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マンションリノベーション事例「郊外の戸建てから都内のマンションに住み替え」

雑誌「リノベで解決!50代からの家と暮らし。」に掲載された中古マンションリノベーション事例から、今回は東京都世田谷区Nさんの事例をご紹介。子どもの成長とともに、郊外の庭付き一戸建てから都心に近い駅近のマンションに住み替えを検討。家族3人がお互いの気配を感じつつ自分の時間を持てる個室を設けたことで、それぞれが自分の時間を楽しめる住まいが実現しました。(text miki matsuura photo: susumu matsui)

  • 東京都世田谷区 Nさんの家
  • 夫55歳 妻55歳 次女20歳 (取材時)
  • 工事費:1935万円(税・設計料・施主支給品込み)
  • 築年数:47年(1976年築)(取材時)
  • 専有面積:81・69㎡
  • 設計・施工:リノベる。

子どもの成長とともに郊外からの住み替えを検討

20年前、自然豊かな郊外の住宅地に家を建てたNさん夫妻。3人の子育てには絶好の環境でしたが、「引っ越して新しい町に慣れるには、1歳でも若いほうがいい」と考えた奥さまは、3人目の子どもである次女が高校生になった頃から住み替えを検討。ネットで知ったリノベる。のセミナーに参加し、リノベーションで自分たちに合った空間が実現できることを知り、物件探しを開始しました。

家具のような洗練されたデザインのキッチンは、アンプインテリアデザインにオーダーしたもの。既存の木毛セメント板を生かした天井も印象的
東側の窓から明るい光が入るリビング。上部の窓で隣の奥さまの部屋とつながっている。奥さまの要望により、冷暖房の効率をアップさせるシーリングファンを設置
回遊性を備えたキッチンの天板にはモールテックス、扉の面材にはウォールナットを使用。カーテンの奥のパントリーには冷蔵庫も収めている

家族と過ごす空間もひとりの時間も充実

夫妻が選んだのは、都心に近い3LDKの駅近のマンション。築40年以上ながら耐震補強工事済みで、管理も行き届いていました。間取りで要望したのは、夫妻と大学生の次女の3人の個室を確保すること。これを受けてリノベる。は、アイランドキッチンを中心とした開放的なLDKと、3人がお互いの気配を感じつつ自分の時間を持てる個室を設けました。

「東向きで明るいLDKも快適ですが、意外にもコンパクトな個室が心地よい」

とご主人。

「今までは自分の部屋がなかったので、ひとりの時間を楽しんでいます」

と、奥さまもリノベによって手に入れた新しい暮らしを満喫しています。

ここが変わった!8つのリノベーションポイント

個室を3部屋確保しつつ、開放的なLDKを実現。北西側の2つの個室の間にWICを設け、リビングからの裏動線も確保。玄関土間も拡張した

テーブルまでつなげた回遊できるキッチン

奥さまの要望を詰め込んだキッチンは、アイランドカウンターとダイニングテーブルをつなげたスタイル。シンク下にはゴミ箱、コンロの下にはオーブンレンジを組み込んでいる。背面には収納カウンターとオープン棚を設置

統一感のある収納ですっきり

65インチの大型テレビは壁掛け式にすることで、空間がすっきり。テレビボードはキッチンと同じくモールテックスとウォールナットの突板で造作。下部にはロボット掃除機を格納

個室からリビングへの動線を確保

奥さまの部屋からリビングへの動線。「風が抜けるし、上部の窓から光が入るので、コンパクトだけど開放感があります」と奥さま

通り抜けできるクロゼット

奥さまの部屋と次女の部屋の間に設置され、どちらからも行き来できる共用のWIC。廊下側にも通り抜けられ、サニタリーにもアクセスしやすい

クロゼットから子ども部屋への導線

正面に見えるのがリビングから奥さまの部屋、WICを介してつながる次女の部屋

玄関収納もたっぷり

玄関土間を広げ、奥には靴だけでなくコートなども掛けられる広い収納スペースを確保。手前にはロールスクリーンを設置してあり、来客時などにはさっと隠すことができる

土間を広げて広々とした玄関に

玄関からリビングに続く廊下を見たところ。玄関の壁面に設けた飾り棚が、ゆとりを感じさせる。正面に見えるリビングの扉は、適度に視線が抜けて圧迫感がないように、上部にガラスを入れたものをオーダー

ご主人の個室はちょうどいいサイズ感

「広すぎず、ちょうどいいサイズ。仕事もできるしひとりでテレビにも没頭できて、すごく落ち着きます」というご主人の個室。ベッドの横にはリモートワークができるデスクを造り付けている

Nさん夫妻に聞きました!

Q 1 リノベーションのきっかけは?

子どもたちが巣立ち、庭付き2階建ての家は草むしりや階段の上り下りが大変になると感じたこと。定期借地権付きの土地で、いずれは住み替えが必要になることも後押しとなった。

Q 2 捨てたもの、やめたことは?

住まいのサイズが小さくなるのは分かっていたので、「これ、いるかも」と取っておくのはやめて、本当に必要なものだけを残すことに。おかげで引っ越し業者を頼まずに済んだそう。

Q 3 新たに手に入れた暮らし方は?

スマート家電の導入により、家じゅうの照明を一度に消せたり、設定した時間にロボット掃除機が働いてくれたり。「暮らしが便利になり、自分の時間を楽しむゆとりができた」と夫妻。

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建物データ

<建物規模>地上5階建ての5階<設計期間>2020年10月~2021年3月<工事期間>2021年4月~6月<設計・施工>リノベる。

※この記事は「リノベで解決!50代からの家と暮らし。」に掲載されたものを転載しています。
※「リノベで解決!50代からの家と暮らし。」は、オンライン書店にてご購入いただけます。amazonでの購入を希望される方はコチラ

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