引越し見積もりのやり方は?流れと後悔しないためのポイントを徹底解説

記事の目次
引越し見積もりでは何をする?

引越し見積もりとは、引越しにかかる費用を事前に引越し会社に出してもらうことです。荷物の量・引越し先・引越し希望日時を踏まえて、引越しにかかる費用をあらかじめ把握するためにおこないます。引越し見積もりの種類は次の3つです。
オンライン 見積もり |
Webサイトのフォームに必要事項を入力するだけで見積もりが取れる。 24時間対応可能なので忙しい人におすすめ。 |
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電話・メール見積もり | 引越し会社に電話やメールをして、見積もりをもらう。 引越し会社と訪問日時の調整ができない場合でも依頼可能。 正確な荷物の量を把握するのが難しいため、費用が高くなる可能性がある。 荷物の少ない引越しや単身の引越しにおすすめ。 |
訪問見積もり | 引越し会社の営業担当に自宅まで来てもらい、荷物の量や搬出ルートを実際に確認したうえで見積もりを出してもらう。 訪問見積もりの特典として、粗品がもらえたり、割引サービスなどがある。 |
引越しで運ぶ荷物の量・大きさの確認
引越しで運ぶ荷物の量や大きさによって、引越し当日に必要なトラックの大きさやスタッフの人数を計算します。そのため、引越しの荷物が多いほど見積もりは高くなるでしょう。
住居の周辺環境や建物の確認
訪問見積もりの時は、住居の周辺環境や建物を確認します。引越し当日にトラックを停めておく場所、荷物を運ぶ時に養生が必要な箇所、そして運び出すルートをあらかじめ把握しておくためです。アパートやマンションの場合は、エレベーターの有無で引越しにかかる時間や作業スタッフの人数が異なります。
引越し会社に見積もりを取る方法と流れ
ここからは具体的に、引越し会社から見積もりを取る方法と流れをご紹介します。引越し先の住所が決まったら、なるべく早く見積もりを取りましょう。早めに契約したほうが希望の日時で引越ししやすく、割引してもらえる可能性が高いからです。

引越し会社に見積もりを依頼する
まずは、引越し会社に見積もりを依頼する方法を見てみましょう。具体的には、一括見積もりサイトを利用する方法と、引越し会社に直接連絡する方法の2つがあります。電話やメールのみで見積もりを取ることもできますが、あくまでも概算値なので、訪問見積もりをしてもらったほうが正確な金額を知ることが可能です。
一括見積もりサイトを利用する
一括見積もりサイトを利用すると、1つのサイトのフォームに希望日時や現住所と引越し先など引越しに関する内容を入力するだけで、複数の引越し会社から提案を受けることができます。
メリット | 一度に複数の引越し会社を比較でき、時間短縮になる。 もともと知らなかった会社にも見積もりを依頼することができる。 |
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デメリット | 一気に多くの引越し会社から電話での営業がかかってくることもあり、断るのが負担になる。 |
不動産情報サイト アットホームからも一括見積もりを依頼できますので、一括見積もりを希望される方はぜひご利用ください。
引越し会社に直接連絡する
引越し会社に直接連絡して、見積もりを依頼することもできます。以前利用した引越し会社をまた利用したい場合や、知人から評判を聞いて依頼を検討している引越し会社がある場合は、直接依頼をすると円滑に見積もりを出してもらうことができるでしょう。
メリット | 依頼したい会社にだけ見積もりを依頼できる。 |
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デメリット | 複数の引越し会社に見積もり依頼を出す場合は、それぞれ連絡をとる必要があり、時間がかかる。 知らないだけでもっと安く引越しできる会社を見逃してしまう可能性がある。 |
すでに依頼したい引越し会社が決まっていれば、直接連絡したほうが早いでしょう。それ以外であれば、効率などを考えると一括見積もりがいいかもしれません。
訪問見積もりを依頼する引越し会社を選ぶ
複数の引越し会社に見積もりをもらい、そのなかで実際に引越しを頼みたい会社に訪問見積もりにて正確な見積金額を出してもらいます。訪問見積もりは時間がかかりますので、この段階で3社程度に絞ることをおすすめします。訪問見積もりを依頼する引越し会社を選ぶポイントは、次のとおりです。
- 見積もり金額が予算にあっているか
- 希望した日時に引越しができるか
- サービス内容が適しているか
- 安心して任せられるか
見積もり金額は荷物量などによって、訪問見積もり時に変動することも。サービス内容はあらかじめ引越し会社の公式ホームページ、引越し会社の評判は口コミで調べておくと、訪問見積もりがスムーズにいくでしょう。
引越し会社に訪問見積もりに来てもらう

訪問見積もりを依頼し、引越し会社のスタッフが実際に来る当日の流れについて解説します。単身で荷物が少ない場合は20~30分程度、ファミリー世帯で荷物が多い場合は60分程度かかるでしょう。
挨拶
訪問見積もりには、引越し会社の営業担当が来ます。初対面での挨拶や自宅で見積もりをする時の振る舞いを見て、この会社に引越しを任せられそうか検討するといいでしょう。
荷物の量の確認
訪問に来た営業担当が、自宅の荷物の量や大きさを確認します。家の中だけでなく、外に置いてある荷物や自転車・バイクなども運んでもらう場合は申告しましょう。荷物の量によって、引越しに使用するトラックの大きさやスタッフの人数が変わります。
引越し日程と作業の確認
荷物の量を把握し引越しに必要なトラックや作業スタッフの人数が決まったあとに、引越し日程を決めます。希望する日時に空きがあるのか確認し、空きがなければ別の日程を提案してもらいましょう。また、当日にエアコンの取り外しや荷造りなど、オプションで必要な作業があるかも確認します。
「標準引越運送約款」の確認
参考:国土交通省「標準引越運送約款(PDF)」
見積もり金額の確認
引越し内容が決まったら、見積もり金額が提示されます。見積書に記載されているのは、以下のような内容です。
- スタッフの人数:引越し作業をするスタッフの人数作業時間によって費用が変動します。
- 運賃:トラックで荷物を運ぶためにかかる費用で、トラックの大きさや移動距離によって変動します。
- 付帯サービス:特殊な家具の運送・エアコンの取り外しや取り付け・荷作りや荷解きのサポートなどのオプションサービスにかかる費用です。
- 割引:早期申込や他社と比較した時の割引です。
- キャンセル料:引越しの何日前からどのくらいの割合の金額がかかるか提示されます。
依頼したいサービスが含まれていて、不要なサービスが入っていないか見積書をよく確認しましょう。疑問点がある場合は、申し込みをする前に必ず確認してください。
引越し会社に申し込みをする
見積もり内容に問題がなく、その引越し会社に依頼したいのであれば、訪問見積もりの時にそのまま申し込みすることも可能です。ただし、金額が安くても引越し会社の対応に不信感があったり、訪問に来た営業担当のあいまいな対応に不満があったりする場合は、断ることもできます。申し込みをした場合、そのあとにダンボールをもらえることが多いでしょう。
引越し見積もりを取る前に必要な準備

引越し見積もりを具体的に取る前に、やっておいたほうがいい準備について解説します。
いつ引越しをしたいか決める
まずは、いつ引越しをしたいのか決めましょう。引越しが多い繁忙期の3~4月は、引越し料金の相場が高くなる傾向があります。日程を調整できるのであれば、繁忙期以外に引越しをしたほうが安く済むでしょう。また、曜日や時間帯によっても価格は変動しますので、自分の希望する日程を考えておいてください。
引越し会社にどこまで対応してもらうか決める
引越し会社はさまざまな要望に応えられるように、オプションサービスを設けています。例えば、荷物をダンボールに詰めて梱包するところから依頼できるお任せパックや、引越し後に使わないものを買い取りや処分してもらえるサービスなど。どのような作業を引越し会社に依頼するのか、見積もりを取る前に決めておきましょう。
引越し費用の相場を把握する
引越しする時期・引越しの荷物の量・引越し先までの距離を踏まえて、どのくらいの相場になるのか事前に把握しておきましょう。だいたいの相場を知っておくことで、提示された見積もり金額が高いのか低いのか判断できるでしょう。また、見積もりを依頼する予定の引越し会社について、基本情報やプラン、オプションサービスの内容なども見ておくと比較がしやすいです。
搬入に注意が必要なモノを確認する
引越し会社に依頼する時には、搬入ができないものや特殊な運搬方法を必要とするものがないか確認しておきましょう。標準引越運送約款によって定められている荷物は、引越し会社が引き受けを拒否することができるようになっています。注意が必要な荷物は次のとおりです。
- 貴重品
- 動植物
- ピアノなどの楽器
- 絵画や骨とう品などの美術品
- 火薬類などの危険物
部屋を片づける
訪問見積もりで引越し会社のスタッフに荷物の量を把握してもらうために、事前に部屋の片づけをしておきましょう。部屋が汚いままだと正確な荷物の量を把握できず、高い見積もりを出されてしまう可能性もあるからです。片付ける目安は荷物の全体量がわかる程度で、処分予定の不用品は持って行く荷物に含まれないように申告しましょう。
見られたくないモノはお風呂場などに置く
どうしても見られたくない荷物は、トイレ・お風呂場・車の中に入れておけば見られることはありません。ただし、正確な荷物の量を申告しておく必要はあるため、「あとダンボール〇箱分の荷物があります」などと伝えるといいでしょう。
引越し見積もりを取るタイミング
引越しの見積もりを取るベストなタイミングは、時期によって異なります。新年度が始まる3~4月や転勤が多い9~10月は、繁忙期のため依頼が増える時期です。希望する日時で引越しをしたい場合は、2~3カ月前には見積もりを取りましょう。それ以外の引越しが少ない閑散期であれば、1~2カ月前でも大丈夫です。
引越し見積もりで後悔しないためのポイント

引越し見積もりを依頼した時に、失敗しないためのポイントをご紹介します。
即決で契約しない
引越しには手続きが多く、できるだけ簡単に済ませたいと感じる方も多いでしょう。しかし、見積もりを出してもらってすぐに決めてしまうと、割高なプランで契約してしまったり、サービスが不十分な契約を締結してしまったりすることもあります。
3~4社から見積もりを取り、比較する
相見積もりとして、3~4社に見積もりを依頼し、料金やサービス内容を比較しましょう。他社の見積金額やサービス内容を相見積もりする引越し会社に伝え、少しでもいい条件を提示してくれる引越し会社を見つけると、満足度の高い引越しができます。また、明確な予算は伝えないこともポイントです。予算を下回る見積もりを提示された際に、それ以上の交渉が難しくなる可能性も。引越しの予算を聞いてくる営業担当もいますが、あくまでも他社の見積もり金額と比較したうえで検討するということを伝えましょう。
訪問見積もりは1社ずつ対応する
訪問見積もりの際、引越し会社の訪問予定の時間がバッティングしないように気を付けましょう。1社1時間はかかると考え、間は30分以上空けておくと安心です。
キャンセル時の規定を確認する
意外と見落としがちなポイントは、引越しのキャンセルや延期する場合の規定です。引越し先のトラブルや天候などによって、引越しの日程が急遽変更になることもあります。キャンセルをする場合はいつからどのくらいのキャンセル料がかかるのか、日程を変更する場合は追加料金がかかるのかは、契約する前に確認しておいてください。
口約束は避ける
引越し会社の営業担当は自社で契約してもらうために、オプションサービスなどを無料でサービスしてくれることもあります。しかし、口約束で契約書に記載がない場合、あとから料金を請求されたりサービスが受けられなかったりするかもしれません。必ず、契約書などに記載されているのかを確認してから契約を結びましょう。
引越し見積もりに関するよくある質問

引越し見積もりに関してよくある質問に回答します。
引越し見積もりはどうやって依頼する?
引越し見積もりは一括見積もりサイトを利用するか、引越し会社のサイトやフリーダイヤルから申し込むかの2つの方法で依頼ができます。
引越し見積もりに必要な情報は?
引越し見積もりを出してもらうために必要な情報は次のとおりです。
- 現在の住所・新居の住所
- 引越し希望日時
- 名前
- 連絡先
引越し先が決まっていなくても見積もりは出してもらえる?
引越し先の住所が決まっていなくても、大まかな引越し先のエリアが決まっていれば見積もりを出すことは可能です。引越し先の住所が決まり次第、引越し会社に連絡しましょう。
引越し見積もりは何社に依頼する?
引越し見積もりは3~4社に見積もりを依頼することをおすすめします。相見積もりを取ることで、より安く、よりよいサービスの引越し会社を選ぶことができるでしょう。
引越し見積もりの前に必要な準備は?
引越し見積もりの前に、引越し先の住所や引越しをしたい希望の日程を決めておきましょう。部屋を片付けて、訪問見積もりで荷物の量を把握しやすくし、不用品があれば処分ができるように手配をしておくとスムーズです。
まとめ
引越しの見積もりは、あらかじめ引越しにかかる費用を把握するために必要です。複数の引越し会社に見積もりをもらい、費用やサービス内容から自分に合った会社を選びましょう。引越しを安くおこなうためには、繁忙期を避けて荷物の量を減らすことがポイントです。ぜひ、新生活のいいスタートを切れるように、この記事を参考にして引越し見積もりを取ってみてください。
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