6畳の部屋レイアウト事例10選!狭い部屋でも快適に暮らせる部屋づくり

ただ「6畳」といわれても、広さのイメージはなかなかしにくいですよね。また内見に行ったとしても、家具や家電を置いた状態ではないので、実際に生活スペースで使える広さを想像するのは難しいかもしれません。
そこで今回は、6畳のワンルームや1Kにて、より心地よく過ごすための部屋づくりについてご紹介!6畳の空間を上手に活用して、なるべく広々とした生活スペースにするコツを解説していきます。
記事の目次
6畳の広さはどれくらい?
実は単純に6畳といっても、畳を基準にして考える場合、地域によって広さに違いがあります。畳には、大きく分けて以下のような種類があり、それぞれで規格が異なるためです。

京間
京間(きょうま)は、関西から九州にかけた西日本エリアで主に使われる畳です。元々は寺院や茶室などを建てるのに使用されたともいわれています。
中京間
中京間(ちゅうきょうま)は主に東海エリアを中心に、近畿、四国、東北の一部で使われる畳で、現在の建築では一般的に流通している種類です。中京間よりも一回り小さく、また後述の江戸間のあとに誕生したとされています。
江戸間
江戸間(えどま)は関東エリアで使用される畳で、京間や中京間に比べて小さいのが特徴です。かつて江戸では、柱を中心として設計する「柱割」の手法が広まっており、柱の分だけ畳が小さくなっています。
団地間
団地間(だんちま)は公団住宅にて使われる畳で、集合住宅で戸数をできるだけ確保するため、高度成長期頃に誕生しました。人口集中に対応できるように、畳を小さくして各部屋の面積を狭くし、その分多くの戸数が取れるにようにしています。
上記のように畳の種類次第で、6畳の面積には違いがあります。とはいえ不動産業においては、部屋の広さに差が出ないように、1畳=1.62平米とする統一された基準があります。
そのため例えば不動産の広告で6畳の洋室が出てきた場合、面積は9.72平米です。ただし和室だと、使用される畳で広さが変わるので注意しましょう。詳しくは、以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
同じ6畳でもワンルームより1Kの方が広い?
ワンルームと1Kは、どちらも同じく居室は1つになっていますが、間取りには若干の違いがあります。ワンルームは、居室のなかにキッチンがあり、台所と一体化した部屋になっています。そのためワンルームの6畳には、キッチン部分も含まれます。ですが1Kは、キッチンが居室から独立した間取りです。1K の6畳は、キッチンを除いた居室部分のみを指しているので、ワンルームよりも広くなります。

6畳の部屋をレイアウトするコツ

では実際に、6畳の部屋で家具や家電を配置するにあたって、無理のない生活動線をつくるためのコツを見ていきましょう。
間取りの形をチェックする
同じ6畳でも居室の形は物件ごとに異なり、正方形・長方形・三角形・台形などさまざまです。特に三角形や台形といった、特殊な形状になっていると、家具や家電を配置するのに工夫が必要になることも。荷物が少ない場合にはあまり気にならないかもしれませんが、部屋のなかで鋭角になる部分があると、デッドスペースになりやすいので注意しましょう。
使いやすいのは縦型の間取り
6畳のように限られた空間をうまく活用しようと思うと、やはり使いやすいのはシンプルな長方形の縦型です。同じ四角形でも、正方形だと奥行きがないため、6畳だと狭く感じやすい一面があります。ちなみに長方形の横型になっている物件は、ワンルームや1Kではレアなタイプです。

大型家具の配置場所を決める
部屋の面積の大部分を占めるのは、大型家具になるので、ベッド・ソファ・デスク・サイドボードといったアイテムからレイアウトを考えていきましょう。あまり無計画に家具や家電を置いてしまうと、クローゼットの戸が開けにくい、家具と家具の間が通りづらい、掃除がしにくいなどの不便が出てくることも。まずはどうしても必要な大型家具を中心に、部屋のつくり方を決めていきましょう。
ベッドのサイズ目安

大型家具の代表格といえばベッドですが、一人暮らしで使うのであれば、さまざまなサイズから自由に選べます。ただし6畳のワンルームや1Kで使用するなら、大きくてもセミダブルまでが妥当でしょう。ダブル以上になると、他の家具を置けるほどの面積が残らなくなってしまいます。もしできるだけ広々と生活スペースを確保したい場合には、シングルがベター。また、小柄な体格で寝相もあまり気にならないのであれば、セミシングルもおすすめです。
ソファのサイズ目安

一般的なベッドの長さよりも大きくなる3人がけだと少し圧迫感が出てしまうので、150cm前後の2人掛けまでがおすすめです。またソファの奥行きは60cm前後が一般的ですが、なかには50cm程度のコンパクトな浅型もあります。できるだけソファで場所を取りたくない場合には、1人掛けやコンパクトタイプがよいでしょう。また、友達が頻繁に遊びにくるお部屋であればソファベッドもおすすめです!
パソコンデスクのサイズ目安

もしリモートワークやゲームなどでパソコンを使う機会が多いのであれば、デスクがあると便利です。一人暮らしの作業用デスクなら、大きさは幅60cm~120cm×奥行き60cm以上が目安。パソコンがノート型かデスクトップ型かによっても変わってくるので、機器のサイズ感に合わせて選ぶようにしましょう。例えばノートパソコンなら、必要ない時は片付けておけるため、デスクも折りたたみにすると部屋を広く使えます。
配置する家具を絞る
6畳の限られたスペース内に収める必要があるので、配置する家具などは取捨選択するのも大切。ライフスタイルに合わせて、どうしても欠かせないものから揃えるようにしましょう。例えば布団にして柔軟にスペースを空けられるようにしたり、ロフト付きの物件であればロフトを寝室にすることで、ベッドを用意する必要がなくなります。まずは、必ずないと困る家具はどれなのか決めていくのがおすすめです。
部屋での過ごし方をイメージする
例えば日中は職場に出社している、基本は在宅で仕事をするなど、ライフスタイル次第で部屋のつくり方も変わってきます。部屋のどこにいることが多いのかイメージしてみると、必要な家具もわかりやすくなっておすすめ。
なかには「ソファを買ったけど、結局ローテーブルを使う頻度が高くて床に座っている」といったケースなどもあり、せっかく用意しても持て余してしまう家具が出てくることもあります。すべて最初から揃えようとせずに、引越しをしてしばらく生活してから、状況に応じて買い足すほうが効率的でしょう。
6畳の部屋を広く見せるポイント
6畳あれば一人暮らしには十分な広さですが、できるだけ開放的に見えたほうが、快適に過ごせそうですしおしゃれですよね。そこで、なるべく広々とすっきり見える部屋にするインテリア術もご紹介していきます。
背の低い家具を選ぶ
背の高い家具が集まってしまうと、縦の空間が狭まって見えるため、どこか窮屈な印象になりがちです。できるだけ背の低い家具でそろえたほうが、圧迫感がなくすっきりと広く見えます。例えばベッドやソファなども、脚のないロータイプを選ぶと開放的な部屋にできます。
部屋に余白をつくる
背の高い家具と同じように、壁が埋まって縦横の空間に余白がないと、モノが多くない場合にもどこか雑多に見えてしまいます。壁一辺ごとに、どこか空きスペースができるように配置するのがおすすめ。同じ壁面に家具や家電を集めてしまうと圧迫感があるため、バランスよくレイアウトすることも大切です。
デッドスペースを有効活用する
例えば梁や柱などで出っ張った部分がある場合には、そこを使って突っ張り棒や壁付けの棚といった、収納スペースに活用する方法が考えられます。その他にも、ベッドやソファの下といった、家具や家電で隠れる部分を利用して収納スペースを確保するなど。いかにしてムダな空間をなくすかがポイントです。
ファブリックは膨張色を取り入れる
部屋全体には、白をはじめとした膨張色をベースに使うと、広々と開放的に見えます。その他にもベージュやアイボリーといった白系の淡いカラーや、オレンジなどの暖色系も膨張色でおすすめ。反対に黒や濃いグレーなどのダークトーンや寒色系は、落ち着いて見えますが収縮色のため、どこか狭く見えてしまうことがあります。ダークトーンや寒色系は、部屋全体というよりは、アクセントカラー的に使ったほうが窮屈になりません。
床が見えるようにする
床が見える面積が広いほど、すっきりと整理された印象に見えます。部屋の中央に雑多に配置するよりは、四方や三方などに分散させつつも壁付けにして、なるべくモノがない床面積が広くなるようにレイアウトするのがおすすめ。部屋の中心部分が空くように家具や家電を置いていくとよいでしょう。
家具などで窓を塞がない
窓のどこかが塞がってしまうと、外からの採光もしにくくなるので、なるべく避けたほうがベター。光が多く入って部屋が明るいほうが開放感も出るため、全体が広く見えます。物件選びの時から、窓の大きい部屋にしておくのがおすすめです。
鏡を置く
大きめの鏡を置いておくと、部屋を映し出すことで奥行きがあるように見えます。どこかの壁に姿見などをレイアウトすれば、窓のようにも見えるので、開放的な雰囲気を演出することが可能。光が反射して、部屋の明るさも増すのでおすすめです。
6畳部屋のレイアウト事例10選!
ではここからは、実際の6畳ワンルームや1Kの部屋で、おしゃれなインテリアを実現している例をいくつかピックアップしてご紹介します。
築4年:ワンルームのレイアウト


こちらは、開放感のある白を基調として、ファンシーな雰囲気ながらもすっきりとした部屋になっています。アクセントになるソファでも、膨張色のパステルピンクを使い、やわらかいガーリーさも演出。また窓の向かいに大きな鏡を置くことで、より明るく広々見える空間になっています。
築4年:ワンルームのレイアウト


こちらは個性派な間取りを活かして、ハイセンスな部屋づくりをしている例です。ベッド横の出っ張ったデッドスペースは、収納場所として有効活用。またベッドはセミシングルの幅狭めかつ少し高めになっていることで、ソファのような役割もあり、うまく大型家具を省略しています。ガラス張りの水場もあえて見せることで、開放的でおしゃれな雰囲気になっています。
築10年:ワンルームのレイアウト


こちらは、ライトブラウンとライトグレーの明るく開放的なカラーリングでまとめつつ、シンプルでスタイリッシュな部屋になっています。部屋の奥のクローゼット前を空けて、リビングゾーンをつくることで、ワンルームながらも生活スペースの切り分けを実現。またキッチンとの区切りになる収納前にベッドを配置し、リラックス空間をうまく目隠ししているのもポイントです。
築20年:ワンルームのレイアウト


こちらはウッド調に統一し、温かみやすっきりとした明るさも演出している部屋です。小物や家具のインテリアは多いながらも、壁付けの見せる収納ラックや、背の低めのサイドボードとベッドなどで開放的に見えるのがポイント。パソコンデスクもローテーブルもありつつ、床がしっかり見えるレイアウトになっています。
築20年:ワンルームのレイアウト


こちらは、両サイドの壁付けにしたレイアウトで、うまく生活スペースを確保した部屋になっています。キーボードを置いている分、サイドボードはなくしてテレビをベッド前に配置。また生活感が見える洗濯機も目隠しして、すっきりとした印象になっています。大きな窓2つからきちん採光もできているので、開放感もたっぷりです。
築6年:1Kのレイアウト


こちらは、おしゃれなファブリックでそろえつつも、シンプルにすっきりとした部屋になっています。シックなダークトーンを各所に使いながらも、ベッド・テーブル・パソコン台は背の低いタイプにして、広々とした雰囲気を演出。家具は家具、ファブリックはファブリックでそれぞれテイストを統一させることで、センス感もばっちり出ています。
築9年:1Kのレイアウト


こちらは、白ベースの淡いナチュラルな色合いで統一し、上品かつ広々とした空間を演出している部屋です。背の高めのベッドはソファも兼用で、家具などの各種アイテムは最小限にシンプルにまとめることで、どこか大人な雰囲気を醸し出しています。
築22年:1Kのレイアウト


こちらは、ビビットで個性派ながらも、空間をうまく活用して好きなアイテムによってポップに仕上げている部屋です。低めの収納棚も使い、小物類を見せながら整理整頓。その他にもウォールポケットやカーテンレールの上なども利用し、とことん見せる収納で装飾しつつ、生活スペースもしっかりと確保しています。
築28年:1Kのレイアウト


こちらは、ウッドやマリンカラーを使って、こだわりのインテリアでおしゃれな空間づくりをしている部屋です。収納をはじめとした家具類は、全体的に低めに統一することで開放感を演出。また見せる収納をしっかりと活用することで、アイテムは多いながらもすっきりとまとまっています。
築42年:1Kのレイアウト


こちらは、キッチンに対して横長になったタイプの和室で、どこか個性派な雰囲気がおしゃれな印象になっている部屋です。家具類は少なめかつ背の低いものに統一。座卓や座椅子を使って、和のテイストとうまく調和させつつ、開放的でシンプルな空間も演出しています。
まとめ
6畳と聞くと、なんとなくのイメージで「狭いかも?」と不安になるかもしれませんが、きちんとレイアウトや収納などを工夫すれば十分に快適な広さです。今回ご紹介してきた部屋づくりのポイントを押さえていけば、6畳とはいえごちゃごちゃしすぎずに、おしゃれで開放的な空間にできますよ。ぜひ本記事を参考に、自分好みの心地よい部屋に仕上げてみてください!