「失敗しない賃貸物件選び」のために、内見でチェックすべきポイントまとめ

気になる部屋が見つかったら、次は内見を行って自分の目で物件を確かめます。しかし、実際にどのような流れで内見を行うのか想像ができないという方も多いかと思います。
この記事では、内見の流れや準備すべきもの、注意点について解説していきます。初めての内見を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
記事の目次
基本的な条件や雰囲気は図面や写真で確認できますし、不動産会社へ確認もできますが、捉え方や感じ方は人それぞれ。実際に自分の目で見なければわからないことは意外とたくさんあります。そのため、物件に直接足を運ぶ内見は、理想の部屋探しに欠かせません。
さらに、内見をすると「その部屋で暮らしている自分」のイメージが膨らみます。部屋にあわせた家具の配置を考えたり、過ごし方を考えたりしていくと、理想と現実のギャップを把握でき、結果的に満足度の高い引越しにつながります。
内見のポイントは、自分が「大切にしたい、譲れない」と思う条件を明確にしておくこと。
内見でいろいろな部屋を比較していると、どの部屋を選ぶべきかわからなくなってしまうケースもありますが、自分の中で優先順位を明確にしておくと、本来の理想を見失わずに部屋選びができます。
内見でチェックすべきポイントについては、「「失敗しない賃貸物件選び」のために、内見でチェックすべきポイントまとめ」も併せてご覧ください。
現在一人暮らしをしている方に、今住んでいる物件を決めるまで何件くらい内見をしたのかアンケート調査をおこなってみました。結果は以下のとおりです。
(出典:アットホーム調査「UNDER30 2021賃貸編」)
学生も社会人も、結果はどちらの場合も平均4件ほど。なかには、内見をせずに部屋を決めた人も一定数いますが、学生と社会人を比べると、内見数0件の割合は社会人の方が少ない結果となりました。学生は合格発表から学校に入学するまでの短期間で部屋を探さないといけないため、内見できずに決めることもあるようです。特に地方から上京する学生は、わざわざ新幹線や飛行機に乗って現地まで内見に行くが時間がなく……という事情もあるようです。
内見は、図面やインターネットに載っていないようなリアルな情報を収集する絶好の機会。効率よく情報を集めるためには、事前の準備が大切です。
事前に間取りの図面を渡されていなければ不動産会社に用意してもらうようにしましょう。メジャーと筆記用具を持っていくことで、物件の中を確認しながら幅や高さを書き込んだり、気になるポイントをメモすることができます。
実家から今まで使っていた家具や電化製品を持っていく、あるいは、ソファなど一人暮らしを始めたら置きたいものが決まっている場合は、実際のモノのサイズの幅、奥行き、高さを測っておくと失敗しません。マスキングテープを持っていき、モノを配置する位置に貼って、家具や家電を置いたときのイメージを掴んでみるのもいいでしょう。
後から購入する場合は、備え付けの流し台の奥行き、壁までの距離などを測っておき、空間に合わせて家具や家電を購入するするとよいでしょう。なお、柱や設備が出っ張っている部分なども、内見時にしっかりチェックしておかないと引越し時に家具が置けないなんてことになるかもしれません。
また、内見当日に入居申し込みをする場合は身分証明書や印鑑など、申し込みのための持ち物も必要です。内見で特に問題が見つからなければ決めてしまいたい、という場合はあらかじめ用意しておくとスムーズです。
内見時の持ち物については「内見の時に持っていくと便利なアイテム5選&事前に準備するべきもの」で詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。
内見の前に流れを知っておくことで、当日のイメージが掴みやすくなります。ここからは、内見当日の流れを順番に紹介していきます。
あらかじめ約束をした日時に不動産会社の店舗を訪問します。集合場所が最寄り駅や現地になる場合もあるため、何時にどこに行けばいいのか事前に確認しておきましょう。
あまり訪れたことのない場所の場合、どのように行けばいいのか慣れておらず迷うことも。いつもより時間に余裕をもって行動すると安心です。
比較・対照するためにも、一度の内見で3〜4件見ておくのがおすすめです。1部屋だけ見ても気づかない、物件のメリット・デメリットが見えてきます。内見の日の少なくとも2〜3日前までにポータルサイトで見たい物件の候補を選んで、不動産会社に伝えておくとスムーズです。
図面やインターネット上に記載されていない部屋の情報について説明を受けたり、希望条件の優先順位を確認したりします。
最近はVRで物件お部屋のイメージを事前に確認できる物件も増えてきています。イメージをあらかじめインプットした上で内見することで確認ポイントが明確になり、内見時間の短縮にもつながるためおすすめです。
不動産会社に、ポータルサイトを使って物件を探す際にはどのようなところをチェックすべきかを聞いてみました。ちゃんと見ているつもりでも、自分ではなかなか気づけないこともたくさんあると思います。 プロの目から見ると「ここは必ず見ておいたほうがよい」といったポイントがあるようです。
順位 | 項目 | 割合(%) |
---|---|---|
1 | 費用(賃料、敷金、保証金、礼金、管理費など) | 74.6 |
2 | 間取り | 68.0 |
3 | 入居可能日 | 49.6 |
4 | 駐車場、駐輪場の有無 | 49.4 |
5 | 階層 | 39.9 |
6 | 築年数 | 37.0 |
7 | 面積 | 32.7 |
8 | 建物構造・工法 | 28.5 |
9 | 主要採光面 | 25.8 |
10 | 契約期間 | 20.3 |
※「その他」3.1%、「あてはまるものはない」4.5%
(アットホーム調査:不動産のプロが選ぶ!「住まい探しで見落としがちな物件情報」ランキング)
見るべきポイントランキングは上記のとおり。それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
費用は誰もが最初に気にするポイントといえるでしょう。
部屋を借りる際にかかる費用は家賃だけでなく、敷金や礼金、保証金や火災保険、鍵交換費用など諸費用がかかります。それらを合計すると思っていたよりも高いなぁ……と感じてしまうことも。初期費用はおおよそどれくらいかかるのか、予算内で収まるのかを事前に把握しておくことで契約時の手続きもスムーズになります。
また、契約によっては1年間に満たない転居の場合、違約金が発生するなどと決められていることも少なくありません。短期解約に関する定めの有無も、あらかじめチェックしておきましょう。
賃料以外にかかる費用(保証料、火災保険、鍵交換代など)や、退去時にかかる室内クリーニング費用等を事前に確認しておくとよいです。(東京都)
諸費用を理解していないと予算が変わってくる。(東京都)
短期解約による違約金発生などのトラブルに注意。(埼玉県)
実際にお部屋を見に行かなくても、間取り図だけでわかることもたくさんあります。ベランダがない、部屋の形が正方形、自炊をしたいのにコンロが一口しかない……など、これらはすべて間取り図を見ればわかるでしょう。立地や築年数、予算を重視して部屋を決めても、実際に住んでみたら自分にとって使い勝手の悪い間取りだったということもあります。家事の仕方は人それぞれなので、生活動線も異なります。自分の生活動線を考慮して間取りを選ぶと家事や洗濯もスムーズにこなせます。
間取りでしっかりと生活動線をチェックしたうえで、内見する物件を厳選していきましょう。
もうひとつ注意しておきたいのは、広さと収納です。面積が広くても収納スペースがなければ、後付けでクローゼットなどを設置することになり、生活スペースが狭まります。
実際に住む前に、どこにベッドを置くか、どこにテーブルを置くかなどイメージをしてみましょう。内見時点では部屋にベッドや机、テーブルやソファなど何もない状態なので広々として見えますが、実際に家具を配置したらベッドが邪魔でドアがちょっとしか開かない……。なんてことにならないように注意しましょう。
間取りなどは、気に入らないものを実際に見に行く必要はないので事前に確認しておく必要はあると思います。(愛知県)
そもそも希望している広さや間取りなのか、予算に見合っているのかを確認してほしい。(大阪府)
不動産ポータルサイトに掲載されている物件すべてが内見できるとは限りません。
賃貸物件を退去する時は、契約により1カ月前または2〜3カ月前までに貸主に報告しないといけないという決まりがあります。なぜかというと、1カ月間でも空室の期間があれば、大家さんにとっては家賃収入が減ることになるので、退去が分かった時点で入居者の募集をかけるからです。
そのため、不動産ポータルサイト上には、現在居住中であっても物件が掲載されていることがあります。「◯年◯月退去予定」と記載があれば、その日までは入居者がいるので内覧は不可能です。いつから入居可能なのか、記載事項をしっかりと確認しましょう。
まだ入居者が住んでいる物件を気に入った場合は、不動産ポータルサイトに書かれている情報や間取りを細かくチェックし、気になる点を不動産会社に質問してみましょう。そのうえで、内見なしで決めるかどうか考えましょう。人気の物件は空き待ちをしている人がいるほどで、すぐに埋まってしまいます。
退去していない部屋の内覧問い合わせが多い。(栃木県)
入居中と表記しているのに、内覧できませんか?と聞いてくる方が本当に多い。(大分県)
急ぎの引越しなのに空き予定の物件を問合せ・内見希望をされる方が多いです。(千葉県)
賃貸物件の駐車場や駐輪場については、地域差がかなり色濃くあらわれます。広々とした土地のあるエリアに住んでいる人にとっては、駐車場や駐輪場がないなんて考えられないかもしれません。しかし都会に行くと、「駐車場が埋まっていて借りられない」「駐輪場が抽選」なんてこともあります。現在、車を持っていないとしても、結婚や出産を機に車や自転車を購入することがあるかもしれません。念のため駐車場や駐輪所の有無、駐輪できる台数、費用についてもチェックしておきましょう。駐輪代などがかかる場合は、月々のコストに加算しておきましょう。
駐車場のあるなしなど、はっきりしたものは確認した方がいい。(埼玉県)
駐車場の有無は車大国愛知県では絶対条件のため。(愛知県)
バイク駐輪について原付までしか停められないところや、駐車場並の駐輪料金が必要な場合がある。地方から出てくる場合は、駐輪料金などは考えたこともないという人も多い。(福岡県)
不動産ポータルサイトで物件検索していると、意外と見落とすのが階数です。気に入った間取り、予算の範囲内の費用、便利な立地などの条件ばかりに目がいき、階数まで見ていなかったというケースは少なくありません。しかし、階数は部屋を決めるうえで重要な条件なので見落とさないようにしましょう。
高層マンションに住むことに憧れる人も多いですが、エリアによっては高層階になると携帯の電波が届かないといった例もあるようです。実際に内見に行った時には、現地の電波状況を確認しておくと安心でしょう。
また、一般的に、1階はあまり人気がないようですが、足音など下の階に配慮する必要はありませんし、荷物の搬入もラクなどのメリットもあります。災害時などのことも考え、自分にとって最適な階数を選ぶことをおすすめします。
階数については掲載してある情報にも関わらず、聞かれることの多い部分です。(東京都)
基本的な条件、情報は、把握して内見した方が物件の良し悪しを比較しやすいと思います。(東京都)
携帯電話の電波によって高層階で届かないこともある。(山口県)
1階に住むことのメリットやデメリットについてはこちらの記事を参考に。
賃貸で1階はやめておくべき?不動産会社に聞いた1階物件のメリットとは
担当者と一緒に内見する物件に向かいます。
距離が近ければ徒歩の場合もありますが、そうでなければ車で案内してくれます。移動の間は、スーパーやコンビニ、ドラッグストアの有無や、人通り、車通り、街灯の数、街の雰囲気など、周辺環境を確かめながら向かいましょう。
実際に部屋を内見します。
部屋に入る際には靴を脱ぐため、紐をゆるめる必要があるスニーカーやブーツなど、脱ぎ履きがしにくい靴は避けるのが無難です。靴下も履いていくと良いでしょう。
部屋の中に入ったら、気になるポイントを確認していきます。部屋や設備のサイズを計測するほか、図面だけではわからないベランダや窓からの眺望、下水や排水溝からの臭い、コンセントの位置なども必ず見ておきましょう。
計測するときは、ドアの入り口や廊下の幅も忘れずに。大きな家具などが運び入れられない可能性があります。もし隣室も空室の場合は、隣の壁をノックしてもらって、どの程度音漏れするか確認しておくと安心です
集合住宅の場合、忘れてはいけないのが物件の共用部です。オートロックや宅配ボックスの有無、駐輪場・ゴミ置き場・郵便ボックスの位置を確認すると共に、各所が整理整頓され、管理が行き届いているかも確認しておきましょう。
内見して決めた物件でも、いざ引越してみたら思わぬところでこんなはずじゃなかった……。と後悔することもあるようです。内見時にきちんとチェックしておけば気付けることなので、内見するときは以下をチェックするとよいでしょう。
順位 | 項目 | 割合(%) |
---|---|---|
1 | コンセントの位置、数 | 62.7 |
2 | 冷蔵庫の位置と冷蔵庫扉の開く方向 | 36.6 |
3 | 携帯電話の電波の入り具合 | 34.6 |
4 | 洗濯機置き場のサイズ | 32.0 |
5 | 付帯のエアコンの年数 | 28.9 |
6 | ゴミ置き場や駐車場など共用部の状況 | 27.6 |
7 | 家賃以外の管理費など諸経費 | 26.3 |
8 | ドア・階段の有効幅 | 26.2 |
9 | 家具を設置する場所の寸法 | 23.6 |
10 | 匂い(換気扇や排水溝など) | 22.7 |
※「その他」2.5%、「あてはまるものはない」3.9%
(アットホーム調査:不動産のプロが選ぶ!「住まい探しで見落としがちな物件情報」ランキング)
今まで部屋探しをする際、上記をチェックしてこなかった……。と思った人もいるかもしれません。ランキングの中から上位5つを詳しくご説明します。
部屋の位置関係や窓の方角などは、チェックし忘れていたとしても間取り図で後から確認できますが、コンセントの位置と数は記載されていません。
まずは、普段の生活を考えてみてください。冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、携帯電話やパソコンの充電、インターネットのルーター、掃除機、炊飯器、DVDレコーダーなど。現代人の生活に、電化製品は切っても切り離せません。冷蔵庫やルーターのように年中繋ぎっぱなしにしておかないといけない機器もありますし、抜いたり差したりは面倒で、ずっと差しっぱなしにすることも多いでしょう。そのため、コンセントの数が少ないと圧倒的に不便です。
普段使っている家電を思い浮かべて、内見した部屋にレイアウトしてみてください。コンセントの数が少なかったり、適切な場所になかったりすると、タコ足配線が増えて見栄えが悪いだけでなく電気火災になりかねません。
冷蔵庫の大きさは、一人暮らしに適するといわれる2ドア冷蔵庫で幅50cm程度×奥行き60cm程度のものが主流。家事動線を考えると、もちろん流し台やコンロの近くに設置するのが望ましいでしょう。では、キッチンスペースに冷蔵庫を置くだけのスペースはあるでしょうか。冷蔵庫は観音開きや左開きもありますが、日本の冷蔵庫は右開きのものが主流です。スペースはあっても、壁が邪魔で右に開けられなければ困ってしまいます。毎日自炊する人であればなおさら日常のストレスになります。事前にチェックしておいて損はありません。
携帯電話は現代人の必需品。ないと生活できないという方も多いのではないでしょうか。使っているキャリアとエリアの関係で、電波の入り具合には違いがあります。内覧するときは、実際にその場所で電波状況を確認できるチャンス。必ずチェックしておきましょう。同じ場所であっても、階数が高くなると電波が届かなくなるという例もあるようです。
冷蔵庫と同じくらい、一人暮らしには欠かせないアイテムの洗濯機。最近では室内に洗濯機置き場が設置されている物件も多いでしょう。洗濯機置き場としてスペースを設けているのですから、洗濯機を置けて当然と思うかもしれませんが、物件の築年数によってスペースの大きさに違いがあります。建築が決まった年に量産されている洗濯機のサイズをもとに洗濯機置き場の面積を決めている場合が多く、古い物件の場合、最新型のドラム式洗濯機が置けないといったことが起こりえます。洗濯機置き場が設置されている場合は、念のためサイズを測っておきましょう。
近年の夏の暑さを思うと、エアコンなしの生活は耐えがたいものです。エアコンが付いているかどうかを、必須条件のひとつに挙げている方も多いのではないでしょうか。ただし、エアコンが付いているからといって安心するのは気が早いかもしれません。たとえば実家で最新式のエアコンに慣れている方は、旧型のエアコンの効きの悪さや使用中の音にイライラすることがあるでしょう。当然と思っている機能が、古いエアコンだと備わっていないことも考えられます。暑さ寒さが苦手でエアコン必須の方は、年式もチェックしておきましょう。
ひと通りの内見が終わったら、担当者と一緒に不動産会社に戻ります。
内見した部屋が気に入れば、その場で入居の申し込み手続きを進めることも可能です。もっと別の部屋を見てみたいという場合は、今回の内見を踏まえて今後の動きを相談します。
内見の際に不動産会社に聞いておくべきポイントを紹介します。
理想の部屋探し、満足度の高い引越しを実現するためにも、不動産会社との密なコミュニケーションは必須です。「こんなこと聞いても良いのかな」とつい遠慮してしまうようなこともあるかもしれませんが、契約してから後悔をするようなことのないように、気になることは積極的に質問するようにしましょう。
空室期間や回転率は、その部屋の状況を知ることができる重要なポイントです。
一概には言えませんが、上記のような状況が想定されます。空室期間が長かったり回転率が高かったりする場合は、念のため担当者に理由を確認してみましょう。
過去に近隣でどのようなクレームが発生しているか確認しておきましょう。騒音やゴミ出しのルール、駐輪場の使い方などのクレームがある場合、迷惑をかけている住人がいたり、物件の管理状況に問題があったりする可能性があります。
希望する部屋の左右や上下にどのような住民が住んでいるかも確認しましょう。生活スタイルや家族構成によっては、騒音などのトラブルが発生する可能性もあります。また、過去の住民に関しても、どのような人だったのか、退去理由は何かを聞いてみましょう。
内見の予約前に確認しておきたい、5つのポイントを紹介します。
内見の予約は、遅くても希望日の2~3日前までには行いましょう。前日や当日の場合、部屋の鍵が準備できなかったり、担当者が不在だったりする可能性もあるため、スケジュールがわかり次第早めに連絡したほうが確実です。
内見は、日当たりが確認できる午前中~お昼過ぎがおすすめです。特に冬は日が暮れるのが早いため、日当たりが気になる場合はなるべく早い時間帯に予約しましょう。他の入居者の状況も含めて物件を知りたい場合は夜間の内見もおすすめします。他の入居者が実際に部屋にいる時間帯に内見することで、隣や上下の部屋の生活音が確認できるかもしれませんし、周辺の治安や近隣の騒音なども確認できます。
部屋の広さやどの程度細かく見るかにもよりますが、1部屋あたり30分~1時間程度と考えておきましょう。
ひとつひとつの物件の内見時間を調整すれば、一日に複数の物件の内見を行うことも可能です。
しかし、一日の中であまりにもたくさんの物件を内見すると、結局どの部屋が良いのか、何を優先して決めれば良いのかわからなくなり、混乱してしまうこともあります。
内見は多くても一日2~3件程度に留め、時間的にも思考的にも余裕を持たせることが、後悔しない部屋選びにつながります。
内見時は部屋の中を歩きまわるだけでなく、背伸びして高いところを見たり、体をかがめて低いところを見たりと、思いのほか全身を使います。そのため当日は動きやすい服装がおすすめです。女性の場合、短いスカートやタイトスカートは避けた方が良いでしょう。
希望する部屋が入居中の場合でも、同じ物件でほかの部屋が空いていれば内見させてもらえる可能性があります。雰囲気だけでも見てみたいという場合は、不動産会社の担当者に相談してみましょう。
新築の場合は、外観や共用部など完成している範囲で見せてもらえることがあります。現時点で見られる場所はないか、相談してみるとよいでしょう。
内見は、基本的な流れをしっかり抑えておけば不安に思う必要はありません。
ただし「〇〇でなければならない」と条件を縛りすぎたり、減点式で物件を比較検討すると、悪い部分ばかりが目につくようになってしまいます。内見を楽しもうという心の余裕があったほうが、より良い物件を見つけられるかもしれません。
気になる物件が見つかったら積極的に内見し、いろいろな部屋を見てみましょう。
内見で大切なのは、自分が大切にしたい、優先したい点を明確にすることです。一般的な基準にとらわれず、あくまでも自分にとって重要かという視点を忘れないようにしましょう。そして、疑問点や不安点は、遠慮せずに不動産会社の担当者に確認し、解消するようにしましょう。
理想の部屋を見つけるために、ぜひ内見を有効に使ってください。