カントリースタイルとは?特徴や部屋づくりのポイント、実例も紹介

記事の目次
カントリースタイル(インテリア)とは?

「カントリースタイル(インテリア)」とは、素朴で、温かみのある、欧米にある郊外の家をイメージさせるようなインテリアをいいます。白い壁に木製の家具、窓には天然素材のカーテン、手作りの小物が並べられた、ぬくもりを感じられる部屋が、カントリースタイルのイメージです。
カントリースタイルの特徴

カントリースタイルの具体的な特徴をひとつずつみていきましょう。
欧米の田舎のようなイメージ
カントリーとは、田舎・田園を意味します。自然に囲まれた昔ながらの欧米の家のような雰囲気を持ちます。木目を活かした無垢材やナチュラル素材のファブリックに、手作り感のあるアイテムを加えた温かい雰囲気が特徴です。
落ち着きのあるやさしい雰囲気
カントリースタイルに共通するのは、居心地がよくて、ほっこりするような落ち着きのある空間。天然素材の家具や小物、愛着を感じるヴィンテージアイテムなどが醸し出すやさしい雰囲気が特徴です。
カントリースタイルにはさまざまな種類がある
カントリーには複数の種類があり、主なものには「アメリカンカントリー」「ブリティッシュ(イングリッシュ)カントリー」「フレンチカントリー」があげられます。それぞれの特徴について、簡単にご説明します。
アメリカンカントリー
カントリースタイルのなかでも、アメリカンカントリーはアメリカの開拓時代のログハウス、ネイティブアメリカンの文化とヨーロッパから持ち込まれた文化がミックスされたインテリアスタイルです。素朴さと実用性を兼ね合わせているといわれています。
ブリティッシュ(イングリッシュ)カントリー
ブリティッシュカントリーは、懐かしさのなかに格調高さを感じられるのが特徴。ブリティッシュカントリーに近づけたい場合は、床材や家具などを無垢材のなかでも少し濃い色を選ぶとよいでしょう。
フレンチカントリー
カントリースタイルのなかでも、カジュアルでかわいらしい雰囲気なのが、フレンチカントリー。白木(しらき)や生成り(きなり)などのやわらかい色味をベースに、フランスのアンティーク雑貨、ブロカントを取り入れることによりフレンチカントリーな印象になります。
カントリースタイルをつくる3つのポイント
カントリースタイルの部屋を作るために取り入れるとよい3つのポイントをまとめました。
素材はウッド

部屋の大きな部分を占める床や壁が木材だとカントリースタイルがつくりやすくなります。オーク材はアメリカンカントリー、色が白っぽいメープルやパイン材はフレンチカントリー、色の濃いウォールナットはブリティッシュカントリーと相性がよいです。床や壁がウッド調ではない場合は、棚やテーブルなどの大きめの家具に木材を使ったものを選ぶとよいでしょう。
ベースカラーは白とブラウン

ベースカラーは「白」と「ブラウン」。無垢の床材と白い壁があると理想的です。また、差し色にはペールトーンの淡いカラーや流行りのくすみカラーなどを取り入れると、カントリースタイルらしい、落ち着いた雰囲気になりそうです。
植物やハンドメイドを取り入れる

カントリースタイルの部屋づくりに取り入れたいのは、植物やハンドメイド。室内に観葉植物やエアープランツを置く、クッションカバーなどの小物に手作り感があるものを取り入れると、よりカントリースタイルらしい、ぬくもりを感じるインテリアになりそうです。
賃貸でカントリースタイルを取り入れるコツ
持ち家であれば、床材や壁紙を好みのものに張り替えて、自由にインテリアを楽しむことができます。しかし賃貸物件の場合、原状回復の義務があるため、なかなか思いどおりに模様替えするのは難しそう。「こんな部屋にしたいなぁ」という理想があっても、諦めてしまっている方も多いのでは?しかし、最近では傷をつけずに模様替えするためのグッズがたくさん販売されています。賃貸物件であっても理想のインテリアスタイルを手に入れることは可能!ここでは、賃貸物件でも、カントリースタイルの部屋を手に入れるためのコツをご紹介します。
リメイクシートを活用する

リメイクシートとは、貼って剥がせる大判のシールのようなものです。デザイン性の高いものが多数販売されていて、貼るだけで部屋の印象を大きく変えてくれます。使用に適している場所は、つるっとした素材の壁やキッチンなど。ただし、商品によっては粘着力が強力すぎて、剥がせなくなったり、糊が残ってしまったり、元の素材ごと一緒に剥がしてしまう可能性もあります。そのため、まずは目立たない場所に小さくカットしたリメイクシートを数日間貼って、きれいに剥がせるか試してから、全体のDIYに挑戦しましょう。
クッションフロアを敷く
床がフローリングではない場合や、フローリングであっても色のイメージが違う場合は、クッションフロアを敷いて部屋のイメージを変えることができます。部屋を去るときにテープの跡が残らないよう、マスキングテープを元の床に貼った上から両面テープでクッションフロアを貼り付けましょう。元の床の材質との相性があるので、先に目立たない場所でチェックしたあとで全体の作業をすると安心です。
小物に自然な素材やハンドメイドのもの使う
カントリーインテリアには、木製やジュート(麻)、綿などのナチュラルな素材を使ったハンドメイドの小物を合わせると雰囲気が出ます。ウッドシェルフやバスケットなど手作り感のある小物をプラスするとカントリーインテリアらしくなります。アメリカやイギリス、フランスなどのアンティークやヴィンテージキャラクターの小物もインテリアの統一感を出すのに役立ちそうです。
穴が目立たないピンやフックを使用する
壁にカントリースタイルの絵画や時計などの小物を飾る場合は、原状回復しやすいように穴の目立たないピンやフックを使用しましょう。こちらもメーカーや種類によって穴の大きさが異なるため、事前に確認してから活用しましょう。
カントリースタイルで失敗しないためのコツ

カントリースタイルの部屋作りで失敗しないためのポイントを紹介していきます。
色を入れ過ぎない
田舎の素朴な雰囲気を作るため、ビビットカラーやカラフルな色使いはなるべく避けるようにしましょう。ただし、素材や質感、全体的に統一感があれば、色味がカラフルであってもカントリースタイルを作ることは可能です。
異なるテイストを入れ過ぎない
プラスチックや合板などの人工素材をなるべく使わないほうが、カントリーインテリアらしくなります。カントリーインテリアにも、アメリカン、フレンチ、ブリティッシュと系統が分かれますので、なるべく雰囲気を統一して、異なるテイストのものを入れすぎないように注意するとよいでしょう。
ものを置きすぎない
田舎の温かみのある雰囲気は、ナチュラルで味のある小物などから醸し出されるため、ものは多くなりがちですが、置きすぎると雑然とした印象になり、動線にも影響します。置く物は選んで絞りましょう。
カントリースタイルの事例を紹介!
おしゃれでこだわりのある部屋作りを紹介する『こだわり部屋FILE』から、「カントリースタイル」の実例を紹介いたします。実際のお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。
アン&アンディに囲まれたアメリカンカントリーSTYLE

20世紀初頭のアメリカで誕生した絵本のキャラクター「アン&アンディ」を中心にしたインテリア。色数は多くてもレトロな色味で統一感があり、どこか懐かしい気持ちにさせてくれるアメリカンカントリースタイルです。
古道具×手作りのほっこりナチュラル空間

木の床と白壁がすっきりとしたインテリアながら、壁にかけた革のガーランドやカホンを椅子にするなど、手作りを取り入れて温かみのある雰囲気を醸し出しています。
新婚夫婦のぬくもりウッディROOM

食器棚や収納棚、壁に付けたウォールシェルフなど色味を合わせた木の家具が落ち着いた印象を与えてくれます。アイアンと木でできた移動ワゴンの観葉植物やテイストを揃えた食器などのディテールも温かみがあります。
思い出の品と緑で作るホッと落ち着ける空間

もらいものの端材や壊れた家具をモロッカンタイルでセルフリメイクして生まれ変わらせるなど、手作りのぬくもりを随所に感じさせるインテリア。古道具と緑の配置もよく、落ち着ける空間に仕上がっています。
大好きなジブリグッズに囲まれたカラフルROOM

壁一面にマスキングテープで描いたアニメキャラクターの絵が印象的。ナチュラルなデザインのリメイクシートを上手に使ってリメイクした、「賃貸でカントリースタイルを取り入れるコツ」のお手本のようなお部屋です。
自然素材のアイテムでつくる大人女子のDIY空間

ファブリックはくすみ系カラー、家具や小物は自然素材と部屋全体に統一感あり。部屋を分けるふすまを取り外して、その隠し場所としてディスプレイ棚を自作するなど、賃貸物件の可能性を広げるアイデアが詰まっています。
ヴィンテージでつくるカントリーROOM

女性らしい繊細な図柄のファブリックやヴィンテージや淡い色合いのアートにダークカラーの木の家具を合わせて引き締めたブリティッシュカントリーなお部屋。下がり天井を生かした吊り下げ収納など、簡単DIYのヒントがもらえます!
まとめ
いかがでしたか? 小物や簡単なDIYで、賃貸のお部屋でも簡単にカントリーインテリアを取り入れることができますね。まずは自分の目指すインテリアの方向性を考えることからスタートしてみませんか?
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