「失敗しない賃貸物件選び」のために、内見でチェックすべきポイントまとめ

これからはじめての内見、久しぶりの内見をされる方の中には、「持ち物や準備すべきものがわからない」とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。いくつかのアイテムを用意するだけで、より充実した内見をすることが可能です。
この記事では、内見の時にあらかじめ準備すべきものや便利なアイテムを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
記事の目次
内見は、より多くの情報を実際に目にして、引越し後の具体的な生活イメージを膨らませることが重要です。限られた時間の中で物件の状態を把握するために、事前の準備がポイントなのです。
例えば、部屋の寸法。インターネットや間取りの図面でなんとなくの形は把握できますが、幅や高さが何mあるのかまでは掲載されていないことがほとんどです。その際にメジャーとメモがあれば計測した結果を書き入れていくことができますし、家に帰ってから「この部分にはこの家具を置くことができる」とイメージしたり、「こっちの物件は思ったよりもレイアウトしにくそうだな」と比較検討することができます。
必要になるアイテムの要点を押さえて準備をしていけば、短い時間の中でも物件の情報をしっかり収集することができます。
持ち物について確認する前に、まずは内見で確認すべきポイントを押さえます。
間取りに気を取られていると見落としがちなポイントですが、家具の配置を考える上でも重要なポイントです。足りない設備が多いと初期費用にも影響が出てくるので、きちんと確認しておきましょう。
日当たりや臭い、音の感じ方には個人差があるため、直接自分の目や耳で実感することが大切です。また、通信環境は間取りによって弱い箇所がある可能性もあるため、自分のスマートフォンで各部屋を調べておくとよいでしょう。
内見の段階では家具家電が配置されていないため、部屋が広く感じられます。配置後のギャップを軽減するためにも、あらかじめシミュレーションしておくと安心です。また、現状入居している住民の雰囲気や年齢層を不動産会社に聞いたり、共用部分ですれ違った際などに確認しておくことで、入居後のイメージがしやすくなります。
あくまでも一例ですが、いずれも忘れずに見ておきたいポイントです。不動産会社の担当者に聞いて解消できる部分もありますが、何より自分の目で確かめることが大切です。
内見時のチェックポイントについては、「失敗しない賃貸物件選びのために、内見でチェックすべきポイントまとめ」で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
ちなみに、内見にかかる時間は一回あたりどのくらいかかるのでしょうか?
一般的に、移動時間を除き1物件あたり30分~1時間程度が目安です。
ある程度時間を使って細かい部分まで確認することで、より後悔しない物件選びにつながります。
また、オートロック、宅配ボックス、ゴミ置き場、駐輪場など、共用部の設備が充実している場合はその分確認する箇所も増えるため、余裕をもってスケジュールを組むとよいでしょう。
内見の流れについては、「はじめての内見完全ガイド!当日の流れと準備・注意点」にて詳しく説明しています。
それでは、実際にどんなものを持っていくと内見をより充実した時間にできるのでしょうか?ここでは、内見にもっていくと便利なアイテムを5つ紹介します。
間取りの図面があると、図面と実際の部屋に違いがないか、部屋や設備の高さや幅がどうなっているか、などを確認しながら内見ができます。基本的には不動産会社が用意してくれるものですが、内見前にすでに受け取っている場合は持参しましょう。
また、気づいた点や各所を計測した数値を直接書き込んでおくと後で見返したときにもわかりやすいため、ペンも合わせて持っていくとよいでしょう。
連絡や調べものに便利なスマートフォンは、実は内見時にも活躍します。言葉でメモすることが難しい場合でも写真や動画を撮影すれば簡単に記録が残せますし、内見を重ねて前の物件の記憶が曖昧になってしまったときも、写真や動画を見返せば思い出しやすくなります。
さらに、まだ部屋に電気が通っておらず隅々まで見えにくいようなときにスマートフォンのライトが活躍します。不動産会社の担当者と連絡するために必要になることもありますので、充電切れに気を付けて持っていきましょう。
メモ用紙があると、気づいた点や不動産会社の担当者に聞いた話を書き留めておけるので、ぜひ用意しておきましょう。
また、引越し後に使う予定の家具や家電の寸法をメモしておくと、内見しながら配置のイメージを組み立てられるので、内見の時間をより有意義にできます。間取り図に書き込んでもかまいませんが、あまり書き込むスペースが多くないこともあるため、念のために持っていくと安心です。
方位を確認できるアイテムもあると便利です。方位は間取りの図面にも記載されていますが、日当たりを重視する方は忘れずに持参しましょう。
方位磁針は100円均一ショップなどで手軽に入手できますが、スマートフォンの方位磁針アプリを活用する方法もあります。すでにアプリがインストールされているスマホもありますが、端末によっては新たにインストールする必要がありますので、事前確認しておきましょう。
メジャーは内見の必需品です。間取りの図面で全体の広さは確認できますが、各部屋、各スペースの寸法まではわかりません。家具家電の配置を考えるためにも、しっかりと計測しておきましょう。
用意するメジャーは、部屋全体の縦・横・高さを計測することを想定すると、3m以上ある長いものがよいでしょう。また、洋裁などでよく使われるメジャーよりも金属で作られている方が安定感があり、より正確に計測することができます。
内見を終えて「この物件に入居したい!」という気持ちが固まったら、次にはどうしたらよい良いのでしょうか?
ここからは、入居したい物件が見つかったときに役立つQ&Aを紹介します。
入居したい物件が決まったら、入居申込書を記入し提出します。この入居申込書をもとに入居の審査がおこなわれますが、これには一般的には3日~5日程度かかります。申込書に不備があると確認に時間がかかってしまうため、情報は正確に記入しましょう。
入居審査を通過した後は、不動産会社による重要事項説明を受け、問題がなければ契約となります。
基本的には入居申込書を提出せずに仮押さえをすることはできませんが、入居申込書を提出してから審査が下りるまでの期間は実質的な仮押さえ期間となります。
不動産会社から仮押さえの希望を聞かれた場合は、入居申込書の手続きをするかどうかの確認であると認識しておきましょう。なお、入居申込書を提出する際には「預り金」が必要になる場合もあります。
また、人気の物件では別の入居希望者が現れる可能性もあるため、なるべく早めに決断しましょう。
入居申込書の提出後に申し込みをキャンセルすることは可能です。正式な契約の前なので、違約金やキャンセル料などはかかりません。預り金を払った場合もそのお金は戻ってきます。
ただし、ごくまれに契約書の締結前に賃貸借契約が成立しているケースもあり、その際にはトラブルに発展する危険性もあります。トラブルを避けるためにも、申し込みの取り消しは可能か、可能な場合はいつまでに連絡をすれば良いかについて、あらかじめ不動産会社の担当者に確認しておくと安心です。
入居したい物件が決まったら、担当者にその意思を伝えて申し込み手続きを進めましょう。その際に必要な持ち物は、主に以下の4点です。
なお、最近は電子契約の導入により手続きがペーパーレス化されている不動産会社もあるため、従来の持ち物とは異なる可能性もあります。また不動産会社によっても必要なものは若干異なるため、心配であれば担当者に事前に確認しておくと安心です。
運転免許証やパスポートやマイナンバーカードなど、顔写真付きの身分証明書を持参しましょう。会社の健康保険証や国民年金手帳などは身分証明書として有効でないことがあるため、確認が必要です。
認印でOKの場合が多いですが、シャチハタは不可だったり実印が必要な場合もあるため事前に確認しておくと安心です。
契約者に安定的な収入があることの証明となります。会社員の方であれば、年末に会社から発行される源泉徴収票を持参すれば問題ありません。万が一紛失してしまった場合は、人事部に再発行をお願いしましょう。
自営業やフリーランスの方は、納税証明書や確定申告書を提出する形となります。
自分の勤務連絡先は意外と把握していない方も多いものです。あらかじめ調べておきましょう。
併せて、もしも連帯保証人が必要となる場合は、保証人の氏名・生年月日・住所・年収などの情報も必要となるため、事前に確認しておくとスムーズです(連帯保証人を用意する代わりに保証会社に加入する場合は不要です)。
気になる物件を見つけたあとは、いかにスピーディーに情報収集し入居を決めるかが重要です。迷っているうちに別の希望者に先を越されてしまうこともあり得ます。ここで紹介した内容を参考に、間取りの図面やインターネットの情報からではわからない「生の情報」をなるべく多く持ち帰りましょう。
内見は、理想の物件と出会える貴重なチャンス。あらかじめ確認したいポイントをリスト化し、効率良く内見できるように準備しましょう。