おしゃれな注文住宅を建てるには?意識すべきポイントをご紹介

おしゃれな注文住宅を建てる前の心構え

注文住宅を建てるなら、まず前提として以下のような心構えを持っておきましょう。
建てたい家のイメージを具体的にする
一言で「おしゃれ」といっても、何をおしゃれと捉えるかは人それぞれ違います。可愛らしさを好む人もいれば、シックなイメージを好む人もいるでしょう。そのため、自分が好きなテイストのイメージを具体的に持っておくことが大切です。家族でも好みは異なるため、どのような家がよいのか全員が納得できるよう、十分な時間を取ってイメージを固めていきましょう。
実現したいアイデアの優先順位をつける
注文住宅は、自分たちで自由に設計できる点が魅力です。しかし、盛り込みたい要素がたくさんあっても、予算や広さなどの兼ね合いから実現できる内容には限りがあります。そのため、実現したいアイデアを出したうえで、優先順位を決めておくとよいでしょう。
生活利便性・機能性も考慮する
注文住宅を建てるうえで、もちろん見た目のおしゃれさは重要なポイントです。しかし、そこだけに気を取られて利便性や機能性を疎かにすると、いざ完成して住み始めてから後悔しかねません。そのため、見た目のおしゃれさと利便性・機能性との両立が大切です。
おしゃれな注文住宅を建てるための4つのポイント

おしゃれな注文住宅を建てるためのポイントを、ここで4つご紹介します。
① 外観・外構を決める時のポイント
家の外観・外構は、見た目の第一印象を決めるので重要です。以下のような点をもとに検討しましょう。
家の形・テイストを決める

和風なのか、洋風なのか、家のテイストを決めましょう。また、家の形やシルエットも、家の印象を決める大切なポイントです。
外壁の色・材質を決める
外壁も家の印象を大きく左右するため、色や材質を十分に検討してください。
素材の種類 | 特徴 |
---|---|
サイディング | ・デザイン性が高い ・施工しやすい ・コストを抑えられる |
ガルバリウム鋼板 | ・デザイン性が高い ・サビにくく耐久性に優れている ・防水性が高い ・メンテナンスが楽 |
モルタル | ・デザイン性が高い ・耐久性・耐火性が高い ・継ぎ目がないため劣化しづらい |
タイル | ・デザイン性が高く高級感がある ・耐久性に優れている ・変色や劣化が起こりにくい |
ALC | ・耐久性・耐火性・耐熱性・防音性が高い ・軽量で耐震性が高い |
玄関・窓のデザインを決める
玄関や窓は、家全体の雰囲気に影響を与えるアクセントとして有効です。玄関の色や大きさ、窓の大きさや形などで印象が異なります。
門まわり・柵やフェンスのデザインを決める
玄関は来客者が最初に訪れる場所なので、玄関前の門や周囲の柵・フェンスも印象を決める大切なポイントです。色や形などイメージに合ったデザインを決めましょう。
周辺地域とのバランスを意識する
せっかく注文住宅を建てるのですから、自分自身で納得のいくデザインにするのはもちろん大前提となるでしょう。しかし、周辺環境と調和の取れた外構だと、よりおしゃれさが際立ちます。周囲の家をはじめとした環境を確認し、バランスを意識するのもおすすめです。
数年先まで見据えて考える
家を建てたときにおしゃれで快適だとしても、何年か経過すると変化する可能性があります。子どもが生まれたり独立したり、あるいは親の介護が必要になったり。ライフステージが変わることで、住みやすさや必要な機能は変わってくるでしょう。
また、年を重ねることによって、「おしゃれ」の基準も変化するかもしれません。今現在の希望イメージを優先させるだけでなく、将来的な目線で検討するのも大切です。
② 間取りを決める時のポイント
おしゃれな一戸建てには間取りも大切です。以下のような点を意識して検討しましょう。
生活感を隠す収納を取り入れる
おしゃれさを演出するうえで大きなポイントの一つが、生活感がないことです。そのため、生活感を隠せる収納を活用しましょう。見せる収納と隠す収納をうまく組み合わせ、メリハリを持たせるのがおすすめです。
開放的な間取りにする
吹き抜けや天窓などがあると、開放感が生まれておしゃれ度が増します。また、光が差し込んで室内が明るくなり、風通しもよくなりやすいでしょう。
取り入れたい家具をイメージする
間取りを決めるためには、施工後にどんな家具を取り入れたいのかイメージすることも大切です。家具の大きさやテイストに合わせた間取りにすると、おしゃれさが増します。
生活動線を意識する
おしゃれさばかり優先し過ぎると、見た目はよくても生活しにくくなるかもしれません。生活動線を意識し、利便性を兼ねた間取りにしましょう。
地形を生かす
建設予定の土地によっては、家を建てるのに何らかの制約が生じるかもしれません。そうした際は、土地の特性を生かして間取りを考えてみるのもおすすめ。例えば傾斜がある土地なら、地下室やビルトインガレージを作るのもよいでしょう。また、土地に丸みがあったり多角形だったりするなら、それに合わせた形状の間取りを作るのも一つの方法です。
③ 素材・配色を決める時のポイント
おしゃれな家を建てるには、用いる素材や配色も重要なポイントです。家具や壁紙などそれぞれの単体のおしゃれさだけで選ぶと、ごちゃごちゃした印象となってしまいます。
インテリアテイストを統一する
家全体で、インテリアのテイストを統一化しましょう。部屋ごとにテイストが異なると、雑然とした印象になりかねません。インテリアについては、下記より関連記事をご覧いただけますので参考にしてください。
インテリアのカラーバランスを意識する
インテリアは3色までにおさえるのがおすすめです。天井や壁、床などのベースカラー、カーテンや本棚など大きな家具類のメインカラー、そして小物などでポイントを加えるアクセントカラーをバランスよく配置しましょう。
壁紙・床材のバランスを意識する
壁紙や床をバラバラに決めると、いざ合わせたときちぐはぐな印象になる可能性があります。バランスが取れるよう、それぞれの素材や配色を考えて選びましょう。
④ ハウスメーカーを決める時のポイント
理想のおしゃれな家を実現させるためには、施工を任せるハウスメーカー選びも大切です。以下のような点を確認し、ハウスメーカー選びで失敗しないよう注意しましょう。
施工実績・口コミを確認する
依頼したい施工会社のホームページに掲載されている施工実績や、口コミなどを確認しましょう。評判のよし悪しはもちろんですが、過去の実例などから自分のイメージする家を実現してくれそうかも確認しましょう。
着工後の変更は可能か確認する
着工してから要望が浮かび、外構や間取りなどに変更を加えたくなる可能性もあります。そのため、着工後でも変更ができるのか、可能な場合にはどの程度なら変更できるのかなども確認しておくとよいでしょう。
アフターサービス・保障を確認する
家を建てた後、何らかの不具合などが生じる場合があります。そのため、施工後の保障やアフターサービスの有無を確認しておきましょう。また、その内容が十分なものであるかも、チェックすることが大切です。
営業担当者との相性を確認する
施工に向けた打合せや進捗状況の確認などは、ハウスメーカーの営業担当者を窓口として進められます。イメージ通りのおしゃれな家を建てるなら、営業担当者がしっかりヒアリングしてくれるか、真摯に向き合ってくれるかも大切です。
また、安心して施工を任せるためには、報告・連絡・相談を十分におこなってくれるかも確認してください。その他、着工前の打ち合わせから入居後のメンテナンスまで長くコミュニケーションを取ることになるため、話しやすさなどの相性も重要です。
施工担当者の技量・質を確認する
施工担当者に十分な技能があるか確認しましょう。何名体制でおこなうのか、そのなかにどのような有資格者が何名いるのかなどがポイントです。
ハウスメーカーに上手に希望を伝えるコツ

自分たちのなかで家のイメージが具体化されていても、その希望がハウスメーカー側にちゃんと伝わらなければ、イメージ通りの家は建てられません。以下のようなコツをおさえ、うまく希望を伝えましょう。
写真・イラストを用意する
イメージに合っていたり検討にあたって参考にした写真やイラストがあれば、打ち合わせの際にも活用しましょう。イラストを描いて伝えることも有効です。具体的なイメージがあると、ハウスメーカー側から適切な提案を受けやすくなります。
打ち合わせの前に希望を書き出す
営業担当者と打ち合せする前に、注文住宅で実現させたいアイデアや希望要件などを書き出しておくのがおすすめ。打ち合せの際には、書き出した内容を見ながら希望を伝えましょう。書き出すことで伝えるべきことが整理できるうえに、伝え忘れを防ぐことも可能です。
要望書はすべて埋める
打合せに当たり、ハウスメーカーから要望書(ヒアリングシート)の記入を求められます。要望書は、自分がどんな家を建てたいのか、どんな暮らしを実現させたいのかを、ハウスメーカーに伝える大切な書類です。そのため、要望書の項目はできる限り埋めるようにしてください。
対面での打ち合わせをおこなう
昨今は、オンラインで打ち合せできるハウスメーカーも増えています。オンラインでの打ち合わせは手軽ですが、対面と比べるとこちらの意図が伝わりにくく、打ち合せの質が下がりがちです。最初の簡単な相談などはオンラインでも構いませんが、最終的には施工前に対面でしっかり打ち合せするようにしましょう。担当者との人間関係も大切ですので、何度か顔を合わせて話せる機会を設けるのがおすすめです。
おしゃれな注文住宅の設備一例
おしゃれな注文住宅を建てる際におすすめの設備を、以下で8つ例としてご紹介します。生活スタイルや好み、スペースなどを踏まえながら、導入したい設備があれば検討してみてください。
吹き抜け

吹き抜けがあると解放感が生まれ、室内が広く見えるようになります。また、室内が明るくなる他、風通しもよく快適な空間が実現できるでしょう。デザイン性が高く、おしゃれな環境が演出できます。
アクセントクロス

アクセントクロスは、壁の一部に周囲とは違う素材・色を用いることでアクセントを生み出すものです。空間を広く見せたり開放感を演出したりできるだけでなく、単調にならずメリハリある印象を与えられます。
間接照明

間接照明を用いると、室内が落ち着いた雰囲気になります。見た目がおしゃれな他、リビングや寝室などに取り入れれば、リラックスして過ごせる空間になるでしょう。また、間接照明の当て方によっては、部屋に奥行きを感じられるようになります。
スケルトン階段

スケルトン階段は階段横に壁がないため、室内に開放感を与える効果があります。また、風通しがよくなって快適さも高まるでしょう。
インナーバルコニー

インナーバルコニーとは、建物の内側に設けられたバルコニーです。リビングの延長として設置すれば、広く開放感ある空間を作ることができます。屋根のあるスペースのため天候の影響を受けにくく、さまざまな用途に活用できる空間です。例えばガーデニングに使って緑を配置したり、テーブルを置いて寛げるようにしたりすれば、インナーバルコニーそのものがおしゃれな場所になります。
パントリー

パントリーは、食材や調理器具などを保管できる場所です。キッチン周りに余計なものがなくなり、すっきりおしゃれにみせられます。料理の効率も高まるので、十分なスペースがあれば検討してみてください。
中庭

中庭は周囲からのプライバシーを守りつつ、開放感を演出できます。光が差し込みやすいため、中庭を経由して室内も明るくなるでしょう。
シューズクローク

玄関横にシューズクロークを設けると、靴や傘、レイングッズ、ベビーカーなどを収納できるので玄関がすっきりします。玄関は室内に入って最初に見る場所なので、すっきり片付いていればおしゃれな印象を与えられるでしょう。
まとめ
おしゃれな注文住宅を建てるためのポイントについて、詳しくご紹介しました。まずは自分がどんな家に住みたいのか、具体的にイメージすることから始めましょう。ただし、何でも希望を実現できるわけではありません。また、見た目を優先させ過ぎれば、利便性・機能性の面で暮らしにくくなってしまうかもしれません。希望要件は優先順位をつけ、利便性・機能性とバランスを取りながら検討することが大切です。
注文住宅を建てる際には、ハウスメーカーの営業担当者が窓口となります。きちんと希望をヒアリングしてくれるか、適宜状況など報告してくれるかなど、担当者との相性も重要です。さらに施工者の技量も重要なポイント。ここでご紹介した内容を参考に、着工前には十分な確認をおこないましょう。イメージ通りのおしゃれな注文住宅を実現し、マイホームでの快適な生活を手に入れてくださいね。
注文住宅を建てる