賃貸でインターネットを使いたい!ネット完備と対応、どっちがおすすめ?

ネット環境

2020年2月28日更新

賃貸でインターネットを使いたい!ネット完備と対応、どっちがおすすめ?

物件情報をチェックしていると、「インターネット対応」「インターネット完備」といった記載を目にすることがあります。
なんとなく「インターネット環境が整っている建物である」とイメージできると思いますが、実はこの2つは違うもの。
その違いを理解していないと、実際に住んでから困ってしまうこともあります。

ここでは、この2つの違いとともに、自宅で自分に合ったインターネット環境を作るにはどうすれば良いか解説していきます。

記事の目次

  1. 賃貸物件でインターネットを使いたい!まず知っておくべきポイント
  2. 自分でインターネット手続きをする場合はどうするの?
  3. 知っておきたいインターネット回線の種類と特徴
  4. 使ってみたら速度が遅い!そんな時はどうすればいい?
  5. ネット重視の賃貸物件の選び方
  6. まとめ

賃貸物件でインターネットを使いたい!まず知っておくべきポイント

インターネット「対応」と「完備」は違う?

では、それぞれの用語の意味と定義について見ていきましょう。

インターネット対応

一般的に、建物近くの電柱などから建物の共用部分までインターネットの回線工事が完了している状態を指します。簡単にいえば、「インターネットを使うための準備はできていますが、部屋で使うには別途準備が必要です」ということになります。

アットホームでは、インターネットの開設工事をすることなく、プロバイダとの契約後すぐにインターネットを接続・利用できる環境にある物件を「インターネット対応物件」として掲載しております。

インターネット完備

こちらは、上記の「インターネット対応」に加えて「プロバイダ契約」も済んでいて、部屋まで回線が来ている状態です。つまり「入居後すぐにインターネットが使えます」という意味になります。回線工事やプロバイダ契約など、面倒な手配を自分でやらなくても良い物件といえます。

「光ファイバー(光回線)対応」と書いてあったら?

通信速度が速く安定している光ファイバー。現在、部屋に引くインターネット回線の中で主流となっていますが、これは「インターネット対応」と同じく光回線が建物の共用部分まできているということ。
「部屋に回線を引き込む工事とプロバイダ契約をご自身でやっていただければ光回線が使えます」という意味です。

「インターネット無料」と書いてあったら?

回線工事や部屋への引き込み工事、プロバイダ契約も済んでいて、月々の使用料もかからない、という状態です。ご自身のパソコンやスマートフォンなどの端末があれば、すぐにインターネットを利用することができます。(Wi-Fi環境でインターネットを利用する場合は別途自分で無線ルーターを用意する必要があります。)

インターネット「完備」と「対応」どっちがおすすめ?

アットホームでは、既にお部屋まで回線が引かれており、プロバイダとの契約が完了すればすぐにインターネットに接続・利用ができる物件を「インターネット対応」としています。
しかし「インターネット『対応』と『完備』は違う?」でご説明したように、インターネット対応は一般的に「建物までは回線が引かれているが、部屋まではまだ回線が引かれていない状態」になります。

インターネットを使うために手続きが必要な物件と、入居後すぐにインターネットが使える物件。こうして書くと後者のほうがお得に見えますが、実際のところはどうなのでしょうか?

手間なくネットが使える!インターネット完備のメリット

インターネット完備の物件で、回線工事やプロバイダとの契約を自分で行う必要がありません。入居後、接続設定を行えばすぐにインターネットが使えるパターンがほとんどです。

また、工事やプロバイダ契約による初期費用が抑えられるなど、費用面でもメリットがあります。Wi-Fi環境が整っている物件であれば、お部屋内でスマートフォンを使用する際のパケット代や月々の使用ギガ数を抑えることもできます。

速度に難があることも…インターネット完備のデメリット

手続きの手間がなく、すぐにインターネットが使えるようになる「完備」物件。しかし、そんなメリットの影にはデメリットが隠れていることも。

インターネット完備物件では、建物全体で同じ回線を契約しています。そのため、もし同じタイミングで利用が集中した場合、速度が落ちてしまうことがあります。
手続きを行う手間は省けたけれど、その後のインターネット利用に支障が…ということも。事前に資料などで「最大速度」は確認できますが、実際に使ってみないとわからない部分もあります。

もし我慢できないほど通信速度が遅い、不安定な場合は自分でインターネット回線を契約することで回避できますが、そうすると「インターネット完備」のメリットはなくなります。
大容量データをやりとりするようなゲームや動画サービスを楽しみたい、在宅ワークなど仕事の関係でインターネット環境にこだわりたいという方は、この部分も含めて物件を検討するようにしましょう。

インターネット完備と対応、自分に合うのはどっち?

ここまで、インターネット対応とインターネット完備の特徴とメリット・デメリットについてお話してきました。どちらにも長所と短所があり、一概に「こちらが絶対におすすめ!」とは言えないのが実情です。

インターネットは使いたい、けれどそこまで速度にこだわりが無く大容量のデータを頻繁にやりとりするような使い方もしない、ネットに詳しくないという方は「インターネット完備」がおすすめです。(アットホームでは「インターネット対応」としてご紹介しております。)月々の使用料がかからない「インターネット使用料無料」もあわせて、ぜひお気に入りの物件を探してみてください。

一方、インターネット環境にこだわりがあり、時間帯によって通信速度が遅くなったり不安定になると困る!という方は、自分で回線やプロバイダを選んで契約したほうが、満足度が高いかもしれません。

自分がどちらのタイプに当てはまるのかを確認し、快適にインターネットが使えるように準備していきましょう。

自分でインターネット手続きをする場合はどうするの?

アットホームでは「インターネット対応物件」と表記されている物件の場合はそのまま使用が可能です。しかしその表記がない場合は手続きが必要となります。その手順は以下の通りです。

まずはインターネット回線事業者とプロバイダに申し込みをしましょう(プロバイダが回線事業者を兼ねている場合もあります)。入居日前に手続きが可能なら早めに手続きを終わらせておくとスムーズです。
その後、部屋に回線を引き込む必要がある場合は工事の案内がきますので、こちらも申し込みを進めていきます。立ち合いが必要な場合もあるので、案内はよくチェックするようにしましょう。

基本はこのような流れになります。かかる期間はおおよそ1週間ほど。ただし、引越しシーズンの1月〜3月は作業が混んでいるため、なかなか工事の予約がとれないこともあります。入居後にすぐ使用したい場合は、引越しの1カ月程度前までに申し込むのがおすすめです。

知っておきたいインターネット回線の種類と特徴

インターネットの回線にはいろいろな種類があり、その種類ごとにそれぞれメリットやデメリットがあります。
自分のライフスタイルにあわせて、どれが良いか選んでみてください。

光ファイバー(光回線)

現在主流となっている回線です。
光ファイバーを通してデータを通信し、通信速度が速く安定しています。家族で使うのにも便利です。
一方、基本的には開通工事が必要であったり、提供エリアではない地区があったりというデメリットもあります。

ADSL

固定電話の回線を使ったインターネット回線です。
固定電話を使っている方にとっては安くインターネットが使えるメリットもありますが、通信速度が遅いなどのデメリットがあります。
(※2023年にサービス終了予定)

モバイル回線

主にスマートフォン(携帯電話)用の通信回線を利用したものです。
家でも外でもインターネットを使いたい方におすすめの回線です。
ルーターを設置するだけなので自宅の工事も必要なく、引越し時も転居先ですぐに使用できます。外で使う時にはモバイルルーターの端末を持ち歩けばOKです。

デメリットとしては、通信可能なデータ量に制限があることが挙げられます。
家族で使う、在宅ワークなど仕事で利用する、また動画をたくさん見るという方にはあまり適していないといえます。

その他

「ケーブルテレビ回線」は、すでに自宅でケーブルテレビ会社を契約している方や、ケーブルテレビのサービスが無料で提供されている物件にお住まいの方が利用できる回線です。
接続、設定は手軽ですが、光ファイバーに比べ通信速度がやや劣るケースが多いです。

コンセントにつなげば回線工事なしですぐインターネットが利用できる「ホームルーター」もあります。
接続台数や距離の面でモバイル回線より優れていることが多いです。
しかし、通信速度が遅い、通信制限がある、モバイル回線とは違い持ち運びができない、などのデメリットがあります。

使ってみたら速度が遅い!そんな時はどうすればいい?

実際に引越してインターネットを使ってみたら速度が遅かった、という時に検討すべき対処法をご紹介します。

インターネット回線を変える

電話回線やモバイル回線を使っている方なら、光回線に変更することで通信状況は飛躍的に改善します。
データのダウンロードに時間がかかる、WEBサイトを開くのに時間がかかるといったイライラはほとんど解消できます。

IPv6(IPoE)接続サービスのあるプロバイダにする

「IPv6(IPoE)」とは、混雑を避けてインターネット接続ができるというもの。
たいていのプロバイダにおいて無料でサービスが提供されていますが、すべてのプロバイダで提供しているわけではないので、確認してみましょう。

Wi-FiルーターやPCを新しくする

日々進歩しグレードアップしているルーターやPC。
もし古いルーターやPCをお使いの場合は、最新モデルに交換することで速度がぐっとアップします。

ネット重視の賃貸物件の選び方

ここまでの内容を踏まえ、あらためてネットを重視した場合の賃貸物件の選び方をまとめてみましょう。

インターネット「完備」か「対応」かを確認しよう

物件のオプションにインターネットに関する条件が入っている場合、「インターネット完備」か「インターネット対応」かを確認しましょう。
「完備」の場合はコスト面、「対応」の場合は手続き面でメリット、デメリットが違ってきます。
前述の通り、インターネット環境にこだわりのある方は必ずしもインターネット完備のほうがよいとは限りません。不動産会社にも質問しながら、最適な物件を探していきましょう。

光、ADSL、モバイル…どんな回線が使えるか確認しよう

スムーズに通信できるのは光回線ですが、料金や用途、環境によって使える回線、適した回線も少しずつ異なります。確認してみましょう。

まとめ

現代において、インターネットは暮らしに必要不可欠なもの。ゲームから音楽、ネットショッピングや動画配信を楽しむほか、働き方改革による在宅ワークで仕事でも必要になることが増えました。
この記事を参考に、あなたのライフスタイルに合ったインターネット環境を知り、物件選びの材料の一つにしてみてください。

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