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【みんなに聞いた】近隣トラブルの解決法は?未然に防ぐ方法や事例を紹介!

マンションやアパートなどの集合住宅をはじめ、特に住居が密集している住まいで気を付けたいのが、近隣トラブル。住宅同士の距離感が近くなればなるほど、何かと気になる部分も増えやすいため、お互い快適に暮らすための配慮が欠かせません。とはいえ十分に注意はしていても、生活習慣や価値観などの違いから、何かしらトラブルが起きてしまう可能性もあるでしょう。

そこで今回は、近隣トラブルに関するみなさんの体験談を交えつつ、具体的な対処法や防止策などをご紹介していきます。

記事の目次

【アンケート】これまでにどんな近隣トラブルに遭遇した?

近隣トラブルの原因としてどのようなものがあるでしょうか
近隣トラブルの原因としてどのようなものがあるでしょうか

まず、実際に近隣トラブルを経験したみなさんにアンケートをおこない、どのような近隣トラブルに遭ったのかを調査しました。アンケートの結果から、どういったトラブルが発生しやすいのか見ていきましょう。

順位 内容 票数
第1位 生活音・騒音 197
第2位 土地の境界線 17
第3位 駐車・駐輪 15
第4位 ペット関連 13
第5位 樹木・落ち葉 12
第5位 タバコなどの悪臭 12
第7位 嫌がらせ行為
第8位 ボール遊び関連
第9位 ゴミ出し関連
第 10 位 バーベキュー

回答サンプル数:294(複数回答可)

近隣トラブルで圧倒的に多かったのは、生活音・騒音問題でした。足音などの生活音が発生するのは自然なことですが、程度を越してしまうと睡眠や仕事の妨げになるなど、大きなストレスになりかねないもの。また他にも、各世帯の敷地の使い方や生活習慣の違いなど、さまざまな近隣トラブルのパターンが見られました。ではここから、それぞれの近隣トラブルの詳しい事情を見ていきましょう。

生活音・騒音に関するトラブル

生活音・騒音トラブルでは、大音量の音楽や話し声などが原因になりやすいようです。特に一般的な睡眠時間となる深夜では、騒音で眠れなくなってしまうケースも。また特に集合住宅では、子どもが走ったり遊んだりなど、バタバタと動き回る足音で不快感を与えてしまうパターンも想定されます。

    みんなの声
  • 下の階の人の異常なほどのドアの開け閉め音。(10代/女性)
  • 騒音、上の階の足音がうるさい。 (20代/女性)
  • 別の部屋で騒音があり、さらに別の部屋の人から騒音の犯人と勘違いされ部屋に怒鳴り込んできた。(20代/男性)
  • 騒音。深夜でも音楽を流したり大声でしゃべったりしていた。(30代/男性)
  • 夜中に大音量で騒がれた。(60代/男性)

土地の境界線に関するトラブル

土地の境界線問題は、一戸建て住宅で起きやすいトラブルで、特に家同士が近い距離にあるとあいまいになりやすい一面も。許可なく境界線を変えられるなど、生活環境に大きく影響するトラブルが生じているケースも見られており、かなりややこしい揉め事に発展しかねない問題の一つです。

    みんなの声
  • 隣のおばあさんが勝手に境界線の杭を動かしていた。(30代/女性)
  • 境界の塀が割れて隣の人からクレームがきた。(40代/女性)
  • 相談なく勝手に壁を作る。(50代/男性)
  • 勝手に人の土地を使ってた。(50代/女性)
  • お隣さんが家の塀に了解なしにロープをかけた。(60代/女性)

駐車・駐輪に関するトラブル

駐車や駐輪の問題は、一戸建て住宅でも集合住宅でも遭遇する可能性のある近隣トラブルです。特にそれぞれの駐車・駐輪の場所が近い時には、お互いにきちんと注意しておかないと、出し入れがしづらい・駐車・駐輪場所の確保が難しいなどの問題が起きやすい一面も。場合によっては、相手の車や自転車を損傷させてしまうケースもあり、十分に気を付けておきたい部分でもあります。

    みんなの声
  • 自転車を勝手にずらされ、出せなくされた。(10代/女性)
  • 以前アパートに一人暮らししてた時駐車していた車を傷つけられた。アパート内の誰かです。(50代/男性)
  • オープン外構ならではの境界線を越えての駐車トラブル 2台しか置けないスペースに3台駐車するからどうしてもはみ出してうちの敷地に跨がることになる。(60代/女性)
  • 向かいの住民から車庫入れ時に境界侵害だと難癖付けられた。(70代/男性)

ペットに関するトラブル

ペットに関するトラブルも発生しやすいようです。大きな鳴き声や脱走などをはじめ、犬の場合は毛の散らばりが原因でのトラブルも想定できるでしょう。また集合住宅では、物件によってペットの飼育ができるかどうかは異なるので注意が必要。ペット不可の物件で飼育してしまうと、近隣トラブルはもちろん、強制退去になる可能性もあるため必ず規約は守るようにしましょう。

    みんなの声
  • ペット禁止物件に犬を連れ込んでいる。(30代/女性)
  • 隣の犬の毛がこちらにたまっていた。(50代/男性)
  • 隣のベランダから亀が入ってきた。(50代/男性)
  • シェパードが昼間飼い主が留守の時吠えまくって迷惑だった。(50代/女性)

樹木・落ち葉に関するトラブル

樹木・落ち葉問題も、庭や植え込みのある一戸建て住宅で発生しやすい近隣トラブルです。植木が自宅の敷地をはみ出していたり、枯れ葉が落ちて隣の敷地にたまってしまったりなど、意図せずに境界線を越えてしまうことで問題になりやすい一面があります。たとえ迷惑をかける気はなくても、知らず知らずのうちに不快な思いをさせているケースもあるので注意が必要です。

    みんなの声
  • 裏家の木の枝が当方の敷地内に出ている。(40代/男性)
  • 植木が邪魔で車が傷ついた。(40代/女性)
  • 隣家の庭木が伸び放題、我が家の敷地に入り込み邪魔、枯れ葉が散らかる。(50代/男性)
  • 隣家の植木の葉が大量に落ちること。(50代/女性)

タバコなどの悪臭に関するトラブル

たとえ屋外でも、タバコは副流煙やニオイの問題になりやすく、ベランダでも吸うのは避けたほうが無難。大きな不快感を与えて、クレームにもなりかねません。特に集合住宅では、ベランダは専有部分ではなく共用部分となるため、そもそも物件の規約で禁止されているケースもあります。トラブル防止のためにも、あらかじめ各物件のルールはしっかりと確認しておきましょう。

    みんなの声
  • 下の階の人がベランダでタバコを吸っていて洗濯物にニオイがついた。(20代/女性)
  • ベランダでタバコを吸われて臭かった。(20代/女性)
  • タバコの煙が我が家に入ってくる。(50代/男性)
  • マンションの隣家からのニオイのトラブル。(60代/女性)

嫌がらせ行為

嫌がらせ行為の例としてよくあるのは、明確な理由もなくクレームや暴言を言われたり、乱暴な行為をされたりなど。場合によっては、犯罪にあたる事例もあり、もし嫌がらせに遭った時には警察や弁護士などの専門家への相談も考えたほうがよいケースも考えられます。

    みんなの声
  • 近隣の人から暴言を何年も吐かれる。威嚇行為。(30代/女性)
  • 上の階の住人が酔っ払って窓から放尿してきた。(50代/男性)
  • 車に生卵を投げられ固まり大変な目にあった。(60代/女性)

ボール遊びに関するトラブル

例えば、近隣に住む子どもがボールの壁当てをしているなど、自宅の塀が許可なく使われていたり敷地に入ってきたりするケースがあるようです。こうしたボール遊びの問題も、一戸建て住宅で起きやすく、場合によっては投げたボールにぶつかるなどの危険な行為につながってしまう可能性も。トラブルを起こさないためにも自宅の敷地内にとどまらないような遊びをする際には、近所の公園や広場でおこなったほうが無難でしょう。

    みんなの声
  • 隣人の子どもが家の前で夜にボール遊びしていてバウンド音が響き渡っている 徒歩圏内に広場も公園もあるし昼間に時間もあるはずなのにわざわざ夜に家の前でやっている。(20代/女性)
  • 隣人の子どもがバスケットボールを私の家の壁に当てて遊んでいたのを注意したら、その両親が揃いも揃って物凄い剣幕で怒鳴り込んできた。(40代/男性)
  • 近所の子どもが毎日家の前でテニスの壁当てと野球の壁当て。敷地内にボールが入って勝手になかに入る。(40代/女性)

ゴミ出しに関するトラブル

ゴミ出しの問題は、集合住宅でも一戸建て住宅でも発生しやすく、自治体で定められているゴミ出しのルールを守らないなどの事例が多々見られるようです。仮に指定外の時間や曜日に出してしまうと、カラスが寄ってくるなど、ゴミ置き場が汚れて多くのご近所の方に迷惑をかける可能性があります。きちんと決められた出し方を徹底するようにしましょう。

    みんなの声
  • ゴミ出しの遅れ。(30代/男性)
  • 実家にいた時ゴミ捨てマナーが悪いのを我が家のせいにされていた。(30代/女性)
  • ゴミ置き場に指定された以外のゴミの放置。(70代/男性)

バーベキューに関するトラブル

広い庭などがあると、バーベキューなどのホームパーティーを楽しむこともできますが、騒音やニオイで問題になるケースもあるようです。バーベキューをする際は事前に近隣の方に報告するなど、対策が必要でしょう。

    みんなの声
  • 大音量で音楽流しながらバーベキュー。(30代/男性)
  • 隣家の夜バーベキューによる騒音。(30代/女性)
  • 庭でバーベキューをされて干したシーツや洗濯物が臭くなった。(50代/女性)

【アンケート】近隣トラブルは解決した?

【アンケート】近隣トラブルは解決した?
回答サンプル数:294

近隣トラブルを経験したみなさんからのアンケートによれば、6割以上が何かしらの対策によって近隣トラブルを解決できたようです。では具体的に、どのような対処法を取ったのか、以下から詳しく見ていきましょう。

【アンケート】近隣トラブルをどのように解決した?

近隣トラブルを実際に解決できた方に、どのように解決したのか聞いてみました
近隣トラブルを実際に解決できた方に、どのように解決したのか聞いてみました

ここからは、近隣トラブルを解決できたみなさんにアンケートをおこない、どのような対処をしたのか詳しく伺ってみました。

順位 解決方法 票数
第1位 管理会社・大家さんへ相談した 52
第2位 話し合いをした 38
第3位 引越しをした 27
第4位 警察に相談した 20
第5位 行動を変えた・変わった 18

回答サンプル数:294(複数回答可)

近隣トラブルの解決策としてもっとも多かったのは、物件の管理会社や大家さんに相談する方法です。特に集合住宅であれば、管理会社や大家さんに仲介してもらうのは無難な方法でしょう。また一戸建て住宅の場合は、2番目に多い回答のように、話し合いをするのが一般的といえます。ではそれぞれの対処法の詳しい内容も見ていきましょう。

管理会社・大家さんへ相談した

集合住宅の管理会社や大家さん、管理組合には、入居者同士のトラブルを解決する役割もあるので、もしどうしても困ったら遠慮なく相談するのがおすすめです。特定の相手に忠告や、入居者全員への周知など、さまざまな対応をしてもらうことが可能。第三者に入ってもらうことで、穏便に解決しやすくなるケースもあります。

話し合いをした

一戸建て住宅の場合は、管理会社や大家さんがいるわけではないので、当事者同士の話し合いで解決するケースが多いようです。ゴミ出しや騒音などの生活に関する近隣トラブルは、自治会や役所の窓口に相談できるケースも。もしあまりに問題が深刻化しているようであれば、弁護士などの専門家に相談して、仲介してもらう方法もあります。

引越しをした

賃貸などの場合には、比較的転居もしやすいので、なかには自分自身で引越しをして解決する方法も。管理会社や大家さんへの相談や話し合いでも、どうしても問題が解消しないようであれば、引越しをして物理的に場所を離れるケースもあります。もしくは近隣トラブルの相手が、何かしらの事情で引越しをして、自ずと解決したパターンもあるようです。

警察に相談した

あまりに悪質であったり、ストーカーなどの事件性が高かったりする場合には、警察に相談して解決する方法もあります。ただし警察に相談する際には、問題が大事になってしまう可能性もあるので注意が必要。トラブルの内容やレベル次第では、警察を頼る前に、話し合いなどを優先したほうがいいケースもあります。警察への相談を検討する時には、できるだけ慎重に判断しましょう。緊急性のない相談の場合は、最寄りの警察署に行くか警察相談専用電話「#9110」を利用します。

行動を変えた・変わった

地域によっては、自治体として近隣トラブルの相談窓口を設置していたり、町内会に相談できたりするケースもあります。例えば悪臭などの問題では、地域全体で清掃体制を強化して解決するといったパターンも。もしくは自分自身のライフスタイルや生活習慣などを変えて、近隣トラブルを解消できる場合もあります。また、トラブルのもととなっていた近隣住民の行動が変化し、自然と解決できたケースもあるようです。

アンケート結果のランキングに入りませんでしたが、その他にも、地域の行政機関に相談する・写真撮影をして証拠を提示するなどの解決方法も見られました。万が一近隣トラブルに遭った際には、状況に合わせてさまざまな対処法を検討してみてください。

【アンケート】近隣トラブルに遭わないために対策していることは?

近隣トラブルになる前にできる対策をご紹介します
近隣トラブルになる前にできる対策をご紹介します

以下からは、近隣トラブルの経験有無を問わず、ご近所の方との問題を避けるためにおこなっている対策についてアンケート調査をしてみました。結果は以下のとおりです。

順位 近隣トラブルの防止方法 票数
第1位 挨拶をする 267
第2位 生活音に気を付ける 222
第3位 干渉しない 51
第4位 ルールを守る 35
第5位 自宅周辺の掃除、庭の手入れをする 32
第6位 適度なコミュニケーションをとる 22
第7位 自治会・イベントに参加する 10
第8位 他人に寛大になる
第9位 防犯カメラを設置する
第 10 位 要望は自治会・管理会社を通す

回答サンプル数:525(複数回答可)

近隣トラブルの防止策として圧倒的に多かったのは、ご近所の方に挨拶をしたり、生活音に気を付けたりする方法でした。日ごろからのちょっとした心がけで近隣トラブルを防ぐことにつながるでしょう。ではそれぞれの対策について、詳しく解説していきます。

挨拶をする

普段から挨拶をして顔見知りになっておくことで、お互いの許容範囲は広がりやすくなります。ある程度の関係性が構築できていれば、もし何かあったとしても話し合いがしやすく、お互いの事情を考慮してトラブルへ発展しにくくなる効果が見込めます。特に長く住むことを想定するのであれば、ご近所さんとは少し挨拶する程度の人間関係は築いておいたほうが、近隣トラブルは防ぎやすいでしょう。

生活音に気を付ける

例えば、オーディオ機器のスピーカーは小さめにする・夜間には騒がしくしないなど、少し配慮するだけでも騒音問題は防ぐことができます。もしくは生活音に不安がある時には、遮音機能の高いカーテンを使ったり、足音を吸収するマットを使ったりなどの防音対策もおすすめです。お互いに気持ちよく暮らしていくためにも、周りがどう感じるのか考慮しながら、生活音には注意できるとベストでしょう。

干渉しない

家が近いと、お互いのライフスタイルが目に入りやすく気になりがちですが、あまり干渉しないようにするのも一つの方法です。適度な距離感が保てるように意識するだけでも、多少の問題であれば許容しやすくなり、近隣トラブルが防げる効果が見込めます。

ルールを守る

大前提ではありますが、きちんとお住まいの地域や物件などのルールを守ることで、誰もが快適に生活しやすい環境を作ることが可能です。ルール違反をしてしまうと、周りに迷惑をかけたり不快な思いをさせたりする事態になりかねません。当然のことではありますが、近隣トラブルの防止にはルールを徹底することも重要です。

自宅周辺の掃除・庭の手入れをする

先ほどの体験談にも出てきたように、特に一戸建て住宅では、自宅の外構や庭からゴミや落ち葉などが近隣の住まいに入り込んでしまうケースがあります。こうした侵入のトラブルは、こまめに掃除をしたり、植木の剪定などのお手入れをしたりして防ぐことが可能。自宅周りを適切にメンテナンスしておくことも、近隣トラブルの防止には効果的です。

適度なコミュニケーションをとる

前述にもあるような挨拶に加えて、世帯構成などの生活環境が似ているご近所さんなら、ちょっとした世間話をして顔なじみになるのもいい方法です。少しでも信頼関係があれば、近隣トラブルの防止はもちろん、例えば災害時などの緊急事態の際にも助け合いやすくなります。ほどよくコミュニケーションを取っておくことで、何かあった場合の備えにもなる効果が見込めます。

自治会・イベントに参加する

こちらも適度にコミュニケーションを取るのと同様に、自治会やイベントに参加しておくとご近所さんとも知り合いになりやすく、ほどよい関係性が築けるいい機会になります。もし何か問題が起きそうでも、自治会などで相談できる可能性もあるため、近隣トラブル防止にも効果的です。

他人に寛大になる

他の世帯にはあまり干渉しないことと似ていますが、例えば小さなお子さんがいるご家庭では生活音も生じやすいなど、少し視野を広げた考えを持っておくのも大切です。できるだけ寛大になる姿勢を心がけるようにして、許容できる範囲を大きくしておくのも、近隣トラブル防止に役立ちます。

防犯カメラを設置する

防犯カメラがあれば、例えば嫌がらせ行為などが発生した時の証拠を記録できます。また防犯カメラがあることで、そもそも嫌がらせなどのターゲットになるのを防ぐことが可能。さらには、空き巣や不法侵入などの犯罪にも狙われにくくなる効果も見込めます。

要望は自治会・管理会社を通す

もしご近所の方に対して何か要望があれば、直接ではなく第三者に介入してもらうのも、大きな近隣トラブルになりにくい対策の一つです。間接的に交渉や相談をすることで、お互いに波風が立ちにくく、角を立てずに要望を通しやすくなる効果があります。

ここまでに見てきたように近隣トラブルの防止には、挨拶などの日常的なコミュニケーションや、お互い様の精神で寛容になるなどの対策が見られました。また上記にもあるように、防犯カメラを活用すれば、もし何かあっても原因を素早く見つけて、スムーズに対処できる効果に期待できます。あらかじめ、こうしたさまざまな防止策を考えておくことで、長く快適に住みやすくなります。さらには実際に住みはじめる前に、近隣トラブル対策としてできることも。ではここから、入居や購入の時点でできる防止策も見ていきましょう。

入居・購入前にできる近隣トラブルの予防法は?

前述のアンケートでは、すでに住んでいる場合における、近隣トラブルの防止策をご紹介してきました。以下からは、転居を考える時点で対策できる予防方法を解説していきます。

曜日・時間を変えて下見・内見をする

物件の内見や下見は日時を変えて複数回おこなうのがおすすめです
物件の内見や下見は日時を変えて複数回おこなうのがおすすめです

街の雰囲気や治安などから近隣トラブルにつながるケースもあり、あらかじめ周りの環境を十分に確認しておくことも重要です。ちなみに平日や週末などの曜日や、朝・昼・夜それぞれの時間帯次第で、印象が異なることも珍しくないため、何度か現地訪問をしておくのがコツ。複数回に分けて現地を見ておくことで、地域の様子もしっかりと把握して、自分自身の生活に合った場所なのかチェックできます。

防音性の高い物件・素材を選ぶ

物件自体の機能性として、できるだけ防音性の高い建物を選ぶことで騒音などのトラブルを防ぎやすくなります。注文住宅であれば、吸音や遮音などの素材を取り入れることで、内部からの生活音も外部からの騒音も防止できます。特に住宅間の距離が近い時には、なるべく防音性も意識した住まいを検討するのがベストです。

広めの土地を買う

もし一戸建てのマイホームを検討していて、予算に余裕がありそうであれば、敷地を広めに確保しておく方法もあります。近隣の家との距離がしっかりと取れていれば、騒音やニオイなどの問題も気になりにくく、近隣トラブル防止につながります。

近隣トラブルに関するよくある質問

近隣トラブルに関するよくある質問をまとめました
近隣トラブルに関するよくある質問をまとめました

ここからは、近隣トラブルで押さえておきたいポイントについて、Q&A方式で簡単にまとめていきます。

近隣トラブルにはどのようなものがある?

近隣トラブルでもっとも多いのは、生活音・騒音問題です。その他にも、土地の境界線・駐車場・駐輪場・植木といった敷地の使い方やはみ出し、ペットの飼い方、喫煙やバーベキューによるトラブル、ゴミ出しのルール違反などの事例が挙げられます。また子どものボール遊びや、嫌がらせ行為などで近隣トラブルになるケースもあります。

近隣トラブルの解決法は?

近隣トラブルの解決法として一般的なのは、賃貸物件であれば管理会社や大家さんに相談する方法です。もしくは当事者同士での話し合いや警察への相談の他、自分自身が引越しをしたり行動を変えたりといった対処法もあります。

近隣トラブルの予防法は?

近隣トラブルを防ぐには、こまめなコミュニケーションで近隣住民の方との関係性を築いたり、寛容な考え方で周りへの配慮をしたりなどが効果的です。また自分自身も生活音を気にするなど、ライフスタイルを見直してみるのもいい方法でしょう。もしくは、そもそも住みはじめる前に、十分に周辺環境を確認する・防音性の高い住居を選ぶ・広めの土地を確保するなどの事前対策もあります。

まとめ

さまざまなライフスタイルや価値観があるなかでも、お互いに心地よく暮らしていくためには、やはり近隣トラブルへの配慮は不可欠。気を付けていても問題になってしまうケースもありますが、できるだけトラブルに発展しないように、あらかじめ対策しておくことが重要です。また近隣トラブルが起きたとしても、今回ご紹介したように解決できる方法はいくつもあります。快適な暮らしのためにも、何か問題があれば放置せず、ぜひ本記事を参考に穏便な対処をしていきましょう。

<アンケート調査概要>
近隣トラブルのご経験がある方に質問です。
①どのようなトラブルがおきましたか?(騒音・土地の境界線トラブルなど)
②トラブルを解決できた方はどのように解決しましたか?
回答サンプル数:294

近隣トラブル防止のためにおこなっている対策はありますか?
回答サンプル数:525

対象/全国10〜80歳の男女
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2024年7月

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引越しを繰り返す好奇心旺盛人。

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