角部屋はやめたほうがいい?角部屋のメリット・デメリットを解説

そこでこの記事では、角部屋のメリットとデメリットや、角部屋に向いている人のタイプを紹介します。自分の生活スタイルに角部屋が合っているのか判断する材料にしてください。また、角部屋に住む時にチェックしておいたほうがいいポイントも解説していますので、角部屋に住みたい方は内見する時に確認しましょう。
記事の目次
角部屋とは?

角部屋とは、マンションやアパートなどの各階の端にある部屋のことです。それ以外の部屋は中部屋と呼ばれています。建物が四角形の場合は、廊下の両端に角部屋があります。建物がコの字やL字型の場合は、廊下が曲がっている部分も角部屋となります。基本的には1つの建物に対して、角部屋は中部屋よりも数が少ないことが多いです。
「やめたほうがいい」といわれるのはなぜ?角部屋のデメリット

角部屋がなぜ「やめたほうがいい」といわれるのでしょうか。デメリットを5つ紹介します。
中部屋よりも家賃が高くなりやすい
1つ目は、角部屋は中部屋よりも家賃が高くなりやすいからです。角部屋は人気が高いため、他の部屋と比べると家賃が高くなりやすい傾向にあります。家賃を抑えたい方には角部屋はあまりおすすめできません。
外の暑さ・寒さの影響を受けやすい
2つ目は、角部屋は外の熱さや寒さの影響を受けやすいからです。角部屋は隣の部屋と面していない壁があるため、他の中部屋よりも窓が多く設置されていることが多いです。壁よりも窓のほうが外気温の影響を受けやすく、夏は暑く冬は寒くなりやすいのも特徴です。
外からの視線・騒音が気になりやすい
3つ目は、外からの視線や騒音が気になりやすいからです。他の建物に隣接している場合や低層階の場合は、窓が多いことも含めて外からの視線を感じることが多くなります。また、建物の外の音も気になりやすいようです。
防犯性が低くなりやすい
4つ目は、防犯性が低くなりやすいからです。角部屋は中部屋よりも外部から侵入しやすく、空き巣に狙われやすくなるため、防犯対策をしっかりとおこなう必要があります。
物件数がそもそも少ない
5つ目は、物件数がそもそも少ないからです。1つのマンションやアパートに対して、中部屋よりも角部屋は少なくなります。さらに角部屋は人気のため、なかなか空いている角部屋の物件を見つけるのは難しいでしょう。特に引越しシーズンの1~4月頃は人気の物件ほどすぐに入居者が決まってしまいがちですので、気に入った角部屋物件があったらすぐに決める必要があります。
角部屋のメリット

一方、角部屋のメリットも5つ解説します。
隣接する住戸が少なく騒音トラブルが起こりにくい
1つ目は、隣接する住戸が少なく、騒音トラブルが起こりにくいことです。中部屋だと両隣の住戸に隣接していますが、角部屋は隣接する住戸が1つです。そのため、隣人の生活音が気になりにくく、自分たちの生活音も周りに気にせずに暮らせます。小さな子どもやペットがいたり、楽器を演奏したりする方は、マンションの規則に従う必要はありますが、中部屋よりも音を気にしないで生活できることは大きなメリットでしょう。
窓が多く日当たり・風通しがいい
2つ目は、窓が多く日当たりや風通しがいいことです。角部屋は中部屋と比べて窓が多い傾向で、日当たりや風通しがよくなります。日当たりがよければ冬や日中の光熱費の節約になります。また、風通しがよく窓を開けて換気しやすいと、カビや結露の対策もできます。
他の部屋より広いことがある
3つ目は、他の部屋より広いことがあることです。角部屋は中部屋と間取りが異なることが多く、少し広めの間取りになっていることがあります。ただし柱が飛び出ていたり、壁が斜めになっていたりと、変則的なケースもあるため、内見の際に確認しておきましょう。また、ベランダやバルコニーが広かったり、複数に分かれていたりする物件も多く、ガーデニングや洗濯物を干すスペースなどとして使用できます。
玄関前の往来が少ない
4つ目は、玄関前の往来が少ないことです。角部屋の前の共用廊下は基本的に、住んでいる自分たち以外が通行することはありません。そのため、共用廊下に面した部屋で、他の住人の話し声や歩く音が気になりにくいです。共用廊下に面している部屋の窓が開けやすく、夜中に前を歩く人の音で起こされる心配も少ないでしょう。
眺望がいい・開放感がある
5つ目は、眺望がよく開放感があることです。角部屋には窓が多い物件が多く、複数の部屋から外の景色を楽しめます。中部屋だと基本的には玄関側かベランダ側の景色しか見られませんが、角部屋では隣の住戸がない壁に窓があるため、3方向の景色を家から眺めることが可能です。また、ベランダやバルコニーも隣接する住戸が片側にしかないため、視界が広く開放感があります。
快適に角部屋に住むためのチェックポイント

快適に角部屋に住むためのチェックポイントを紹介します。
周辺環境を確認する
マンションやアパートの周りの環境を確認しましょう。周辺にどのくらいの高さの建物があり、住む予定の部屋の位置に対して視線を感じるかは重要です。建物だけでなく、道路との距離も歩行者や車などの音に関係するので確認してください。その他、周りの建物によって太陽光が遮られることもあるため、日当たりが悪くならないかもチェックしておきましょう。
防犯対策を徹底する
角部屋は外から侵入しやすいため、空き巣に狙われやすくなります。そのため、防犯対策を徹底しておこなう必要があります。特に低層階では周囲の建物などで死角になりやすく、外からの視線も少なくなってしまいます。一方、高層階の場合は低層階よりも狙われにくいですが、雨どいを使って登ってくる可能性もゼロではありません。どの階でも角部屋の場合は防犯対策を徹底してください。
また、基本的なことですが、角部屋・中部屋に関わらず窓やドアの鍵の締め忘れをしないようにしましょう。
空き巣の侵入経路として多いのは玄関に次いでベランダが挙げられます。窓ロックを付けたり、窓フィルムを貼ったりして侵入を防ぎましょう。また、防犯アラームやセンサーライトを設置することで、防犯意識の高い家だとアピールも可能です。ただし、賃貸物件の場合は防犯アイテムを設置してもいいのか、大家さんや管理会社に一度確認してから取り付けましょう。壁を傷付けたり、剥がせないようなアイテムを貼ったりしてしまうと、退去時に原状復帰のために費用がかかります。
暑さ・寒さ対策をする
角部屋は窓が多く、外気と接している面が多いため、外の気温の影響を受けやすいです。特に最上階の角部屋は天井も外気と触れているため、夏の暑さや冬の寒さを感じやすいでしょう。エアコンだけでも気温の調整は可能ですが、電気代が高くなる可能性も。サーキュレーターやホットカーペットなど、消費電力が低い電化製品を使って、暑さや寒さを対策しましょう。
家具の配置を工夫する
窓の多い角部屋は、家具の配置が難しくなります。窓やカーテンに干渉しない場所に家具を置く必要があるからです。また、直射日光を避けたほうがよい家具や家電は、窓との位置関係を考慮して配置しなければなりません。家具の数を少なくしたり、高さがない家具を配置するなど、あらかじめ家具の配置をイメージしておくとよいでしょう。
角部屋はどのような人に向いている?

角部屋のメリット・デメリットや、注意点を踏まえて、どのような人が角部屋に向いているのか紹介します。
騒音トラブルを避けたい人
物件を選ぶ時に騒音トラブルを避けたいと考えるのであれば、角部屋がおすすめです。左右のどちらかしか住戸がないため、騒音トラブルになる可能性が低くなります。ただし、上下と片側の隣には住戸があるため、絶対に騒音トラブルがないとは言い切れません。
日当たりや風通しを重視したい人
角部屋には窓が多く設置されていることが多いため、日当たりや風通しが中部屋よりもよくなります。日中も家にいる時間が長い人や植物を育てたい人には、日当たりのよい角部屋がおすすめです。
プライバシーが気になる人
角部屋の前の共用廊下は、基本的にはその部屋の住民しか通りません。そのため、共用廊下に面した部屋でも音や視線が気になりにくく、プライバシーを気にする人には角部屋がおすすめです。
家にいる時間が長い人
日中を含めて家にいる時間が長い方が角部屋に住む場合、空き巣に狙われる可能性も低くなります。また、日中に在宅している時間が長いほうが、日当たりや風通しのよさを感じられます。そのため、在宅で仕事をしている方や家にいる時間が長い方は角部屋を選ぶと、快適に生活できるでしょう。
この記事のまとめ

ここまで紹介してきた角部屋についての情報をまとめました。
角部屋とは何ですか?
角部屋とは、マンションやアパートの各階の端にある部屋のことです。隣に面している住戸が基本的に1つのみとなっています。一方、両端ともに住戸がある部屋を中部屋と呼び、1つの建物に対して中部屋のほうが多いです。
角部屋のデメリット・デメリットは?
角部屋のデメリットは、人気が高く戸数が少ないため、家賃が同じ間取りの中部屋と比べて高くなりやすいことです。また、周りの建物との位置関係によっては視線や音が気になることもあります。その他外気と面している部分や窓も多いため、外の気温の影響を受けやすいでしょう。
一方、角部屋は片側しか隣の住戸と接していないため、近隣の騒音トラブルに遭いにくいメリットがあります。また、角部屋の前の共用廊下は住んでいる人しか基本的に通らないため、プライバシーや前を通過する人の話し声や足音などを気にする必要がありません。窓が多くベランダが広いことが多いため、日当たりや風通しがよく快適に生活しやすいと、人気が高いです。
快適に角部屋に住むために確認すべきことは?
人気の高い角部屋に快適に住むためには、防犯対策をしましょう。外から侵入しやすく空き巣に狙われやすいため、防犯グッズを設置したり戸締りをしっかりと確認することが大切です。また、窓が多い間取りのため、窓やカーテンに被らないような家具を選び、直射日光を避けたほうがいい家具や家電の配置には気を付けましょう。窓が多く外気の影響を受けやすいため、エアコンだけでなくサーキュレーターやホットカーペットなどの家電を使って、部屋を快適にできるように工夫すると光熱費を節約できます。
角部屋に向いているのはどのような人?
角部屋は騒音トラブルを避けたい人やプライバシーを気にする人におすすめです。片側の隣の住戸がない分、快適に生活できると人気です。また、日当たりや風通しもよいため、日中に在宅している人や家にいる時間が長い人だと角部屋の良さを感じやすいでしょう。一方、同じ建物でも中部屋よりも家賃が高い傾向なので、家にいる時間が短く家賃を抑えたい方には角部屋はおすすめできません。
角部屋のメリット・デメリットや角部屋に住むためのチェックポイントを紹介しました。自分の生活スタイルや住居に求める優先順位を踏まえて、角部屋がいいのか判断しましょう。角部屋は人気が高く物件数も少ないため、気に入った物件があったらなるべく早く相談することをおすすめします。