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【専門家に聞く】子ども部屋に必要な広さは?部屋の設け方やおしゃれな実例を紹介

【専門家に聞く】子ども部屋に必要な広さは?部屋の設け方やおしゃれな実例を紹介
結婚や出産のタイミングでマイホームを検討する際は特に、子ども部屋についても考えておくのはマストといえます。しかし、いざ子ども部屋をつくるとなると、どのくらいの広さが必要なのか、どのような点に注意すれば失敗しないのかがわからず、悩むケースは少なくありません。

そこで本記事では、一般的に必要とされる子ども部屋の広さや年代別の広さ目安、子ども部屋をつくる際の注意点などを解説します。おしゃれで実用的な子ども部屋の実例も紹介していますので、子育て世帯の方や注文住宅建築を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

子ども部屋は何歳になったら与えるべき?

お子さんがいる親御さんに対し、お子さんが何歳の時から子ども部屋を与えたのか聞いてみたところ、以下のような結果となりました。

もっとも多かったのは小学生で、全体の約43%を占めています。次いで小学校入学時が約19%、中学生の頃が約17%、3歳~小学校入学前が約10%です。小学校などの本格的に勉強が始まるタイミングに合わせ、集中できる環境を整えるために子ども部屋を与えているケースが多いと考えられます。また、小学校に入学する前に先につくっておき、幼少期は子どもがおもちゃで遊ぶプレイルームとして使っている方もいらっしゃるようです。

一方で、子ども部屋は必要ないというケースも全体の約3%いました。近年ではリビング学習を採用している家庭も多く、また子どもが遊んだり睡眠を取ったりする場所を親と同じ寝室やリビング横の小上がり、ロフトなどのスペースに確保しているケースもあるようです。子どもが独立する将来を見据え、子ども部屋ではなくほかの用途で使用する部屋を優先してつくるのも選択肢の一つといえるでしょう。

子ども部屋に必要な広さは?

子ども部屋にはどれくらいの広さが必要なのでしょうか
子ども部屋にはどれくらいの広さが必要なのでしょうか

子ども部屋の広さは6畳程度が一般的です。6畳の広さがあれば、ベッドや机、椅子などを置いてもスペースが余り、家具を置くなどレイアウトしやすいでしょう。また、友達が遊びに来た際も、6畳の子ども部屋があれば十分な広さといえます。ただし、兄弟2人以上で使用するとなると、やや狭く感じるケースがあるので注意してください。
また、子どもが独立した後に余った部屋として使うには広く、どのような用途で使用しようか悩むこともあるでしょう。子ども部屋に必要だと考える広さは、子どもの人数や親の子どもの頃に過ごした環境によっても異なります。子どもが2人以上いる場合は、子ども部屋を1つの広いスペースでつくっておくか、2部屋以上つくることをおすすめします。

子ども部屋の広さの目安は?

子ども部屋の広さの目安は?
子ども部屋の広さの目安は?

いざ子ども部屋をつくるとなっても、子ども部屋が必要になる年齢や、子どもの人数に応じた適切な広さがわからず悩むこともあるでしょう。以下では、「小学校低学年以下」「小学校高学年頃~中高大学生」「兄弟・姉妹で1部屋を使う場合」の3つのパターンに分けて、目安となる子ども部屋の広さを紹介します。年代に応じて、子ども部屋の目的を考えるのがポイントです。

小学校低学年以下

一般的に、小学校低学年頃から子ども部屋をつくるケースが多い傾向にあります。この年代に適した部屋の広さは、スタディスペースのみの2畳から独立した4.5畳程度がおすすめです。小学校低学年になると自分1人でできることが徐々に増えていき、服を自分で選ぶ、1人で睡眠するなど自立心が高まります。成長過程に合わせて部屋で過ごす時間をつくることで、子どもの自立心を尊重させられるでしょう。ただし、適度な距離感を保ちつつしっかり見守っておくことが大切です。

小学校高学年頃〜中高大学生

小学校高学年から中高大学生にかけて、6~8畳程度の広さを確保するのがおすすめです。小学校高学年頃から、子ども部屋は主に「勉強に集中する場所」として活躍します。特に、中学校受験や高校受験など受験勉強をおこなう際は、より静かで集中できる環境を整えるために、リビングなどの生活音がする場所とはしっかり区切って配置するケースが多いです。また、思春期にあたる時期のため、子どものプライバシーを尊重して独立した部屋をつくる必要性は高いといえるでしょう。

兄弟・姉妹で1部屋を使う場合

兄弟や姉妹で1部屋の子ども部屋を一緒に使う場合は、8~12畳程度の広さが目安です。小さい頃は1つの空間で過ごし、大きくなったら間仕切りや家具等で仕切り、2部屋に分けられるように設計するとよいでしょう。2人で6~7畳程度のコンパクトな部屋を使用する際は、二段ベッドや勉強机の共用など工夫することをおすすめします。

子ども部屋を作る際の注意点

子ども部屋を作る際に注意することは?
子ども部屋を作る際に注意することは?

子ども部屋をつくるのは子どもの成長のためにもよいことですが、家族での暮らしにおいて注意しておきたいことがあります。子ども部屋をつくる際は、以下のようなポイントを押さえておきましょう。

  • 部屋に鍵をつけない
  • 玄関から直接部屋に行けないようにする
  • 快適にさせすぎないようにする
  • 窓の大きさや位置に配慮する

それぞれ、以下で解説していきます。

部屋に鍵をつけない

子ども部屋には、鍵をつけないようにしましょう。鍵をつけると子どもが強制的に1人の時間をつくりやすくなり、親子間のコミュニケーションが取りづらくなります。また、部屋の中で子どもに何かあったときに鍵がかかっていると気付きにくく、すぐに助けられない可能性があります。鍵をつけずとも勝手に部屋に入るような行動は控え、子どものプライバシーを尊重してあげるとよいでしょう。

玄関から直接部屋に行けないようにする

玄関からリビングを通らずに直接子ども部屋に行ける間取りがありますが、あまりおすすめできません。子どもが大きくなるにつれて親とコミュニケーションを取る時間も少なくなります。自然と顔を合わせる機会が減ると会話も少なくなり子どもの体調の変化にも気づきにくくなります。また、子どもの行動が把握しづらくなるため、深夜の外出などによって犯罪に巻き込まれるリスクも考えられます。
間取りを決める際は、子ども部屋をリビングのすぐ近くに配置するか、リビングを通って部屋に行く動線をつくるなど工夫しましょう。リビングを通ることで、家族のコミュニケーションを自然に増やすことが可能です。

快適にさせすぎないようにする

子ども部屋を、子どもにとって快適すぎる空間にしないのもポイントの一つです。早いうちからテレビやパソコン、ゲームを与えてしまうと、勉強の時間が減って娯楽に走ってしまう可能性があります。そのため、パソコンやゲームは「リビングで使用する」など決めておくとよいでしょう。
また、子ども部屋のドアを閉めている間は親の目が行き届かず、何をしているのか行動を把握できません。子ども部屋は最低限の家具・家電の設置に留め、息抜きはリビングでできるようにするなどの工夫が大切です。

窓の大きさや位置に配慮する

子ども部屋をつくる際は、窓の大きさや位置も考慮して決めましょう。子ども部屋には学習机やベッドなど、大型の家具を設置するケースが多いです。そのため、窓が大きい場合や配置によっては家具の設置が難しくなるかもしれません。
また、万が一の際に転落事故につながる恐れがあります。リスクを未然に防ぐためにも、設計段階から家具の配置をシミュレーションし、窓の大きさや位置に配慮することが大切です。

フレキシブルに使えるようにしておく

子どもが大きくなると進学・就職で親元を離れて暮らすケースも多いため、子ども部屋の用途はフレキシブルに考えておくと、将来も部屋を持て余すことなく使用できるでしょう。
子どもが使っていた状態をそのまま残しておくご家庭もありますが、せっかくであれば有効活用できるように、趣味の部屋や書斎として使用するとよいでしょう。古くなった家具や使わない物は処分して、子どもが帰省したときに寝られるスペースのみ確保しておくなど、整理しておくだけでもスッキリします。

おしゃれで実用的な子ども部屋を実例で紹介!

おしゃれで実用的な子ども部屋をご紹介
おしゃれで実用的な子ども部屋をご紹介

ここからは、おしゃれかつ実用的な子ども部屋を実現した、注文住宅の実例を5つ紹介します。イメージするだけでなく、建築実例を見ることで理想の間取りやデザイン、必要な設備などが具体的に決めやすくなるでしょう。

大容量の収納スペースを設けた子ども部屋

2階建て_LDK #防音室でカラオケが楽しめるお家(出典:オキホーム (株)オキ)
2階建て_LDK #防音室でカラオケが楽しめるお家(出典:オキホーム (株)オキ

広々とした子ども部屋が魅力的な住宅の実例です。余計な家具は置かず、子どもが空間を最大限に使えるようにゆとりを持たせています。また、おもちゃなど大きな物も片付けられるように、大容量の収納スペースを設置しているのも特徴です。綺麗な状態を維持しやすく清潔感があり、おもちゃを踏んでケガや転倒のリスクを軽減できます。

引き戸で2部屋に分けられる子ども部屋

すっきりと暮らす、落ち着きある平屋(出典:松栄住宅(株))
すっきりと暮らす、落ち着きある平屋(出典:松栄住宅(株)

2部屋を1部屋として、広々と使用している子ども部屋の実例です。中央に引き戸を設置して仕切ることで、いつでも2部屋に分けることが可能です。両方を子ども部屋として使えたり、片方を親の趣味部屋や書斎とし使用したりするなど、フレキシブルに活用できるでしょう。また、将来部屋を分けるためのリフォームも不要です。

遊び心あふれるロフト付きの子ども部屋

優しい陽が差し込む、広くて明るいお城ハウス(出典:(株)らんどめいど)
優しい陽が差し込む、広くて明るいお城ハウス(出典:(株)らんどめいど

子ども部屋に、隠れ家のようなロフトを設けた住宅の実例です。部屋の上部に窓を設置しているため、常に明るい光が室内に入ってきます。空間は広々としており、ちょっとした高さを活かしてロフトを設置しました。数段のはしごで行き来できるため危険も少なく、子ども心がくすぐられる設計です。

リビングと続けて使える子ども部屋

安心して子育てできる理想の住まいを実現!(出典:パパまるハウス [(株)ヒノキヤグループ])
安心して子育てできる理想の住まいを実現!(出典:パパまるハウス [(株)ヒノキヤグループ]

安心して子育てできる環境が整った、子どもも大人も過ごしやすい理想的な住宅の実例です。子ども部屋をリビングと隣接するように配置し、いつでも目が行き届くようになっています。子どもはのびのびと自由に遊ぶことができ、親は家事をしながら、またはリビングでくつろぎながら子どもを見守ることができます。

子どもたちの好みが反映された部屋

家族と共に成長する家【ボルダリング/ガレージ/アウトドア/移住】(出典:トモノ建築設計事務所 (株)トモノ)
家族と共に成長する家【ボルダリング/ガレージ/アウトドア/移住】(出典:トモノ建築設計事務所 (株)トモノ

多様な趣味を家族で楽しめるように工夫した住宅の実例です。ボルダリングウォールを設置したり、ホームオフィスを1階と2階に設置したりするなど個性的なデザインの内装で、子ども部屋には2人の子どもが好きなクロスをそれぞれ貼っています。子どもが小さいうちは1部屋を一緒に使い、いずれ2部屋に分割できるような設計にしています。

まとめ

最後に、子ども部屋に関するよくある質問をまとめました。

子ども部屋は何歳から与えればいい?

子ども部屋を与える年齢は家庭ごとに異なりますが、一般的に小学校入学時や小学校の間に子ども部屋を与えるケースが多いです。主に、集中できる勉強スペースが必要になったり、ランドセルなどの荷物が増えたりした頃がタイミングといえるでしょう。また、小学校入学に備えて3~6歳の頃には子ども部屋をつくっているケースもあります。家の広さや兄弟構成に合わせてつくることが大切です。

子ども3人で1部屋を与える場合、何畳あればいい?

子ども3人で子ども部屋を使用するのに理想の広さは、12~14畳程度です。広さがしっかり確保できていれば、広い空間で一緒に遊べるだけでなく、子どもたちがそれぞれのパーソナルコーナーをつくったり、部屋の中のレイアウトがしやすかったりします。また、将来的に部屋を分けることもできるため、さまざまな用途で活用できるでしょう。広さを十分に確保できない場合は、最低でも8~10畳程度確保するのが目安です。

子ども部屋を作る際に注意することは?

子ども部屋をつくる際は、次のような点に注意しましょう。


  • 部屋に鍵をつけない
  • 玄関から直接部屋に行けないようにする
  • 快適にさせすぎないようにする
  • 窓の大きさや位置に配慮する

家族のコミュニケーションを大切にしたうえで、リスクを未然に防ぎ子どもが過ごしやすい環境を整えるために、設計段階からさまざまな点に配慮する必要があります。

子ども部屋をつくるタイミングは家庭によって異なります。子どもが快適に過ごすことができ、実用的に使える場所になるよう設計時から工夫が必要です。子どもの人数やライフステージの変化に合わせ、最適なタイミングで子ども部屋を与えられるように注文住宅建築も検討するとよいでしょう。

<アンケート概要>
「子ども部屋に関するアンケート」
調査方法:インターネットリサーチ
回答サンプル数:本文内に記載
対象:10代~80代男女(全国)
調査時期:2023年7月

阿孫 沙綾

執筆者

阿孫 沙綾

不動産エージェントおよびWebディレクター兼ライターのフリーランス。8年間で不動産売買・賃貸の仲介業、実需や収益不動産の仕入れ・販売業務を経験し、現在は個人エージェントとして活動中。また、幅広いジャンルの不動産業務に携わった経験を活かし、不動産・宅建ジャンルを中心に執筆や編集も行う。

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