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【実例】ウッドデッキを設置する費用は?価格が変動するポイントやDIYでの目安も解説

ウッドデッキを設置する費用はいくら?
住宅の外観をおしゃれに彩るウッドデッキは、木の温かみを感じられるだけでなく、さまざまな用途に活用できる便利な外構設備です。しかし、ウッドデッキの設置やメンテナンスには費用がかかります。ウッドデッキを設置する前に、どれくらいの費用がかかるのか、どのような点に注意しておけばよいのか事前に把握しておくことが大切です。

本記事では、ウッドデッキを設置する際の設置費用や見積もり方法、施工会社の選び方、実際の施工実例をご紹介します。注文住宅を建てたいと考えている方や、ウッドデッキの設置を悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

ウッドデッキとは?

ウッドデッキとは、どのような設備なのでしょうか
ウッドデッキとは、どのような設備なのでしょうか

「ウッドデッキ」とは、建物の周囲や庭などの屋外に設置される、木造や木造風の素材でつくられた床のことです。地面よりも高く設置され、室内と床の高さを揃えるケースが多いです。室内と屋外がつながり一体感のある空間になります。リビングの延長となり、食事や趣味を楽しむ、洗濯物干す、あるいは子ども・ペットの遊び場としてなどさまざまな用途で使用できます。

自然の温かみを感じられるなど、ウッドデッキには多くの魅力があります。しかし、設置費用がかかるだけでなく、劣化防止のためにこまめなメンテナンスが必要になるなど注意点もあります。癒しとくつろぎの空間を求める家族にとって、必要な空間となるでしょう。

ウッドデッキの設置費用は?

ウッドデッキを設置する費用も確認してみましょう
ウッドデッキを設置する費用も確認してみましょう

以下では、ウッドデッキを設置する際にかかる費用を解説します。ウッドデッキは3~8畳程度まで用途に応じて適切な広さが異なり、20万~50万円程度かかるのが一般的です。設置費用は資材の値段、施工費用、オプション費用で決定する点を押さえておきましょう。

ウッドデッキの費用が変動するポイント

素材

ウッドデッキに使用されやすい素材は、「天然木(ハードウッド)」「天然木(ソフトウッド)」「人工木」の3つです。以下では、それぞれの価格相場について解説します。

素材 価格
天然木(ハードウッド) 約5万~7万円/平方メートル
天然木(ソフトウッド) 約3万~6万円/平方メートル
人工木 約2万~8万円/平方メートル

人工木はメンテナンスがほぼ不要で、シロアリ被害や腐食の心配もありません。長期にわたって美観を保つのに適した素材であり、コストパフォーマンスの高い素材といえます。しかし、熱を吸収しやすい点には注意が必要です。

一方、天然木はハードウッドとソフトウッドの2種類に分類され、人工木では出せない木の風合いを感じられます。断熱性の高さや自由度の高さが魅力ですが、耐久性には注意しなければなりません。特に、ハードウッドとなると価格が高くなるため、必要に応じて最適な素材を慎重に選択しましょう。

サイズ

次に、ウッドデッキのサイズごとに異なる価格相場を紹介します。ただし、価格はサイズだけでなく、素材などでも変わる点に注意しましょう。

サイズ 価格 使用イメージ
3~4畳 約10万円~50万円 洗濯物干しスペース
5~6畳 約15万円~75万円 キッズスペース、
ドッグラン
7~8畳 約25万円~100万円 バーベキュー、
家族のくつろぎスペース

用途に応じて必要なサイズは異なります。人数が多く集まって利用する場合は、8畳程度は確保しておくと安心です。

オプション

ここでは、オプションにかかる価格相場を紹介します。ウッドデッキは木の床部分のみを指すため、以下のような屋根やフェンス、手すりを設置する場合は別途費用がかかることを理解しておきましょう。

オプション 価格
屋根 10万円~
フェンス 約1万~約3万円/平方メートル
手すり 約2万円~/平方メートル

ウッドデッキの見積もり方法

ウッドデッキを施工会社に依頼する時の見積もり方法は?
ウッドデッキを施工会社に依頼する時の見積もり方法は?

ウッドデッキの設置を施工会社に依頼する際は、以下の方法で見積もりを進めましょう。見積もりは複数の施工会社に依頼して比較検討し、決定することが大切です。見積もりの手順について解説していきます。

問い合わせ

まずはウッドデッキの設置を依頼するために、施工を対応している会社に問い合わせてみましょう。問い合わせは複数社におこなうことをおすすめします。はじめから1社に絞ってしまうと、提示された価格が適正なものかが判断できません。少なくとも2~3社に問い合わせると相場感を把握でき、依頼する施工会社を見極めやすくなります。

打ち合わせ

施工会社が決まったら、ウッドデッキの設置にあたって内容を打ち合わせしていきます。ウッドデッキを設置する場所や形状、サイズ、材質など、決める内容はさまざまです。ウッドデッキの広さや材質によって価格も大きく異なるため、どのような用途で使いたいのかあらかじめイメージし、家族で話し合ったうえで決めておくと、打ち合わせがスムーズに進めやすくなります。また、ある程度予算を決めておくことも重要です。

現地見積もり

打ち合わせで施工内容を決めたあと、現地見積もりをおこないます。ウッドデッキを設置する場所を見せたうえで、実際の設置費用がいくらかかるのか、詳細の見積もりを出してもらいましょう。予算内で希望する施工が叶うのか、最終的な見積もりが予算に見合った金額かどうかを慎重に判断することが大切です。現地見積もりの実施には、費用がかかる施工会社もあるため事前に確認しておきましょう。

ウッドデッキの設置施工会社の選び方

ウッドデッキを設置してもらう会社を選ぶ際のポイントがあります
ウッドデッキを設置してもらう会社を選ぶ際のポイントがあります

ウッドデッキを設置する際、施工会社に依頼するのが一般的です。ここでは、ウッドデッキ設置の施工を依頼する施工会社の選び方を解説します。施工会社を選ぶときのポイントをそれぞれ詳しく確認していきましょう。

施工実績

ウッドデッキの施工で後悔しないためには、実績豊富な施工会社に依頼することが大切です。施工の技術次第では、完成直後の仕上がりはよくても数年後の状態に差が出てくる可能性があります。施工実績は会社のホームページや店頭、カタログ等で確認できます。実績を確認する際は、施工件数に加えて施工日数・費用など施工内容まで見ておくと、より信頼して任せられるでしょう。

取り扱い木材・商品

施工会社によって取り扱う木材や商品が異なります。自分や家族がイメージするウッドデッキを完成させるには、希望する商品を取り扱っている会社を選ぶことが必要です。あらかじめ取扱商品を確認し、希望が叶えられるかどうか検討しましょう。複数の施工実績を見ることで、好みのデザインの明確化やイメージを具体化することが可能です。希望するウッドデッキの設置が難しい場合は、他の施工会社への依頼をおすすめします。

価格

ウッドデッキを設置する際に要する費用は、素材や広さだけでなく、施工会社によっても異なります。そのため、無料の相見積もりを取って比較検討し、できるだけ予算内で施工可能な会社に依頼するようにしましょう。ただし、安価だからという理由だけで施工会社を決めるのは得策ではありません。複数社と比較する際は、見積もり金額以外にも施工内容なども加味して慎重に判断することが大切です。

担当者との相性

施工会社選びでは、会社だけでなく担当者との相性も重要なポイントです。担当者との相性によって、家族の要望を十分に理解して実現できるかが異なります。また、住宅の形状や面積などによっても最適なウッドデッキの設置条件が異なります。知識や経験が豊富な担当者であれば、必要に応じて適切な提案をしてくれる可能性があり、信頼して任せられるだけでなく、理想のウッドデッキを叶えやすくなるでしょう。

ウッドデッキをDIYする時の費用

ウッドデッキはDIYもできます
ウッドデッキはDIYもできます

ウッドデッキは、新築時に外構工事として施工するのが一般的です。しかし、コストがかかるため、費用を抑えながら設置したいと考えることもあるでしょう。そのような場合は、DIYも可能です。
DIYでウッドデッキを設置する場合、ホームセンターやネット通販などで材料を購入し、自身で設置するため、1平方メートルあたり1万~3万円程度まで費用を抑えられます。ホームセンターなどで販売されているウッドデッキキットを活用すれば、時短にもなり初心者でも簡単に設置できるでしょう。

ウッドデッキの実例紹介

ここからは、ウッドデッキを設置した住宅の実例を紹介していきます。複数の実例を見ることで、家づくりの際に具体的にイメージしやすくなるでしょう。

広くて開放的なウッドデッキ

【2階建/3LDK/ウッドデッキ/回遊家事動線】リビングからつながるウッドデッキのある家/出典:(株)高橋デザイン建築事務所
【2階建/3LDK/ウッドデッキ/回遊家事動線】リビングからつながるウッドデッキのある家/出典:(株)高橋デザイン建築事務所

リビングからつながるウッドデッキのある家の実例です。リビングの床の高さと合わせて設置したことで、室内と屋外がつながり開放的な空間となりました。また、ウッドデッキ内にダウンフロアをつくり、アウトドアリビングのような特別空間をつくっています。屋根があるため直射日光を避けられ、家族や友人とゆったり過ごせるでしょう。

小さな家でも実現できるウッドデッキ

【12.72坪・1LDK】ウッドデッキから望むのは開放的な景色。セカンドライフにちょうどいいサイズの家/出典:(株)豊木工舎
【12.72坪・1LDK】ウッドデッキから望むのは開放的な景色。セカンドライフにちょうどいいサイズの家/出典:(株)豊木工舎

開放的な景色が魅力のウッドデッキを設けた住宅実例です。デッキの床板とフェンス、屋根部分の素材を木目で合わせ、室内のテイストと統一。開放感に加え、青色の外壁と木目調でおしゃれかつ爽やかな印象に仕上がりました。ご両親のセカンドライフにぴったりなサイズの居住空間となっています。

家族団らんのウッドデッキ

【店舗併用住宅】ウッドデッキと庭のある家/出典:マルコホーム(株)丸川屋工務店
【店舗併用住宅】ウッドデッキと庭のある家/出典:マルコホーム(株)丸川屋工務店

広大な庭に加えて、家族がくつろげるウッドデッキを設けた住宅の実例です。爽やかでやさしい印象を与える外観で、ウッドデッキはリビングの床と高さを合わせて、外と中がつながる開放的な空間に仕上がりました。休日の晴れた日は、外でゆっくり朝ごはんを食べたり日光浴を楽しんだりと、より豊かな時間を家族と過ごすことができます。

ウッドデッキの費用に関するよくある質問

ウッドデッキの費用に関してよくある質問をまとめました
ウッドデッキの費用に関してよくある質問をまとめました

最後に、ウッドデッキ設置の際にかかる費用に関してよくある質問に回答します。

ウッドデッキとは?

ウッドデッキとは、建物の周囲などの屋外に設置される、木造または木造風の素材でつくられた床のことを指します。床は地面よりも高く、リビングなどの室内と高さを揃えるのが一般的です。ウッドデッキはさまざまな用途として活用できるのが魅力で、家族で食事・趣味を楽しむスペースや洗濯物干しスペース、キッズスペース、ドッグランスペースなどに利用できます。一戸建て住宅の庭スペースに設けられる、近年人気の外構設備の一つです。

ウッドデッキの設置・リフォーム費用は?

ウッドデッキを設置する際、用途に応じて3~8畳程度の広さでつくります。その際の設置・リフォーム費用は、20万~50万円程度かかるのが一般的です。設置・リフォーム費用はウッドデッキの素材やサイズ、オプション項目によって大きく異なります。1平方メートルあたりで費用目安が決まっているケースが多く、あらかじめ使用用途を決めておくと、必要な素材、サイズ、オプションなどが定まるため予算に合わせて選択できるでしょう。

ウッドデッキをDIYする時の費用は?

ウッドデッキの設置費用を安く抑えるには、DIYする方法もあります。DIYの場合、1平方メートルあたり1万~3万円程度で設置可能です。ホームセンターやネット通販などで材料を購入できるほか、組立式であれば初心者でも簡単に設置できるため、手軽に安くウッドデッキを設置したい場合はDIYを検討するとよいでしょう。

まとめ

ウッドデッキの設置費用は、さまざまな要素によって大きく異なります。設置する場所の広さや日当たり、プライバシーなど家族の過ごしやすさも考慮したうえで、理想のウッドデッキ空間を叶えましょう。最適な素材サイズは家族ごとに異なるため、決め方がわからない場合は施工会社と相談しながら進めていくことをおすすめします。

阿孫 沙綾

執筆者

阿孫 沙綾

不動産エージェントおよびWebディレクター兼ライターのフリーランス。8年間で不動産売買・賃貸の仲介業、実需や収益不動産の仕入れ・販売業務を経験し、現在は個人エージェントとして活動中。また、幅広いジャンルの不動産業務に携わった経験を活かし、不動産・宅建ジャンルを中心に執筆や編集もおこなう。

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