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シャビーシックインテリアを作るには?おしゃれにみせる部屋づくりのポイントや実例を紹介

シャビーシックインテリアを作るには?おしゃれにみせる部屋づくりのポイントや実例を紹介
エレガントで大人びた雰囲気が人気なシャビーシックインテリア。女性らしいクラシカルな雰囲気のインテリアが好きな人なら、シャビーシックインテリアにもきっと興味が持てるはずです。なんとなくしか知らない人も、シャビーシックインテリアを初めて知った人も、この記事を参考にシャビーシックインテリアのポイントを勉強していきましょう。

シャビーシックインテリアとは?

シャビーシックインテリアとは?

「シャビーシック」とは、古びたという意味の英語「Shabby(シャビー)」と、しゃれている・垢抜けているという意味のフランス語「chic(シック)」をかけ合わせた造語です。
シャビーシックインテリアとは、使い古された味のあるヴィンテージ家具や、クラシカルで女性らしいアイテムを、白を基調にまとめたエレガントなインテリアスタイルのことを指します。海外セレブから人気に火がつき、世界中の女性たちの憧れとなっているインテリアスタイルのひとつです。

シャビーシックとアンティーク、ヴィンテージの違いは?

シャビーシックと似たような意味で、「アンティーク」や「ヴィンテージ」という言葉があります。明確な定義はなく曖昧ではありますが、アンティークとヴィンテージは製造年で区分されています。解釈には個人差がありますが、製造されてから100年以上経っているものを「アンティーク」、100年未満のものを「ヴィンテージ」と呼ぶことが多いようです。そしてシャビーシックは、前述したように白を基調とした古めかしいアイテムやインテリアのことですので、本物の骨董品を指しているわけではありません。あくまでアンティーク“風”であると覚えておきましょう。

シャビーシックインテリアの特徴

シャビーシックインテリアの特徴

シャビーシックインテリアの特徴についてまとめたので、詳しく見ていきましょう。

落ち着きがあり上品、エレガント

シャビーシックインテリアでは、傷がついた古い木の家具やペンキが剥がれたようなアイアンなどを使い、「不完全の美」をコンセプトとして空間をつくります。気取らず、上品で落ち着きのある空間を演出することで、エレガントな雰囲気をつくることができます。

大人の女性らしさ

シャビーシックインテリアでは、真っ白なファブリックであればコットンやリネン、アンティークレースなど異なる素材を使用するケースがよく見られます。上質で風合いのよい生地は、大人の女性らしい気品があり、高い機能性も併せ持ち、大人の女性の感性にマッチします。

明るくやわらかい印象

シャビーシックインテリアの基本となる色使いは、白を基調としたくすみカラーです。派手な色やビビット色を使わないことで、落ち着きがあり上品な雰囲気を醸し出します。パステル系のくすみカラーを加えるとかわいらしく、グレー系のくすみカラーを加えるとより落ち着いた印象になります。

シャビーシックインテリアをつくる4つのポイント

シャビーシックインテリアをつくる4つのポイント

シャビーシックインテリアの特徴を解説しました。ここからは、実際に部屋をシャビーシックインテリアにするポイントを4つ紹介いたします。ぜひ参考にして、シャビーシックな部屋づくりに挑戦してみてくださいね!

家具の素材は木とファブリックでまとめる

シャビーシックインテリアをつくるコツは、家具の素材を木製と布製のものでまとめることです。使い込まれて傷のある棚や、ペンキが剥がれたようなテーブルセットを使うと雰囲気が出やすくなります。ファブリックは、淡い色合いのコットンやリネン、レースなど、異素材を組み合わせることで上品な印象になります。さらに、照明には特徴的なデザインのシャンデリアを合わせるとエレガントさが増すでしょう。

配色はホワイトやクリーム色をメインとし、くすみカラーを使用

カーテンやベッドカバーなどのファブリックを中心に、ホワイトやクリーム色をメインの配色にするのがポイントです。乳白色やパールホワイト、スノーホワイトなど白系統の色味を中心に、明度は高く、彩度は低めのペールカラーやライトグレイッシュを取り入れると落ち着きがあり上品な雰囲気になります。

丸みや曲線のある家具を上手に配置する

家具は、猫足のテーブルや丸みのある肘かけ椅子など、丸みや曲線のあるアイテムを取り入れると女性らしいやわらかい印象をつくることができます。
逆に、直線的なフォルムの家具やダークカラーのレザー、金属などの素材を選ぶとシャープで男性的な印象になってしまうので注意が必要。シャビーシックインテリアをつくるなら、女性らしさを意識したアイテム選びを心がけましょう。

DIYでシャビーシックなアイテムをつくる

シャビーシックインテリアでは、使い古されたものの持つ「不完全の美」を楽しむのが王道のスタイルです。例えば、額縁や棚などのアイテムに濃いクリーム色のペンキを塗り重ねて、あえて剥げたような加工をすることで使い古された印象にすることができます。このように、既存のアイテムに手を加えリメイクすることでも、シャビーシックな雰囲気をつくることができます。

賃貸でシャビーシックインテリアを取り入れるコツ

住んでいる部屋が賃貸物件の場合、借りたときの状態に戻す原状回復の義務があります。そのため、「自分の部屋を自由にアレンジするのは難しい……」と感じている方も多いでしょう。ですが最近では、賃貸物件でも簡単に模様替えできるアイテムが続々と登場しています!ここでは、便利グッズを使ってシャビーシックインテリアをつくるコツをご紹介します。

リメイクシートを活用する

リメイクシートを活用する

リビングやキッチンなどの壁に、貼って剥がせるデザイン性の高いリメイクシートがいくつも市販されています。壁紙の上から好きな柄のシートを貼り付けるだけで、簡単に部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。例えば、先ほどDIYでつくれると紹介した“あえてペンキが剥げた板”をイメージしたリメイクシートもあり、気軽にお部屋の雰囲気を変えることができます。

クッションフロアを敷く

クッションフロアとは、既存のフローリングの上に敷いて床をアレンジできるシート状の床材です。マスキングテープと両面テープで貼り付けるものや、接地面が吸着素材になっているものなど、さまざまな種類があります。
シャビーシックインテリアにはホワイトやクリーム系のクッションフロアが合いますが、特に白い木目調のクッションフロアがおすすめです。床を白木(しらき)風にすることで、明るく上品な空間が演出できますよ。

2×4(ツーバイフォー)材でラックをつくる

2×4(ツーバイフォー)材でラックをつくる

DIY初心者でもチャレンジできる、2×4材の飾り棚もおすすめです。棚をつくりペンキを塗り、わざと塗装が剥げたような加工をすることでシャビーシックなアイテムに早変わり。飾り棚にはモノを置きすぎないことがポイント。アンティーク小物や古い洋書、レースなどを置くと雰囲気がでます。

穴が目立たないピンやフックを使用する

シャビーシックな雑貨を壁に飾るときは、穴の目立たないピンやフックを使いましょう。開いた穴を埋める補修材や剥がせる両面テープなども販売されているので、飾りたいアイテムに合わせて活用しましょう。アンティークな風合いの額縁やドライフラワーを活用することで、グッと素敵な雰囲気になりますよ。

シャビーシックインテリアで失敗しないためのコツ

シャビーシックインテリアで失敗しないためのコツ

続いて、シャビーシックな部屋づくりをする際に気を付けたいポイントを見ていきましょう。

派手な色彩のものは避ける

シャビーシックなインテリアの特徴のひとつは、白を基調にした淡い色調にあります。アクセントをつけたい場合の差し色には グレーやくすみ系のパステルカラーを選ぶようにしましょう。やわらかいピンク系や水色系の色をアクセントにするとより女性らしさが出ます。ビビットカラーのアイテムや生活感の出そうな日用品は、隠すか専用のケースに収納するようにしましょう。

茶色の家具を多用すると別のスタイルに

家具の素材は木がよいとお伝えしましたが、黄みが強いブラウン系の家具で揃えてしまうと、テイストがカントリースタイルやナチュラルインテリア寄りになってしまいます。白でペイントされた家具や木目を生かしつつ、くすみ系の色でシャビー塗装を施した家具を選ぶと、シャビーシックインテリアらしくまとまります。

大きい家具のテイストを揃える

ソファ、テーブル、テレビボード、カーテン、ラグなど目につきやすい大きな家具のテイストをバラバラにしてしまうと、シャビーシックの上品で女性らしい雰囲気が壊れかねません。より統一感のある部屋にするには、大きい家具のテイストや色味を揃えることがポイントです。

シャビーシックインテリアの事例を紹介!

おしゃれでこだわりのある部屋作りを紹介する『こだわり部屋FILE 』から、「シャビーシックインテリア」の実例を紹介いたします。実際のお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。

たくさんの植物に囲まれたフレンチシャビーROOM

白とクリーム色を基調に、フリルやレースを効かせたガーリーでシャビーシックなお部屋です。ハンキングの観葉植物がアクセント。ドライフラワーを上手に取り入れて、上品でやさしい雰囲気に仕上げています。

貴族が住まう華麗なるロココROOM

コウセイさんのお部屋「貴族が住まう華麗なるロココROOM 」
コウセイさんのお部屋「貴族が住まう華麗なるロココROOM

シャビーな板目の白壁が、全体の雰囲気をまとめています。引越してすぐに購入したというシャンデリアがポイント。ベッドやチェストなどの大きい家具を白に統一しているのもいいですね!

樹とホワイトのインテリアで作るシャビーROOM

真っ白なお部屋に、さまざまなニュアンスの白を重ねて奥行きを出したシャビーシックなインテリア。形がユニークな椅子や存在感のあるアイテムも淡い色味で統一し、空間を上品にまとめています。

ウサギと暮らすブルー×ホワイトのシャビーシックROOM

ペールカラーの腰板を中心に、明るくやわらかい雰囲気にまとめたお部屋です。腰板の淡い水色を活かすように、家具や小物は白をチョイスしているのがポイント。いろいろな場所に登場するうさぎのアイテムがかわいらしいですね。

アンティーク家具をきかせたガーリーROOM

佐藤彩花さんのお部屋「アンティーク家具をきかせたガーリーROOM 」
佐藤彩花さんのお部屋「アンティーク家具をきかせたガーリーROOM

白を基調に、ピンクや水色のパステルカラーを差し色にしたガーリーなお部屋です。収納とテレビボードを、白い猫足デザインのものにしているところがいいですね。ヴィンテージ風のアイテムを取り入れつつ、甘すぎない大人かわいいテイストに仕上がっています。

まとめ

いかがでしたか?
シャビーシックインテリアは、エレガントで落ち着いた部屋にできるのが魅力です。既製品をペイント加工するだけでもシャビーな雰囲気に変えることができるので、工夫次第でさまざまなアレンジを楽しめるインテリアです。DIYブームの昨今、便利なリメイクアイテムがいろいろと販売されていますので、まずは白を基調とした空間づくりからはじめてみませんか? 本記事を参考に、素敵な部屋づくりに挑戦してみてくださいね。

執筆者

小西尋子

京都ライター事務所

京都市内を拠点にフリーランスの編集ライターとして活動。大学卒業後、出版・広告業界に20年以上携わる。間取りを見ながら引越しを妄想するのが趣味。レトロ物件好きで、取り壊しのために2度の立ち退き経験あり。宅建士の資格取得に向けて勉強中。

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