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雨漏りしたら?自分でできる応急処置と注意点・修繕会社への依頼方法を解説

雨漏りの応急処置方法は?注意点も解説
雨漏りを発見した際には、自分で応急処置をおこないたいと考える方もいらっしゃるでしょう。ただし、これまで経験のない方であれば、どのように対応すればよいのか、応急処置後はどうしたらよいのかはわからないかもしれません。
被害の拡大を防ぐためには、正しい知識を得たうえでの応急処置が求められます。本記事では、雨漏りの場所別の応急処置の方法や注意点について解説します。その他、修繕にかかる費用の目安や手続きの進め方も紹介しますので、雨漏りの補修を検討する方は参考にして補修を進めてみてください。

記事の目次

雨漏りの応急処置方法【場所別】

雨漏りの応急処置方法を場所別で解説します
雨漏りの応急処置方法を場所別で解説します

雨漏りの応急処置方法を、以下の場所別に解説します。

  • 天井
  • 壁・窓
  • ベランダ
  • 屋根

雨漏りが発生した場所によって、応急処置の方法が変わります。場所別の応急処置方法を確認し、雨漏りの箇所を適切な方法で対処しましょう。なお、応急処置の方法に加え、雨漏りの原因についても紹介します。

天井

建物上部からの雨水の侵入は、天井に大きなシミができたり、ポタポタと音が発生したりするため、早めに気付きやすい雨漏りです。それでは、天井から雨漏りする原因、応急処置で用意するものと対処法について解説します。

天井から雨漏りする原因

天井から雨漏りする主な原因は、屋根からの雨水侵入です。

天井の雨漏りの応急処置で用意するもの

天井の雨漏りの応急処置で用意するものは、以下とおりです。

バケツ・洗面器 タオル・雑巾
新聞紙・レジャーシート 養生テープ・おもり
ごみ袋 ビニールひも

用意するものは、すべて一般家庭で利用するもので問題ありません。もし家庭に置いていないものがあれば、早めに購入して対処しましょう。

天井の雨漏りの応急処置方法

天井の雨漏りの応急処置方法は、以下のとおりです。

  • STEP 1濡らしたくないものを保護する
  • STEP 2雨漏りしている箇所の下にレジャーシートや新聞紙を敷く
  • STEP 3敷いた上にタオルや雑巾を入れたバケツ・洗面器を置く
  • STEP 4雨漏りしている箇所からビニールひもを垂らして雨水を誘導する

それでは、天井の雨漏りの応急処置方法について解説します。

濡らしたくないものを保護する

最初に濡らしたくないものを保護します。特に電化製品や紙類などは水にぬれると使えなくなってしまう場合もあるため注意しましょう。袋やビニールシートを被せて保護するか、水滴に当たらない場所へ移動させてください。

雨漏りしている箇所の下にレジャーシートや新聞紙を敷く

次に、床が濡れないよう対策しましょう。水滴で床が濡れると、床材が傷んで被害が拡大してしまうため、雨漏りしている箇所の真下にレジャーシートか新聞紙を敷きましょう。なお、レジャーシートや新聞紙を敷く際には、養生テープや重しを利用して動かないように軽く固定してください。

敷いた上にタオルや雑巾を入れたバケツ・洗面器を置く

レジャーシートや新聞紙を敷けたら、その上にバケツを置きましょう。なおバケツや洗面器に直接水滴が落下すると、水が跳ねて周囲が濡れる可能性があります。バケツや洗面器の中にタオルや雑巾を敷いておくと、水の跳ね返りを防ぐことができます。

なお、長時間の降雨が予想され、バケツや洗面器が満水になる可能性がある場合は、定期的に水の量をチェックして、溜まった雨水は定期的に捨てましょう。

雨漏りしている箇所からビニールひもを垂らして雨水を誘導する

最後に、雨水の落ちる位置を調整しましょう。ビニールひもをシミの部分から垂らして、水がひもを伝わせれば雨水がしっかりとバケツや洗面器に集積するでしょう。こうすることで、周辺が濡れる心配も減らすことができます。もし、シミが広範囲でビニールひもで対策できない場合は、袋で覆って水が出る箇所を1点に集めるとよいでしょう。

壁・窓

壁と窓から雨水が侵入すると、壁にシミができ始めます。ポタポタ音が発生しにくい箇所であり、シミができるまで発見できない場合も多いため注意が必要です。また壁と窓の雨漏りが起こる原因や用意するもの、対処法は似ているため、両者をまとめて紹介します。

壁から雨漏りする原因

壁から雨漏りする原因は、以下のとおりです。

  • 経年変化・破損によるクラック(ひび割れ)
  • コーキングの劣化

壁から雨水が建物内部に侵入する際は、一般的に経年劣化や衝撃によるひび割れ、継ぎ目を守るコーキングの劣化によって発生します。外壁は風雨、コーキングは紫外線で劣化しやすく、雨水が侵入しやすい箇所といえます。

窓から雨漏りする原因

窓から雨漏りする原因は、以下のとおりです。

  • コーキングの劣化
  • 施工不良
  • 窓パーツ同士の隙間

窓から雨水が侵入する主な原因は、サッシ周りの防水処理不良やコーキングの劣化です。なお、引き違い窓の場合、強風によって小さい隙間が生まれて、その隙間から雨水が侵入する場合があります。このようなケースは雨漏りとは言えないため、濡れた部分を拭き取るだけで問題ありません。

壁・窓からの雨漏りの応急処置で用意するもの

壁や窓からの雨漏りの応急処置で用意するものは、以下のとおりです。

防水テープまたは
レジャーシート
タオル
脚立

脚立は壁の高い位置で雨漏りが発生した場合に有用です。

壁・窓から雨漏りの応急処置方法 1:防水テープを貼る

窓からの雨漏り箇所が明確に分かる場合は、外側から侵入口に防水テープを貼って防ぎます。防水テープは防水性と気密性を持つ粘着テープであり、100円均一ショップでも手に入るアイテムです。

侵入口に防水テープを貼る場合、まず表面の水分と汚れを拭き取ります。水分と汚れが残っていると、テープと侵入口に隙間ができ、防水テープの効果を得にくくなるためです。また、内側に防水テープを貼ると壁の中に水が溜まりやすくなるため、必ず外側に貼るようにしましょう。

壁・窓からの雨漏りの応急処置方法 2:レジャーシートで覆う

壁や窓からの雨漏りの場合、雨漏り箇所の特定は難しく、どこから侵入しているのかわからない場合があるでしょう。のどの部分から雨漏りしているか分からない場合は、壁や窓全体をレジャーシートで覆いましょう。レジャーシートは風の影響を受けやすいため、飛ばないようにテープやロープなどで十分に固定することが大切です。

ベランダ

ベランダと建物の接合部分や手すりの部分などから雨が侵入する場合があります。

それでは、ベランダから雨漏りする原因や応急処置で用意するもの、対処法をみていきましょう。

ベランダで雨漏りする原因

ベランダから雨漏りする主な原因は、以下のとおりです。

  • ドレン(排水口)詰まり
  • 防水層の劣化

ベランダは雨水が直接溜まる場所であり、多くの水がドレン(排水口)から流れます。ドレンが詰まると多量の雨がベランダに残り、雨漏りの原因となります。特に、ベランダの防水層が劣化していると、雨漏りの発生確率が高くなるため注意が必要です。

ベランダの雨漏りの応急処置で用意するもの

ベランダの雨漏りの応急処置で用意するものは、以下のとおりです。

軍手・トング ごみ袋
防水テープ

もしベランダの雨漏りによって建物内部の壁にシミができた場合は、壁や窓で用意するものも別途準備しましょう。

ベランダの雨漏りの応急処置方法 1:ドレン(排水口)を掃除する

ベランダからの雨漏りしているケースでは、ドレン(排水口)が詰まって排水がうまくいっていない可能性があります。トングでごみを取り除いてみましょう。トングでつかみにくい場合は、軍手をして直接手で掴むと、小さいごみも取り除けるでしょう。

ドレンの清掃は雨漏りを防止する方法としても有効であり、雨漏りが発生していなくても、定期的にチェックして詰まらないように対策してください。

ベランダの雨漏りの応急処置 2:防水テープを貼る

ベランダにひび割れが見つかった場合は、防水テープを貼って応急処置をおこないます。ただし、ベランダは雨水が多く溜まる場所であり、防水テープでは一時しのぎにしかなりません。短期間しか雨水の侵入を防止できないため、早期に専門会社に相談する必要があります。

屋根

屋根はもっとも雨水が侵入しやすい場所であり、雨漏りが発生すると天井にシミができて水が滴るようになります。そのため、応急処置で用意するものと対処法は、天井と同様です。

ただし、屋根の雨漏りについては注意点があります。そのため、ここでは屋根が雨漏りする原因と注意すべきポイントを解説します。

屋根が雨漏りする原因

屋根が雨漏りする原因は、以下のとおりです。

  • 瓦・スレートの割れやズレ
  • 板金の浮き
  • 釘の緩み
  • 下地や防水シートの劣化

屋根は外壁と同じく、風雨や紫外線の影響を受け劣化します。劣化して瓦やスレートなどの屋根材にひび割れが発生し、雨水の侵入口になります。また、時間が経過し板金を固定していた釘がゆるみ、強風によって浮きやすくなり隙間が発生することも雨漏りの原因の一つです。

屋根の雨漏りは個人で処置しない

屋根から雨が漏れていると分かったとしても、自身で応急処置をするのは避けましょう。たとえ平屋だとしても、屋根の最上部は6mほどの高さになります。応急処置中に転落した場合、思わぬ事故が発生する恐れもあります。屋根での作業はプロでも安全具を装着し、十分な対策を講じたうえで作業すべき場所のため、個人で対処してはいけません。

雨漏りの応急処置の注意点

雨漏りの応急処置をする際の注意点があります
雨漏りの応急処置をする際の注意点があります

雨漏りの応急処置をする際は、いくつか注意点があります。

雨漏りしている場所を直接ふさがない

雨漏りしている場所をふさぐ場合は、出口側(雨水が漏れ出ている箇所)を直接ふさがないようにしましょう。入口(雨水が侵入している箇所)をふさげば雨漏りの被害を抑えられます。一方、出口をふさぐと逃げ場がなくなって、天井裏や断熱材に水が溜まりやすくなるため注意が必要です。

水が溜まると建材が濡れて腐食する他、高温多湿になる場所が増加し、シロアリやカビの繁殖につながってしまいます。出口をふさぐと雨漏り以外の被害が発生させるリスクが高くなるため、入口のみを防水テープやコーキングで対処することが大切です。

板や釘を打ち付けない

雨漏りの箇所を防ぐ際に、板を利用して釘を打ち付けることはやめましょう。板を釘で打ち付けると、外壁や屋根などを傷め、雨漏りの原因となります。一時的に防げたとしても、また別の不具合が起こってしまう可能性が高くなります。そのため、建築材料を傷めるような方法での応急処置は避けてください。

すぐに修繕を依頼する

雨漏りの応急処置をおこなった後は、すぐに専門会社に修繕を依頼しましょう。短期間であれば、応急処置で雨漏りを防げるかもしれません。しかし、あくまで一時的な対応であり、時間が経過すると再び雨水が侵入する可能性が高くなります。

雨漏りは建物の寿命を低下させたり、健康被害を引き起こしたりするため、早めの対応が不可欠です。また、早期に依頼すれば雨漏りの被害が拡大する前に補修できるため、修繕費を抑えることにもつながります。

雨漏りの修繕を依頼する手順

雨漏りの修繕を依頼する際の手順を解説
雨漏りの修繕を依頼する際の手順を解説

雨漏りの修繕を依頼する際は、以下の手順で進めます。

  • STEP 1雨漏りの状況を把握する
  • STEP 2適切な窓口に連絡する
  • STEP 3修繕費用の見積もりを取る
  • STEP 4比較検討する
  • STEP 5施工を依頼する

雨漏りの被害を抑えるためにも手順に沿って早めに手続きを進めましょう。

雨漏りの状況を把握する

雨漏りの修繕を依頼する場合、まずは雨水の侵入状況を把握します。具体的には、「いつから」「どこから」「どのくらい」を正確に伝えられるようメモに残します。そして、この内容をより正確に伝えられるよう、写真撮影して残しておくとよいでしょう。正確に伝えられれば、担当者はどのような方法で対処すればよいのか判断しやすくなり、適切な内容・金額で必要な工事を実施してもらえます。

適切な窓口に連絡する

雨漏りが発生した場合、適切な窓口に連絡しましょう。連絡すべき窓口は、住居の形態や種類によって異なります。例えば、賃貸であれば大家さん、分譲マンションの共用部分から雨漏りが発生した場合はマンションの管理組合や管理会社が窓口となります。また、購入して間もない場合、売主や分譲会社に連絡すれば、雨漏りの補修工事をしてくれる可能性もあります。注文住宅の場合は、一度施工会社に連絡してみましょう。

修繕費用の見積もりを取る

自身で雨漏りを解消する必要がある場合は、修繕会社から工事の見積もりを取りましょう。正確な見積もりを取得するためにも、修繕会社に直接雨漏りしている箇所を確認してもらうことが大切です。電話やメールのみで依頼すると、追加費用の発生や雨漏りの再発生などの問題が発生する可能性が高まります。

比較検討する

見積もり内容や金額が適切なのか、複数社の見積もりを比較検討しましょう。1社から見積もりを取得するだけでは、その見積もりの内容や金額が適切かどうかを判断しにくいでしょう。見積書には工事内容や使用する材料、施工の範囲、保証の有無など多くの情報が記載されているため、複数社から見積もりを取得して各情報を比較します。情報を比較すれば、信頼できる修繕会社を見つけやすくなり、納得して依頼ができるでしょう。

施工を依頼する

見積もりを比較検討したら、信頼できる修繕会社に工事を依頼しましょう。工事を依頼する前には、修繕会社と工事請負契約を締結します。工事請負契約を締結する際は、見積もり内容との違いがないか、費用の支払い時期はいつなのかなどを確認することが大切です。

また、工事完了後に施工前と施工後の写真付きの完了報告を受けられるように、担当者に伝えておくと安心でしょう。

雨漏りの修繕会社の選び方

修繕会社を選ぶ際のポイントがあります
修繕会社を選ぶ際のポイントがあります

修繕会社を選ぶ際に確認したいポイントをご紹介します。

実績はあるか

修繕会社を探す際は、雨漏り補修工事の実績があるかどうかを確認しましょう。雨漏りの修繕をおこなうには、雨水がどの位置から侵入しているか正確に判断しなければなりません。施工担当者でも特定は容易ではない場合もあるため、調査力や技術力などが不可欠です。公式サイトで実績を確認したうえで、口コミサイトで評価まで確認すれば、信頼できる修繕会社かどうかを判断するひとつのポイントとなるでしょう。

迅速・誠実に対応してくれるか

修繕会社を選ぶ際には、迅速かつ誠実に対応してくれるか確認しましょう。雨漏りは放置するほど被害が大きくなり、補修費も増加します。緊急性が高いため、問い合わせ時の対応スピードや、急いでいても誠実に手続きを進める姿勢が重要となります。雨漏り補修の見積もりを依頼した際に、すぐに現地調査の日程を決めてくれるのか、質問に正確に答えてくれるのか確認しましょう。もし口頭のみで進めようとする業者や不安を煽る言葉ばかり並べる業者であれば、悪徳業者の可能性もあるため、依頼は避けましょう。

資格保有者は在籍しているか

修繕会社を選択する時は、雨漏りに関する資格保有者が在籍しているか調査しましょう。雨漏りに関する資格は、以下のとおりです。

  • 雨漏り診断士
  • かわらぶき技能士(1~3級)
  • 建築板金技能士(1~3級)
  • 建築施工管理技士(1~2級)
  • 建築士(1~2級・木造)

資格は一定の知識と技能を有している証拠となり、質の高い施工をおこなってくれるかどうかの目安になります。

原因の特定・定期的な点検をしてくれるか

修繕会社を比較する際は、雨漏りの補修のみならず、原因の特定や定期的な点検をしてくれるかを確認しましょう。優良な修繕会社は雨漏りの原因を特定し、修繕後も再補修しないように済む提案をおこなってくれるでしょう。一方、悪質な業者は原因の特定を避け、その場しのぎの施工のみで利益を得ようとする場合もあるため注意が必要です。

また、雨漏りの修繕費を抑えるためには、定期的な点検による早期発見が重要となります。再発防止策を提案したうえで、被害が拡大する前に対処できるよう配慮してくれる場合、信頼できる修繕会社の可能性が高いと言えるでしょう。

適切な価格設定か

修繕会社から見積もりを取得した際は、適切な価格設定か確認しましょう。雨漏りの補修費には相場があるものの、費用自体は修繕会社によって異なります。また、修繕会社の判断によっては工事内容が異なる場合もあります。このような事情から、1社からの見積もりでは適切な価格設定か判断ができないため、複数社に見積もりを依頼しましょう。なお、比較する際は金額のみではなく、工事内容も比較し、補修に必要な工事が抜けていないか確認することも大切です。

補助金の申請なども対応しているか

修繕会社に補修を依頼する時には、補助金の申請に対応しているか確認しましょう。国や自治体によっては、住宅の性能を高めるための改修に対して、補助制度や助成制度を設けている場合があります。制度を利用するためには、適用条件や申請期限、手続き方法を熟知している施工会社のほうが安心でしょう。補助や助成を受けられれば修繕費を大きく削減できるため、対応できる修繕会社に依頼することは非常に重要と言えるでしょう。

雨漏り修繕の費用相場

雨漏りの修繕費用の相場は?
雨漏りの修繕費用の相場は?

雨漏り修繕の費用相場は、被害状況によって異なります。被害が小さく発生箇所を特定できる場合は部分修理、被害が大きく、発生箇所を確定できない場合は全体修理が必要です。部分修理と全体修理では工事の規模が異なるため、修繕費用の相場が変わります。ここからは、部分修理と全体修理に分け、それぞれの雨漏り修繕の費用相場を紹介します。

部分修理

部分修理の費用相場の目安は、以下のとおりです。

場所 代表的な施工 相場
屋根 瓦や板金のズレの修正 20万~50万円
天井 クロス張り替え 2万~5万円
コーキングの打ち直し 5万~10万円
コーキングの打ち直し 10万~40万円
ベランダ トップコートのやり直し 5万~10万円
/平方メートル

部分補修は工事範囲が狭くなるため、修繕費が安くなる傾向にあります。ただし、原因を特定し雨漏り箇所がどこか判断しなければならず、調査費用がかかります。また、部分補修の場合、補修した箇所以外の場所から雨漏りが発生する可能性もあるため、必ずしも適切な工事とは言えないケースもあるため注意が必要です。

全体修理

全体修理の費用相場の目安は、以下のとおりです。

場所 代表的な施工 相場
屋根 屋根の葺き替え 80万~300万円
天井 天井板・クロス
・ボード張り替え
10万~60万円
窓の交換工事 30万~100万円
外壁全体の再塗装 30万~150万円
ベランダ 防水層のやり直し 20万~50万円
/平方メートル

全体補修は部分補修に比べて高額となり、工事によっては百万円を超えるケースもあると考えましょう。ただし、雨漏り周辺の部分まですべて取り替え、やり直しをするため、原因を特定する調査を省略できる場合があります。また、全体を修繕することで他の場所からの再発の可能性が低くなるため、結果的に費用の抑制につながる場合もあります。

雨漏りの修繕で使える補助金

工事内容によっては補助金を受け取れる場合があります
工事内容によっては補助金を受け取れる場合があります

雨漏りの修繕のみに対して補助金や助成金を受け取れる制度はほとんどありません。しかし、雨漏りの修繕のみならず、関連する工事をおこなうことで補助金を受け取れる場合もあります。雨漏りを修繕できる工事のなかで、補助が受けられる主な制度は以下のとおりです。

補助制度名 概要
長期優良化リフォーム推進事業
・屋根や外壁など特定の場所に基準以上の性能を持つ状態にすること
・最大補助額160万円/一戸
子育てグリーン住宅支援事業
(リフォーム)
・躯体の断熱改修など一定の工事をおこなうこと
・建築から1年以上経過して人が居住したことのある住宅の改修であること
・最大補助額60万円/一戸
先進的窓リノベ2025事業
・既存住宅の開口部の断熱性を向上させられるサッシ(窓)に変更すること
・最大補助額200万円/一戸

※2025年度の受付を終了している制度は、2026年以降に継続されるか不透明なためご注意ください
※2026年1月現在の情報です

各制度には表以外の条件や予算、期間が決まっており、誰でもいつでも利用できるわけではありません。補助の利用を検討する際は、制度を紹介する公式サイトや専門会社に確認しましょう。

まとめ

雨漏りの被害を最小限に抑えるためには、応急処置をおこなうことが重要です。ただし、適切に応急処置をするためには、どの場所で雨漏りしているのか原因を突き止めたうえで、その原因に対する対処法の実施が不可欠です。

雨漏りに必要な知識を得ておけば、雨水の侵入を発見しても、冷静に対処できるようになることでしょう。

執筆者

渥美 誠

宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

大手不動産仲介会社など計5社に勤める。不動産売買仲介・不動産買取・事業用定期借地権での法人テナント誘致などに携わる。これらの業務に18年間携わり、不動産売買全般、借地、税金、相続などの分野に強い。現在、不動産・金融webライターとして執筆活動中。愛知県出身。

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