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カフェ風インテリアとは?特徴や部屋づくりのポイント、実例も紹介

カフェ風インテリアでまとめたお部屋
ほっと安らげる心地よい空気感と、洗練されたおしゃれ感のどちらも兼ね備えたカフェ風インテリア。ゆったりとくつろげるカフェをイメージしたスタイルだからこそ、のんびり自分の時間を過ごす住まいにも取り入れやすく、比較的そろえやすいインテリアでもあります。そこで今回は、カフェ風インテリアでコーディネートする部屋づくりについてご紹介。よりセンスのいい部屋に見せるためのコツを解説していきます!

カフェ風インテリアとは?

「カフェ風」とは、その名のとおり、街中にあるカフェの雰囲気を取り入れたスタイルを指します。
このことから「カフェ風インテリア」は、おしゃれなカフェの内装をベースに、店内でよく見られるような家具などを使って、お店さながらに洗練された印象にできるのが特徴です。

ちなみにカフェ風とはいえ、そのテイストはさまざまで、例えばヴィンテージ・アンティーク・西海岸風・ブルックリンなどの種類があります。実際に街で目にするカフェも、お店ごとになんとなく佇まいは違いますよね。いずれにしても共通していえるのは、リラックスしやすい空間ながらも生活感はないことです。

カフェ風インテリアの特徴

ナチュラルテイストの家具が、落ち着いた雰囲気を演出してくれます

ではまずカフェ風インテリアの部屋にするために、知っておきたい特徴を見ていきましょう。先ほども出てきたように、カフェ風インテリアのなかにもいくつかの種類がありますが、ここからは日本でよく見られるナチュラルテイストを基本としてご紹介していきます。

ナチュラルテイストの家具

カフェ風インテリアで一般的に使われるのは、ウッド調やファブリック系の家具です。自然な木目や、やわらかい印象の布製品を取り入れていくと、カフェらしい落ち着いた空間にできます。反対に、例えばスチールラックやプラスチックのカラーボックスなどの人工的な素材品を使ってしまうと、そこだけ浮いた印象に見えてしまうので要注意。なるべく天然のナチュラルな素材でそろえていくとおしゃれです。

暖色・ブラウン

カフェっぽいくつろげる雰囲気をつくり出す要素として、温かみのある暖色やブラウン系といった、部屋全体のカラーリングもあります。アイボリーやベージュなどの淡い色合いも、相性がよくおすすめ。例えば黒やグレーなどのダークな無彩色でそろえると、どちらかといえば無機質でクールな印象になります。またブルーなどの寒色系や、赤・黄などのビビットカラーや蛍光色も、ナチュラルテイストには合わせにくい面もあるので注意しましょう。

リラックスできる空間

カフェといえば、ゆっくりコーヒーを嗜んだり、静かに本を読んだりなど落ち着ける場所。そのため荷物が雑多に置かれていたり、周りがカラフルすぎたりしては、どこかくつろげない印象になってしまいます。カフェ風インテリアでは、リラックスできる空間にするためにも、シンプルにまとまっているのが一般的です。例えば小物や装飾品などを使うのも、おしゃれ感を出すコツではありますが、要素が多すぎてもまとまりのない部屋に見えてしまいます。アイテムを積み込みすぎないことも大切です。

生活感を出さない

カフェは、日常の喧騒を忘れて解放的に安らげる空間でもあります。そのためカフェ風インテリアでも、できるだけ生活感が見えない部屋にするのも特徴です。せっかく部屋のインテリアが統一されているのに、使っているアイテムが一部だけ安っぽかったり整理されていなかったりすると、なんとなく部屋全体がスマートに見えません。ちょっとしたことから生活感は出てしまうので、細かな部分まで配慮しておくのがベストです。

カフェ風インテリアをつくる3つのポイント

フェイクグリーンなどを使用すれば、気軽に緑を取り入れることができます。

ではここまでに見てきた特徴を踏まえて、カフェ風インテリアにおける家具選びやアイテムの取り入れ方などのポイントを解説します。

素材は木製、木目調

テーブル・椅子・チェスト・ローボードなど、基本的な家具は、木目のものでそろえていくとナチュラルな印象にしやすくおすすめです。天然素材のアイテムを全体に取り入れると、木の温もりを感じやすい落ち着ける部屋にできます。また木の種類も、パイン・ラバーウッド・ブナ・メープルなど、幅広く分かれています。なるべく木の種類もあわせたほうが、カフェ風インテリアの統一感も出やすくなります。

配色は色数をしぼって暖色系でまとめる

カフェ風インテリアの特徴でも出てきたように、室内の配色も温かみがあって、なおかつシンプルにするのがベストです。家具をはじめ、壁や床などのカラーリングも統一すると、よりスタイリッシュに見えます。例えば床はブラウンのフローリングにして、壁はオフホワイトで抜け感を出すなど。インテリアの基本として、部屋に使う色数は、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3つです。ウッド系の茶色・暖色・淡色をもとに、自分でテーマを決めて使用する色合いを決めておくとよいでしょう。

観葉植物やドライフラワーを取り入れる

カフェ風のナチュラルな要素として、観葉植物やドライフラワーなどの緑を使うと、部屋全体の差し色にもなっておすすめです。最近では、人工のフェイクグリーンも数多く市販されています。フェイクグリーンならお手入れも簡単なので、気軽に取り入れられます。

賃貸でカフェ風インテリアを取り入れるコツ

リメイクシートで簡単にお部屋の雰囲気を変えられます

賃貸物件では、退去時の原状回復義務があるので、壁紙や床を張り替えるなどのリフォームはできません。とはいえ少し工夫すれば、賃貸物件でもカフェ風インテリアを取り入れることは可能!最近では便利なDIYグッズもたくさん出てきており、インテリアのアレンジもしやすくなっています。そこで以下からは、賃貸の部屋で、手軽にカフェ風インテリアをつくる方法をご紹介します。

リメイクシートを活用する

リメイクシートは、既存の壁紙の上から貼ってはがせる、手軽に模様替えを楽しめるアレンジグッズです。例えばカフェで見られるレンガ調の壁なども、リメイクシートを使えば簡単に取り入れられます。ただし商品によっては粘着性が高く、はがした時に糊が残ってしまう場合も。目立たない場所に数日貼ってみて様子を見るなど、あらかじめ試して糊の強度を確認したほうが無難です。

クッションフロアを敷く

こちらも元々の床の上に敷いてアレンジできる、クッション性のある床材です。敷きたい場所に合わせてハサミやカッターで形を調整するなど、加工もしやすく、手軽に部屋の雰囲気を変えられます。ヘリンボーン柄や好みのウッド調の床にするのも、クッションフロアを使えば簡単。また足音などを吸収してくれるので、防音性が高まる効果も見込めます。

2×4(ツーバイフォー)材でラックをつくる

2×4(ツーバイフォー)材は、木材を組み合わせて壁などを形成する工法に使われるものです。この2×4材によって突っ張り棒のようにラックをつくることで、壁を傷付けずにウォール収納を設置できます。先述したフェイクグリーンや洋書、コーヒーミルなどを置いて、カフェ風の雰囲気を演出。2×4材でウォールラックをつくれる専用グッズも市販されているので、見せる収納にしたい場合におすすめです。

穴が目立たないピンやフックを使用する

壁に絵や写真などを飾っておしゃれにしたい時には、刺す針が細くなった、穴の目立たないピンやフックを使うと便利です。針を抜いても跡がほとんどわからないので、賃貸にはおすすめ。フックを使って黒板を飾り、メニューボード風にすれば、お部屋のアクセントに。ポスターなどの軽いものであれば、貼って剥がせるタイプのソフト粘着剤を活用する方法もあります。

照明を暖色系にする

カフェ風のやわらかい雰囲気にするためには、照明も暖色系にするとベストです。例えば蛍光灯の昼白色や昼光色は青白い光なので、オレンジっぽい光の電球色や白熱灯にするなど。ただし元から照明が設置されている場合には、勝手には交換できないため、必ず大家さんや管理会社に確認してから取り替えるようにしましょう。もし許可が下りないようなら、おしゃれな間接照明などで工夫すると、部屋のアクセントにもなっておすすめです。

ソファを設置する

カフェにあるソファ席のような場所をつくるのも、おしゃれな雰囲気にしやすいコツの1つです。ソファのように大きめの家具は、部屋のイメージを大きく左右するものでもあるため、新しく取り入れるだけで印象はグッと変わります。大きさ・形状・素材などもさまざまなので、好みのテイストに合わせて設置してみるのもよいでしょう。ちなみにカフェ風インテリアにしたい場合には、背の低いソファにしたほうが、開放感が出やすく落ち着いた空間にできます。

カフェ風インテリアで失敗しないためのコツ

カフェ風インテリアを取り入れるためのコツをご紹介します

では実際に、カフェ風インテリアを取り入れるにあたって、よりハイセンスな部屋にするための注意点も見ていきましょう。

スタイル・テーマをぶれさせない

今回は、カフェ風インテリアのうちのナチュラルテイストを基本として、さまざまなポイントをご紹介してきました。ですが前述にもあるように、カフェ風のなかにも、テイストは幅広く分かれています。自分の好みの雰囲気を出しやすい一方で、きちんとテーマを決めて家具などを取り入れていかないと、どこか統一感がなく雑多な印象になってしまうので要注意。まとまりがないと野暮ったく見えてしまうため、例えばビンテージやブルックリンなど、1つのテイストにそろえるようにしましょう。

見せる収納を意識し、食器類なども統一する

カフェといえば、やはりコーヒーのイメージですよね。カフェ風インテリアでは、あえて見せる収納を活用しながら、ドリップポットやコーヒーミルなどをお店のように置いておくのもおすすめ。マグカップやコーヒーカップなどもブランドをそろえて収納しておくと、部屋のアクセントにもなっておしゃれです。カフェ風インテリアでは、キッチン用品や食器類は装飾になるので、見せる収納を使えば整理整頓にもなって一石二鳥でしょう。

小物を増やしすぎない

たとえひとつずつのテーマ自体はそろっていても、数が多すぎると散らかった印象になってしまいます。もちろんテイストに合ったアイテムを置くのは、部屋をおしゃれにするコツではありますが、なるべくポイントポイントに絞って飾るほうが洗練されたイメージにできるでしょう。部屋のあちこちに何個も置くのではなく、決まった場所に数個だけアクセント的に取り入れるのがおすすめ。先ほども出てきた見せる収納もうまく使うと、部屋がすっきりして見えます。

生活感が出やすい場所は工夫する

内装や家具などのインテリアに統一感があっても、生活感が見えてしまうと、せっかくのカフェ風な非日常感が出づらくなってしまいます。例えば、ダストボックスは蓋付きにする、電源ケーブルは家具の背後や専用のボックスに収納するなど……。少し工夫するだけでも、生活感はグッと抑えることが可能です。できるだけ余計なものが隠れるようにすると、スマートな印象にできます。

カフェ風インテリアの事例を紹介!

おしゃれでこだわりのある部屋作りを紹介する『こだわり部屋FILE』から、「カフェ風インテリア」の実例を紹介いたします。実際のお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。

マイスタイルを詰め込んだ まるごとカフェ風ROOM

こちらの部屋は、まさに王道のナチュラルテイストを基調とした、カフェ風インテリアになっています。ライトブラウンのフローリングに合わせて、明るいカラーのウッド系でそろえているのが特徴。またホワイトのソファや観葉植物をアクセントに取り入れることで、さわやかで上品なカフェ風に仕上がっています。

光が差し込む北欧ビンテージROOM

篤史さんのお部屋「光が差し込む北欧ビンテージROOM

こちらの部屋は、落ち着いたダークトーンのウッド家具でまとめた、ヴィンテージテイストのカフェ風インテリアになっています。北欧インテリアでもよく見られる、シェル型のポップなイームズチェアをアクセントにしているのがおしゃれなポイント。また革のソファにすることで、大人でシックな雰囲気を生み出しています。

ナチュラルテイストなカフェ風ROOM

和応さんのお部屋「ナチュラルテイストなカフェ風ROOM

こちらの部屋は、都会なスタイリッシュ感とナチュラルテイストをうまくかけ合わせた、ハイセンスなカフェ風インテリアになっています。ダークブラウンのウッド家具で統一しつつ、ガラスのローテーブルやおしゃれなペンダントライトなどで洗練された雰囲気を演出。またグリーンのソファやラグを大胆に使うことで、ナチュラルかつ抜け感のある印象になっています。

グリーンのインテリアで溢れるカフェ風空間

こちらは、ナチュラルなグリーンをふんだんに取り入れたカフェ風インテリアの部屋です。ウッド家具に合わせたブラウンや、グリーンカラーのアイテムを全体的に使うことで、ほっと落ち着ける空間を演出。またコーヒーメーカーや看板なども、いいアクセントになっています。

アンティーク家具と愛読書が並ぶブックカフェ風ROOM

こちらは、全体をブラウンカラーに統一して、どこかレトロなアンティークテイストにしているカフェ風インテリアの部屋です。所々に観葉植物などのグリーンも入れつつ、やわらかなファブリック類でナチュラルな印象も演出。ほっこり温かみを感じられるのが魅力です。

まとめ

カフェ風インテリアは、落ち着いて過ごせる空間づくりがしやすいスタイルで、なおかつハイセンスさも演出できる魅力があります。木目のフローリングも活かしやすく、また飽きの来ないシンプルさがあるのも特徴。さまざまな賃貸物件にも取り入れやすいため、インテリア初心者でも挑戦しやすいスタイルですよ。またカフェ風インテリアは、ナチュラル・北欧・モダンといったインテリアとも組み合わせやすく、異なるテーマを織り交ぜた上級スタイルも可能!それぞれのインテリアについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引越しを繰り返す好奇心旺盛人。

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