マンションリノベーション事例「築50年超のマンションを犬たちと暮らしやすい家に」
雑誌「リノベで解決!50代からの家と暮らし。」に掲載された中古マンションリノベーション事例から、今回は神奈川県横浜市Mさんの事例をご紹介。ご夫婦は、愛犬たちと暮らしやすい環境を求めて中古マンションを購入しリノベーションを実施。リビングの一角に設けたインナーテラスは、日当たりのよさを生かして、植物を育てたり愛犬たちの居場所となっています。(text mamiko tonoki photo ayako mizutani)
- 神奈川県横浜市 Mさんの家
- 夫52歳 妻54歳 マル10歳 ルナ10歳 (取材時)
- 工事費:約1200万円(税・設計料込み、施主支給品は別途)
- 築年数:57年(1966年築) (取材時)
- 専有面積:95㎡
- 設計・施工:SHUKEN Re
犬中心の生活がしやすい環境を求めてリノベーション
Mさん夫妻は海外駐在などを経て10年ほど横浜で暮らした後、奥さまがご主人の地元でもある山口市で働くことになり、夫婦で山口市内の古民家に移住。3年ほど暮らした後、再び横浜に戻ることになり、中古マンションを買ってリノベーションしました。その大きな理由は犬。
「10年前にジャックラッセルテリアのルナと暮らし始めてから犬中心の生活に。犬の散歩がしやすい、環境のいい場所に住みたかった」
と奥さま。スケルトン状態で売りに出されていた今の家を見つけ、条件にぴったりだったため即決したそうです。
回遊動線とインナーテラスで快適に!
リノベーションは施工事例のセンスのよさにひかれたというSHUKEN Reに依頼。リノベで実現したかったのは、広いキッチン。素材はステンレス一択、グローエの水栓とミーレのオーブンも希望しました。また、犬たちとの暮らしやすさを考慮し、回遊できる動線も実現。犬たちの居場所をつくりたい、とリビングの一角をインナーテラスに。LDKの床には、施主支給した個性的な足場板を採用。愛犬たちがすべりにくく、空間のいいアクセントにもなっています。
ここが変わった!6つのリノベポイント
リビングの一角をご主人のワークスペースに
リビングからキッチンまでくるりと回遊できる
本棚の脇のドアの先は、横長で使いやすいクロゼット。その先に寝室がある
ガラス入りのドアは犬たちの飛び出し防止にも
玄関右手に大型の収納を設けたほか、LDK入り口の手前にも大容量の収納を設けた。ガラス入りのドアは廊下に光を届け、犬たちの飛び出し防止にも
通路をゆったり取ったキッチン。その先は寝室
回遊動線の通路も兼ねたキッチンは、幅がゆったり。バックカウンターは奥さまが希望したミーレのオーブンがピッタリ収まるように設計
愛犬と一緒にリラックスできる寝室
念願だったステンレスのキッチン
新しい住まいについてMさん夫妻に聞きました!
Q 1 結婚してからの家遍歴は?
南アフリカやアメリカなどに駐在した後、2007年に山下公園近くのマンションを購入し、横浜ならではの暮らしを満喫。10年後山口市の古民家に移住。3年後、今の家を購入してリノベ。
Q 2 50代を過ぎて捨てたものは?
ふたりとももう会社員ではないので、スーツやパンプスなどは後輩や姪などに譲渡。本は、本棚に入るだけの量を維持するようにしている。「iPadで十分」と、テレビも最近処分した。
Q 3 お気に入りの植物は?
インナーテラスの多様な植物は、おもに奥さまがセレクトし、世話をしている。ビカクシダの板付けなども自分で。なかでもお気に入りは、存在感のあるたたずまいが魅力的なタンクブロメリア
奥さまのいちおしはタンクブロメリア
豊かな緑に癒やされる
ルナお気に入りの居場所
建物データ
<建物規模>地上3階建ての3階<設計期間>2019年4月~8月<工事期間>2019年8月~9月 <設計・施工>SHUKEN Re
※この記事は「リノベで解決!50代からの家と暮らし。」に掲載されたものを転載しています。
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