IHとガスコンロどっちがいい?賃貸物件のキッチン選びのポイント

設備

2026年10月13日更新

IHとガスコンロどっちがいい?賃貸物件のキッチン選びのポイント

現在自炊をしている方も、これから新たに自炊に挑戦したいという方も、引越しを考えた時には設置されているコンロのタイプが気になるのではないでしょうか?
最近では、ガスコンロでなくIHを採用している物件も増えています。それぞれの特徴を理解して選ぶことができれば、より料理の時間が楽しくなるかもしれません。

この記事では、IHとガスコンロの特徴や、それぞれのメリット・デメリットなどについて紹介していきます。物件選びの参考にしてみてください。

記事の目次

  1. 賃貸物件のキッチン、IHとガスコンロはどっちのほうがいい?
  2. IHの特徴とは
  3. ガスコンロの特徴とは
  4. ポイント別!IH VS ガスコンロ比較
  5. 気に入った物件が好みのコンロではなかったら交換できる?
  6. 安く使えるのはどっち?電気代・ガス代は?
  7. IHかガスコンロか問題、みんなの声は?
  8. まとめ

賃貸物件のキッチン、IHとガスコンロどちらがいい?

結論からお伝えすると、IHとガスコンロのどちらがよいかはその方の生活スタイルや好みによって変わるため、一概にはいえません。IHとガスコンロにはそれぞれメリットやデメリットがあります。

一番わかりやすい違いは火を使うか使わないかという点ですが、使い勝手の感じ方は人それぞれのため、選択の際にはIH・ガスコンロ双方の特徴をしっかりと抑えておくことが大切です。

IHの特徴とは

IHは電磁誘導加熱(Induction Heating)の頭文字をとったもので、電気の力で加熱する仕組みです。IH内部にあるコイルに電気を流し磁力線を発生させることで、鍋やフライパンそのものを発熱させ加熱します。火を使用しないため、お子さんや高齢の方がいるご家庭でも、比較的安心して使用できます。

ガスコンロの特徴とは

ガスコンロは、ガスで火をおこし直火によって加熱する仕組みです。
着火に使用されるガスは、都市ガス・プロパンガス(LPガス)の2種類があります。どちらを採用しているのか確認したうえで、もし新規で取り付ける場合は、ガスの種類に合ったコンロを使用する必要があります。

ポイント別!ガスコンロとIHの比較

IHとガスコンロ、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ことが重要です。ここからは、気になるポイント別にIHとガスコンロの特徴を比較していきます。

火力・調理のしやすさ

・調理の自由度はガスコンロ、扱いやすいのはIHコンロ

ガスコンロは直火のため、強火調理や中華料理など「鍋を振る」「瞬間的に火力を上げる」といった動作に向いています。火加減の調整もおこないやすいため、料理好きな人におすすめです。
IHの場合、火力自体は強いものの、鍋底を均一に加熱する仕組みのため、火加減にムラがでにくい特徴があります。そのため、焦げ付くなどの失敗も起きにくいため料理初心者にも扱いやすいでしょう。

調理器具の自由度

・さまざまなタイプ鍋に対応できるガスコンロ

ガスコンロは基本的にどのようなタイプの鍋やフライパンが使用できます。土鍋や中華鍋など、素材を選ばないのがメリットです。
一方、IHは専用の対応鍋(IH対応)でないと使えません。アルミ製や底が薄い鍋などは非対応の場合もあるため、せっかく新調した調理器具が使えないということも。

IHで使用できる素材(一例) IHで使用できない素材(一例)
• ステンレス
• 鉄
• ホーロー
• アルミ
• 銅
• 土鍋
• 耐熱ガラス
• 直火用焼網

掃除のしやすさ

・毎日お手入れしやすいのはIHコンロ

IHはフラットなガラス面のため、吹きこぼれや油汚れもサッと拭くだけでかんたんに落とせるため、調理後に毎日拭き掃除をおこなうことできれいな状態を保つことができます。
一方、ガスコンロは五徳やバーナー周りに吹きこぼれなどの汚れが溜まりやすいのが特徴。分解して掃除しなければならないため手間がかかるうえ、油汚れがこびりつくと落としにくい点にも注意が必要です。

安全性

・火事リスクが低いのはIHコンロ

IHは火が出ないため、衣類への引火や不注意による火災リスクが低いのが大きなメリットです。また、消し忘れ防止機能なども標準搭載されているケースも多いため、うっかり消し忘れた際にも安心です。
近年はガスコンロにも安全装置が付いているケースもありますが、やはり火を使う以上、火災リスクはゼロとは言い切れません。特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では注意が必要です。

光熱費

・どちらが安いかは、ケースバイケース

ガスと電気どちらが安いかは、契約プランや地域、使用量によって変わります。一般的には、都市ガスが安いとされていますが、電気代が節約できる深夜電力プランや、オール電化向け料金プランを利用することで費用を抑えることは可能です。

災害・停電時

・停電時でも使えるのはガスコンロ

「IHは電気が止まると使用不可になるため、地震や台風などで停電になった際には利用できません。一方ガスも、地震時などに供給が止まることがあります。

賃貸物件で見落としやすいキッチン設備の確認ポイント

IHかガスコンロかを選ぶ際、性能比較だけで判断すると後悔につながることも。賃貸では設備を自由に変更できないケースが多いため、内見時にチェックしておきたいポイントを具体的に解説します。

コンロが備え付けか持ち込みかを確認する

賃貸物件のコンロは、大きく分けて「備え付け」と「持ち込み」に分かれます。備え付けの場合、基本的にその設備を使うことになるため、後から買い替えることができません。
一方、コンロが設置されていない物件では、自分で据え置き型のIHやガスコンロを選んで設置できます。 ただし、ガス栓の有無やサイズ、設置スペースによっては希望の機種が置けないこともあるため注意が必要です。

都市ガス・プロパンガス・電気容量を確認する

ガスコンロの場合は「都市ガス」か「プロパンガス(LPガス)」か確認しましょう。一般的に、プロパンガスは都市ガスより料金が高い傾向にあるため、毎月の光熱費に差が出る可能性があります。
IHの場合は電気の契約内容が重要です。特に一人暮らしの物件では、契約アンペア数が低いと電子レンジやエアコンと同時使用したときにブレーカーが落ちることもためアンペア変更が必要になることも。一般的には大手電力会社(従量電灯プランなど)では、10アンペア上げるごとに毎月300円ほど基本料金が上がります。

コンロの数や調理スペースもあわせて確認する

実際にコンロの使い勝手を左右するのはIHとガスの違いではなく、「コンロの口数」や「調理スペース」の広さです。
例えば、1口コンロでは同時調理ができないため、自炊頻度が高い人には不便に感じるでしょう。2口以上あれば炒め物と味噌汁などを同時に作ることができ、効率よく調理できます。
また、調理スペースが十分にあるかも重要です。肉や魚を切ったり、野菜を水切りしたり狭い場所での調理はストレスにつながります。

実際に使ってどう?利用者の声

ここまで、賃貸物件におけるIH、ガスコンロそれぞれの特性やメリット、デメリットを紹介してきました。
それでは、実際に賃貸物件でキッチンを利用しているみなさんはどちらを使い、それぞれにどんな感想を持っているのでしょうか?
現在、賃貸物件にお住まいの方にアンケートを実施したところ、約79%ガスコンロ、21%がIHを使っているという結果となりました。
IHを設置した物件が増えているとはいえ、絶対数ではまだまだガスコンロのほうが優勢のようです。
では、実際に使っている人々はそれぞれどんなメリットを感じているのでしょうか。アンケートに寄せられた声を、ガスコンロ、IHそれぞれにいくつか紹介したいと思います。

ガスコンロのメリット

「火力が強く調理しやすいのが良い点です。」(20代/男性)

「火加減が目でわかるから調整しやすい。」(20代/女性)

「炎の大きさをみて調節できるのはよいところ。」(20代/女性)

「火力調整が簡単で日常の料理には十分使えること。掃除もしやすく、コンパクトで場所を取らない点も便利です。」(30代/男性)

「魚焼きグリルがあること。」(30代/女性)

「火力が良く、料理した時にしっかり食材に火が通っている感じがしていいです。」(40代/女性)

「ガスなので停電しても使えたことは良かった。」(40代/女性)

ガスコンロの大きな魅力として「火力の強さ」と「火加減の調整のしやすさ」が多く挙げられました。炎の大きさを目で確認しながら調理できるため、細かな火力調整がしやすく、日常的な料理に活用しやすい点が評価されています。
また、魚焼きグリルの利便性や、食材にしっかり火が通る安心感も好評です。さらに、停電時でも使用できることから、利便性と災害時の安心感の両面で支持されていることがうかがえます。

ガスコンロのデメリット

「掃除に手間がかかり、夏場はキッチンが暑くなりやすいのが残念です。」(20代/男性)

「残念なところは火力が強い方の弱火がかなり威力がつよいこと。」(20代/女性)

「汚れが目立つので掃除しなければならない。」(20代/女性)

「火のとおりは早いけど、一発でつかない時がある。」(30代/女性)

「プロパンガスだからガス代が高い。」(30代/女性)

「残念なところは、コンロが2口しかなく同時調理がしづらいことや、グリルが小さく使い勝手が限られること。調理スペースも狭く、本格的な料理をする時は少し不便に感じます。」(30代/男性)

「壁に面している側のコンロが使いにくい。」(30代/男性)

火力の強さや調理のしやすさがメリットである一方で、使い勝手やお手入れの面でいくつか課題も挙げられました。特に、油汚れや焦げ付きが目立ちやすく、こまめな掃除が必要になる点に不満が見られます。
また、火力が強い反面、弱火の調整が難しいことや、着火がスムーズにいかない場合があることも指摘されています。
また、夏場にキッチンが暑くなりやすい点や、プロパンガス利用者からは光熱費の高さがデメリットと感じるようです。

IHのメリット

「安全面が大きい。」(30代/男性)

「使っていない時に、上にものを置いたり作業台がわりにできるから良いと思った。」(30代/女性)

「IHで火が出ないので安心感がある。夏の熱さが多少ましな気がする。凹凸がないので掃除がしやすい。」(30代/女性)

「温度設定が簡単、掃除が簡単。」(30代/女性)

「ガス代がかからないこと、汚れてもタオルで拭くだけなので楽。」(40代/女性)

「IHなので夏場でもガス火ほど周りが暑くならない。」(40代/女性)

「ガスに比べて圧倒的に使いやすいうえに、コンロ自体も汚れにくい。また「火」を使わないので、換気を気にしなくてもよいですし、安全性も高い。」(50代/男性)

IHの大きなメリットとして「安全性の高さ」と「手入れのしやすさ」が多く挙げられました。火を使わないため安心感があり、小さな子どもがいる家庭や安全面を重視する人から高く評価されています。また、フラットな構造で凹凸が少ないことから、調理後の掃除がかんたんで、日常的なメンテナンスの負担が少ない点もうれしいポイントのようです。
さらに、使用していない際に作業スペースとして活用でき、ガスコンロと比べて夏場のキッチンが暑くなりにくいのもメリットとして挙げられています。

IHのデメリット

「中華鍋がつかいにくい。」(20代/男性)

「火加減の調節がしにくい。」(20代/女性)

「使える調理器具が限られる。」(30代/女性)

「ガスに比べると火力が弱いので、仕上がりがパラッとなりにくい。冷却ファンの音が少々うるさい…。」(50代/男性)

「炒め物が上手く仕上がらない。」(50代/男性)

「炎が見えないのでなんとなくわかりずらい。」(60代/女性)

安全性や掃除のしやすさに評価する声がある一方で、火加減が弱い、調理性能や使用できる調理器具が限られることがデメリットとして挙げられています。特に、中華鍋での炒め物がガスコンロのように仕上がりにくいことなど、火力や調理感覚の違いを感じるようです。
また、炎が見えないため火加減の状態が直感的に分かりにくく、調整しづらいと感じる声もありました。

気に入った物件が好みのコンロではなかったら交換できる?

対応しているコンロが好みでなかった場合でも、ビルトイン型ではなく据え置き型であれば利用は可能です。
ただし、IHからガスコンロへ交換する場合はガス配管の工事が発生します。大がかりな工事となるため、賃貸物件での交換は難しいでしょう。またIHの場合も使用する製品の電圧によっては別途配線や電気工事が必要となるため、あらかじめ管理会社や貸主へ確認が必要となります。

まとめ

IHとガスコンロ、どちらがいいかは、キッチンを利用する頻度、主に調理するもの、生活スタイル、家族構成などによって変わります。

IH・ガスコンロ共にメリット・デメリットはあるため、あくまでも自分にとっての使い勝手はどうかという視点で選択しましょう。

アットホームでは、IH付きの物件やガスコンロ(2口以上)付きの物件、さらにキッチンが充実した物件も多数ご紹介中。下記リンクよりぜひチェックしてみてください。

調査概要

賃貸物件にお住まいの方に質問!現在使用しているコンロの使い勝手について教えてください
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:178人
対象:10代~80代男女(全国)
調査期間:2026年7月