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注文住宅なのに建売みたい?対策方法と後悔しないための注意点を解説

仕様の選び方や優先順位によっては注文住宅が建売住宅に見えることがあります
注文住宅を建てた人のなかには、「注文住宅なのに建売みたいに見える」「思っていたよりも普通の家になってしまった」と感じて後悔する方も少なくありません。自由に設計できるはずの注文住宅でも、デザインや仕様の選び方によっては、見た目や間取りが建売住宅に見える場合があります。

本記事では、注文住宅が建売住宅のように見える理由を整理し、具体的な対策方法や後悔しないための注意点を解説します。記事を読むことで、理想のマイホームを建てるために必要な知識を把握できるでしょう。

注文住宅と建売住宅の違い

注文住宅と建売住宅の違いを解説します
注文住宅と建売住宅の違いを解説します

注文住宅と建売住宅は、どちらも新しく家を購入する方法ですが、家づくりの進め方や自由度に大きな違いがあります。注文住宅とは、間取りや設備などを一から決めて建てる住宅のことです。設計の自由度が高く、ライフスタイルに合わせた住まいを実現しやすい点が魅力になります。そのため、こだわりをもって家づくりをしたい方に向いているでしょう。

一方で、建売住宅とは、土地と建物がセットで販売される住宅のことです。すでに完成している場合もあれば、あらかじめ決められたプランで建築されるケースもあり、短期間で入居しやすい点が特徴です。建売住宅は、基本的に規格化されているため、注文住宅に比べて価格が安く、予算を想定しやすい傾向にあります。しかし、自分好みに細かくカスタマイズしたいと考えている方には向かないことも。

注文住宅と建売住宅の違いは以下のとおりです。新しく家を購入する前にそれぞれの特徴を把握しておきましょう。

項目 注文住宅 建売住宅
設計の自由度 高い 低い
価格 こだわるほど費用が高くなる 規格化されているため割安である
入居までの期間 長い
(6カ月~1年程度)
短い
(すぐに入居可能)
打ち合わせ 多い ほとんどない

注文住宅が建売住宅みたいに見える理由

注文住宅が建売住宅のように見えるのはなぜでしょうか?
注文住宅が建売住宅のように見えるのはなぜでしょうか?

自由に設計できるはずの注文住宅でも、個性が感じられず建売住宅のように見える場合があります。自由度が高いからこそ選び方によっては、結果的に一般的なデザインになってしまうことも。注文住宅が建売住宅に見えてしまう理由を詳しく見ていきましょう。

デザイン・素材がシンプル

住宅を建てる際、流行に左右されにくいシンプルなデザインを採用すると、他の住宅と差別化が図れなくなる可能性があります。年月が経っても古さを感じにくい点で合理的な選択ですが、コストを抑えやすいシンプルなデザインは、多くの住宅で採用されるため、建売住宅と似た外観になりやすいでしょう。

また、コストとのバランスを考え、採用する素材を一般的なものにすることで、仕上がりが建売住宅と近いものになる可能性があります。

外壁の色使いに個性がない

外壁は、汚れの目立ちにくさや周囲との調和を考えて、グレー、ベージュなどの色が選ばれるケースが多いです。グレー、ベージュは落ち着いた印象を与えるため、住宅の外壁に採用するうえで無難な色ではあります。しかし、多くの住宅で採用されていることから個性を感じられないかもしれません。

引き違い窓を選択している

引き違い窓は、開閉しやすく通風性も確保しやすいことから、多くの住宅で採用されている一般的な窓の形です。使い勝手は優れていますが、採用すると建売住宅と比較して窓の形と配置が似た印象になります。
住宅の外観では窓の印象も大きいため、窓に個性がなければ建物全体が単調に見えることがあるでしょう。

一般的な間取りを採用している

一般的な間取りを採用したことで、注文住宅ならではの個性を感じることができないかもしれません。生活動線重視の使いやすい間取りは、建売住宅でも同様の間取りが採用されていることが多いです。結果として空間構成が似た印象になることがあります。

標準仕様を組み合わせている

注文住宅では設備や内装を自由に選べますが、コストや打ち合わせの負担を考慮して、標準仕様を選択するケースがあります。標準仕様は多くの住宅で採用されることを前提に設計されているため、仕上がりが似通いやすくなります。
標準仕様を取り入れる部分が多いほど、建売住宅と変わらない印象を受けやすいでしょう。

注文住宅が建売住宅みたいにならないための対策

注文住宅を建売住宅みたいに見えないようにするための対策を解説します
注文住宅を建売住宅みたいに見えないようにするための対策を解説します

注文住宅が建売住宅に見える理由を踏まえたうえで、これから建てる注文住宅が建売住宅みたいな印象にならないための対策を以下にまとめました。それぞれ詳しく見ていきましょう。

外観のデザインにこだわる

シンプルなデザインを注文住宅の外観で採用すると、建物に個性を感じにくくなることがあります。しかし長く住み続けることを考慮しながら、自分好みで独自性のあるデザインを考えることで、注文住宅の建築後の満足度を高められるでしょう。

特に外壁の色使いは一般的に住宅で使用されない色や、複数の色を採用すると差別化がしやすくなります。例えば、外壁にメインカラーとアクセントカラーの2種類以上を使用するツートンカラー、スリートーンカラーなどの配色が効果的です。外壁の色使いを工夫すれば、建売住宅とは異なる印象を与えられます。ただし、統一感や周辺環境とのバランスを考慮することを忘れずに外観デザインを検討しましょう。

採用する窓は、縦すべり出し窓、スリット窓などの個性的な窓を取り入れると、外観の印象に影響を与えられるでしょう。機能性を両立しながら、窓の配置やバランスに変化を持たせることが重要です。デザインのテーマや方向性を明確にしたうえで、外観の色使いや窓の種類を決めれば統一感のある印象を与えられます。

広い土地に建てる

注文住宅を建てる際は敷地に余裕があるほうが、建物の配置や外構の自由度が高まり、個性を出しやすくなります。広い土地であれば、建物の配置、庭、駐車スペースなどを含めて設計できるため外観に変化をつけやすいでしょう。
注文住宅では土地選びも重要であり、希望に合った土地を探すことが理想的な家づくりにつながります。

外構・エクステリアを個性的に仕上げる

出典:大人のカジュアルモダン((株)グリーンランド Welcome HOME)
出典:大人のカジュアルモダン((株)グリーンランド Welcome HOME)

注文住宅は外観だけでなく、外構・エクステリアに個性的に仕上げることで、周りの住宅と異なる印象を与えられます。例えば、門柱やアプローチのデザイン、植栽の配置、照明をこだわれば、外観全体の印象は大きく変わるでしょう。
外構は建物と合わせて設計すれば、統一感が生まれるため、完成度を高めることができます。

間取りにオリジナリティを持たせる

間取りにオリジナリティを持たせることも他の住宅と差別化するための重要なポイントです。家族が暮らしやすい生活動線を確保しつつ、空間の使い方や配置を工夫しましょう。例えば玄関土間やヌック、書斎スペースなどを取り入れることで個性が出やすいです。

その他、中庭を配置する間取りは個性的であるだけでなく、採光・プライバシーの確保でメリットがあります。デザインと機能性を両立した間取りを意識すると、注文住宅らしい魅力的な住まいに仕上がるでしょう。

ハウスメーカーを慎重に選ぶ

ハウスメーカーごとに、得意とするデザインや設計の方向性は大きく異なります。規格化されたプランをベースに提案する会社もあれば、自由設計やデザイン性を重視する会社もあるでしょう。そのため、選ぶ会社によって仕上がりの印象は大きく変わります。

ハウスメーカーを適切に選ぶには、施工事例を確認し、自分の好みに近い住宅を仕上げている会社を選ぶことが重要です。また、打ち合わせの進め方や提案力にも差があるため、複数の会社を比較しながら、自分たちの要望をしっかり反映してくれるかを見極めましょう。ハウスメーカーは家づくり全体の方向性を左右するため、慎重に検討する必要があります。

注文住宅で後悔しないための注意点

注文住宅で後悔しないための注意点を解説します
注文住宅で後悔しないための注意点を解説します

注文住宅は自由度が高く、自分たちの理想を反映しやすい一方で、選択肢が多いからこそ後悔につながるケースも少なくありません。事前の検討が不足していると、住み始めてから不便さや違和感を覚える原因になります。

特に建売住宅に似た印象を避けるために無計画に個性的な要素を採用すると、実際に暮らし始めてから後悔する可能性があるでしょう。注文住宅で後悔しないための注意点を以下にまとめました。

打ち合わせは不足がないようにする

注文住宅は、打ち合わせの質と回数が完成度に大きく影響します。ハウスメーカーに正しく意図が伝わっていない状態で打ち合わせを終えると、要望が反映されずに不満を感じる原因になるでしょう。気になる点や疑問があればその場で解消し、納得できるまで検討を重ねることが重要です。

また、ハウスメーカーの担当者に要望を伝える際には、口頭だけで説明するのではなく、写真や図を用意するとイメージを共有しやすいでしょう。その他、必ず打ち合わせの内容の記録を取るようすることも勘違いや聞き逃しを防げるため安心です。打ち合わせに力を入れて取り組むことで、認識のずれを防ぎやすくなるため、満足度の高い家づくりにつながります。

こだわりを詰め過ぎない

注文住宅は自由に設計できる反面、こだわりすぎるとコストが大きく増加しやすい点に注意が必要です。間取りの変更や設備のグレードアップを積み重ねると、当初の予算を上回るケースも少なくありません。また、デザイン性を重視した複雑な形状や特殊な仕様は、施工の手間が増えるため、コストが上がりやすい傾向があります。

自由度の高さが注文住宅の魅力ですが、予算を超過しないための費用管理が重要になります。すべてにお金をかけることは難しいため、事前に優先順位を決めておきしょう。優先順位を明確にして設計すればコストとバランスをとりながら、理想に近い家を設計できるようになります。

生活動線を考慮する

注文住宅ではデザインを優先し、実際の生活を考慮しなかったことで、日常生活にストレスを感じることがあります。家事や移動のたびに無駄な動きが増える生活動線を考えない間取りは、住み始めてから不便を感じやすいでしょう。

そのため、注文住宅の間取りはデザインと機能性を両立する必要があります。生活動線よりも優先したいこだわりがある場合は、バランスを考えることが重要です。生活に不便が生じる間取りは後悔につながりやすいため、家族が日々暮らしやすい設計になっているか確認しましょう。

すでに建築した住宅を個性的にする方法

建物を建てたあとでも住宅を個性的にする方法を紹介します
建物を建てたあとでも住宅を個性的にする方法を紹介します

すでに注文住宅を建てたうえで「建売住宅のように見える」と感じて悩んでいる方もいるかもしれません。一度完成した住宅でも、工夫次第で印象を変えることは可能です。今の住まいを活かしながら、無理なく個性を出す具体的な方法を紹介します。

外構を中心に小物を取り入れる

外構を中心に装飾品や雑貨などの小物を取り入れることで、手軽に住宅の印象を変えられます。建物そのものを変えることは難しくても、デザイン性のある小物を取り入れれば、全体の雰囲気に変化が生まれるでしょう。特に表札、ポスト、門柱などは目に入りやすいため、重点的に取り組むことで効果を実感しやすいです。

内装の場合はカーテンや照明器具を変えることで、部屋の雰囲気を大きく変えられます。コストを抑えながら住まいに個性を出せるため、気になる部分を中心に見直すとよいでしょう。

DIYで細部にオリジナリティを出す

完成した住宅の余白となるスペースに棚やディスプレイスペースなどを自分で作れば、細部にオリジナリティを出すことができます。大がかりな工事を必要としないDIYは、自分で少しずつ手を加えられることが魅力です。

実際に生活をしたうえで不便に感じた部分を補うこともできるため、使い勝手とデザイン性を同時に高められます。完成した住宅に無理のない範囲でDIYを取り入れることで、より自分らしい空間をつくることができるでしょう。

リフォーム・リノベーションを実施する

完成した住宅に納得がいかない部分がある場合は、リフォームやリノベーションをおこなうことも改善方法の一つです。外観や間取り、内装まで幅広く変更できるため、より自由度の高いアレンジが可能です。外壁の張り替えや塗装によって外観の印象を変えたり、間取りの配置を変更したりすることで、建売住宅のような印象を変えられるでしょう。

ただし、リフォームやリノベーションを実施すると費用がかさみやすくなります。目的と予算を明確にしたうえで計画的に進めることが重要です。改善したい内容に対して大がかりな工事が必要な場合は、リフォーム・リノベーションを検討しましょう。

注文住宅と建売住宅に関するよくある質問

注文住宅と建売住宅に関するよくある質問をまとめました。

注文住宅と建売住宅はどちらを選ぶべき?

注文住宅は、間取りやデザインにこだわりたい方や、自分や家族のライフスタイルに合わせた住まいを実現したい方に向いています。一方、建売住宅は、できるだけ早く入居したい方や、価格を抑えて住宅を購入したい方に適しています。何を優先するかによって異なるため、希望や条件を整理したうえで選ぶようにしましょう。

注文住宅と建売住宅は見た目で見分けられる?

注文住宅と建売住宅は見た目で見分けることは難しい場合があります。注文住宅は本来、自由に設計できるため個性的な外観になりやすいです。しかし、シンプルなデザインや標準仕様を採用している場合は、建売住宅と似た印象になることも。建売住宅でも個性的なデザインの物件はあるため、外観では判断がつかないことも多いでしょう。

注文住宅の打ち合わせは何回くらい必要?

注文住宅の打ち合わせは複数回にわたっておこなわれることが前提です。打ち合わせの回数は、一般的に10回~15回が目安になります。依頼先によって回数は異なりますが、家の設計に対するこだわりが多いほど回数が増える傾向にあります。
ただし、回数を多く重ねても打ち合わせの質が悪ければ、理想の家が実現できないかもしれません。ハウスメーカーと認識を正しく共有したうえで、納得できるまで打ち合わせを重ねることが、後悔のない家づくりにつながります。

まとめ

注文住宅は自由に設計できる点が魅力ですが、デザインや仕様の選び方によっては建売住宅のように見えることがあります。機能性や暮らしやすさを重視し、多くの住宅で共通している仕様を選ぶと個性がない印象を受けることも。

一方で、デザインを重視しすぎると生活に不便が生じやすいため、住み始めてから後悔する原因になります。注文住宅は見た目の個性だけでなく、予算や機能性とのバランスを考えながら計画的に進めることが重要です。

民辻 伸也

執筆者

民辻 伸也

宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

大学を卒業し、投資用不動産会社に4年勤務後、選択肢を広げて一人ひとりに合わせた資産形成をおこなうため、転職。プロバイダー企業と取引し、お客様が安心感を持って投資できる環境づくりに注力。不動産の仕入れや銀行対応もおこなっている。プライベートでも、自ら始めた不動産投資でマンション管理組合の理事長に立候補。お客様を徹底的にサポートできるよう、すべての経験をコンサルティングに活かしている。
株式会社クレア・ライフ・パートナーズ

ライフマネー研究所
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