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団地の購入はあり?メリット・デメリットと後悔しないためのポイントを解説

団地の購入はありなのか紹介します
近年、中古マンションの価格が高騰していることから団地の購入を検討している方もいらっしゃると思います。しかし、団地を購入したくても「どうやって探せばいいのかわからない」「費用はどのくらいかかるのだろう」と疑問を感じている方も多いと思います。

団地は価格の手頃さや住環境のよさが魅力ですが、築年数が古い物件が多い傾向にあります。そのため、メリットやデメリット、購入の進め方などを正しく理解することが重要です。

本記事では、団地を購入するメリットやデメリット、初期費用、維持費などを詳しく紹介します。これから団地購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

記事の目次

そもそも団地って購入できるの?

「団地」と聞いて、賃貸をイメージする方も多いと思いますが、結論から言えば、団地のなかには購入できるものがあります。

団地は大きく分けて、以下の2つに分かれます。

  • 分譲団地
  • 賃貸団地(公営住宅・UR賃貸住宅・公社賃貸住宅)

分譲団地として建てられた住戸であれば、一般の分譲マンションと同様に個人で購入することが可能です。現在も中古市場で売買されており、立地や価格条件によっては選択肢の一つになります。

ひとつ注意しておくべきことは、同じ敷地内の団地において分譲住戸と賃貸住戸が混在しているケースがあることです。分譲と賃貸でそれぞれ管理規約も異なるため入居前に確認しましょう。

団地を購入するメリット

団地を購入するメリットを紹介します
団地を購入するメリットを紹介します

団地に対して「古い」「不便」などのマイナスのイメージを持たれることもありますが、実際には価格面や住環境などのメリットもある場所です。

近年では、リノベーションやDIYを前提に団地を購入する方も増えており、コストを抑えながら自分らしい住まいを実現できることで注目されています。

団地を購入するメリットをそれぞれ解説していきます。

手頃な価格でマイホームを持てる

団地の大きな魅力は、購入価格が比較的安く設定されている点です。新築マンションや一戸建て住宅と比較すると、同じエリアでも大幅に価格を抑えられるケースが多く、予算に余裕を持って購入できます。

住宅ローンの負担を軽減したい方や、初めてマイホームを購入する方には、大きな安心材料になるでしょう。また、購入費用を抑えた分をリフォームや家具購入に回せるため、住まいの満足度を高めやすいことも特徴です。

団地の購入は、無理のない資金計画で理想の暮らしを実現したい方におすすめです。

管理費が比較的安い傾向にある

団地は共用設備がシンプルなため、管理費が比較的安く設定されている傾向があります。新築マンションのような豪華なラウンジやフィットネス施設がない分、維持コストが抑えられるでしょう。

結果、毎月の固定費を低く抑えられ、長期的に見てコストの軽減につながります。将来の支出をできるだけ抑えたい方や、無理のない生活を重視したい方にとって、団地のコスト面のメリットは見逃せません。

住戸面積が広くゆとりのある間取りが多い

団地は、現代の新築マンションと比較すると専有面積が広めに設計されているケースが多く、ゆとりのある住空間を確保しやすいことが特徴です。

特に、昭和期に建てられた団地では、ファミリー向けに広めの間取りが採用されていることが多いため、同じ価格帯でも広い部屋に住める可能性があります。

部屋数が多かったり、収納スペースがしっかり確保されていたりする物件も多く、家族でのびのびと生活したい方におすすめです。

また、間取りを変更しやすい構造の物件もあり、ライフスタイルに合わせた柔軟な使い方ができる点も魅力です。

周辺環境が整っており暮らしやすい

団地は、計画的に整備された住宅地に位置していることが多く、スーパーマーケットや学校、公園、病院などが徒歩圏内に揃っているケースが多くみられます。日常生活に必要な施設が身近にあり、暮らしやすい環境が整っているのもメリットです。

また、敷地内や周辺に緑が多く、落ち着いた住環境が保たれていることも特徴の一つです。子育て世帯や高齢者にとっても安心して生活できる環境が整っています。そのため、長く住み続けることを前提とした住まいにも適しているでしょう。

リノベーションで理想の住まいを実現しやすい

団地は築年数が古い分、購入価格が抑えられる傾向にあります。そのため、購入で抑えられた予算をリノベーションに充てやすいメリットもあります。

内装や設備を一新すれば、見た目や機能性を現代のライフスタイルに合わせられるため、新築同様の住み心地を実現できます。

また、構造がシンプルな物件が多く、間取り変更の自由度が高いケースも。自分の好みに合わせた空間づくりができるため、既製の住宅では満足できない方にも向いています。

団地を購入するデメリット

団地購入のデメリットを紹介します
団地購入のデメリットを紹介します

団地には価格の手頃さや住環境のよさなどのメリットがある一方で、購入前に理解すべきデメリットも存在します。

十分に理解せずに購入すると、「思っていた暮らしと違った」などの後悔につながる可能性もあります。団地を購入する際に注意すべきデメリットを詳しく見ていきましょう。

建物や設備の老朽化リスクがある

団地の多くは築年数が古く、建物や設備の老朽化が進んでいるケースが少なくありません。外壁や配管、給排水設備などは見た目ではわかりにくい部分も多く、購入後に不具合が発覚する可能性もあります。

また、室内をリフォームしても、共用部分の老朽化まではカバーできないため、将来的に大規模修繕が必要になることも考えられるでしょう。

修繕には多額の費用がかかる場合もあり、修繕積立金が不足していれば追加負担が発生するリスクも。購入前には建物全体の管理状況や修繕履歴を確認することが重要です。

エレベーターがないなど設備面の不便さ

団地のなかには、エレベーターが設置されていない建物も存在します。特に中層階以上に住む場合、毎日の階段の上り下りが大きな負担となることも。

若いうちは問題なくても、将来的に高齢になった際や、怪我をした場合には生活のしづらさを感じる可能性も考えられます。また、重い荷物の運搬やベビーカーの使用など、日常生活のさまざまな場面で不便を感じることもあるでしょう。

さらに、オートロックや宅配ボックスなどの設備が整っていないケースも多くみられます。一般的なマンションと比べると利便性や防犯面で劣る場合があります。

資産価値が下がりやすい傾向にある

団地は築年数が古い物件が多いため、将来的な資産価値の維持が難しい傾向にあります。特に、建物の老朽化が進むにつれて市場での評価が下がりやすく、売却時に希望通りの価格で売れない可能性があります。

また、立地や管理状況によっては買い手が見つかりにくいため、売却までに時間がかかるケースもあるでしょう。

リノベーションで室内の価値を高めることは可能ですが、建物全体の評価までは大きく変えられません。そのため、資産としての側面を重視する方は注意が必要です。長く住み続ける前提で購入するかどうかを慎重に検討することが重要です。

住宅ローンや融資条件に制限がかかる場合がある

団地は築年数や建物の構造によって、住宅ローンの審査が厳しくなる場合があります。金融機関によっては、築年数が一定以上の物件に対して融資期間を短く設定したり、そもそも融資対象外としたりするケースも。

その結果、自己資金を多く用意しなければならなかったり、希望する条件でローンを組めなかったりする可能性もあります。

また、将来的に売却する際も、買主側がローンを利用しにくい物件である場合、購入希望者が限定されるリスクも。購入前には、金融機関の融資条件などをしっかり確認することが大切です。

管理状況や住民の質に差がある

団地は管理組合によって運営されているため、その運営状況や住民の意識によって住みやすさに大きな差が生まれます。管理が行き届いている団地であれば快適に暮らせるでしょう。しかし、管理が行き届いていない場合は共用部分の清掃が不十分だったり、修繕が後回しにされていたりすることも。

また、長年住んでいる住民が多いため、独自のコミュニティ文化が形成されている場合もあります。場合によっては、人間関係に気を遣わなければならないシーンもあるでしょう。

購入する前に実際に現地を訪れて雰囲気を確認したり、管理状況や掲示板の内容をチェックしたりするなど、事前のリサーチが重要です。

団地の購入方法

団地を購入する方法を紹介します
団地を購入する方法を紹介します

団地の購入は「少し特殊で難しそう」と感じる方も多いですが、実際の流れは一般的な中古マンションと大きく変わりません。ただし、団地ならではの注意点や確認すべきポイントがあるため、しっかり理解して進めることが重要です。

団地を購入する際の基本的なステップと、押さえておきたいポイントを解説します。

まずは購入可能な団地を探す

前途のとおり、団地には賃貸と分譲の2種類がありますが、購入できるのは「分譲団地」のみです。そのため、物件を探す際には、売買対象となる団地かどうかを確認する必要があります。

主な探し方としては、UR都市機構の情報サイトや、不動産ポータルサイトの活用が一般的です。地域密着型の不動産会社に相談すれば、ネットには掲載されていない物件を紹介してもらえる可能性もあります。

最近では、企業やデザイナーが関わるリノベーション団地の販売も増えてきています。そのため、公式サイトやSNSなどで最新情報をチェックすることもおすすめです。

情報収集の幅を広げることで、より条件に合った物件に出合える可能性が高まるでしょう。

内見時に確認すべきポイント

団地は築年数が経過しているケースが多いため、内見時には見た目のきれいさだけでなく、建物全体の状態を確認することが重要です。

例えば、階段や廊下、郵便受け、ゴミ置き場などの共用部分が清潔に保たれているかどうかを確認しましょう。清掃が行き届いているかどうかは、管理体制を判断する大きな材料になります。

また、室内では水回りの劣化や配管の状態、過去の修繕跡などもチェックしましょう。

さらに、建物の配置によっては日当たりや風通しに影響が出ることもあるため、実際の採光状況の確認が必要です。加えて、掲示板の内容から住民の雰囲気やコミュニティの状況を確認したいところです。

リノベーションを前提とする場合は、間取り変更が可能かどうか、構造上の制限がないかなども事前に確認しましょう。

購入の申し込みから契約までの流れ

希望の物件が見つかったら、まずは購入の申し込みをおこない、売主と価格や引き渡し条件の調整に入ります。条件がまとまれば契約手続きへと進みましょう。

一般的な流れとしては、申込書の提出後に重要事項説明を受け、内容に問題がなければ売買契約を締結します。その後、住宅ローンを利用する場合は審査や本契約を経て、最終的に引き渡しと所有権移転登記をおこなう形になります。

団地であることを理由に特別な手続きが増えるわけではありません。しかし、築年数や管理状況によっては金融機関の審査条件が変わることもあるため、事前に確認しましょう。

団地購入にかかる費用

団地購入に必要な費用を紹介します
団地購入に必要な費用を紹介します

団地を購入する際には、物件価格だけでなく、諸費用や将来的な維持費も含めて資金計画を立てる必要があります。特に築古物件が多い団地では、リフォーム費用の有無によって総額が大きく変わる点に注意が必要です。

購入時に必要な費用

団地購入時の初期費用は、中古マンションと同様の内訳です。しかし、物件価格が比較的安いため、全体としては抑えやすい傾向にあります。

具体的には、以下のような費用が発生します。

項目 内容 目安金額
物件価格 団地本体の購入費用 約500万〜
2,000万円
仲介手数料 不動産会社への報酬 売買価格の3%
+6万円+税
登記費用 所有権移転・
抵当権設定
約10万〜20万円
印紙税 契約書に貼付する税金 約1万〜2万円
住宅ローン費用 事務手数料・
保証料など
数万〜数十万円
火災・地震保険 保険加入費用 約5万〜15万円
リフォーム費用 内装・設備の更新 約50万〜300万円

団地の場合、リフォームを前提に購入するケースが多いため、費用を含めた資金計画を立てることが重要です。物件価格が安くても、リノベーション費用によって総額が大きく変わるため、予算計画は慎重に立てる必要があるでしょう。

購入後にかかる維持費

団地は購入して終わりではなく、住み続ける限り一定の維持費がかかります。毎月・毎年発生する費用を事前に把握することが大切です。

費用項目 内容 目安金額
管理費 共用部分の
維持・清掃費
月5,000〜
10,000円程度
修繕積立金 将来の
大規模修繕の積立
月5,000〜
15,000円程度
駐車場代 車所有者のみ 月5,000〜
20,000円程度
自治会費 地域活動・運営費 月500〜
1,000円程度
固定資産税・
都市計画税
不動産にかかる税金 年5万〜15万円
(評価額によって
異なる)

上記の費用は毎月の生活費に直結するため、住宅ローンの返済額と合わせて無理のない範囲に収めることが重要です。

特に、修繕積立金は将来的に増額されるケースもあるため、長期的な視点で考えておく必要があります。

団地購入でよくある後悔・失敗

団地購入でよくある失敗を紹介します
団地購入でよくある失敗を紹介します

団地の購入に関するトラブルや後悔の多くが「事前確認の不足」によって起きている点です。

物件価格の安さや立地のよさに惹かれて購入を決めたものの、細かな条件や将来のリスクを見落としたことで、結果的に不満や負担を抱えるケースは少なくありません。実際によくある失敗例を紹介します。

管理組合のルールを見落としてしまう

団地では、同じ敷地内でも棟ごとに管理組合が分かれている場合があり、ルールが完全に統一されていないことがあります。

例えば、ペット可として販売されていた物件を購入したにもかかわらず、実際にはその棟だけペット飼育が認められていなかったケースも。

また、駐車場の利用方法やバルコニーの使い方、リフォーム工事の時間帯など、生活に直結する細かなルールが定められていることも多いです。
購入前には「管理規約」だけでなく「使用細則」まで確認しましょう。そのうえで自分のライフスタイルに合っているかどうかをチェックすることが重要です。

修繕積立金や将来の負担を軽視してしまう

団地は築年数が経過している物件が多く、将来的な修繕や設備更新の負担が大きくなる傾向があります。

実際には、外壁補修や耐震補強、設備更新などの大規模修繕が必要となり、それにともなって修繕積立金が引き上げられるケースも珍しくありません。場合によっては、一時金としてまとまった費用を求められることも。

「購入時は毎月7,000円程度だった積立金が、数年後には倍近くまで上がった」という例もあり、当初の想定よりも負担が大きくなることがあります。

そのため、現在の金額だけで判断せず、長期修繕計画や過去の改定履歴も含めて確認しましょう。

リフォームの制限を把握していなかった

団地は鉄筋コンクリート造の建物が多く、構造上の制約によって自由なリフォームができない場合があります。

特に、建物を支える「耐力壁」は撤去できないため、間取り変更の自由度が低くなることも。また、水回りの移動にも制限があり、希望通りのリノベーションが実現できないかもしれません。

実際に、「広いリビングにしたい」と考えて購入したものの、構造上の問題で壁を取り除けず、理想の間取りを諦めざるを得なかったというケースも。

こうしたミスマッチを防ぐためにも、購入前にリフォームの可否や制限内容を不動産会社や専門会社に確認しましょう。

近隣住民とのトラブルに悩まされる

団地は長年住み続けている住民が多く、コミュニティがすでに形成されているケースが一般的です。そのため、新しく入居した人が馴染めず、人間関係にストレスを感じることも。

特に、生活音やゴミ出しルール、自治会活動への参加などをめぐってトラブルに発展してしまうケースも少なからずあります。築年数が古い団地では防音性能が現代のマンションより低い場合もあり、上下階や隣室の生活音が気になるなどの声も少なくありません。

「思っていたよりも人付き合いが濃かった」「静かに暮らしたかったのに難しかった」などの後悔につながることもあるため、内見時には建物の雰囲気や掲示板の内容、共用部の使われ方などをよく観察することが大切です。

設備の古さによる不便さを感じる

団地は築年数が経過している物件が多く、設備面で不便さを感じるケースがあります。

例えば、エレベーターが設置されていない建物や、給湯設備が古いタイプのままで使い勝手が悪い物件もあります。また、断熱性能が低く、冬は寒く夏は暑いなどの住環境の問題も見逃せません。

リフォームによってある程度改善できる部分もありますが、共用部分に関わる設備は個人で変更できないため、事前の確認が重要です。日々の生活に直結するポイントだからこそ、安さだけで判断せず、実際の暮らしやすさを具体的にイメージする必要があります。

売却しにくい・資産価値が伸びにくい

団地は一般的なマンションと比べて、将来的に売却しにくい傾向があります。

理由としては、築年数の古さやエレベーターの有無、立地条件などが影響し、購入希望者が限られてしまう点が挙げられます。また、金融機関の住宅ローン審査が通りにくいケースもあり、さらに売却のハードルを高める要因になるでしょう。

「将来売ればいい」と考えて購入したものの、思うような価格で売れなかったり、長期間買い手がつかなかったりする可能性も。

そのため、購入時には「将来の出口戦略」も意識しましょう。需要が見込める立地や条件かどうかを慎重に判断することが重要です。

建て替え問題で意見がまとまらない

築年数が古い団地では、将来的に建て替えの議論が出ることがあります。しかし、実際に建て替えを進めるには区分所有者の合意が必要になります。

住民の年齢層や経済状況、考え方の違いによって意見が分かれやすいです。「建て替えたい人」と「現状維持を望む人」で対立が生じるケースもあります。

結果として、老朽化が進んでいるにもかかわらず、具体的な対応が進まないことも少なくありません。

上記のような状況に直面すると、資産価値や居住環境の面で不安を感じる原因になります。購入前には、管理組合の議事録などを確認し、将来的な方針や住民の意向を把握することが重要です。

団地購入で後悔しないためのチェックポイント

団地購入のポイントを紹介します
団地購入のポイントを紹介します

団地はメリットとデメリットの差が大きい物件だからこそ、事前のチェックが重要です。購入前にポイントを押さえることで、後悔のリスクを大きく減らせます。

団地を購入する際に特に確認しておきたい重要なポイントを解説します。

修繕履歴と管理状況を確認する

団地購入で重要なことが、建物の管理状態です。築年数が古い分、どのような修繕がおこなわれてきたかによって、今後の住みやすさが大きく左右されます。

具体的には、大規模修繕の実施履歴や修繕計画の有無、修繕積立金の残高などを確認しましょう。上記がしっかりしている団地は、長期的にも安心して住める可能性が高いです。

修繕が十分におこなわれていない場合は、将来的に一時金の徴収などが発生するリスクもあるため、慎重な判断が必要になるでしょう。

立地と生活利便性をチェックする

団地は立地によって住みやすさが大きく変わります。スーパーマーケットや病院、駅などが近くにあるかどうかは、日々の生活に直結する重要なポイントです。

また、団地は郊外に位置していることも多いため、車が必要になるケースもあります。将来的に免許を返納する可能性も考え、公共交通機関の利便性も確認すると安心です。

現地を実際に歩くと、周辺環境と生活の利便性を把握しやすいでしょう。

将来の売却や資産性も考えておく

団地は資産価値が下がりやすい傾向があるため、「将来に売る可能性があるかどうか」も重要なポイントです。

例えば、駅からの距離や周辺の需要、管理状態などは、将来の売却のしやすさに大きく影響します。

今は長く住む予定でも、ライフスタイルの変化によって売却が必要になる可能性は十分にあるため、購入時点で出口戦略も意識するとよいでしょう。

無理のない資金計画を立てる

団地は購入価格が安い分、気軽に購入しやすいです。しかし、購入時にはリフォーム費用や将来的な修繕費などを見落とすことも。

そのため、物件価格だけでなく、リノベーション費用や管理費、修繕積立金などを含めた総額で資金計画を立てることが重要です。

余裕のある資金計画を組むことで、想定外の出費があっても安心して生活を続けられるでしょう。

室内だけでなく共用部分も確認する

リノベーション済みの団地は室内がきれいに見えるため、内装だけに目がいきがちです。しかし、実際の住み心地に大きく影響するのは、廊下や階段、ゴミ置き場などの共用部分です。

共用部分が清潔に保たれているか、管理が行き届いているかどうかを確認すると、団地全体の管理レベルを判断できます。

掲示板の内容やルールなどを見ることで、住民の意識や雰囲気も把握できるため、細かくチェックしましょう。

団地購入に向いている人・向いていない人

団地購入に向いている人と向いていない人の特徴は?
団地購入に向いている人と向いていない人の特徴は?

団地はすべての人に適した住まいではありません。ライフスタイルや価値観によって、向き・不向きが分かれます。
ここでは、団地購入に向いている人と、向いていない人の特徴を解説します。

団地購入に向いている人

団地購入に向いているのは、コストを抑えつつ広い住まいに住みたい人やリノベーションを楽しみたい人です。

購入価格が安いため、住宅費を抑えながらもゆとりのある生活を実現したい方に適しています。また、自分好みに間取りや内装を変えたい方にとっては、団地は自由度の高い魅力的な選択肢になるでしょう。

さらに、多少の不便さよりも落ち着いた住環境やコミュニティを重視する方にも向いています。長く住み続けることを前提に住まいを探している方におすすめです。

団地購入に向いていない人

一方で、新しさや設備の充実度を重視する人や資産価値を重視する人にはあまり向いていません。

団地は築年数が古い物件が多いため、最新の設備や快適性を求める方にとっては物足りなさを感じる可能性があります。

また、エレベーターの有無や生活動線の不便さを許容できない場合も、ストレスにつながる可能性があります。快適性や利便性を最優先に考える方は、新築や築浅物件も含めて比較検討することが重要です。

まとめ

団地の購入は一見ハードルが高く感じられますが、基本的な流れは一般的な中古マンションと大きく変わりません。ただし、分譲団地であるかの確認や、建物の管理状況、リフォームの可否など、団地特有のチェックポイントを押さえることが重要です。

団地はコストを抑えながら広い住まいを手に入れられる魅力的な選択肢ですが、事前準備を怠ると後悔につながる可能性もあります。購入前にしっかりと情報収集をおこない、自分に合った物件と無理のない資金計画で、納得のいく住まい選びを進めましょう。

井上 紗英

執筆者

井上 紗英

宅地建物取引士、2級フィナンシャル・プランニング技能士

大学卒業後、地方銀行へ入行し、個人・法人向けの融資事務を担当。正確さが求められる業務で経験を積む一方、よりお客様の人生に寄り添い、幅広い金融商品を学びながらコミュニケーション力も高めたいと考え転職。カスタマーサクセスとして、煩雑なお手続きのご案内やお客様対応を通じて、不安に寄り添いながら資産形成を支える。
株式会社クレア・ライフ・パートナーズ

ライフマネー研究所
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