【経験者に聞く】和室の賃貸物件はやめとけ?和室のメリット・デメリットと快適に過ごすコツ
和室のある物件が合うかどうかは、借主によって変わります。ライフスタイルや考えによっては和室のある物件が適している場合もあるでしょう。
本記事では、和室のメリット・デメリットや実際に住んだ方の声を紹介します。快適に過ごすコツやインテリアの事例についても解説するため、和室のある賃貸物件を検討している方はぜひ参考にしてください。
記事の目次
賃貸で和室はやめとけと言われる理由

賃貸で和室はやめておけと言われる理由をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
築年数が古い物件が多い
和室のある賃貸物件は、築年数が古い傾向にあります。
和室の賃貸物件が多く建設されたのは1980年~1990年代。そのため、築30年以上が経過している物件も少なくありません。水回りの設備や共用施設の基準が現代のスタイルと合わず、和室以外の部分でも不満を感じるケースもあるでしょう。
カビ・ダニ対策が必要
畳は天然素材で作られているため、カビ・ダニ対策が必須です。
天然素材である「い草」は、湿気を吸収しやすく、高い調湿効果を持ちます。一方で、換気不足や湿度管理が不十分な場合、高い調湿効果は畳の水分を含むことになり、カビ・ダニの発生を促すため注意が必要です。
カビ・ダニはアレルギーを引き起こし、健康被害の原因となるため、アレルギー体質を持つ方にとって大きなデメリットとなります。
こまめな掃除・メンテナンスが必要
畳はフローリングと比較すると、メンテナンスに手間がかかります。
フローリングは、掃除機やモップなどを使えば簡単に掃除ができる素材です。一方、畳は掃除機だけでなく、乾拭きや日光による乾燥、さらには数年ごとに「表替え」「裏返し」といったメンテナンスが必要です。
また、畳を濡らしてしまった場合はすぐに拭き取らないとシミやカビの原因となったり、ペットのニオイが染み込みやすかったりするため、和室に入らないよう管理したりしなければなりません。
維持管理にコストがかかる素材は現代人に好まれにくく、敬遠される要因となります。
現代のライフスタイルや家具に合わない
和室は現代のライフスタイルや家具に合いにくく、生活するなかで不満を感じる場合があります。現代ではソファやベッド、机を置く慣習が根付いており、それらの家具を和室に設置するとミスマッチな印象になってしまうかもしれません。さらに、重たい家具を畳の上に置くと、へこんで跡が残ってしまう可能性もあります。
原状回復費用が高くなる場合がある
和室はフローリングの部屋と比較すると、原状回復費用が高くなる傾向にあります。畳は消耗品であり、日焼け・ささくれ・へこみを引き起こしやすい素材です。退去時、そのままの状態で再利用できる畳は少なく、表替えや裏返しが必要となります。どちらをおこなうにしても費用がかかり、契約内容によっては貸主から原状回復費用を請求される可能性があるため注意が必要です。
和室の賃貸物件のメリット

和室の賃貸物件はやめておけと言われる場合もありますが、一方で居住するメリットがいくつもあります。
和室のある賃貸物件を検討する際は、まず自身の考えとメリットが一致するかどうかを確認しましょう。
畳の質感を楽しめる
和室のある物件を選べば、畳の質感を楽しめます。畳は天然素材ならではの軟らかさを持ち、独特のよい香りがします。人によっては畳の上で寝転がったり、い草の香りを楽しんだりと、和室ならではの空間を楽しめるでしょう。
また、い草の香りにはリラックス効果があると言われており、畳に直接布団を敷いて就寝すれば、気持ちのよい朝を迎えられます。
収納スペースが多い
和室には押し入れが併設されている場合が多く、収納スペースの多い居室として利用可能です。一般的に、和室は布団を敷いて寝る場所として設計されているため、布団を収納するための押し入れが付いています。押し入れのスペースは広く取ってある傾向にあり、布団だけでなく衣類や季節物、家電などの収納として役立ちます。
また、押し入れは上下二段の構造になっている場合も多く、収納効率の高さも特徴の一つです。近年は収納スペースが少ない物件も増えているため、押し入れがある和室の大きなメリットとなります。
家賃が低めの物件が多い
和室のある賃貸物件は、同条件の物件と比べると家賃が低めに設定されている傾向にあります。フローリングの物件と比べて和室のある物件はやや需要が低く、築年数が古い場合も多いため、同じ立地だとしても家賃が安くなるケースもあります。
立地のよい場所で賃貸物件を探しているものの、家賃が高くて借りにくい場合は、和室のある物件を検討するとよいでしょう。和室のある物件であれば、立地がよくても家賃を抑えて生活できる可能性があります。
断熱性が高い
畳は断熱性が高く、冬は冷気を遮断し、夏は暑さを和らげる効果があります。フローリングの場合、床の冷気を直接受けるため、素足で歩くと寒さを感じる場合が多いでしょう。一方、畳は内部に空気層があり、冷気・熱が伝わる度合いが低くなるうえに、い草自体が温度の影響を受けにくい特徴を持っています。
また、断熱性が高いと部屋の熱が逃げにくくなり、エアコン効率の向上にもつながるため、光熱費の節約にもなります。
足音が響きにくい
畳にはクッション性があり、歩行時の衝撃音を吸収する効果があります。一方、フローリングはクッション性が低く、衝撃が直接床を伝わって階下まで響きます。床がフローリンだと音が響きやすくなり、階下の方とのトラブルになるかもしれません。
集合物件では足音が騒音トラブルのもとになる場合があり、足音が響きにくいのは大きなメリットと言えるでしょう。特に、子どもがいる家庭や在宅時間が長い方がいる家庭では、防音性の高さはトラブル防止に役立ちます。
和室の賃貸物件はやめとけ?経験者に聞くリアルな声

和室の賃貸物件を検討する時、実際に住んだ経験のある方の声を参考にすれば、和室の賃貸物件での生活がイメージでき、後悔する可能性が低くなるでしょう。ここからは、和室の賃貸物件に住んだ経験のある方の声を紹介します。
和室の賃貸物件に住んでよかったと思いますか?

和室のある賃貸物件に住んだ経験のある方の約半分は、居住してよかったと回答しています。一方、よくなかったと回答した方は、全体の4分の1に満たない結果となりました。どちらとも言えないと回答した方よりも少なく、和室のある賃貸物件は十分に検討する価値があると言えるでしょう。
和室の賃貸物件に住んでよかった理由ランキング
| 順位 | 理由 | 票数 |
|---|---|---|
| 第1位 | 直接座れる・横になれるから | 32 |
| 第2位 | 落ち着くから | 31 |
| 第3位 | 布団を敷けるから | 18 |
| 第4位 | 夏は涼しく冬は暖かいから | 7 |
| 第5位 | 畳の香りがよいから | 6 |
回答サンプル:109(複数回答可)
和室のある賃貸物件に住んでよかったと考える方の多くは、「直接座れる・横になれる」「落ち着く」と回答しました。その他にも、「布団を敷けるから」も多く、次いで「夏は涼しく冬は暖かいから」「畳の香りがよいから」という声もあります。それでは、それぞれの詳細を見ていきましょう。
直接座れる・横になれるから
和室のある賃貸物件に住んでよかった理由の第1位は、「直接座れる・横になれるから」でした。ゆったりとした姿勢で過ごせる和室は、自宅でくつろぎたいと考える方に適しています。
畳はフローリングに比べて柔らかく、どのような姿勢でも体に負担がかかりにくい素材です。体に負担がかからないため、思い立った時にすぐ横になったり、少しの時間休憩するときに座ったりするなど、リラックスできるのが魅力です。
- そのまま寝っ転がれるしこたつなども使えるから。(30代/女性)
- 子供が小さい時は座って遊んだり寝かしつけたりがしやすかった。(40代/女性)
- 寝転がるのも、フローリングの床よりも、体が痛く無い。(50代/男性)
- 畳の部屋で寝るのは気持ちがいいから。(60代/男性)
落ち着くから
和室のある賃貸物件に住んでよかった理由の第2位は、「落ち着くから」でした。畳は昔から利用されている素材であり、実家のような雰囲気を味わえます。
現代ではフローリングが主流となり、畳は懐かしさを感じる対象になりつつあるのも、落ち着きにつながる要因の一つです。落ち着ける場所が自宅にあれば、心地よく快適に生活を送れることでしょう。
- 畳が落ち着くから。(20代/女性)
- 実家が台所以外和室だったためか、フローリングより畳のほうが落ち着く感じがする。(40代/女性)
- 畳の匂いが好きだし、和室の方がどことなく落ち着くから。(50代/男性)
- 畳が落ち着く。音が反響しないので心地良い。漆喰や聚楽壁はある程度湿度調整してくれるので快適。(60代/女性)
布団を敷けるから
和室のある賃貸物件に住んでよかった理由の第3位は、「布団を敷けるから」でした。就寝中には多量の汗をかくため、吸湿性の高い畳の上で寝るのは非常に合理的と言えます。布団の中に湿気が溜まりにくくなり、快適な睡眠につながります。
また、ベッドは専用のスペースを確保する必要がありますが布団であれば片付けて他の用途に活用可能です。賃貸物件の面積が狭い場合、居住スペースの有効活用になるため、空間を広く利用できます。
- 布団派なので、畳の上に敷くのがちょうどいいから。(20代/女性)
- 来客が泊まるとき布団を敷いて使えたから。(50代/男性)
- こどもが小さい時、布団を敷いて寝れたので、ベッドから落ちるような心配がなかった。こどもは寝ている時、すごい動いたので。(50代/女性)
- 当時はベッドではなくお布団で寝ていて畳の温かみを感じたから。(60代/女性)
夏は涼しく冬は暖かいから
和室のある賃貸物件に住んでよかった理由の第4位は、「夏は涼しく冬は暖かいから」でした。畳は熱伝導率が低い素材であり、夏場でも熱を溜めにくく、冬場は冷気の影響をあまり受けません。
フローリングと異なり、冬場に素足で歩いても寒さが身体に伝わりにくくなります。また、畳の上に直接布団を敷いても冷気を感じにくいため、睡眠の質が安定する効果も期待できます。
- 底冷え、床が冷たくない保温力がある。(30代/男性)
- 暖かい、足に優しいから。(40代/女性)
- 夏は涼しく冬は暖かいので。(50代/女性)
畳の香りがよいから
和室のある賃貸物件に住んでよかった理由の第5位は、「畳の香りがよいから」でした。い草の芳香成分には鎮静作用のあるフィトンチッドが含まれており、ストレス軽減や不眠解消、精神安定につながると言われています。室内にいながらも森林浴するのと同じ効果が得られるため、休日は自宅でゆったりと過ごしたいと考える方に適しています。
- 井草の香りが心地よい。(20代/男性)
- 畳の香りに癒されるから。(30代/男性)
- 畳の匂いが好きで、それが感じられて良かった。(40代/男性)
和室の賃貸物件が合わなかった理由ランキング
| 順位 | 理由 | 票数 |
|---|---|---|
| 第1位 | 掃除や手入れが面倒だから | 18 |
| 【同率】 第2位 |
家具を置きづらいから | 9 |
| 【同率】 第2位 |
凹み・痛みが気になるから | 9 |
| 第4位 | ダニが気になるから | 6 |
| 第5位 | 使い勝手が悪いから | 5 |
回答サンプル:45(複数回答可)
和室の賃貸物件が合わなかったと感じた方の多くは、「掃除や手入れが面倒だから」と回答しました。多くの方は和室の問題点が掃除や手入れにあるとしています。
また、数は多くありませんが、「家具を置きづらいから」「へこみ・痛みが気になるから」「ダニが気になるから」「使い勝手が悪いから」を問題として挙げている方もいます。
それでは、和室の賃貸物件が合わないと感じた理由の詳細を見ていきましょう
掃除や手入れが面倒だから
和室のある賃貸物件が合わなかった理由の第1位は、「掃除や手入れが面倒だから」でした。畳は汚れやすく、掃除や手入れが大変になりがちです。一般的には、掃除機をかけた後に、硬く絞った布で軽く乾拭きしなければなりません。また、吸水性が高く、湿気が残るとカビ・ダニの発生原因となるため、定期的に換気して除湿する必要があります。水分をこぼしたり、タバコやペットのにおいが染み込んだりすると、掃除では取れなくなるケースもあり、表替え・裏返しが必要となるのも面倒と感じる要因になるでしょう。
- 汚れないように気をつかうから。(20代/女性)
- 畳が扱いにくいので。(30代/男性)
- 掃除がしづらい。 畳の目に入ったほこりが取れているか不安になる。 カビの心配がある。(40代/女性)
- 畳が汚れた際の掃除が大変だった。特に液体をこぼした場合。(60代/男性)
家具を置きづらいから
和室のある賃貸物件が合わなかった理由の第2位は、「家具を置きづらいから」でした。先述のとおり、洋風の家具が主流になっている現代において、和室にそれらを設置すると、統一感のない部屋になってしまうかもしれません。さらに、畳は柔らかいため、重い家具でも安定しにくく、ぐらつきやすくなります。奥行が浅い家具や背の高い家具を設置した後に地震が発生すると、倒れる危険性があります。家具が倒れてくるとケガをする恐れがあるため、畳用の保護マットや板を敷くようにしましょう。これらの用具はへこみ防止にも役立ちます。
- 家具が置きにくい。(20代/女性)
- 和室にベッドを置くことになったので最初から洋室がよかった。(50代/女性)
- 重い家具が置きにくい。(60代/女性)
へこみ・痛みが気になるから
家具の置きにくさと並んで第2位となったのは、「へこみ・痛みが気になるから」でした。畳は重い物を置くとへこんで元に戻らないため、家具を置く場所として適していません。家具などの重量物を長期間置きっぱなしにすると、畳が元の形に戻らなくなり、引越し時に原状回復費用を請求される可能性があります。
- 畳の凹みや傷が退去時に原状回復費として請求されたから。(20代/男性)
- 古い賃貸だと床がたわたわになる。(30代/女性)
- 畳が痛むから。(40代/男性)
- 畳の上に家具を置くと痛む。(40代/女性)
ダニが気になるから
和室のある賃貸物件が合わなかった理由の第4位は、「ダニが気になるから」でした。畳は、調湿機能の高さから内部に湿気を溜め込みやすい性質があります。また、い草は繊維が細かく、髪の毛やほこりが内部に蓄積しやすく、ダニの餌となります。ダニが繁殖しやすい条件が揃っているため、発生を気にする方にとって和室は合っていないと言えるでしょう。換気によって除湿すれば、ある程度の被害を抑えられますが、管理には手間がかかります。
- ダニが多かったから。(30代/女性)
- 畳があるとダニが心配だから。(40代/男性)
- 古い畳だったのか、ダニが沸いた。(50代/男性)
使い勝手が悪いから
和室のある賃貸物件が合わなかった理由の第5位は、「使い勝手が悪いから」でした。和室は重い物を置きにくく、デスクや収納の設置が必要な書斎や子ども部屋としては利用しにくい傾向があるため、用途が限られやすくなります。入居してから後悔しないためにも、和室のある賃貸物件に住む前に、どのような用途で利用するのか考えておくことが大切です。
- 使い道がない。(20代/女性)
- 完全に持て余していた。(30代/男性)
- 結局ラグなどを敷いて洋室のように使うから。(30代/女性)
和室の賃貸物件についてどちらとも言えない人も
和室の賃貸物件について、よいとも悪いとも言えない方も多くいます。畳の特性にはメリットとデメリットが共存しており、一概によい、悪いとは言い切れないからです。
和室のある賃貸物件を検討する際は後悔しないよう、畳の特性を知り、自身の考えをまとめましょう。十分に考慮してから住み始めれば、畳のよさを活かした生活を送れるはずです。
- 肌触りが良いが、水気が厳禁なところ。(20代/男性)
- 畳のクッション性でくつろぎやすく、家賃も比較的安い点は良かった。一方で傷みやすく手入れに気を使う点や、家具配置の自由度が低い点はやや不便に感じたため。(30代/男性)
- あまり気にしないので。(30代/男性)
- 良いところも悪いところもある。(40代/女性)
- 畳で床の寒さがいくらか和らぐし、柔らかいので足にそれほど負担がないと思うので良いと思う。けれど、年数が経つと畳や襖の劣化が気になるし、畳は水拭きができないので汚れなどが気になるから、どちらともいえない。(50代/女性)
和室の賃貸物件がおすすめの人

和室のある賃貸物件がおすすめの人の特徴をご紹介します。
レトロな雰囲気が好きな人
和室のある賃貸物件は、レトロな雰囲気を好む人におすすめです。和室は畳や木材、障子・襖など、日本独自の伝統的な素材を用いて空間を構成しています。このような構成を活かし、古民家風インテリアを設置してデザインを楽しめるのも和室の魅力です。
近年、和室は単なる古い部屋ではなく、工夫次第でおしゃれで個性的な空間になると認識され始めています。そのため、あえて和室のある賃貸物件を選ぶ方もいます。
畳で過ごしたい人
畳で過ごしたいと考えている人は、和室のある賃貸物件を選ぶとよいでしょう。畳は適度な弾力性と断熱性を持ち、直接座ったり、寝転んだりするのに適しています。フローリングは硬く、くつろぐにはソファやカーペット、ラグなどを用意しなければなりません。しかし、畳であればそのままの状態で快適に過ごせます。また、い草の香りによってリラックス効果も得られる点は、洋室にはないメリットと言えます。
布団で寝る人
布団を敷いて寝たい人は、和室のある賃貸物件が適しています。ベッドの場合、フローリングからの冷気が昇ってきたり、ベッド下の空間に冷たい空気が流れたりして寒く感じる場合もあるでしょう。畳であれば冷たくなりにくく、直接布団を敷いたとしても寒さを感じにくいという特徴があります。
また、畳にはクッション性があるため、マットレスやベッドパッドの役割を果たします。マットレスなどの洗濯や購入の必要がなく、手間も費用もかかりません。
広めの空間で過ごしたい人
広めの空間で過ごしたい人は、押し入れが付いている和室のある物件がおすすめです。和室は布団での就寝を前提に設計されており、一般的に押し入れが設置されています。布団は日中に押し入れに収納できるため、和室をリビングとしても利用可能です。また、ベッドのスペースを確保しなくてもよく、部屋を大きく利用できるのもメリットです。
家賃を抑えたい人
家賃を少しでも抑えたい人は、和室のある賃貸物件を検討しましょう。和室のある賃貸物件はやや需要が低く、同条件のフローリングの物件と比較すると、家賃が低く設定される傾向があります。都市部のような家賃が高くなる立地で物件探しをする場合、家賃が少し安くなるだけでも負担が大きく減る場合もあります。
立地のよいエリアに住みたいけれど、予算を抑えたいと考えるのであれば、和室のある賃貸物件を候補に入れるようにしましょう。
生活音が気になる人
生活音が気になる人は、和室のある賃貸物件で悩みを和らげられる可能性があります。畳はクッション性があり、フローリングよりも音を吸収しやすく、上階の生活音を抑える効果があります。集合住宅では騒音トラブルが起こりやすいため、畳の防音性の高さは快適な生活を送るうえで重要な要素となるでしょう。
また、自身や家族の足音が階下の人に響きにくくなります。そのため、生活音で迷惑をかけているのではないかと心配な方にもおすすめです。
和室の賃貸物件で快適に過ごすコツ

快適に過ごすコツを押さえれば、和室のある賃貸物件の暮らしがよくなります。和室のある賃貸物件を選ぶ際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
湿気対策をする
和室のある賃貸物件に住む場合は、湿気対策が不可欠です。畳は湿気を溜め込みやすく、定期的に換気して除湿しないと、カビ・ダニが発生する可能性があります。特に、梅雨の時期は窓を開けられない期間が長くなる傾向にあるため注意が必要です。梅雨の時期は除湿器やエアコンのドライ機能を活用し、室内の湿度をコントロールするよう心がけましょう。また、可能な限り、定期的に畳を日に当てて乾燥させることも大切です。
こまめに掃除をする
畳にはほこりや髪の毛が溜まりやすいため、定期的な掃除が欠かせません。掃除機をかける際は、1畳ずつゆっくりと畳の目に沿って掃除をおこないます。また、掃除機をかけたあとは、週1回程度、乾拭きしましょう。もし、汚れが気になる箇所があれば、その部分を固く絞った布で水拭きし、その後、乾拭きをして仕上げます。
なお、掃除機をかける際に畳の目に逆らって強くこすったり、ヘッドを押し付けたりすると畳を傷めてしまうため、注意しながら清掃しましょう。
畳のへこみ対策をする
畳は柔らかく、へこみができると元に戻らない性質があるため、重い物を設置する際は対策をしましょう。家具や家電など、重い物を置くと畳がへこみます。へこみを防止するためには、家具の下に保護マットや板を挟み、重量を分散させる方法が効果的です。
ただし、対策したとしても、長期間同じ位置のままにするとへこんでしまう場合があります。定期的に模様替えをおこない、畳への負担を軽くしましょう。
和室に合う家具を選ぶ
和室に合う家具を選べばおしゃれな空間になるでしょう。さらに、和室に合う家具は座卓や座椅子、ロータイプのテレビボードなど、低めの家具が多く、重量が少ないため畳への負担軽減も可能です。
また、和紙ランプや木製フレームの写真立て、竹製のラックなどを用いれば、和室の印象が大きく変わっておしゃれな空間になります。和室に合う家具を選べば、古さを感じさせない空間で生活できることでしょう。
ライフスタイルに合わせて半洋室化する
ライフスタイルに合わせて半洋室化すれば、実用性を優先して和室を利用できます。和室の利用頻度が低くなった場合、ウッドカーペットを敷いてベッドを設置したり、貼ってもはがせる壁紙シールを用いたりして半洋室化を検討するのもよいでしょう。半洋室化できれば用途が増え、居住スペースを有効に利用できます。
ただし、半洋室化などDIYをする際は、オーナーに確認してからにしましょう。また、できるだけ原状回復費用抑えるためにも、畳や壁紙を傷つけない方法を考え実践してみましょう。
和室の賃貸物件を探す時のポイント

和室のある物件を探す時は、以下のポイントを押さえておきましょう。
築年数や設備
和室のある賃貸物件は、比較的築年数が経過しており、設備もやや古いと考えておきましょう。設備が古い場合、現在のスタイルに合わず、使い勝手の悪さを感じる場合があります。特に、キッチンや浴室、トイレなどの水回りは生活満足度に直結するため、設備の状態確認が必要です。居住してから後悔しないよう、設備の使い勝手のよさを確認してから入居するかどうかを決めましょう。
畳の張替え費用の有無
畳の張替え費用は、一般的に貸主が負担します。ただし、賃借契約の内容によっては、借主が負担しなければならないケースもあるため注意が必要です。
借主が負担するケースとして多いのが、借主の不注意や故意による畳の汚損・破損のために発生した費用です。どちらが負担するのか、どのようなケースで負担が発生するのかは、契約書や重要事項説明書に記載されているため、入居する前に確認しましょう。
畳の張替え費用相場
畳の張り替えが必要となった場合、主に「裏返し」「表替え」「新調」のいずれかで対応します。それぞれの内容と費用相場は、以下のとおりです。
| 方法 | 費用相場 | 内容 |
|---|---|---|
| 裏返し | 約5,000~11,000円/枚 | 畳の表面を裏返す |
| 表替え | 約6,000〜15,000円/枚 | 畳の表面を新しく替える |
| 新調 | 約10,000〜22,000円/枚 | 畳ごと交換する |
費用は依頼先の業者や畳のグレードなどによって異なるため、正確な金額を知りたい場合はオーナーや不動産会社に確認しましょう。
周辺環境
和室の賃貸物件に限らず、物件探しをする時は周辺環境の確認が重要となります。駅やバス停などの交通アクセスのよさ、商業施設や医療施設などの生活利便施設までの距離などは、生活に大きな影響を与えるでしょう。
また、和室のある賃貸物件の場合、湿気の多いエリアかどうかの確認も必要です。例えば、川が近い、低地にあるなどの条件が揃っていると、畳のカビ・ダニ対策の必要性が高くなります。一般的な調査事項に加え、和室のある賃貸物件特有の事項まで確認すれば、居住を後悔する可能性を抑えられるでしょう。
和室の賃貸物件を楽しむ人のインテリア実例
和室のある賃貸物件に住んでいる人のなかには、和室の特徴を生かしておしゃれに生活している方もいます。ここでは、和室のおしゃれなインテリア実例をご紹介しましょう。
レトロ感と新しさが融合したかわいいお部屋

こちらは、レトロ感と新しさが融合したかわいいお部屋を実現した実例です。部屋の随所に可愛らしい服や造花などを配置し、ニューノスタルジックな空間になっています。襖や扉を外してキルトのおしゃれな布で覆っているのもポイントです。
和室に緑が映えるおしゃれ空間

こちらは、植物を効果的に配置することでおしゃれな空間を実現した実例です。植物をうまく仕切り壁にし、部屋の奥に小さなアトリエを設けています。また、壁にはお気に入りの写真を並べ、殺風景になりがちな和室の壁を隠すことに成功しています。自身の好きな物をうまく配置し、和室の雰囲気を残しつつおしゃれな空間に仕上げられています。
DIYしたこだわりのお部屋

こちらは、DIYをしてこだわりの部屋を作り上げた実例です。インテリアを配置したボードを自作したり、襖に木目調のリメイクシートを貼ったりしてアレンジしています。また、部屋の中に多くの観葉植物を取り入れることで、落ち着きのある雰囲気も演出しています。DIYで制作した木のインテリアと観葉植物をうまく設置し、和室のマイナス面を改善した例です。
和室の賃貸物件に関するよくある質問

ここでは、和室の賃貸物件に関するよくある質問にお答えします。
和室のある賃貸物件がやめとけと言われる理由は?
和室のある賃貸物件はやめておけと言われる理由は、以下のとおりです。
- 築年数が古い物件が多い
- カビ・ダニ対策が必要
- こまめな掃除・メンテナンスが必要
- 現代のライフスタイルや家具に合わない
- 原状回復費用が高くなる場合がある
ただし、やめておけと言われる理由の多くは対策を講じることでカバーできるため、対処法を理解すれば、和室のある賃貸物件は十分に検討に値します。
和室のある賃貸物件のメリット・デメリットは?
和室のある賃貸物件のメリットは、以下のとおりです。
- 畳の質感を楽しめる
- 収納スペースが多い
- 家賃が低めの物件が多い
- 断熱性が高い
- 足音が響きにくい
一方、和室のある賃貸物件には、以下のようなデメリットがあります。
- 畳のメンテナンスに手間がかかる
- ダニ・カビが発生しやすい
- 家具を配置しにくい
このように、和室のある賃貸物件には一長一短があるため、自身の生活に対する考え・スタイルに合うかどうかを確認することが大切です。
和室のある賃貸物件で快適に過ごすコツは?
和室のある賃貸物件で快適に過ごすコツは、以下のとおりです。
- 湿気対策をする
- こまめに掃除をする
- 畳のへこみ対策をする
- 和室に合う家具を選ぶ
- ライフスタイルに合わせて半洋室化する
快適に過ごすコツを理解して実践すれば、和室のある賃貸物件のデメリットを感じにくくなるでしょう。
まとめ
和室のある賃貸物件は、やめておけと言われる場合があります。その理由は、デメリットが強調された結果です。しかし、コストパフォーマンスに優れる、快適性が高いなどのメリットもあります。
メリットを活かすには快適に過ごすコツの実践が不可欠ですが、対策をすれば、和室を住みやすい空間として利用できます。工夫次第ではおしゃれな空間に変えることもできるため、物件探しをする際は、選択肢の一つとして和室のある賃貸物件を検討してみてください。
【アンケート概要】
和室の賃貸物件に住んでいる(住んだことのある)方に質問です
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:207人
対象:10代~80代男女(全国)
調査時期:2026年3月


