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【初心者必見】マイクロブタの飼い方徹底ガイド!特徴や値段、寿命について詳しく解説

【初心者必見】マイクロブタの飼い方徹底ガイド!特徴や値段、寿命について詳しく解説
ここ数年で日本にも上陸し、じわじわと人気を集めているマイクロブタ。マイクロブタカフェも全国各地にできはじめ、その愛らしい姿から「自分の家でもお迎えしたい!」と思っている方も増えてきているのではないでしょうか?そもそもブタといえば、牧場などにいるイメージが強く、普通の家庭で飼える動物なのか疑問に感じている方もいるかもしれませんね。

マイクロブタは、一般的なブタに比べると小さめで、実際に室内飼いのペットとして飼育できます! そこで今回は、マイクロブタの生態や魅力をはじめ、一緒に暮らしていくための方法を解説していきます。

記事の目次

マイクロブタはどのような動物?

マイクロブタは、ブタのなかでも体が小さなタイプを指します。厳密にはマイクロブタという品種はなく、あくまでサイズ感を区別した通称。小さな個体同士を交配して、特に小型になったブタをマイクロブタと呼びます。あまり大きくならないポットベリー種やゲッチンゲン種から生まれるのが主流ですが、マイクロブタは一般的には雑種です。

例えば牧場などにいるような、数百kgほどの大きさになることはほぼなく、基本的には自宅でも問題なく飼えます。さらにマイクロブタに限らず、ブタは頭のいい動物なので、きちんとしつけもできる特徴があります。

マイクロブタとミニブタの違いは?

普通のブタに比べて、ミニブタもマイクロブタもサイズ感はかなり小さめ
普通のブタに比べて、ミニブタもマイクロブタもサイズ感はかなり小さめ

マイクロブタと同様に、ミニブタも正確には品種名ではありません。ブタは人間に近い体質があることから、実験用動物としても知られており、そのために大きくなりすぎないミニブタが誕生しました。マイクロブタと同じく、小さな個体を交配して品種改良されたのがミニブタです。そしてそこから、さらに小さくなってマイクロブタが生まれました。ミニブタとマイクロブタの違いは、基本的にサイズ感のみ。場合によってはマイクロブタでも、ミニブタくらいまで成長することもあります。

マイクロブタの寿命はどれくらい?

マイクロブタは、10~15年ほど生きるといわれており、犬や猫などのポピュラーなペットとさほど変わりはありません。どの動物にもいえることですが、特に寿命が長い分、最後までしっかりお世話する心構えが必要です。

マイクロブタの特徴は?

マイクロブタの特徴は?

ではマイクロブタにはどのような魅力があるのか、その愛らしいチャームポイントも見ていきましょう。

甘えん坊で寂しがりや

マイクロブタは非常に人懐っこい性格で、甘えるのも大好き。膝の上に乗ったり、あとを付いて回ったり、まるで人間の子どものような姿も見せてくれます。明るい性格なので、人に遊んでもらったり構ってもらったりすると、とっても喜びます。ただし1人でいるのが苦手な一面もあり、飼い主と離れるのを怖がる、分離不安になりやすい部分には注意する必要があります。

感情表現が豊か

普段はあまり大きな声ではありませんが、ご飯がほしい時や遊んでほしい時など、「ブッブッ」と小さく鳴くことも。鳴き声を使い分けてコミュニケーションを取ろうとするところも、マイクロブタの特徴です!表情も豊かなので、例えばうれしい時には笑っているように見えることもありますよ。

賢く、しつけもできる

学習能力がとても高く、しつけによっては芸を覚えてくれることも!きちんと教えれば、ご飯の時の「お座り」や「待て」などもできるようになります。ただしかなり賢い反面、人のこともよく見ているので、甘やかしすぎるといたずらなどの問題行動に発展する可能性もある点には注意が必要です。

無臭できれい好き

どの動物を飼うにしても、やはりにおいは気になるもの。ブタはなんとなく「においそう……」と思われがちですが、実はきれい好きで体臭もほとんどありません。また先ほども出てきたように、しつけもしっかりとできて、さらに清潔な環境を好むためトイレも覚えてくれます!室内飼いでも、基本的にはまったく問題はありません。

毛が短く抜けづらい

毛が短いうえに、換毛期以外ならあまり抜けることもなく、比較的お部屋の掃除も手間になりません。また人間と体質が似ていて、皮膚の性質も近いことから、においもなく動物アレルギーが出にくいのも特徴。もちろん個人差はあるので十分な注意が必要ですが、犬や猫に比べて、動物アレルギーがある場合に飼いやすい面があります。

かわいらしい姿はもちろん、実は飼いやすさもあるのがマイクロブタの魅力。頭がよく、人間とのスキンシップやコミュニケーションも好きなので、家族にしっかりと馴染んでくれる動物です。そんな愛嬌たっぷりのマイクロブタをお迎えしたら、楽しい毎日が過ごせそうですよね!

マイクロブタの種類と値段

マイクロブタの種類と値段

マイクロブタのなかにも、さまざまな種類がありますが、基本的には毛色による違いでカテゴリー分けされます。

マイクロブタの多くはポットベリー種

ポットベリー種は、ベトナム生まれの品種で、丸みのある体つきが大きな特徴です。成体になって大きくなったとしても、30kg~40kgほど。この程度の体重になると、マイクロブタのなかでも、かなりビッグサイズなほうです。大人になったポットベリー種のマイクロブタの大きさとしては、コーギーなどの中型犬くらいが一般的とされています。

その他のマイクロブタの品種には、くっきりとした顔立ちのスマートな体系を特徴とするイギリス純血種や、ドイツで小型に改良されたゲッチンゲン種などがいます。

マイクロブタの主なカラー

ブタといえばピンク(白)で、マイクロブタのなかでも大定番のカラーですが、その他にもさまざまな色味や柄があります。よくあるのが、黒やグレー、ブチ柄(まだら模様)など。またイノシシの赤ちゃんにも似た、ウリ柄(キャラメル)やジンジャーといったブラウン系は、比較的珍しい種類です。また黒地に白が入った牛柄なども、希少種として知られています。

マイクロブタの値段

マイクロブタの存在そのものがまだ珍しいこともあり、大まかな目安は20万円~30万円ほど。月齢や体重が小さいと、その分値段は高くなっていきます。カラーや柄による価格差は、さほど大きくはありませんが、なかでも黒は低めの傾向です。ちなみに4kg~5kgを超えてくるあたりが、価格差が出てくる大体のボーダーラインになっています。

マイクロブタの入手方法

専門のブリーダーから購入するのが一般的で、通常のペットショップにいるケースはほぼありません。場合によっては、マイクロブタカフェの店頭で、購入の相談ができることもあります。ちなみにブリーダーなどは、インターネットで検索して探せますが、なかには悪質な販売会社もあるため要注意。例えば、飼育に向けた適切な対処(ワクチン接種など)をしていなかったり、生後間もない子を違法に提供していたりなど……。むやみなセールスや雑な対応をされる際には、不当な販売をしている可能性があるので気を付けましょう。

マイクロブタの飼育に必要なアイテム・初期費用

マイクロブタの飼育に必要なアイテム・初期費用

どの生き物をお迎えする時にも、あらかじめ十分な飼育環境を整えておくことが不可欠!きちんとお迎えした初日から快適に過ごせるように、少なくとも以下のものは用意しておきましょう。

ケージ

普段は室内の放し飼いでも特に問題はありませんが、お留守番や寝床用として、ケージを準備しておきます。囲いのあるものなら基本的には何でもOKですが、平均的に20kg前後には大きくなることを想定するなら、なるべく大きめのものを用意しましょう。おすすめなのは、中型犬や大型犬向けのケージです。1万円前後で購入できます。

エサ・容器

マイクロブタの主食は、専用フードを与えるようにします。ミニブタ(小型用)の飼料が市販されているので、メインの食事として準備しておきましょう。大体5,000円~1万円で購入できます。あわせて、ご飯や水を入れる容器も用意。鼻が引っかかりやすいため、いずれも少し重量のある深めのものにします。水の容器は、ケージに取り付けできる給水器タイプにすると便利ですよ。それぞれであわせて、2,000円~3,000円もあれば買えます。

トイレ・トイレシート

トイレは、低い壁のような囲いのある、大きめの犬でも入れるタイプがおすすめです。すっぽり体が入るような形状のほうが、周囲の汚れも防げます。もちろん下に敷くシートも、トイレのサイズに合わせたものを選びましょう。トイレは5,000円~8,000円、シートは1,000円前後で購入できます。

ベッド

くつろぐスペースとして、ふかふかした犬用のベッドや毛布も用意しておきましょう。古くなった毛布などを使っても問題ありませんが、もし新しく購入する場合には、5,000円前後で買えます。

ブラシ

毛をといてあげると肌のケアになるので、ブラッシング用品を準備しておきます。ブタの毛は硬いので、犬や猫に使うようなブラシではなく、豚毛のものを用意するのがおすすめ。もしくは、人間のスカルプケアブラシやタワシなどを使っても問題ありません。もし豚毛ブラシを新しく買うのであれば、1,000円前後で購入できます。

キャリーケース

通院やお出かけ用に、一緒に移動できるキャリーケースも買っておきましょう。予防接種で病院に行くことも多いので、これからの成長を見越して、少し大きめサイズを用意するのがおすすめです。また前扉タイプにすると、出入りしやすいでしょう。キャリーケースは、5,000円~1万円程度で買えます。

ハーネス・リード

外でお散歩をする時には、ハーネスとリードは必須。簡単に抜けやすい首輪よりも、しっかり固定できるハーネスのほうが安全です。こちらも犬用と同じタイプで問題なく、2,000円~3,000円ほどで買えます。

おもちゃ

鼻で転がしたり噛んだりできるおもちゃがあると、1人でも遊べていたずら防止につながります。ぬいぐるみやボールの他、引っ張ったり鼻でおやつを探したりできる、犬用の知育玩具を置いておくのもいい方法です。こうしたおもちゃの場合は、1,000円~2,000円程度で買えます。

お手入れ用品

肌・耳・蹄(爪)・歯など、衛生用品もそれぞれ取りそろえておきましょう。シャンプーは敏感肌用の低刺激タイプ(人の赤ちゃん用でもOK)、それとは別に耳用の洗浄液を用意します。蹄は硬いので、通常の爪切りではなくニッパーにするのがおすすめ。また歯磨き用のブラシか、専用のシートを使って、お口のなかもキレイにしてあげましょう。こうしたお手入れ用品全般は、まとめて買うと合計6,000円~7,000円程度になります。

例えば生体価格を25万円として計算すると、ここまでに見てきた飼育用品の合計が4万3,000円~6万円になるので、初期費用は合わせて30万円前後になる想定です。また飼育環境を整えるのも大切ですが、毎日元気に過ごせるような日々のお世話も欠かせません!では次から、飼育方法についても詳しく見ていきましょう。

マイクロブタの飼い方

マイクロブタの飼い方

マイクロブタのお世話といっても、犬や猫といった、他の動物と似たようなイメージです。毎日の食事や運動など、きちんと健康に配慮してあげることを心がけましょう。

1日のエサの量と頻度

マイクロブタは、品種として確立されているわけではないので、実際のところ栄養摂取量の適正基準も明確ではありません。専用フードを少しずつ与えて、様子を見て量を調整していくのが一般的です。こまめに体型をチェックしながら、購入先のブリーダーや獣医などに相談するのがベストです。

またマイクロブタは、満腹中枢が鈍く、食欲旺盛です。エサをほしがる分だけ与えていると、肥満につながってしまいます。とにかく食いしん坊なので、1日のうちに何回かに分けて、少量ずつ与えていくのがよいでしょう。

なおマイクロブタは、人間と同様に雑食のため、おやつ程度で野菜(葉や芋など)や果物をあげるのもOKです。ただし調理した人間の食べ残しなどはもちろん、お菓子やインスタント類はNG。また野菜のなかでも、玉ねぎ・トマト・じゃがいもの葉などは、マイクロブタにとってあまりよくない食べ物なので注意が必要です。食事に関しては、専門家にも確認しつつ、徹底した管理をしていきましょう。

室内の温度管理をする

マイクロブタは、暑すぎるのも寒すぎるのも苦手で、体温調節が得意ではありません。大体の適温としては18度~24度といわれているので、室温は20度前後に保てるように、クーラーや暖房などを使いながら維持してあげましょう。暖房はファンヒーターやストーブでも構いませんが、近づきすぎてやけどするなどの危険もあるため、人が外出する時にはエアコンやホットカーペットにすると安全です。また冷えによって体調を崩しやすいので、ケージやベッドに毛布などを置いてあげるのがおすすめ。逆に夏場なら、ペット用にひんやりするマットなどがあると便利です。

さらにマイクロブタは乾燥肌になりやすいので、部屋のなかの湿度にも要注意。湿度は50%~70%にするのがベストです。温度と湿度のどちらも測れる計測器を用意しておき、いつでも調整できるようにしておきましょう。

鼻堀りでストレス解消させる

ブタは鼻が発達していることもあり、鼻を使って物を動かしたり掘ったりするのを好む習性があります。そのためマイクロブタを飼うにあたっても、この鼻堀りができる環境を作っておくことが大切。例えば、誤飲しない程度の大きめの小石やブロックなどを入れたボックスを用意しておくと、そこで鼻堀りをして遊んでくれます。その他にも、デコボコしたクッションや、ペット用のルーティングマットでも、鼻掘りができるのでおすすめです。鼻堀りをすることで、ブタのストレス解消や暇つぶしにもなりますよ。

散歩はマストではない

自分で動き回って遊ぶので、室内に比較的広めのスペースがあったり庭で自由にできたりする場合には、まめに散歩に行かなくても問題はありません。むしろ真夏や真冬のように気候が厳しいシーズンは、無理に連れ回さないほうが安全な場合もあります。

とはいえ家にいすぎても運動不足になりますし、散歩に行くことで蹄が削れて爪のケアにもなるメリットも。週に数回ほど散歩する程度でもOKです。ただし外出する際には、拾い食いによる中毒や野生動物からの感染症といった危険もあるので、十分に整備された公園や公道以外には行かないようにしましょう。

避妊去勢手術をする

発情によるストレスや生殖器の病気予防として、避妊去勢手術をしておきましょう。またブタは子どもをたくさん産む特徴もあり、あらかじめ避妊をしておくことで、むやみな繁殖を防ぐことにもつながります。一般的には避妊去勢手術をしてから引き渡すブリーダーが多いようですが、念のためお迎えする際には購入先に確認するようにしましょう。

ブタも人間と同じように、日々の生活習慣が健康に直結します。日頃からきちんとこまめにお世話をして、健やかな毎日を守ってあげてくださいね。

飼って後悔?マイクロブタを飼う際の注意点

飼って後悔?マイクロブタを飼う際の注意点

マイクロブタは、まだ日本ではペットとして一般的とはいえないため、犬や猫などとは違った特殊な注意点もあります。ただ「かわいいから」というだけでなく、次のような部分も頭に入れたうえで、責任を持ってお世話できるか検討してみてください。

家畜としての届け出が必要

マイクロブタは家畜に分類されるため、家畜伝染病予防法により、住んでいる地方自治体への報告義務があります。これは法律名のとおり、豚熱などの感染症対策に備えたルールで、報告せずに飼うのは違法です。必ず各地域の家畜保健衛生所に確認し、定期報告書を提出する必要があります。

鳴き声が大きい時もある

基本的には低く静かに鳴きますが、場合によっては大きな声を出すことも。怒ったり驚いたりなど、興奮した際には予想以上の大声で鳴くケースがあります。マイクロブタは頭がいいがゆえに、思いどおりにならず大きな声で鳴くこともあるので、日頃から我慢を覚えさせるなどのしつけも大切です。ご近所さんとの騒音トラブルを避けるためにも、甘やかしすぎない意識もしておきましょう。

思った以上に大きくなることも

マイクロブタとはいえ、品種的には通常のブタと同じなので、大型犬のようなサイズまで成長するケースもあります。赤ちゃんの頃とは見た目が大幅に変わり、飼育環境が狭くなってしまう場合も想定されます。マイクロブタを飼う際には、大きくなることも考慮し、なるべく余裕を持ってスペースを確保するようにしましょう。

医療費が高額

まだペット保険が適用されていない動物なので、病院代はすべて自己負担です。検査代や治療費など、診療料金が高額になる場合もあり、経済的な余裕がないと厳しい一面もあります。

マイクロブタに限らず、動物のお世話をしていくことは、決して簡単ではありません。もしかしたら面倒に感じる部分もあるかもしれませんが、そういった面も必ず考慮に入れて飼いはじめるようにしましょう。

マイクロブタのかかりやすい病気

マイクロブタのかかりやすい病気

マイクロブタは、以下のような疾患を引き起こしやすいため、もしちょっとでも様子がおかしい時には注意が必要です。何か気になることがある場合には、すぐにでも受診するようにしましょう。

豚熱

人間にうつる病気ではありませんが、ブタやイノシシ同士で感染する重篤な疾患です。死亡率が高いうえに、感染力もかなり強いのが特徴。一気に広まってしまう怖い病気で、もし近隣地域で広まっている場合には、外出は絶対に避けましょう。発熱や食欲不振などの症状が出ている際には、豚熱の可能性が考えられます。豚熱は危険な感染症のため、疑いのある症状が出ている時には、まず病院ではなく地域の家畜保健衛生所に連絡して指示を仰ぎましょう。

疥癬(かいせん)ダニ

こちらは、動物から動物にダニが感染する皮膚炎です。体を異常にこすりつけてかゆがったり、換毛期でもないのに毛が抜けたりする場合には、疥癬ダニの可能性も。すみやかに病院へ連れて行くようにしましょう。

熱中症

前述にもあるように、体温調節が苦手で、体内に熱がこもりやすい性質もあります。夏場にぐったりしている様子が見られたら、風を当てる・水分を補給させるなどの対処をして、症状がよくならなければ病院へ行きましょう。

膀胱炎、尿路結石

泌尿器関連の疾患になりやすい一面もあり、尿がにおったり血が混じったりする場合には要注意。できるだけ予防する対策としては、なるべく水分を摂取する癖を付けさせることです。もし万が一、尿に何か変化が見られる時には、病気の可能性が高いため速やかに受診しましょう。

腸閉塞

うまく消化できないものを誤って食べてしまうと、腸などに詰まり、便が出なくなってしまう腸閉塞を引き起こす可能性があります。普段から誤飲しないように、食べてはいけないものは届かない場所に置く・不要なものは片付けておくなど、日常的に対策をすることが重要です。

自分のかわいい家族に苦しい思いをさせないためにも、日頃から健康管理は徹底して注意しておきましょう。

ペット不可の物件でもマイクロブタは飼える?

ペット不可の物件でもマイクロブタは飼える?

基本的にマイクロブタに限らず、どの生き物もペット可の物件でないと飼えません。ただし不動産会社や物件オーナーに交渉や相談をすれば、飼育許可がもらえることもあるので、一度確認してみましょう。

またペット可の物件に住んでいるケースでも、賃貸で動物を飼う際には報告の義務があります。場合によっては敷金が上乗せされることもあるため、必ず不動産会社などに事前の問い合わせをしておきます。

もし無許可でペットを飼ってしまったら、バレた時に契約違反で強制退去になったり、ペットを手放すことになったりするリスクも。必ずペットを飼う前には、不動産会社や物件オーナーなどに忘れず申告するようにします。

飼育可でも気を付けること

たとえペット可の物件でも動物を飼う際には、あとから何か問題にならないためにも、次の点にもしっかりと配慮しましょう。

騒音トラブルに注意

前述にもあったように、マイクロブタが大声で鳴くようなことがあると、ご近所さんにも迷惑がかかります。場合によっては苦情が入る可能性も考えられるので、なるべく興奮させない状態を作っておくことも必要です。

壁紙や床にキズをつけない

マイクロブタは食欲旺盛で、かじり癖もあります。特に壁の角などはかじりやすいので、コーナカバーで保護をしておくのが無難です。またフローリングも、蹄で削れてしまう可能性も。キズ防止のためにも、カーペットやタイルマットを敷いておくのがおすすめです。フローリングは滑りやすい一面もあるので、ブタの安全にもつながります。

共用部分にケージを置かない

例えば建物内の廊下はもちろん、ベランダやバルコニーも共用部分に当たります。特にベランダやバルコニーは、災害時などの避難経路にもなるので、ケージに限らず私物は置かないのが原則です。また室内でないと温度管理もできないため、ケージは必ず部屋のなかに設置するようにしましょう。

マイクロブタを飼うための物件探しのポイント

もし本格的にマイクロブタを飼いたい場合には、そもそも飼育に適した物件を選ぶことも大事。では実際にどのような物件が向いているのか、以下からご紹介します。

ペット可(相談可)物件を探す

当然ではありますが、マイクロブタを飼いたい時には、必ずペット可の物件を絶対条件として探すようにしましょう。ペット不可物件の場合、あとから交渉するのは大変ですし、どんなに部屋を気に入っていたとしてもペットと一緒に住めない可能性が高いです。それなら元々ペット可の物件を検索してみましょう。

飼育する部屋にエアコンがついている

マイクロブタは気温の変化に弱く、温度管理のためにはやはりエアコンが欠かせません。常に適温を保てないと、体調不良を引き起こす可能性があるので、必ずエアコン付きの物件を選びます。

周辺にマイクロブタ診療可能な動物病院がある

マイクロブタは、まだ国内では珍しい存在で、エキゾチックペットとも呼ばれています。一般的な犬や猫を診療する動物病院では対応できないので、きちんとマイクロブタでも受診できる獣医師を探す必要があります。いざという時に探しはじめては遅い場合もあるので、あらかじめマイクロブタも診療できる病院を見つけておき、なるべくすぐ通える場所に住むのが安全です。

養豚場の近くは避ける

もちろん万全の管理はされているものの、かなりの頭数が飼育される養豚場では、感染症がまん延する可能性が高い状況にあります。豚熱などの致命傷を未然に防ぐためにも、物件の近くに養豚場がないか、しっかりと確認することも欠かせません。

マイクロブタについてよくある質問をおさらい

マイクロブタについてよくある質問をおさらい

マイクロブタって何を食べるの?

マイクロブタは、基本的に専用のフード(ミニブタ用の飼料など)を食べます。購入先のブリーダーのなかには、独自にマイクロブタ用のペットフードを販売している場合もあるので、一度相談してみるのがおすすめ。またおやつに野菜や果物をあげるのもOKです。

マイクロブタはなつく?しつけはできるの?

マイクロブタは賢く、きちんと教えれば芸事もできます。特にきれい好きなので、トイレはすぐにでも覚えてくれて安心。ただ学習能力がかなり高く、しつけを間違ってしまうと、人間の行動を逆手に取るような様子も見せる点には注意が必要です。

マイクロブタはどのくらいの大きさになるの?

大きくても30kg~40kgほどで、中型犬や大型犬くらいのイメージです。マイクロとはいえ、元々は体の大きいブタなので、大人になってくるとかなり成長するケースも見られます。

マイクロブタの寿命はどれくらい?

マイクロブタは10年~15年程度の寿命といわれており、ペットのなかでも比較的長生きです。何年も生きてくれる分、家族としての深い絆ができるペットでもあります。

まとめ

いかがでしたか?
頭がよく人にも懐きやすいマイクロブタは、お家に来てくれたら癒しの存在になること間違いなし!ただしまだ日本では珍しく、また他の動物と同様に繊細な一面もあるため、決して安易な気持ちだけで飼えるわけではありません。きちんと長年寄り添う意志を持って、最後まで飼育する覚悟ができてから、飼う準備をはじめましょう。丁寧にお世話した分は長生きしてくれますし、どんどん信頼関係もできていきます。ぜひ新しい家族の一員として、大切に育ててくださいね。

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引っ越しを繰り返す好奇心旺盛人。

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