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人気のサーファーズハウスとは?どんな間取り?メリット・デメリットまとめ

平日は仕事をしているものの、サーフィンが好きで早朝から波に乗りエクストリーム出社(アクティビティを楽しんでから始業時間までに会社にいくこと)をされている方もいらっしゃると思います。また、近年ではコロナ禍の影響によりテレワークも増え、東京から逗子や鎌倉など海の近くへ引越している方も増えているようです。
今後、海の近くで家を建てたい……と思っている方に向けて、本記事ではサーファーズハウスについてご紹介します。サーファーズハウスとはどういうものなのか。メリットやデメリットなどと合わせて見ていきましょう。

サーファーズハウスとは?

鮮やかなブルーの壁がアクセントのサーファーズハウス

サーファーズハウスとは、アメリカ西海岸のサーファーが暮らすような、サーフィンがしやすいように工夫された開放感のある住宅のことです。カリフォルニアスタイル、またはビーチスタイルなどとも呼ばれます。サーフィンを楽しむだけではなく、自転車やバイクなど、さまざまな趣味を持つ方にも人気のあるハウススタイルです。
カジュアルで解放的のある、ゆったりとしたライフスタイルを楽しみたいという方から、厚い支持を集めています。

サーファーズハウスの特徴・構成

アメリカの映画やドラマでもよく見かけるカバードポーチ

サーファーズハウスに「こうでなければならない」という明確な定義はありませんが、主に以下のような特徴があります。

カバードポーチ

サーファーズハウスらしくするもっとも大きな特徴が、カバードポーチです。カバードポーチとは、屋根で覆われた日当たりのよい広めの多目的玄関ポーチ(またはウッドデッキ)のこと。広いポーチではサーフボードの手入れをしたり、ウェットスーツを着たり脱いだり、ときには友達とバーベキューを楽しむことも可能です。

横長な家

サーファーズハウスの多くは、南面を広く設けるために東西に細長い構造をしています。南側にリビングや玄関ポーチ、ウッドデッキを設けることで家全体に太陽光が差し込み、室内にいても明るく外から心地のよい風が流れる空間が特徴です。

白基調の壁

青い空に映える色である白を基調にしたデザインであるという点も、サーファーズハウスの特徴です。白以外に、ビーチをイメージさせるライトブルーやレトロな雰囲気を演出させるパステルブルーの色合いなどもよく使用されます。

庭には芝生

カリフォルニアスタイルであるサーファーズハウスには、芝生の庭が欠かせません。とくに白を基調とするサーファーズハウスには、緑の芝生がよく似合います。

ウッドデッキ

リビングから続く広いウッドデッキは、サーファーズハウスにとって欠かせないポイントです。広いウッドデッキにサーフボードをディスプレイしたり、テラステーブルやチェアを配置してお酒や食事を楽しんだり、サーファーズハウスでの暮らしの中心となる部分です。

収納スペース

マリンスポーツの道具は比較的大きくて種類が豊富にあるため、広めの収納スペースが必要となります。収納の仕方はさまざまですが、おすすめなのはディスプレイ収納です。サーフボードをはじめとするサーフィンに関連する道具をディスプレイすることで、サーファーズハウスらしい演出が楽しめるでしょう。

サーファーズハウスのインテリア・内装デザイン

観葉植物は西海岸インテリアには欠かせないアイテム。一鉢置くだけでリゾート感もアップします

サーファーズハウスのインテリアやデザインはどういうものが人気なのか、以下で項目別にご紹介します。

無垢材

無垢材とは、木材に何も加工を施していない、文字通りそのまま無垢な材料のこと。サーファーズハウスのインテリアは本物志向が強いので、合板や集成材といった木材ではなく無垢材を使用するのが一般的です。ただし、無垢材はどうしてもコストが高くなるので、無垢材っぽい風合いの板や、壁紙を使用することでコストダウンできます。

観葉植物

サーファーズハウスのインテリアとして欠かせないものに、観葉植物があります。観葉植物をソファの横や窓際に置くだけで、南国ムードを演出することができるでしょう。観葉植物の選び方や配置方法で、ナチュラルテイストやエキゾチックなボヘミアンテイストなど、部屋のイメージを演出することが可能です。

ヴィンテージ雑貨や家具

ヴィンテージもののソファやテーブルで風合いのある室内を演出したり、壁掛けや民芸などの雑貨をディスプレイしたりすることで、カリフォルニアスタイルやハワイアンスタイルなど好みにあった雰囲気の演出が楽しめます。

室内照明

照明も、サーファーズハウスを美しく演出するために欠かせないアイテムのひとつ。天井から直接照らすのではなく、植物の影などから、ふんわりとした暖色系の明かりで照らすフロアライトがおすすめです。また、シーリングファンにライトが付いたシーリングファンライトもリゾート感をアップさせてくれます。
どのような位置からどの色合いのライトで照らすと雰囲気が出るのか、試行錯誤することも楽しみのひとつです。

サーファーズハウスの間取り実例

大きな吹き抜けを設けることで太陽の光をたっぷり注ぎ込むことができます

サーファーズハウスの具体的な間取りについて、以下で項目別に紹介していきます。

玄関

サーファーズハウスの玄関は、カバードポーチやウッドデッキからフラットなフロアでつながるのが一般的です。玄関ドアやサッシで普段は仕切りをしつつ、ドアやサッシを開放したら一つのスペースになるような構造が使いやすいでしょう。

リビング

リビングは天井のない吹き抜け構造の大空間に、梁などの構造物がむき出しになった武骨で解放感のある間取りが多いようです。空間の容量が大きい場合はサーフボードやマリンアイテムをディスプレイ収納しておける棚などがあると、よりビーチテイストな雰囲気が演出できます。

吹き抜け

吹き抜けを設けると、より明るく開放的な空間を演出できます。また、二階に子ども部屋がある場合、下からの声も届きやすく家族間でのコミュニケーションも取りやすくなります。

ガレージ

ガレージがあると、サーフボードのメンテナンスに使えて便利です。また、自転車やバイク、車のメンテナンスやお手入れ、DIYをするときにも使えますし、趣味の幅がより一層広がります。

サーファーズハウスの施工事例をご紹介

サーファーズハウスのメリット・デメリット

どのような構造の家にもメリットとデメリットがあるように、サーファーズハウスにもメリットやデメリットがあります。一生に一度といわれる大きな買い物をする前に、サーファーズハウスのメリットとデメリットを知っておきましょう。

メリット

大型のものが収納できる

サーファーズハウスは広々としたカバードポーチやガレージ、収納スペースなどがあるのが一般的。サーフボードやマリンスポーツの道具などをディスプレイし、インテリアの一部として楽しむこともできます。サーフボードの他、車やバイクなどのメンテナンスやお手入れをしたり、雨の日でもくつろいだり子どもと一緒に遊ぶスペースとして活用できます。

家族とのコミュニケーションがとりやすい

リビングや玄関ポーチ、カバードポーチ、ウッドデッキがフラットなフロアでつながっていることが多いため、家族で同じ空間を共有しているという感覚が持てるのもメリットのひとつです。家族が集まってデッキで食事をしたり、庭でバーベキューをしたりするなど、コミュニケーションがとりやすいという特徴があります。

開放感がある

サーファーズハウスでは、窓を広く設け、引戸のように開いたり、折戸のように折りたたんだりするオープンウィンドウの窓を利用して、外からの光や風がたっぷり入るように設計されています。
また、リビング部分を大きな吹き抜けにすることで明るく解放的な空間が生まれます。

デメリット

建築コストがかかる

サーファーズハウスのデメリットとして、各所に無垢材を使用するなど、凝れば凝るほどコストがかかるという点が挙げられます。だたし、お金をかけるほど、おしゃれでスタイリッシュになるというものでもありません。安価な規格製品を上手に活用することで、オリジナリティのあるカッコいい空間に仕上げることも可能です。例えばアイアン製の手すりや、オールステンレス製のキッチンシンクなどには、シンプルでデザイン性に優れたものがたくさんあります。

冷暖房が効きにくい

サーファーズハウスは、フロアがつながっていたり吹き抜けになっていたりと、開放的な構造をしています。そのため、冷暖房が効きにくいという点はデメリットです。
しかしその分風通しが良いので、夏を涼しく過ごすためのさまざまな工夫ができます。また、冬に薪ストーブなどを導入する場合は大きな空間の方が設置しやすく、より安全に使用することができます。

普通の土地探しより時間がかかる可能性がある

サーファーズハウスは敷地の向きや形がある程度限定されるため、土地を探すのに時間がかかるかもしれません。インターネットで検索して探す方法もありますが、地元の不動産会社に直接問い合わせてみるのもいいでしょう。

サーファーズハウス向きの人の特徴

続いてサーファーズハウスは、どのような人に向いているか解説します。

サーフィン好き

サーファーズハウスは、サーフィンが好きで、時間があれば海に行っているような方に向いています。サーフィン好きが高じて海の近くに住まいを購入しようと考えている方は、サーファーズハウスでの暮らしを検討してみては?

自転車好き

サーファーズハウスはサーファーだけでなく、自転車などの幅広い趣味を楽しんでいる方にもおすすめです。ロードバイクやクロスバイクなど高額な自転車であれば、潮風によるサビの心配や紫外線による劣化の他、盗難の心配もあるのでガレージがあれば安心です。

バイク好き

さきほどの自転車同様、広いガレージがあるサーファーズハウスは、バイク好きの人にも適しています。バイクを洗車したり、メンテナンスをするなど空間が広いので作業もしやすいでしょう。

アウトドア好き

アウトドアが好きな人はテントや焚火台、寝袋やクッカー、キャンプ用のテーブルやイスなど、たくさんの道具があります。そのため、収納スペースの広いサーファーズハウスは使いやすいでしょう。芝生の庭でガーデンキャンプなども楽しめますし、カバードポーチでバーベキューするなど、遠出をしなくても自宅でキャンプ気分を満喫することができます。

ペット好き

ペットを飼っていると、室内と外の中間にあたるスペースがとても重宝します。広いスペースがあれば大型犬も飼うことできます。ペットがお昼寝したり、毛づくろいをしたり、お散歩から帰ってきたペットの足を洗ったりと、さまざまな用途で活用することができます。

サーファーズハウス向けの土地や一戸建てを探すには?

サーファーズハウス向けの土地や建物を探すには、地元の不動産会社に探してもらったり、自らが住みたい土地に足を運んで直接探したりする方法があります。不動産会社に探してもらうときには、サーファーズハウスを建てる予定であることや、そのための土地の形や方角などを担当者にしっかり伝えることが大切です。

自分で直接探す場合は土地だけでなく、空き家なども含めて探してみるとよいでしょう。地方には、サーファーズハウスとしてリフォームできそうな空き家もあります。別荘感覚で二拠点生活をするのもいいですね。気に入ったロケーションの中古住宅や土地を見つけたら不動産会社に相談してみましょう。

まとめ

サーファーズハウスについての特徴やメリット・デメリットをご紹介しました。サーファーズハウスはサーフィンのみならず、バイクや車、自転車が好き、あるいはアウトドアを楽しみたいという方にもおすすめです。特に近年は、自然と一体になって暮らしそのものを楽しむというライフスタイルが定着しつつあります。自分好みのサーファーズハウスを見つけて、豊かで充実したスローライフを堪能してはいかがでしょうか。

執筆者

ヤマシタ ユキマル

美大卒業後、デザイン事務所に勤務。クリエイターとしてデザインコンセプトやクライアントへ業務改善策などについて提案する文章作成業務をきっかけにライター業へ転身。ライター歴15年。

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