モダンインテリアとは?特徴や一人暮らしでできる部屋づくりのポイント、実例も紹介

この記事では、モダンインテリアとは何なのか、その特徴についてご紹介しましょう。実際にモダンインテリアを取り入れるうえでのポイントや注意点も解説しますので、参考にご覧ください。
記事の目次
モダンインテリアとは?

そもそも、モダンインテリアとは何なのでしょうか? 「モダン」という言葉は、日本語に訳すと「今風」「現代風」という意味。「クラシック」とは反対の意味を持ちます。このことから、モダンインテリアは現代的なインテリアを表しますが、分かりやすくいえば「おしゃれで都会的なインテリア」ということです。なお、モダンインテリアのなかにも、シンプルモダンやシックモダン、クールモダンといったいくつかの種類があります。
モダンインテリアの特徴

モダンインテリアの意味をご説明しましたが、「現代的」「おしゃれ」「都会的」などといっても、実際のイメージが持ちにくいかもしれません。そこで、以下にモダンインテリアの具体的な特徴をまとめました。
近代的でスタイリッシュ
新しく洗練されていて、近代的なモダンインテリア。流行にマッチし、スマートでスタイリッシュな雰囲気を持ちます。
無機質で直線的
モダンインテリアは、モノトーンカラーが特徴的です。また、デザインが直線的でシンプルなため、無機質でクールな印象が感じられるでしょう。
今風でおしゃれ
昔からある家とは異なり、流行を取り入れた今風のモダンインテリア。スッキリとしていて、おしゃれなイメージを演出してくれます。
モダンインテリアをつくる3つのポイント
実際にモダンインテリアをつくるなら、次のような点を押さえておきましょう。
素材はアイアン、スチール、レザー
モダンインテリアには、主にアイアンやスチール、レザーなどの素材が使われます。その他、ガラスやアクリルのようにツルツルしたもの、クロムメッキのような光沢のあるものを用いることも少なくありません。洗練されたイメージで、高級感のある素材を選びましょう。
色はモノトーンをベースに
カラフルなカラーは用いず、白や黒、グレーなどモノトーンをベースにします。あまり装飾も施されていない、シンプルなインテリアが基本です。特に壁紙などは、主張しすぎない無地のモノトーンを用いることが多いでしょう。
カーテンはロールスクリーンやブラインドがおすすめ

モダンインテリアなら、カーテンは横スライドのレースカーテンやドレープカーテンではなく、ロールスクリーンやブラインドがおすすめです。大きな窓であれば、ロールスクリーンを複数並べて使うのもよいでしょう。モノトーンカラーだけでなく、差し色になるようなものを選んで部屋の雰囲気を引き立てるのもおすすめです。
賃貸でモダンインテリアを取り入れるコツ
自分で購入した持ち家であれば、好みの床材や壁紙に張り替えるなど、自由にインテリアを楽しんで部屋全体をモダンな印象にできます。大規模なリフォームをおこなっても、もちろん問題ありません。しかし、賃貸物件には原状回復の義務があります。原状回復とは、退去する際に元通りの状態に戻すこと。そのため、賃貸物件でそこまで自由なアレンジは難しい……と考えている方は多いでしょう。
しかし、賃貸物件でも原状回復に影響を与えず、モダンインテリアを取り入れることはできます。上手くモダンインテリアを取り入れられれば、部屋の印象をガラリと変えることが可能です。以下のような方法で、賃貸物件にモダンインテリアを取り入れてみましょう。
リメイクシートを活用する

リメイクシートとは、既存の家具や壁紙などの上から貼り付けられるシートのこと。貼っても後からキレイに剝がせる、原状回復にも適したものがあります。デザイン性の高いリメイクシートが数多く販売されており、壁やキッチンなどに貼るだけで部屋の雰囲気を大きく変えられるでしょう。モダンインテリアを実現するならモノトーンカラーのリメイクシートで、あまり強い柄のないものを選ぶのがおすすめです。
ただし、たとえ貼って剥がせるといっても、メーカーや商品によっては糊が残ってしまったり、強力すぎて上手く剥がしづらかったりすることも。そうなると、原状回復の際に修繕費がかかる可能性があります。そのため、商品の説明、あるいは口コミなどを参考にして、ちゃんと原状回復しやすいリメイクシートを選んでください。店舗で購入するなら、店員さんに確認するとよいでしょう。そして購入後、まずは部分的に貼ってみて数日置き、様子を見て問題なければ全体に貼るという方法もおすすめです。
クッションフロアを敷く

賃貸物件では、明るめのフローリングが多いでしょう。そこに、例えばダークな色合いのクッションフロアを敷くことで、モダンさを演出できます。また、クッションフロアを敷くことで床が傷ついたり汚れたりするのを防げるため、機能面でも活用したいアイテムです。
なお、クッションフロアにもいくつか種類があります。例えば床にマスキングテープと両面テープを貼り、その上に敷くタイプ。あるいは、接地面が吸着素材になっており、そのまま敷けるタイプなど。貼りやすさのほか、退去時に剥がすことを考えて適したものを選んでください。
2×4(ツーバイフォー)材でラックをつくる

建築工法にも用いられる2×4(ツーバイフォー)材で、ラックを作るのもおすすめです。ツーバイフォー材とは、「38mm(約2インチ)×89mm(約4インチ)」の木材のこと。ホームセンター等に足を運べば、さまざまな長さの木材が販売されています。また、店舗によっては、その場で希望する長さにカットしてくれる場合もあるでしょう。
ラックを自作すると聞くと、難しそうに感じるかもしれません。しかし、同じ規格の大きさで揃えられた木材なので、DIYに慣れていない人でも簡単に作れます。また、最近では簡単に2×4材をつなぎ合わせてラックを作り、壁に傷をつけず壁一面に飾り棚を作成できるアイテムもあります。不安な方は、こうしたアイテムを活用するのもよいでしょう。
なお、木材をそのまま使用するのもよいですが、部屋のイメージに合わせて色を塗ってみるのもいいかもしれません。例えば同じ茶系でも色味の異なる塗料があり、どの色を選ぶかで印象が変わります。ただし、木材を塗る際は木材用の塗料を使い、周囲に色がつかないよう注意してください。乾くまで置いておかなければならないので、ある程度のスペースも必要です。
穴が目立たないピンやフックを使用する
モダンインテリアに適した絵画や時計、写真などを壁に飾るのもひとつの方法。その際には、穴が目立たないピンやフックを使用しましょう。賃貸物件の場合、基本的に壁へ穴をあけるといったことはNGです。そのため、壁に穴を空けることに抵抗があり、諦めている方もいるでしょう。しかし、穴が目立たないピンなどが各メーカーから販売されており、活用すれば壁にモダンなアイテムを飾ることも可能です。壁をうまく活用すると、より雰囲気のある部屋になりますのでぜひ挑戦してみてくださいね。
なお、賃貸物件によっては、あらかじめピクチャーハンガーが設けられている場合もあります。引越しを機会としてモダンインテリアを楽しみたいなら、こうした設備のある物件を探してみるのもよいでしょう。
モダンインテリアで失敗しないためのコツ

モダンインテリアはおしゃれですが、ちょっと間違うと無機質すぎて寒々しい部屋になりがちです。そんな失敗をしないためには、以下のような点に注意しましょう。
暗くなりすぎないよう工夫をする
モダンインテリアはモノトーンカラーが基本です。しかし、黒などダークなカラーが多くなると、どうしても部屋が暗くなってしまいます。暗すぎる部屋は落ち着かず、重苦しい雰囲気になってしまうでしょう。そこで、白やグレーをはじめとした他のカラーをうまく使い、バランスを取ることが大切です。例えば黒は差し色として使い、メインは白にすれば暗すぎるということを避けられます。
抜け感を意識する
直線的でモノトーンなモダンインテリアは、シンプルすぎて寒々しい印象になりがちです。そこで、少し崩した家具やディスプレイなどを配置し、抜け感を作ってうまく崩しましょう。そうすれば、モダンながら温かみもあり、リラックスできる部屋になります。ただし、崩し過ぎるとごちゃごちゃした印象になったり、だらしなく見えるので注意が必要です。
異なるテイストを入れ過ぎない
インテリアのテイストはさまざまです。どれもおしゃれで部屋に取り入れたくなるかもしれませんが、できるだけ異なるテイストは入れ過ぎず、部屋全体に統一感を持たせましょう。「モダンだから……」といってあれこれ異なるテイストを組み合わせると、落ち着きのない部屋になってしまいます。
モダンインテリアの事例を紹介!
おしゃれでこだわりのある部屋作りを紹介する『こだわり部屋FILE 』から、「モダンインテリア」の実例をご紹介いたします。実際のお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。
お酒を嗜むホテルライクなワンルーム

部屋全体は壁が白ですが、一面のみグレーを入れています。家具類も黒やダークな茶色を取り入れることで、上手くモダンな印象を演出。グレーの壁が重くならないよう、フックを使って抜け感が作られています。
シックモダンな大人の安らぎスペース

壁は白で床はグレー。広々とした部屋で、家具類も必要最低限に押さえられています。スーツやバッグもモノトーンカラーを基本としており、これをあえて見せることでおしゃれな印象に。一部にみられるコンクリートの壁も、モダンなイメージを引き立てています。
ブラウンの家具に統一した広々アーバンROOM

テーブルや照明、カーペットなどを濃いブラウンに統一。間接照明をうまく使って、温かみの感じられる部屋になっています。グレーの壁に吊るされたパズルが、堅苦しくなりそうなバランスを上手に崩しています。
広々ワンルームのリノベーション賃貸で楽しむ二人暮らし

真っ白な壁紙、そして明るめカラーの床が部屋を広々と見せてくれています。部屋の真ん中にあるグレーのクローゼットが差し色となり、ワンルームながら2部屋あるかのような見た目に。カラーバランスもうまく保っています。カーテンにグリーンを用いて、抜け感を出しているのもポイントです。
DIYで自由自在!遊び心が光る独創空間

背の高い家具が少なく、目に見える場所にはモノがほとんどありません。壁や布団など白が多いですが、これに木製家具がうまくなじんでいます。木や植物を取り入れた、遊び心あるインテリアに注目。また、間接照明によって温かみが生まれ、リラックスできる部屋になっています。
NYのアパルトマンをイメージしたシックモダンROOM

全体的に白を基調として統一されています。しかし、壁の一面にモルタル風のクロスを用いることで、メリハリが生まれて落ち着きある部屋に。壁に写真や時計、そしてアクセサリーを配置しているのも、上手な抜け感の演出につながっています。
まとめ
いかがでしたか?賃貸物件でも、モダンインテリアを楽しむことは十分に可能です。ただし注意しないと、無機質すぎて寒々しい部屋になってしまうことも。全体的に統一感を持たせながらも、上手に抜け感を演出してみましょう。DIYでイメ―ジに合う棚を作ったり、リメイクシートを壁に貼ったりするのも、楽しみの一つではないでしょうか。本記事でご紹介した内容を参考に、自分らしさの光るモダンインテリアを実現させましょう!
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