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リノベーションマンション事例「大切なアンティーク家具と気持よく暮らすための家」

雑誌「LiVES」に掲載されたリノベーションマンションから、今回は、兵庫県神戸市のOさんの事例をご紹介します。祖父から継いだ家具が似合う家を目指し、レイアウトや素材使いを吟味。料理やお酒、読書など趣味を活かした空間で人生をもっと楽しく。(text_ Eri Matsukawa photograph_ Takuya Furusue)

「古い家具が好きで、祖父の家が解体される際に引き取った家具の存在が、部屋づくりの動機になりました」

Oさんは、しばらく転勤がなさそうな状況を見計らい、通勤に便利な場所に中古マンションを購入することに。インターネットでリノベーション会社を探すうち、感覚に合う実例を見つけたハコリノベに物件探しから依頼した。見つけた住戸は駅近のマンションの最上階で3方向に窓があり、通風や採光も申し分ない。

リビングの白壁にプロジェクターで投影。「ギルソファ」に腰掛け、スポーツ中継を見るのが息抜き。

「ワンストップサービスの良いところは、リノベーションを前提とした『目利き』をしてもらえること。窓口がひとつで事務手続きの後、すぐに内装の打ち合わせができたことも、無駄がないので助かりました」

設計は持ち込む家具の配置を考慮しながら進めたため、祖父から受け継いだ大ぶりの椅子も玄関にピタリと収まっている。味わいのあるアンティーク家具が馴染むように床材や造作部分の色や素材にも気を配った。

玄関にはロードバイクをディスプレイしながら収納。祖父譲りの椅子を愛でる場所でもある。

日常的に料理をこなすOさんのため、キッチン回りも充実した造りに。足場板で製作したカウンターを斜めに張り出させると、バーカウンターのような雰囲気に。作業台には業務仕様のコンロをビルトイン。Oさんが好きなブルーのタイルを張って仕上げた。リビングの一部は床を上げてロフト風に。600枚以上あるCDや蔵書は棚を造作して収めた。ハンモックを吊り、隠れ家的な籠もり感を楽しんでいるという。

週のうち半分は自炊をするという料理好きのOさんは、キッチンの機能性にもこだわった。「天板の高さを身長に合わせたので作業しやすくなりました」
ロフトにはハンモックを吊り、好きな本やマンガに没頭。

「僕の趣味や生活スタイルを汲み取って、柔軟にアイデアを練ってくれていて、打ち合わせはとても楽しかったです。友達からも『君らしい部屋だね』と言ってもらえます」

ハコリノベとつくり上げた世界にひとつしかない家の満足度は「100点」と笑顔を見せた。

洗面は白いタイルに実験用流しや船舶照明を組み合わせた。

●BEFORE

ありがちな3LDKで、3面採光という環境を十分に活かせない閉鎖的な間取り。玄関も狭く使いづらい。

建物データ

〈専有面積〉67.35㎡〈バルコニー面積〉54.89㎡〈主要構造〉鉄骨鉄筋コンクリート造〈既存建物竣工〉1997年〈リノベーション竣工〉2017年〈設計期間〉2ヶ月 〈工事期間〉2ヶ月〈設計・施工〉ハコリノベ

※この記事はLiVES Vol.101に掲載されたものを転載しています。
※LiVESは、オンライン書店にてご購入いただけます。amazonで【LiVES】の購入を希望される方はコチラ

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