「バス・トイレ別」「ユニットバス」ってどちらが住みやすい?

この記事では、賃貸物件選び、妥協してOKな条件をランキングで紹介していきます。
賃貸物件を探す際に、「こんなお部屋だったらいいな」とこだわりたい条件がいくつかあると思います。このこだわり条件には、日当たり、駅までの距離、バストイレ・キッチンの広さや機能など様々あり、人それぞれ条件が変わります。
しかし、物件を絞り込むということは、除外する物件が多くなるということです。あれもこれもと様々な条件にこだわり過ぎていると、本当に自分に合った物件を見逃してしまうかもしれません。
探し始めのときは幅広く探し、「あれば尚良し!」という、妥協できる条件を設けて、優先順位をつけるといいでしょう。
とはいえ、賃貸物件を借りた事がない方は特に「どこを妥協していいかわからない」と悩むこともあるのではないでしょうか?
ここでは、現在賃貸物件に住んでいる、または住んだことがある方にお答えいただいたアンケート結果をもとに、「こだわり条件のなかでも妥協しても問題なかったもの」をランキング形式でご紹介します。希望に合った物件探しのヒントにしてくださいね。
「お風呂の追い焚き機能は不要だったかも。無くても家族みんなで入れば追い焚きする必要がない。」(30歳/男性)
「お風呂の湯船の広さにこだわったけど、実際シャワーが多いので気にならなかった。」(44歳/男性)
「浴室乾燥機。電気代がかかるので使わない。」(28歳/女性)
「風呂トイレ別。掃除が三点ユニットより面倒。」(31歳/男性)
風呂の追い焚き機能は冷めたお湯をもう一度温められる機能で、お湯を張ってから時間が経ってしまったときに活躍します。複数人で風呂を使用する場合には利便性が高いかもしれませんが、一人暮らしの場合はなくても困らない人が多いようです。
風呂場や浴槽の広さも、特別なこだわりがない限り多少狭くても問題ないでしょう。
風呂、トイレ、洗面所がセットになった「三点ユニットバス」は掃除がしやすいというメリットがあります。その掃除のしやすさを経験している方は、バストイレ別の掃除は面倒だと感じることもあるようです。
風呂の広さや機能の充実は、子育て世帯など複数人が生活するためには必要かもしれませんが、一人暮らしの場合はそれほどこだわらない人が多い結果となりました。
「最上階にこだわったが、風景はそこまで変わらない気がします。」(37歳/男性)
高層マンションでは、特に最上階の部屋の人気が高くなります。
一方、現実的な生活を考えれば、エレベーター待ちや地震による揺れなど、気になる点も挙げられます。1階や2階などの低層階の場合は、通行人から部屋の中が見られてしまうリスクもあります。防犯面を気にする方は、上層階のほうが安心して生活できるかもしれません。
「リビングの広さ。住んでみるとそんなに広さは必要ないと感じた。逆に掃除の手間が増えてしまった。」(34歳/男性)
「部屋の広さを少し妥協したが、住んでみたら気にならなかった。」(38歳/男性)
「最終的に当初より若干(0.5畳)ほど狭い部屋を選びましたが、それなりに広さもあり気になりませんでした。」(27歳/女性)
居室が広ければ、より多くの家具を置くことができ、何かと便利です。
ただし、物が多くなると掃除はしにくくなるかもしれません。住む人数などに応じてリビングの広さを決めるといいいでしょう。
「近くにクリーニング屋があるかどうかが気になっていたが、家で洗濯できるスーツを選んだので重要ではなくなった。」(31歳/男性)
「コンビニやスーパーが少し離れたところにあって不便かと思ったけど、無駄遣いしないので良かったと思う。」(36歳/女性)
「スーパーが近くにあることにこだわったけど、会社帰りに会社のそばで買ってくるからあまり関係なかった。」(47歳/女性)
勤務先や学校の近くに住まいがあると、通勤、通学の時間が短く済むので、生活に時間的なゆとりが生まれます。ただ、住みやすさは商業施設の充実や様々な街へのアクセスのしやすさなどともリンクしますので、勤務先や学校に近いことだけを条件にしてしまうと、生活面で不便さを感じるかもしれません。
また、住宅の近くにどんな商業施設があるかを条件にする人も多くいます。
たとえばコンビニ、大型スーパー、病院、飲食店など、人それぞれこだわりがあるでしょう。
これに関しては、駅近であればたいていの商業施設が揃う反面、家賃は高くなりがちです。家賃と収入のバランスで決めていきましょう。
「駅までの距離。最初は遠いと感じても慣れる。」(37歳/女性)
「最寄駅からの距離は、遠くても運動になるし問題ない。」(32歳/女性)
「家賃との兼ね合いで駅からの距離が遠めだけど、逆に静かで車の流入も少なく暮らしやすい。騒音も少なめ。」(54歳/男性)
駅からの距離は通勤・通学時間にも影響しますので、しっかり考えておきたいポイントです。駅から遠い物件だと、とりわけ雨など悪天候時にはストレスを感じてしまうことがあります。
しかし、最初は遠いと感じていても、生活するうちに感覚が慣れ、ストレスに感じなくなる場合もあります。適度に歩くことは運動不足の解消にもなりますし、駅前周辺の騒音や治安面の不安を感じることもなくなります。駐輪場が確保できるのであれば自転車を利用するのもいいでしょう。
「キッチンの広さ。1人だと小さくても十分だと感じました。」(21歳/女性)
「キッチンの広さを妥協した。言うほど凝った料理もしないし、1人なら何とかなる。」(52歳/女性)
「ディスポーザー付の物件を選んだけれど、今となってはべつにいらなかったかも。」(28歳/女性)
キッチンの広さや機能は、料理好きの方にとってはこだわりの条件になるでしょう。2口コンロや魚焼きグリルがあれば料理はしやすいですし、キッチンが広ければ気持ちよく料理することができます
しかし、一人暮らしの場合はコンビニやスーパーなどの弁当や総菜の方が安く済む場合もあります。普段から料理をしている方でなければ、キッチンの優先順位は下げてもいいかもしれません。
また、キッチンの機能にディスポーザーと呼ばれるゴミ粉砕機が備わっていることがあります。生ゴミの臭いを心配する必要がなく便利ですが、これも頻繁に料理をする人以外にとって必須ポイントとは言えないかもしれません。
「新築にこだわったが、かえって壁に穴をあけることや床にへこみをつけてしまうことが気になってしまう。」(24歳/女性)
「築年数を妥協してお部屋を選んだけど、内装がリニューアルされていたので築浅の物件と変わらず快適に過ごせています。」(44歳/女性)
新築物件はやはり人気の高い条件の一つ。きれいであることはもちろん、最新の設備を備えていることも多く、多少家賃が高くても希望する方は多くいらっしゃいます。
しかし、新築の場合は傷や汚れが目立ちますし、退去時に一定の原状回復義務があります。些細な傷や汚れも気になってしまい、安心して生活できないという声も聞かれました。
また、築年数そのものは古いけれど内装がリニューアルされてきれいになっていることも。年数で絞り込むよりは実際の内装やリノベーション状態をチェックしたほうがいかもしれません。
「窓の大きさ。解放感がいいなと思ったが、夏は暑くて冬は寒い。電気代がかかりまくる。」(35歳/女性)
「間取りが変わっていたけど、自分で工夫すれば何ともなかった。」(34歳/女性)
窓が大きいと開放的ですが、日光が部屋の中にまで入り込み、夏は暑すぎる場合があります。逆に冬の寒い時期には窓ガラスの気温が下がりやすくなり、寒く感じることがあります。
そのため、夏はクーラー、冬は暖房を使いっぱなしになり、電気代の負担が大きくなってしまうことも。本や家具の色が褪せ、劣化が早まるなどの影響も考えられます。
物件全体の間取りについても、「生活をするにあたって非常に不便な間取りになっている」ということでなければ、意外と慣れてしまうポイントのようです。
実際に住んだらどうなるのかをイメージしながら、収納がなさすぎる、奥の部屋に辿り着くのに他の部屋を経由しないといけない、今使っている家具が入らない…などの問題が起きないかチェックし、問題なければ他のこだわり条件に優先順位を譲ってしまってもいいかもしれません。
「部屋数はそんなに使わなかったので、こだわらなくてもよかった。」(28歳/男性)
「意外とみんな同じ場所に居るから、部屋の数はそこまでこだわらなくてよかったと思う。」(42歳/女性)
一人暮らしの場合でも、人によっては部屋数の多い大きめの住宅を希望する方もいらっしゃるでしょう。普段の生活に使う部屋以外の部屋があれば来客用の部屋にしたり、収納部屋にすることができます。
しかし、特に使い道もなく部屋数を多くしてしまうと、退去するまでほとんど使わず賃料だけが高くなってしまうケースもあります。
「ベランダに屋根があること。雨の日は洗濯物を外に干さないし、光も午前中しか当たらないからあまりこだわらなくても良かった」(27歳/女性)
「入居前は日当たりの悪さが気になりましたが、住んでみたら日中は殆ど家にいないので、気になりませんでした。」(42歳/女性)
ベランダや日当たりは洗濯物の乾きやすさに影響します。北向きの物件は日当たりが悪くなりやすく、洗濯物も日光で乾かすのが難しくなる傾向が。部屋干しをしたくない方、日光で乾かしたい!という方はなるべく南向きの部屋を選んだほうがいいでしょう。
一方、浴室乾燥機やコインランドリーを使う方は、日当たりの優先順位は下がるのではないでしょうか。
また、ベランダに屋根があれば雨が降っても洗濯物が濡れずに安心という声もありますが、逆に屋根が日差しを遮ってしまうケースもあります。日当たりは生活のリズムに影響する重要な条件ですので、慎重に検討しましょう。
ここまで「妥協してもよかったポイント」をご紹介してきました。どの条件にも「妥協して問題なかった」という声があることに驚かれたかもしれません。
物件を探す際には、一般的に検索する際も、ただなんとなく探すのではなく条件を付けて絞り込んだほうが、自分の理想に近い物件によりダイレクトにアプローチできるようになります。
譲れる条件と譲れない条件を書き出し、優先順位をつけながら物件探しをしていきましょう。そうすることで、理想の暮らしに一歩ずつ近付いていけるはずです。
「譲れないポイント」については、「【ランキング】これだけは譲れない!賃貸物件のこだわり条件BEST10」も併せてご覧ください。
お部屋を探すときに誰もが思い描く、新しい住まいでの生活。その中で、これだけは絶対に叶えたい!という条件はいったい何になるでしょうか?
残念ながら、希望の条件をすべて満たす物件が見つかるとは限りません。また、最後までこだわった条件が暮らしてみると意外と重要でなかったということもありえます。この記事を参考に、ぜひご自分に合った物件を探してみてくださいね。
アットホームでは、ひとりひとりのこだわりを満たす魅力ある物件を多数ご紹介しています。ぜひご利用ください。
「【賃貸にお住まいの方】住まい探しの時に妥協したが、住んでみたら気にならなかったことはなんですか? 」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:597人
対象:18歳~59歳男女(全国)
調査期間:2019年1月21日~2019年1月28日
「【賃貸にお住まいの方】住まい探しの時にこだわったが、こだわらなくてもよかったな、と思うことはなんですか 」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:540人
対象:18歳~59歳男女(全国)
調査期間:2019年1月21日~2019年1月28日