皮の採取や狩猟用として、古くからヨーロッパで飼育されてきました。イタチの仲間であることから、外敵に襲われた際にはスカンクのように強烈なにおいの液体を飛ばします。
※医療費は含まれていません。飼育環境や飼育の方法により生涯費用は大きく異なります。
【平均寿命】6年~10年
【おすすめポイント】
- ケージで飼育できるので飼いやすい
- 声をほとんど出さないので静か
ケージのなかで飼育できるため、比較的飼育がしやすいです。声を出さないので、近隣にも迷惑がかかりません。
【注意点】
- 独特な体臭がある
- 噛みくせがあるのでしつけが必要
- 年に1回予防接種が必要(生後1年以内は2~3回)
- 北海道では、北海道動物の愛護および管理に関する条例に基づき、飼養を開始してから 30 日以内に、 「特定移入動物飼養開始届出書」の提出が必要
フェレットには独特のにおいがあるので、1カ月に1回程度のペースで洗ってあげましょう。また、排泄物も獣特有のにおいがするので、毎日のトイレ掃除と週に1回のケージのお掃除を欠かさないようにしましょう。
デグー

デグーは南米チリの山岳地帯に生息する、デグー科に属するげっ歯類です。主に植物の種子や果実、草、樹皮などを食べて暮らしています。清潔を保つために砂浴びをする習性があり、糞尿や体臭のにおいは、ほとんどしません。
南米山岳地帯の過酷な環境で暮らしているため糖分を代謝しにくい体質で、ペットとして飼育する際には栄養過多に注意が必要です。
げっ歯類のなかでは知能が高く、人間の3歳児並みのIQがあるといわれています。
※医療費は含まれていません。飼育環境や飼育の方法により生涯費用は大きく異なります。
【平均寿命】8~10年
【おすすめポイント】
- 好奇心旺盛で知能が高い
- 人間になつく
- においがほとんどしない
- おとなしい
デグーは愛嬌があり、飼い主をよく観察していて、人間とコミュニケーションがとれる数少ない小動物です。人懐っこさから、「犬っぽい」と形容する人もいるようです。
【注意点】
- 野生のデグーは非常に粗食なため、栄養の摂りすぎに注意
- 噛み癖がある
デグーはものを噛む習性があるため、ケージから出す際は電気コード類などしっかり収納するなどしておきましょう。
一人暮らしでも犬や猫は飼える?
ここまで一人暮らしにおすすめの小動物を紹介してきましたが、ペットの定番でもある犬や猫も飼えないことはありません。以下で解説していきます。
一人暮らしでも犬は飼える?
一人暮らしでも犬を飼うことは可能です。ただし、犬の場合は、毎日の散歩が必要(散歩させないとストレスで問題行動を起こしたり、病気になったりしやすい)になってくるため、仕事が忙しくて時間がとれないという人には不向きです。
また、無駄吠えをさせない、トイレの場所を教えるといったしつけも必要となるため、時間をさいてペットに向きあうことができるライフスタイルの人でなければ、飼育は難しいでしょう。
ただし、個体差はありますが、犬はかしこい動物なのでものおぼえが早く、しつけも比較的しやすいです。一人暮らしでも犬が飼いたいという人は、犬のお世話の時間がしっかりとれるかどうかがポイントになります。
【犬の生涯費用】200万円~400万円
【犬の平均寿命】10年~15年
【おすすめポイント】
- しつけがしやすい
- 比較的寿命が長い
- 飼い主も一緒に運動ができる
【注意点】
- 日々の散歩が必要・病気やケガのときの治療費が高額
- 予防接種が必要で費用がかかる
- たまに洗わないとにおいがする
一人暮らしでも猫は飼える?
毎日散歩させなくてはいけない犬と違い、猫の場合は完全室内飼いができるので、一人暮らしの人にとっては比較的飼いやすい動物です。問題は、爪をとぐ習性があるため、壁や建具に傷をつけてしまうおそれがあります。また、自由気ままな性格の動物なので、しつけることが難しいという特徴があります。
【猫の生涯費用】200万円~400万円
【猫の平均寿命】12年~18年
【おすすめポイント】
- もの静かで室内飼いに向いている
- 比較的長生きする
- 体臭が少ない
【注意点】
- 病気になったら治療にお金がかかる
- 爪とぎをする習性があるので注意が必要
- 高いところに登るので棚に貴重なモノが置けない
- 室内飼いだと太りやすくなる
一人暮らしでペットを飼うことのメリット・デメリット
この章では、一人暮らしでペットを飼うメリットとデメリットを紹介していきます。
一人暮らしでペットを飼うメリットは?
一人暮らしでペットを飼うメリットは、なんといっても癒される点です。仕事で疲れて帰ってきたときや、日常生活がうまくいかないとき、嫌なことがあったときなど、ペットがいてくれるだけで沈んだ気持ちが回復することでしょう。日々のお世話は大変でも、一人暮らしの孤独も緩和され健やかな毎日が過ごせるはずです。
一人暮らしでペットを飼うデメリット・注意点は?
注意点としては、出張などの急な外出の際にペットホテルに預けるなどの措置が必要な点です。できることであれば、自分の不在時にペットのお世話をしてくれる親戚や知人がいれば安心です。また、仕事が忙しいときでも餌やりや掃除などのお世話はしなければなりません。どんなときでも責任をもってお世話できるかどうかを考えてから、ペットを迎えるようにしましょう。
一人暮らしでペットを飼う際の心構えと注意点
思った以上に飼育費用がかかる
ペットの飼育には想像以上にお金がかかります。ペットを飼う前に、ペット自体を購入する費用だけではなくお世話のための設備や道具、餌や室温調整のための光熱費などのランニングコストまで含めてどのくらいの費用がかかるのかあらかじめシミュレーションしておくことが大事です。
生き物ですから、突発的な病気やケガで、予想外の出費が発生することも珍しくありません。どの程度の治療費がかかるのか、事前に調べておきましょう。ペットを飼育するためには、経済面でも時間面でも余裕があることが大前提です。
命を預かるという責任を持つ
軽い気持ちでペットを飼ってはいけません。命を預かるわけですから、飼い主としてペットが幸せに暮らせるような環境を整えてあげて、最後まで面倒を見る覚悟が必要です。
しつけをきちんとする
かわいいからといって甘やかしてばかりいたら、問題行動を起こして近隣住民の方や管理会社、物件の大家(貸主)などに迷惑をかけてしまうことになりかねません。ペットや、ペットを飼育すること自体にマイナスのイメージを持たれないように、日頃からしっかりとしつけをすることが大切です。
もしものときの預け先を決めておく
飼い主の事故や病気など、これから先どのような不測の事態が発生するのかわかりません。もしものときの預け先を決めておくと、いざというときにあわてなくて済みます。親戚や信頼できる知人に事前に相談しておきましょう。
ペットを飼うことは、想像以上にお金がかかることです。命を預かるという責任、最後まで面倒を見る覚悟、しっかりしつけをする覚悟、もしものときどうするかまで考えたうえで、ペットの飼育に踏み切るようにしましょう。
ペット可(相談可)物件を探して住もう
ペットを飼う場合は、ペット可の物件である必要があり、さらに細則等を確認し自分が飼いたい種類のペットが飼えるかどうかを確認する必要があります。
ペット可(相談可)物件の数は少ない
ペットが飼える物件は、全体の1割程度しかないといわれています。駅までの距離や築年数など、妥協しなくてはならないケースも考えられます。あまりないケースではありますが、ペット不可の物件でも交渉次第でペットを飼うことができることもあります。どうしてもペットが飼える物件が希望のエリアにない場合、大家さんにペットが飼えないかどうか交渉してみるのもひとつの手です。
ペット可(相談可)物件でも、細則あり
ペット可(相談可)物件でも、犬のみ可で猫は不可などの細則があることもあるので、どのような種類の動物を飼うのかを不動産会社に伝えて、飼えるかどうか確認するようにしましょう。
ペット可(相談可)物件は敷金礼金をプラスで払う必要あり
すべての物件がそうというわけではありませんが、ペット可(相談可)物件は一般的な物件に比べて、割高に設定されていることがあります。退去時にお部屋が汚れていたり傷ついていたりしたときのために、敷金や礼金にプラス1カ月分を足して払うことが多いようです。
ペット共生物件に住む選択肢もある
ペット共生物件というのは、ペットを飼育してもいいですよというペット可(相談可)物件とは異なり、「ペットと一緒に暮らすために設計されている物件」です。ペット共生物件は、ペット専用のさまざまな施設や設備が充実しています。ペットを飼うための物件であるためほとんどの入居者がペットを飼育しており、入居者同士でコミュニケーションをとる機会も多そうです。
ペット不可の物件でこっそりペットを飼うとどうなる?
ペット不可の物件でこっそりと動物を飼っていて、不動産会社や管理会社、大家さんにバレてしまった場合、契約違反で強制退去になる可能性もあります。ペットが部屋を汚したり傷つけたりしていた場合は、多額の修繕(原状回復)費の支払いを求められることもあるので、隠れて動物を飼うことは絶対にやめましょう。
まとめ
いかがでしたか?一人暮らしや賃貸物件でも飼いやすいペットについて紹介してきました。一人暮らしでも飼いやすいペットの条件として、鳴き声などで周囲に迷惑がかからないことや、においが少ないこと、お部屋が傷つかないこと、手がかからないことなどが挙げられました。
これからペットを飼おうと思っている方は、それぞれの動物のおすすめポイントや注意点、特徴を理解し、最後まで責任を持ってかわいがってあげてくださいね。