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【59㎡】マンションリノベーション事例「シンプルな白い空間で明るさと広がりを実現」【DINKS】

雑誌「relife+」に掲載された中古マンションリノベーション事例から、今回は東京都世田谷区Mさんの事例をご紹介。結婚当初からInstagramなどを見てリノベーションに憧れていたという奥さま。「海外の住宅のようなインテリアにしたかった」ので、施工事例がイメージに近かったnuリノベーションに物件探しから依頼することに。(text_ miki matsuura photograph_ koji yamada)

  • 工事費:1440万円(税込み、設計料別)
  • 東京都世田谷区 Mさんの家
  • 夫34歳 妻35歳
  • 築年数:39年(1983年築)
  • 専有面積:58.85㎡

シンプルな暮らしを叶える白い空間

結婚当初からInstagramなどを見てリノベーションに憧れていたという奥さま。「海外の住宅のようなインテリアにしたかった」ので、施工事例がイメージに近かったnuリノベーションに物件探しから依頼することに。「条件は、60㎡以下。リノベ費用を含めて予算内で収めるには、広さを諦めるしかないと思ったので」と夫。リノベなら、収納などの工夫で狭さは克服できると考えたそうです。nuリノベーションのアドバイザーのサポートを受け、資産価値なども考慮したうえで、新耐震基準をクリアした58.85㎡の物件を選びました。

「ものをごちゃごちゃ置かず、シンプルに暮らしたい」というMさん夫妻は、お気に入りの照明器具や家具が美しく映える、シンプルなデザインの空間を要望。既存の和室をなくすことで広げたLDKは、白で統一されています。

「白いタイルの床は、最初から決めていました。パントリーも絶対に欲しかった」(奥さま)

Point.1 ガラスの建具で視覚的な広がりを確保

LDKの間仕切りには、フレームの細いガラスの引き戸を採用。視線が抜けるため広く感じられ、廊下側にも明るさが伝わる。「冷暖房効率のために閉めていても、開放感があるところが気に入っています」と奥さま

右・冷蔵庫やごみ箱なども格納されたパントリー。市販の棚やケースなどを利用し、スッキリ整理している/左・キッチン本体の引き出しには食器もたっぷり収納。取っ手は好みのものに付け替えた

白いタイル×濃いグレーの目地の床は、当初からの奥さまの要望。ブラインド越しのやわらかな光が映え、広がりを強調する

Point.2 壁一面に造り付けた家具のようなキッチン

壁付けのシンプルなⅠ型キッチンは、ウッドワンの「スイージー」。壁面には棚を設けず、タイルのような模様入りのキッチンパネルを採用。ものを外に出さないことで掃除もラクに

Point.3 廊下に配置することで洗面室がゆったり!

廊下に配されたオープンな洗面室と、ガラスの建具によりつながるLDK。「明るいし、朝ふたりで使うときも窮屈じゃないので助かります」と奥さま。シンク一体型の洗面カウンターを採用
右・廊下はガラスの建具と白いタイル床によりLDKとの一体感を強調/左・オープンな収納が開放感を演出する洗面室。メイクをするときに便利なスツールもしっかり収納
右・ガラスブロックにより明るさを確保したシューズクロゼット。美しく靴が並べられた斜めの棚は、まるでショップのよう。棚の裏側にも照明を設置した/左・淡いグリーンのアクセントクロスを採用したトイレ

開放感を演出する空間づくり

LDKの東面に設置されたⅠ型キッチンは、ニュートラルなカラーとシンプルなデザインが特徴です。パントリーを設けたことで冷蔵庫などの家電が目に触れることもなく、吊り戸棚もオープン棚も設けていないため壁面もスッキリ。ルイスポールセンのペンダントライト「PH5」を設置したダイニングも、明るく開放感にあふれています。

右・寝室から土間の渡り廊下を見たところ。「千」の真ちゅうのブラケットが個性をプラス/左・物干しポールを設置し、衣類乾燥もできる除湿器を設置した脱衣室兼ランドリールーム。洗濯機横に設けたカウンターは洗濯物を畳んだり、アイロンがけに活躍。無印良品のケースを組み合わせた
下半分をベージュで塗装した壁が温もりを演出する寝室

Point.4 カーテンで仕切れてフレキシブルに使える玄関土間

玄関土間を広げつつ、医療用のカーテンレールを設置してものを隠せるスペースに。クロゼットには持ち込みたくない上着を掛けられるほか、ベビーカーなどを置くことも想定している

大きなガラスの引き戸により視線が抜け、LDKとの一体感が感じられる廊下には、オープンな洗面室を配置。隣には、ガラスブロックで採光を確保したシューズクロゼットも設けました。また、玄関はあえて土間を設け、目隠しできるカーテンを設置。

「60㎡以下なので玄関は狭くても仕方がないかな、とも思いましたが、土間のおかげで多目的に使えて、なおかつ広がりも感じられる空間になりました。また、コンパクトな物件を選んだことで必要以上のものを持たなくなったし、掃除もラクなので気に入っています」(ご主人)

と、コンパクトマンションをセンスよく、快適に住みこなしているようです。

建物データ

<建築規模>地上5階建ての2階<設計期間>2021年11月~2022年1月<工事期間>2022年2月~4月<設計・施工>nu(エヌ・ユー)リノベーション

2LDKだった間取りを1LDKに変更。コンパクトながらパントリーやシューズクロゼット、広い玄関土間などを設けて収納を充実させている。脱衣室とランドリールームを兼用とし、廊下に洗面室を設けているのもポイント

※この記事はrelife+(リライフプラス) Vol.45に掲載されたものを転載しています。
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