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カナヘビの飼い方は?必要なものから飼育の注意点まで徹底解説

カナヘビの飼い方は?注意点や必要なものを解説
カナヘビは日本各地で見られる身近な爬虫類(はちゅうるい)で、細長い体と長い尾が特徴の小型トカゲです。丈夫で比較的飼いやすいことから、初めて爬虫類を飼育する方にも人気があります。
しかし、カナヘビの飼い方には温度管理や紫外線環境の整備、昆虫食ならではのエサ管理など、知っておきたい基本的なポイントがあります。

本記事では、カナヘビの基礎知識をはじめ、必要な飼育用品や費用の目安、日常管理の方法、かかりやすい病気、飼育時の注意点、さらには物件選びのポイントまで幅広くわかりやすく解説します。これからカナヘビを飼い始める方はもちろん、すでに飼育している方にも役立つ内容をまとめました。

カナヘビとは?

カナヘビはどのようは生き物なのでしょうか
カナヘビはどのようは生き物なのでしょうか

カナヘビは日本各地に生息する小型のトカゲの仲間で、爬虫類に分類されます。細長い体と非常に長い尾が特徴で、日当たりのよい草地や畑、公園、河川敷など身近な自然環境で見られます。昼行性で日中に活動し、昆虫やクモなどの小さな無脊椎動物を捕食します。
カナヘビは卵を産む「卵生」の動物で、初夏から夏にかけて産卵します。孵化(ふか)した幼体は親と同じ姿をしており、脱皮を繰り返しながら成長する生き物です。危険を感じると尾を自切(じせつ:自ら尾を切り離すこと)して逃げる習性があり、切れた尾はある程度再生します。

寿命は、野生下だと約3~5年ですが、飼育下だと約5~7年程度。また、大きさは全長約20~30cmです。ペットショップでの生体価格目安は、地域や時期によっても異なりますが、ニホンカナヘビで1,000円~3,000円程度。アオカナヘビなど流通量の少ない種については3,000円~8,000円程度が目安です。

カナヘビの種類と特徴・分布

日本には複数のカナヘビ類が生息しており、地域ごとに異なる種類が見られます。体の大きさや体色、模様、生息環境などに違いがあり、なかには特定の島や山地にのみ分布する種も存在します。ここでは、日本国内で確認されている主なカナヘビ類について、その特徴と分布をまとめました。

名称 イメージ 見た目
・特徴
分布
ニホンカナヘビ ニホンカナヘビ 茶色~緑褐色。背に細かい斑模様。細身で尾が非常に長い。全長約20~30cm。 本州・
四国・
九州・
一部離島
アムールカナヘビ アムールカナヘビ 褐色で体側に白い縦線。ややがっしり。全長約20~25cm。 北海道
コモチカナヘビ コモチカナヘビ 茶褐色~灰褐色。背に黒褐色の斑模様や縦線。ややがっしりした体型。全長約15~20cm。 北海道・
本州中部以北の寒冷地、山地
アオカナヘビ アオカナヘビ 鮮やかな緑色。細身で尾が長い。全長約20~30cm。 南西諸島(沖縄など)
ミヤコカナヘビ ミヤコカナヘビ 緑色が強く小型。体側に縦線。全長約15~23cm。 宮古諸島
サキシマカナヘビ サキシマカナヘビ 緑~緑褐色。細身で俊敏。全長約20~25cm。 八重山諸島

ニホンカナヘビとニホントカゲの違い

ニホンカナヘビは、身近な環境で見られる細長い生き物です。よく似た「ニホントカゲ」と間違われることがあり、両者は同じ爬虫類ですが、体型や体表の質感、幼体の体色などに明確な違いがあります。

名称 イメージ 特徴
ニホン
カナヘビ
ニホンカナヘビ 細身で尾が非常に長い。体は茶色~緑褐色で細かい斑模様。体表はざらざらして光沢が少ない。
ニホン
トカゲ
ニホントカゲ やや太くがっしり。体は褐色~黒褐色で強い光沢。幼体は尾が鮮やかな青色。体の表面はつるつるしている。

見分けるポイントは体の細さと光沢の有無です。ニホントカゲはつやがあり、特に幼体の青い尾が特徴なのに対し、カナヘビは細長くマットな質感です。

カナヘビの入手方法

カナヘビはペットショップで購入する他、野生のものを捕獲できる場合もあります
カナヘビはペットショップで購入する他、野生のものを捕獲できる場合もあります

カナヘビを入手する方法には、ペットショップで購入する他、野外で捕獲する方法もあります。いずれの場合も、命を預かる責任を十分に理解し、最後まで適切に飼育できるかをよく考えることが大切です。

ペットショップで購入する

もっとも確実で安心なのは、爬虫類を取り扱うペットショップや専門店で購入する方法です。流通しているのは主にニホンカナヘビやアオカナヘビなどで、価格はおおよそ1,000円から5,000円程度が目安になります(種類や地域、流通状況によって変動します)。
店舗で購入するメリットは、健康状態を確認しやすく、飼育方法について店員から説明を受けられる点です。また、人工飼育個体は人の環境に比較的慣れやすい傾向があります。購入時には目がはっきり開いているか、体に傷がないか、痩せすぎていないかなどを確認しましょう。

捕獲する

草地や公園、河川敷、畑周辺などで見つけて捕獲する方法です。晴れた日の日中、日当たりのよい場所で多く見られます。

ただし、地域によっては条例などで採集が制限・禁止されている場合があるので捕獲する前に確認しておきましょう。他にも、捕獲する際には以下のポイントに注意が必要です。

  • 必要以上に捕獲しない(自然環境への配慮)
  • 弱っている個体や幼体の過度な採集は避ける
  • すぐに適切な飼育環境を準備できない場合は捕獲しない

また、野生個体は寄生虫を持っている可能性があり、環境の変化によるストレスで弱ることもあります。捕獲は手軽に思えますが、自然への影響や個体への負担を十分に考慮することが重要です。

カナヘビを飼うのに必要なもの

カナヘビを飼うのには何が必要でしょうか
カナヘビを飼うのには何が必要でしょうか

カナヘビを飼う際には、自然環境に近い環境を整えることが健康維持のポイントになります。カナヘビは変温動物のため、温度管理や紫外線環境がとても重要です。ここでは、カナヘビを適切に飼育するために必要なものと、その理由・目安サイズ・相場について解説します。

ケージ

まず必要になるのがケージです。脱走を防ぎつつ通気性を確保できるものを選びましょう。1匹の場合は幅30~45cm程度のものが目安で、できれば30cmキューブ以上あるとカナヘビが活動しやすくなります。価格はおおよそ3,000円から10,000円程度。複数飼育をおこなう場合はさらに大きなサイズが必要になります。

床材

床材は排泄物の吸収や湿度の維持、足腰への負担軽減の役割があります。ヤシガラ土や爬虫類用マット、無農薬の赤玉土などが用いられ、価格は500円から2,000円程度が目安です。誤飲を防ぐため、砂の粒が極端に大きいものは避けましょう。

バスキングライト

カナヘビは日光浴によって体温を上げるため、バスキングライトが必要です。特に重要な設備で、ケージ内に30~35度程度の温かい場所を作ります。ライトの価格は2,000円から4,000円程度。ケージ内には温かい場所と涼しい場所を作り、温度差を設けることが大切です。

紫外線ライト

紫外線ライト(UVB)は、カナヘビの健康維持に不可欠です。紫外線はカルシウムの吸収を助け、骨の形成を正常に保つために必要です。不足すると骨の病気を引き起こす原因となることがあります。価格は3,000円から6,000円程度で、半年から1年で交換するのが一般的です。

シェルター

カナヘビは警戒心が強いため、身を隠せるシェルターも必要です。シェルターがあることでストレスを軽減でき、落ち着いて生活できます。価格は500円から2,000円程度が目安です。

登り木

カナヘビは木に登る習性があるため、登り木の設置が欠かせません。登り木があることで運動不足の防止にもつながります。登り木は1,000円から3,000円程度で購入できます。

エサ・水

カナヘビは昆虫食のため、イエコオロギやミルワームなどの生き餌が必要です。エサ代は匹数にもよりますが、ペットショップで購入できる生餌では月1,000円から3,000円程度が目安になるでしょう。食いつきがよいのは生餌ですが、生餌に抵抗がある場合などは爬虫類用のフードもエサとして有用です。さらに、飼い方でも重要となる健康維持ですが、カルシウム剤やビタミンサプリメントを添加することが望ましく、価格は1,000円前後です。

エサ箱・水入れ

エサ箱と水入れも忘れずに準備しましょう。価格はそれぞれ500円から1,500円程度。水は毎日交換し、常に新鮮な状態を保ち適切な飼い方をしましょう。

温度計と湿度計

温度計と湿度計を設置し、日中25~30度、湿度40~60%を目安に管理します。温度計・湿度計は1,000円から3,000円程度で購入できます。加えて、ピンセットや霧吹きなどの掃除・給餌用具も必要です。

適切な環境を整えることが、カナヘビを長く健康に飼育するための基本です。

カナヘビを飼うのにかかる費用

カナヘビを飼うのにはいくらかかるのか解説します
カナヘビを飼うのにはいくらかかるのか解説します

カナヘビを飼い始めるにあたっては生体の購入費だけでなく、飼育設備を整えるための初期費用と、継続的に必要となるランニングコストを考える必要があります。
カナヘビは比較的丈夫で飼いやすい爬虫類ですが、適切な環境を維持するためには一定の費用がかかります。まず生体価格については、ニホンカナヘビならおよそ1,000円から3,000円程度が目安、流通量の少ないアオカナヘビなどでは3,000円から8,000円程度になることもあります。ただし、価格は地域や季節、流通状況によって変動します。

カナヘビを飼ううえで、もっとも費用がかかるのは飼育設備の準備です。先述したように、ケージ、床材やバスキングライト・紫外線ライトだけでなく、シェルターや登り木などのレイアウト用品、温度計や湿度計、給餌用具などが必要になります。これらを一式そろえた場合、カナヘビを飼うのに必要な初期費用はおおよそ15,000円から30,000円程度が目安となります。

また、飼育を始めた後もランニングコストがかかります。カナヘビは昆虫食のため、コオロギやミルワームなどの生き餌を継続して購入しなくてはいけません。1匹飼育の場合で、月1,000円から3,000円程度が目安です。また、バスキングライトや紫外線ライトを毎日使用するため、電気代として月500円から1,500円程度がかかる場合があります。さらに、紫外線ライトは半年から1年ごとに交換が必要で、年間3,000円から6,000円程度を見込んでおくと安心でしょう。さらに、床材の交換費用やカルシウム剤などのサプリメント代も含めると、月あたり数百円から1,000円程度の消耗品費が発生します。これらを総合すると、カナヘビの飼育における年間の維持費はおおよそ20,000円から50,000円程度が一つの目安となるでしょう。

カナヘビは適切に飼育すれば5年以上生きることもあるため、短期的な費用のみならず長期的な視点で計画を立てることが大切です。生体価格だけではなく飼育環境を整え続けるための費用も含めて考えることが重要です。

カナヘビの飼い方

カナヘビの具体的な飼い方についてみていきましょう
カナヘビの具体的な飼い方についてみていきましょう

カナヘビを飼うには、日本の自然環境に近い状態を意識しながら温度や光、食事、水分管理を適切におこなうことが大切です。カナヘビは丈夫な爬虫類ですが、基本的な管理を怠ると体調を崩すこともあります。ここでは、健康に長く飼育するための基本的なポイントを解説します。

エサは週に2~3回与える

カナヘビにはコオロギやミルワームなどの生き餌を与えるのが基本です。成体の場合は週に2~3回を目安に、数分で食べきれる量を与えましょう。与えすぎは、肥満や消化不良の原因になるため注意が必要です。エサにカルシウム剤を添加すると、骨の形成不全の予防につながります。幼体は成長期のため、成体よりやや高い頻度で給餌することがあります。

水は毎日交換する

カナヘビを飼う際は、常に新鮮な水を用意することが重要です。水入れの水は毎日交換し、容器も清潔に保ちましょう。カナヘビは水入れから直接飲むほか、霧吹きで葉や壁面についた水滴をなめることもあります。脱水を防ぐためにも、乾燥しすぎない環境を維持します。

飼育環境は25度前後を保つ

カナヘビは変温動物のため、温度管理が飼い方の基本です。日中はケージ内の温度を25度前後に保ち、一部に30~35度程度のバスキングスポットを設けます。夜間はやや温度が下がっても問題ありませんが、急激な温度変化は避けましょう。温度計を設置し、常に確認できるようにすることが飼い方のポイントです。

毎日日光を浴びせる

カナヘビは紫外線を浴びることでビタミンD3を生成し、カルシウムを適切に吸収します。そのため、毎日日光浴をさせることが理想です。屋外での日光浴が難しい場合は、紫外線ライト(UVB)を使用します。ガラス越しの日光では十分な紫外線が届かないため、日光浴の際は脱走に注意しつつ直接日光を浴びせましょう。

冬眠させる場合はしっかりと準備をする

カナヘビは本来なら気温が下がると冬眠しますが、飼育下では必ずしも冬眠させる必要はありません。冬眠させる場合は健康状態が良好であることを確認し、徐々に温度を下げ、絶食期間を設けてからおこないます。不十分な準備で冬眠に入ると命に関わることがあるため、慎重な管理が求められます。初心者の場合は無理に冬眠させず、加温して越冬させる方法もあります。

カナヘビを飼う際には、適切な温度管理、紫外線環境、給餌、水分管理が健康維持の基本です。毎日の小さな観察の積み重ねが、長期飼育につながります。また、カナヘビを多頭飼育する場合、オスとメスが同居していると産卵する可能性があります。産卵後は卵を別容器で管理し、適度な湿度を保ちながら静かに保管しましょう。孵化まではおおよそ1~2カ月程度が目安。
孵化直後の幼体は非常に小さく、乾燥や温度変化に弱いため、専用の小型ケージで管理することが望ましいです。エサも小さなコオロギなどを用意します。成体と同居させると捕食や事故の危険があるため、幼体は分けて飼育してください。多頭飼育の場合は繁殖の可能性も含め、計画的で責任ある飼い方を心がけることが大切です。

カナヘビがかかりやすい病気

カナヘビを飼うにあたって注意したい病気がいくつかあります
カナヘビを飼うにあたって注意したい病気がいくつかあります

カナヘビの飼育では、適切な温度管理や紫外線環境、栄養バランスの維持がとても重要です。これらが不十分だと体調を崩し、さまざまな病気を引き起こすことがあります。カナヘビは体調不良を隠す傾向があるため、日頃から観察をおこない、異変に早く気づくことが大切です。ここでは、カナヘビが比較的かかりやすい代表的な病気について解説します。

日射病

日射病は、風通しの悪いケージや日光浴の際の外気温が過度に高い場合に起こります。カナヘビは変温動物ですが、高温環境から自力で逃げられない場合、体温が危険なレベルまで上昇してしまいます。特に、夏場に直射日光がケージに当たる環境や、温度勾配のない飼育環境では発症しやすくなります。
症状としては口を開けて荒い呼吸をする、動きが鈍くなる、ぐったりするなどが見られ、重症の場合は命に関わります。ケージ内に涼しい場所を確保し、日中は25度前後、バスキングスポットでも30~35度程度に管理することが重要です。

くる病

くる病は、カルシウム不足や紫外線不足により起こる病気です。紫外線(UVB)を十分に浴びられないとビタミンD3が生成されず、カルシウムをうまく吸収できなくなります。その結果、骨が軟らかくなり、変形や骨折を起こします。
症状としては顎が柔らかくなる、手足が曲がる、動きがぎこちなくなるなどが見られます。成長期の幼体では、特に注意が必要です。予防のためには紫外線ライトの設置と定期的な交換、エサへのカルシウム添加が基本となります。

脱水症状

カナヘビは脱水症状にもなりやすいです。カナヘビは乾燥に比較的強い生き物ですが、水分が不足すると脱水症状を起こします。水入れの水を交換していない場合や、湿度が極端に低い環境で起こりやすくなります。
症状は、皮膚に張りがなくなる、目がくぼむ、活動性が低下するなど。予防には毎日の水交換と適度な湿度管理が重要で、霧吹きで軽く加湿することも効果的です。

カナヘビを飼う際に注意したいこと

カナヘビを飼育する際は脱走などに注意しましょう
カナヘビを飼育する際は脱走などに注意しましょう

カナヘビを飼育する際は温度やエサの管理だけでなく、安全面や健康面への配慮も重要です。小さな体のカナヘビは環境の変化やストレスの影響を受けやすいため、日頃から注意して観察しましょう。ここでは、特に注意したいポイントをまとめました。

脱走

カナヘビは体が細く、わずかな隙間からでも脱走してしまうことがあります。そのため、フタの閉め忘れや通気口の隙間には十分注意が必要です。ケージは必ずしっかり固定し、掃除や給餌の際も逃げ出さないよう慎重に扱います。

脱皮不全

カナヘビは成長に伴い脱皮をしますが、湿度不足や栄養不良があると皮がうまく剥がれないことがあります。特に、指先や尾の先に古い皮が残ると、血流障害の原因になるので注意しましょう。適度な湿度を保ち、カルシウムを補給することが重要です。

ダニの付着

野生個体や屋外採集個体では、体にダニが付着していることがあります。ダニは吸血により体力を奪い、健康を損なう原因になります。体表をよく観察し、異常があれば早めに対処することが大切です。また、飼育用品を清潔に保つことも予防につながります。

過度なふれあい

カナヘビは観賞向きの生き物であり、頻繁に触られることを好みません。過度なふれあいはストレスとなり、食欲不振や体調不良の原因になることがあります。必要以上に触らず、落ち着いた環境で飼育することが望ましいでしょう。

ペット不可物件でもカナヘビは飼える?

カナヘビのような小さなペットでも、ペット不可物件での飼育は避けましょう
カナヘビのような小さなペットでも、ペット不可物件での飼育は避けましょう

カナヘビを賃貸で飼うなら、基本的にペット可物件を選びましょう。小さな生き物とはいえ、ペット不可物件での飼育はできません。もし隠れて飼育した場合、賃貸借契約違反とみなされて、退去しなくてはならない可能性があります。

カナヘビを飼う際の物件探しのポイント

カナヘビが快適に過ごすための物件選びのポイントをご紹介します
カナヘビが快適に過ごすための物件選びのポイントをご紹介します

カナヘビを飼う際には、住環境も重要なポイントです。特に賃貸住宅では、物件選びを誤るとトラブルにつながることがあります。カナヘビは犬や猫のように鳴き声は出しませんが、爬虫類に該当するため、契約内容の確認が不可欠です。ここでは、カナヘビを安心して飼育するための物件探しのポイントを解説します。

ペット可物件で爬虫類の飼育も可能な物件である

大前提として、ペット可物件であることを確認します。ただし、「ペット可」と記載があっても犬や猫のみを想定しており、爬虫類の飼育が認められていないケースもあります。契約前に、管理会社や大家さんへ「カナヘビなどの爬虫類の飼育が可能か」を確認することが大切です。無断飼育は賃貸借契約違反となる可能性があるため注意してください。

近くに爬虫類対応の動物病院がある

カナヘビを飼う際には、万が一の病気やケガに備えることも重要です。しかし、すべての動物病院が爬虫類を診療できるわけではありません。物件の周辺に爬虫類対応の動物病院があるかを事前に調べておくことで、緊急時にも迅速に対応できます。移動距離が短いほど、カナヘビへの負担も軽減されるため、近くにあると安心でしょう。

飼育する部屋にエアコンがある

カナヘビは変温動物のため、室温管理が飼い方の基本です。夏場や冬場に室温が大きく変動する物件では、体調不良の原因になります。飼育する部屋にエアコンが設置されていること、または設置可能であることを確認しておきましょう。特に最上階や角部屋は、温度変化が大きくなる傾向があるため注意が必要です。

日当たりと通気性がいい

カナヘビを飼育する際は日光浴や温度管理が重要ですが、直射日光が長時間ケージに当たる環境は危険です。適度に日当たりがありつつ、カーテンなどで調整できる部屋が理想的です。また、通気性が悪い物件では湿度がこもりやすく、カビやダニの発生につながることがあります。換気がしやすい間取りかも確認しましょう。

静かな環境

カナヘビは音や振動に敏感です。交通量の多い道路沿いや工事現場の近くなど、騒音や振動が頻繁にある環境ではストレスを感じやすくなります。カナヘビの健康のためにも、落ち着いた環境で暮らしましょう。

まとめ

カナヘビの飼い方は、一見するとシンプルに思えるかもしれません。しかし、実際には温度・紫外線・栄養・水分管理など、基本をしっかり押さえることが健康維持の鍵となります。ここで解説した内容を参考に必要なものを揃え、注意点を理解したうえで無理のない飼育を続けてください。それが、責任あるカナヘビの飼い方といえるでしょう。

望月 紗貴

執筆者

望月 紗貴

全ての動物を対象とした愛護団体、一般社団法人愛玩動物健康管理協会の代表理事を務める。動物の行動心理や生物学について長年研究をしており、愛玩動物救命士を中心に13種類上の動物関連資格を保有している。

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