【初心者必見】デグーの飼い方徹底ガイド!かわいい?むかつく?特徴や寿命、ケージの選び方まで詳しく解説

記事の目次
デグーはどんな動物?
デグーはモルモットやチンチラといったネズミの仲間で、ハムスターよりは大きめですが、手のひらに乗るサイズのかわいい動物です。小さな前足を手のように器用に使ったり、鳴き声を出してアピールしたり……。コミュニケーションが取りやすく、愛らしい姿もよく見せてくれる、人懐っこさが大きな魅力です!
- 種類:ゲッ歯目 テンジクネズミ亜目
※古い分類方法では「ヤマアラシ亜目」
- 分布:南米(アンデス山脈)
- 大きさ:約12cm~20cm
- 寿命:約10年~20年
- 値段:約6,000円~15,000円
(希少性の高い個体は3万円以上することも)
SNSで”かわいい”と人気!デグーの特徴
なんともいえないユニークな表情
人と遊んだり手に乗ったり、愛嬌たっぷりの姿がSNSでも話題を集めていて、かわいい動画をアップしている飼い主さんもたくさん!そんな癒しのデグーについて、人気の秘密をもう少し詳しく見てみましょう。
デグーのようなネズミ系の動物といえば、特徴なのは突き出たような前歯。そのちょっと間の抜けた、チャーミングな顔つきから繰り出される表情がかわいく、時々笑ったようにも見えることもあるのです!眠りこけている様子すらも愛らしく、とにかくいろいろな顔を見せてくれる魅力がありますよ。
長いしっぽ「トランペット・テイル」

体全体はふんわりとした短めの毛に被われており、長めのしっぽも同じように短毛が生えています。ですが尾の先だけは長めの毛になっていて、少し広がっているようにも見える「トランペット・テイル」になっているのも特徴です。
感情表現豊かな鳴き声
デグーは、甘えたりエサがほしかったり、何か伝えようとする時には声を発する賢い一面も!「ピーピー」と高めの鳴き声でアピールすることから、元々の原産地になぞらえて、「アンデスの歌うネズミ」なんて呼ばれることもあるくらいです。
寿命は5年~8年程度
デグーは小さな動物ですが、ハムスターよりも寿命は長く、5年~8年は生きるといわれています。なかには10年ほど長生きする子もいて、もちろん個体差はありますが、大切に育てれば何年も一緒に過ごせる小動物です。
賢くコミュニケーション能力が高い
先ほども出てきたように、鳴いてアピールするなどのコミュニケーション能力が高く、人間にも非常になつきやすい動物でもあります。しっかりと信頼関係が築ければ、手や肩などに擦り寄って甘えてくれるようになるほどです。
それぞれの個体によっても異なりますが、デグーは比較的表情が見えやすく好奇心も旺盛で、人間とよく遊んでくれる特徴もあります。なでられると、ウットリうれしそうな顔をすることもあり、親しみやすいのが何よりの魅力です!
飼って後悔?デグーに“むかつく”人がいる理由
デグーも人間と同じ生き物なので、場合によっては飼い主との相性があまり合わず、“むかつく”なんて思う人もなかにはいるようです。ではその原因は何なのか、以下で簡単に説明します。
なつく・なつかないには個体差がある
デグーにもそれぞれ個性があるので、前述には「なつきやすい」と紹介しましたが、警戒心が強い子も少なからずいます。例えばデグーを複数育てている場合には、「この子はよくそばに寄ってくるけど、あの子はケージからあまり出てこない」といったケースも。ですがそうした性格も尊重しながら、適切な距離感を取ることが大切です。ちなみになつくまでの期間は個々で違いますが、少なくとも最初の1週間ほどは、ケージの外から見守るのがいいでしょう。こちらに興味を示すようになってから、スキンシップを取るようにしましょう。
トイレを覚えない
デグーは学習能力の高い動物ですが、トイレを覚えてくれるのは非常に稀なケース。どこでも関係なく排泄してしまう点には注意が必要です。やはり小さな動物なので、安全のためにもケージで飼育するスタイルが基本となります。
毎日散歩が必要
デグーは遊ぶのが大好きな動物なので、運動ができないとストレスになってしまいます。またストレスがたまってくると、ケージをかじるなどのいたずらをすることも。しっかりと活発に動ける時間を作ってあげることも必要です。
何でもかじる

デグーは、モノをかじって確かめる習性があり、特にケージから出した時には要注意。かじることが大好きなので、何でもかんでも噛もうとする一面があります。デグーが何かをかじるのは習性なので、かじられてはいけないものを収納するなどの対策が必要です。
大きい声で鳴く
普段は基本的に静かで、何かアピールしたい時にも、大きな鳴き声は出しません。ただしびっくりしたり欲求不満だったりすると、場合によっては激しく鳴くケースもあります。例えば先ほども出てきたように、運動不足でストレスがたまっている時など。ただ、基本的に鳴き声は大きくないため、こうした問題行動につながらないよう配慮が欠かせません。
デグーに限らず、ペットも人間と同じ生き物です。場合によっては、なかなかうまくなついてくれないケースもありますが、最後まで責任を持ってお世話することは不可欠。あまり愛想がなくても、それを個性ととらえて、大切に育ててあげることが重要です。
デグーの種類と費用相場

デグーには毛の色味による種類があり、見た目の特徴もさまざま。ペットショップなどに行けば実物も見られます。以下の表に、デグーの種類について簡単にまとめましたので、参考にしてみてください。
カラー(種類) | 特徴 | 費用相場 |
---|---|---|
アグーチ (ノーマル) |
・野生デグーの色、基本色 ・茶色やグレーの毛で覆われ、毛の根本が少し濃い ・品種改良されていないので体が丈夫とされている |
4,000円 ~10,000円 |
ブルー | ・実際の色は青みがかったグレー ・アグーチよりも人気が高い |
8,000円 ~20,000円 |
パイド | ・まだら模様、ブチ柄、雑食 ・メインの毛色に他の色が混ざった種類 ・アグーチパイド、ブルーパイドのように、メインのカラーにパイドをつけて呼称 |
10,000円 ~30,000円 |
サンド (イエロー) |
・ベージュ色 ・日本でも入荷されているが、レア種 |
25,000円 ~60,000円 |
クリーム | ・サンドよりも色が薄いクリーム色 ・サンドと同じくレア種 |
30,000円 ~60,000円 |
ホワイト | ・白単色 ・日本ではあまり流通していないレア種 |
20,000円以上 |
ブラック | ・黒単色 ・日本ではほとんど流通していないレア種 |
30,000円以上 |
上記の表では、ざっくりとご紹介していますが、もっと細かく分けると10種類以上にもなります。どの種類もそれぞれで魅力的なので、どの子をお迎えするか迷ってしまいますよね。
なかには希少種のデグーもいて、例えばクリームやホワイトなどの淡い単色系は、日本では珍しい種類です。さらにブラックはなかなか流通していない海外種で、そもそも見つけるのが難しい一面も。こうした種類の場合、入荷数は限られていて高値も付きやすく、ノーマルタイプに比べるとかなりのお値段になります。
デグーの入手方法
- ペットショップで購入する
- ブリーダーから購入する
- 里親になる
一般的にデグーは、ペットショップにある、ウサギやハムスターといった小動物コーナーにいる場合が多いです。もしくは小動物に特化したショップなどもあるので、そういった専門店のほうが見つかりやすいかもしれません。また、インターネットで検索すれば、デグーのブリーダーや里親募集の情報も出てくるので、一度探してみるのもおすすめです。
ちなみにペットは、幼体から飼育したほうが、人間になつきやすい傾向にあります。ただし生後3カ月頃までの赤ちゃんの場合、成体と同じように栄養補給するのは難しく、まだ体もか弱くて非常に繊細です。初めて飼う場合には、少なくとも3カ月以上になった子をお迎えしたほうがいいでしょう。
デグーの飼育に必要なアイテム・初期費用
実際にデグーを飼い始めるには、どのような準備が必要なのでしょうか?ここからは、デグーとの生活に向けて、最低限でもそろえておきたい飼育用品などをご紹介します。
ケージ
ケージは、デグーが特に長い時間を過ごすことになるお部屋です。1匹につき、少なくとも幅・高さ・奥行きは50cm以上にするのが目安。値段の相場は大体10,000円~20,000円程度です。
エサ・容器

デグーは草食動物で、主食は牧草です。特にイネ科の植物を好むとされていますが、栄養補給のためにも、しっかりとバランスの考えられたペレットなどの専用フードを用意しておきましょう。なおデグー専用のフードは、大体1袋1,000円~2,000円程度で購入できます。もちろんケージに入れておくための容器も必要。こちらも、1個1,000円~2,000円前後です。
給水機
ケージ内でいつでも水分補給ができるように、専用の給水機も準備しておきます。ケージに簡単に取り付けできるタイプなら、1,000円程度で用意できます。
隠れ家(寝床)
野生では巣穴で眠るので、ケージのなかに安心して寝やすい、隠れられる寝具を置いておくのがベストです。衛生面を考えると、布製よりもウッド・陶器・プラスチックなどのほうがお手入れしやすくておすすめ。なお値段の目安は、1,000円~2,000円前後です。
砂・砂場
デグーには砂遊びをする習性があり、また体を砂にこすり付けることで、被毛をきれいに保つ効果もあります。砂で遊べる専用のスペースが必須なので、砂と砂場をあらかじめ用意しておきましょう。砂については、小動物の浴び砂用サンドが市販されていますし、外の容器も体が入るものなら基本的には何でも構いません。できればゴロゴロと転がれるほうがいいので、専用のプラスチック製のバスハウスやサンドルームを買うといいかもしれません。ちなみに砂は1,000円~2,000円程度、外の容器も2,000円前後で購入できます。
回し車

先述したように、デグーは非常に活発な動物です。運動ができないと大きなストレスになってしまうので、ハムスターでもおなじみの回し車をデグーの場合でも準備しておきましょう。回し車は、大体3,000円~4,000円程度で用意できます。
ステージ・パーチ
ステージやパーチも、デグーの運動用としてケージ内に設置しておきましょう。パーチというのは、ケージのレイアウトに使用する木のオブジェで、取り付けておくことでアスレチックのような感覚で遊んでくれます。なおステージやパーチは、それぞれで1個あたり1,000円~2,000円前後で購入できます。
止まり木・かじり木
止まり木・かじり木は、デグーのおもちゃ的なアイテムですが、実は健康のためにも大切なグッズ。かじれるおもちゃを用意しておくことで、歯の伸びすぎやストレスを防ぐ意味があります。止まり木のようにしておけば、上り下りの運動にも効果的。なお止まり木・かじり木は、500円~2,000円程度で買えます。
ペット用ヒーター
デグーの飼育環境では、一定の気温を維持することも非常に重要。暑すぎても寒すぎてもデグーにとっては体に毒なので、空調なども使いながら調整します。特に冬場の保温のためには、ペット用ヒーターがあるのがベスト。ケージに取り付けたりマットタイプだったりと、さまざまな種類がありますが、3,000円~10,000円程度が相場です。
お手入れ・掃除グッズ
きちんと衛生的な飼育環境を維持するためにも、お手入れ・掃除グッズは不可欠。基本的にはトイレもケージ内でするので、消臭・尿石取りなどのスプレーを用意しておくと便利でしょう。こうしたお手入れ・掃除グッズも、500円~2,000円程度で準備できます。
ここまでに見てきた飼育用品をすべて購入したとして計算してみると、初期費用は25,000円~51,000円はかかることになります。さらに例えばノーマルタイプの7,000円のデグーを購入したら、生体価格も含めると32,000円~58,000円の費用が必要です。少なくとも35,000円前後はかかると考えておくといいでしょう。
快適なケージの選び方、ケージの設置場所
デグーにとって快適な環境を作るには、普段の生活場所となるケージをしっかりと整えておくことが大切です。では、どのようにケージを用意するといいのか、具体的なポイントを見ていきましょう。
なるべく大きいサイズのケージを選ぶ
デグーは運動量が多く、走ったりジャンプしたりするのも大好きなので、ある程度の広さがないとストレスになってしまいます。また体のサイズ感も、大きいと20cmくらいになる子もいるため、ハムスター用のケージは狭すぎておすすめできません。デグー用として市販されているケージもあるので、きちんと適したものを選ぶようにしましょう。
硬い素材のケージを選ぶ
今までにも紹介したように、デグーはかじり癖もあります。いつでも噛めるように、おもちゃやかじり木で対策をしておいたとしても、ケージもかじってしまうことがあるので要注意。硬めの素材でないと、かじって壊してしまう可能性があるため、しっかりとケージの強度にも気を付けておきましょう。
直射日光が当たる、隙間風が吹く場所を避ける
デグーは温度変化に弱く、暑いのも寒いのも苦手。そのため直射日光や隙間風によって、室温が上下しやすい窓際などには、ケージを置かないようにしましょう。できるだけデグーにとっての適温をキープできる場所に設置するようにします。
エアコンの風が直接当たる場所を避ける
前の項目と同じような理由で、空調の風が直接当たりすぎても、適切な体温を保ちにくくなるので要注意です。人間と同様に、なるべく過ごしやすい環境が作れるように配慮しましょう。
テレビやスピーカーの近くを避ける
テレビやスピーカーの音が、デグーのストレスになってしまう場合も。周りがうるさいと落ち着かないので、できるだけ静かな場所にケージを設置することも大事です。
デグーのように体の小さな生き物は、周囲からの影響を受けやすく、非常に繊細な一面があります。もちろん食事や運動などの体調管理も大切ですが、ストレスの少なさも長寿の秘訣なので、きちんと住みよい環境にしてあげましょう。
デグーの飼い方
デグーと長く一緒に暮らしていくためには、日常的なしつけやケアも心がけておくことが大切です。特に次のような部分には配慮しておくようにします。
抱っこや撫でられることに慣れさせる

デグーは、最初から人に慣れているわけではありません。まずはケージの外からの声かけなどでコミュニケーションを取りつつ、少しずつスキンシップもできるようにすると、だんだんと甘えてもいいことを理解してくれます。基本的には人に触られることを好む動物なので、徐々に慣れさせていけば、きちんとなつくようになりますよ。
名前を呼んだり話しかけたり、コミュニケーションをとる
デグーは賢い動物なので、こちらからしっかりコミュニケーションを取るようにすれば、「この人なら安心できる!」と認識してくれます。そうするうちに、ケージに近づくと甘えてくるなど、家族としての関係性を築くことが可能。名前も積極的に呼んでいくと、なんとなく覚えてくれて、声をかけたら振り返ってくれる……なんてかわいい姿が見られることもあります!
毎日“部屋んぽ”をする

やはりケージのように狭い環境にいるのは、デグーにとってはどうしても窮屈に感じてしまいます。運動量を十分に確保するためにも、毎日部屋のなかでお散歩させたほうが、健康的にもおすすめ。ケージから出せばスキンシップにもつながりますし、“部屋んぽ”で一緒に遊んであげることも大切なコミュニケーションです。
砂遊びは週に3回~5回
砂遊びには、皮脂を落とすなどの意味もあり、デグーにとってはいわばお風呂のようなもの。すっきりと清潔に保つためにも、週に何回かは定期的に砂遊びをする時間を作ってあげましょう。また砂によって汚れを取っているので、少なくとも週1回ほどは砂交換をするのがベストです。
ここまでに見てきたように、デグーのお世話をしていくことで、自然と触れ合う機会にもつながります。どんどんデグーとの親密度が高まっていけば、その分愛らしい姿にも出会いやすくなりますよ!
デグーを飼う際の注意点
デグーだけでなく、生き物を飼育する場合には、しっかりと安全面も考慮しておく必要があります。特にデグーを飼う時には、以下のような点には必ず注意しましょう。
温度・湿度管理を徹底する
デグーにとって快適な環境は、室温でいえば25度前後、湿度は50%程度といわれています。場合よっては高温のせいで亡くなってしまうケースもあるため、特に夏場なら空調は付けっぱなしにして適温に維持しましょう。また寒すぎる環境にも弱いので、前述にもあるようなペット用ヒーターなどで対策します。
コード類をかじらないよう対策する
デグーはあちこちかじる癖があり、配線されているコードなどを噛む危険があります。電気が通るコードは、かじることで感電してしまう可能性も。最悪の場合は感電死してしまうこともあるので、例えばケーブルボックスやモールで隠すなど、しっかりと対策しておく必要があります。
誤飲・誤食につながるものを放置しない
前述のかじる癖ともつながりますが、人間の赤ちゃんのように、何でもかんでも口に含んでしまう可能性があります。誤って食べたり飲みこんだりしてしまいそうなものは、例えば小さなアクセサリーなど、必ず収納するようにしましょう。
尻尾をつかまない
デグーの尻尾はなんともかわいらしいのですが、実はかなりナイーブな部分。むやみに触ってしまうと、皮膚に傷が付いてしまうこともあります。ケガをさせるだけでなく、嫌な思いをさせてしまうことにもつながるので、乱暴に扱わないように注意します。
甘いものを与えすぎない
デグーは野菜や果物なども食べられますが、糖尿病になりやすい体質があります。あまり食べ過ぎると病気になってしまうので、例えばデグー専用のおやつ(乾燥野菜など)もありますが、適量に抑えるように気をつけましょう。
例えば食べ物をはじめ、人間にとっては平気でも、デグーからすると大きな害になってしまうことは少なくありません。ここまでに出てきたように、些細なことから命に影響してしまう可能性も。こうしたデリケートな一面がある部分も、頭に入れておきましょう。
デグーのかかりやすい病気
デグーの体質や特性から、次のような病気にかかりやすい面もあります。少しでも様子がおかしい時には、必ず動物病院を受診するようにしましょう。
過剰グルーミング
例えば前足など、必要以上に毛づくろいをしてしまい、皮膚が炎症を起こしてしまう症状です。ストレスなどから、自分の体を舐めすぎてしまうケースがあります。また後述の不正咬合が原因で、過剰グルーミングにつながる場合も。やたらと毛づくろいをしている様子が見られた時には、獣医などの専門家に相談し、原因を取り除くようにします。
不正咬合
歯の噛み合わせに異常があることを不正咬合(ふせいこうごう)といい、そこから食欲低下や唾液の過剰分泌といった症状が出るケースがあります。さらに不正咬合のせいで歯を気にすることから、前足の過剰グルーミングをしてしまう場合も。一般的に不正咬合は歯の伸びすぎが原因となるため、ペレットばかりではなく、歯が削れやすい牧草も与えることで防止できます。
尾抜け
尻尾の皮膚がむけてしまう症状で、つかまれたり引っ張れたりした際に起こりやすいものです。例えば扉に尻尾が挟まるなど、衝撃を受けた時に生じるケガなので、注意深く行動を見守っておくことで防げます。
デグーは不調を隠す習性もあるので、ちょっとでも不安な症状が出ている場合には、なるべく早めに動物病院へ相談することをおすすめします。
ペット不可の物件でもデグーは飼える?
たとえデグーのような小動物であっても、基本的にはペット可の賃貸物件でなければ飼育できません。とはいえ大家さんなどに交渉や相談をすれば、飼う許可が下りる可能性もあります。どうしても飼いたい時には、一度不動産会社や物件のオーナーの方に相談してみましょう。
またペット可の物件に住んでいる際にも、何かしら動物を飼うのであれば報告する義務があります。場合によっては、入居時の敷金がプラスされることもあるので、賃貸の契約時などには不動産会社に問い合わせるようにしましょう。
もし無許可で飼っていてバレてしまったら、契約違反で強制退去になったりペットを手放さなければならなかったり、さまざまなリスクがあります。必ずペットを飼う前には、物件の管理者に申告するようにしましょう。
飼育可でも気を付けること
無事に飼育できる場合でも、やはりマンションやアパートなどの賃貸物件では、近隣住民の方々や部屋の使い方への配慮も必要。特に以下のような部分には、気を付けるようにしておきます。
騒音トラブルに注意
デグーは基本的には静かな動物ですが、部屋の防音性によっては、回し車の音などで苦情につながるケースも考えられます。意外とカラカラと回る音は気になるものなので、例えばサイレントタイプなど、静かに使いやすい種類を選んでおくのも対策方法のひとつです。
壁紙や床にキズを付けない
内装にキズを付けてしまうと、場合によっては退去時の原状回復で、多額の費用を請求される可能性もあります。デグーは特にどこでもかじる動物なので、部屋のなかで遊ばせる時には、柱などを噛まないように注意しましょう。
共用部分にケージを置かない
ベランダや廊下といった共用部分は、災害時の避難経路としても使用されるため、ペットのケージを置くことは禁止されています。また専有部分となる室内でないと、やはり温度管理もしづらいので、必ず部屋のなかで飼育するようにしましょう。
デグーを飼うための物件探しのポイント
もしデグーを飼おうと検討されている場合には、次のようなポイントがそろった物件を選ぶと、より安全かつ快適な毎日につながります。
ペット可(相談可)物件を探す
先ほども出てきたように、やはりデグーを飼おうと考えている場合には、ペットの飼育が許可されている物件を選ぶようにしましょう。ペット不可の物件では、事前に交渉するなどの手間がかかりますし、相談したところで結局住めないケースも出てきます。それなら最初からペット可の物件にしておいたほうが確実です。
飼育する部屋にエアコンがついている
部屋にエアコンがないと、デグーに必要な温度管理ができないので要注意。もしエアコンのない物件の場合、入居者側で勝手に取り付けることもできないため、適切な室温に維持できない可能性があります。動物を飼う際には、しっかりと空調設備の整った部屋を選ぶようにしましょう。
周辺にげっ歯動物の診療可能な病院がある

何かあった時にすぐ獣医に頼れるように、近隣にげっ歯動物の診療ができる病院があるか、必ず確認しておきます。単純に動物病院といっても、なかには犬や猫を専門としているなど、対応できる範囲は各院で異なるため注意が必要。いざとなってから探すのでは遅い場合もあるので、あらかじめデグーも対象にしている動物病院をチェックしておくことが重要です。
まとめ
デグーは人間と仲良くなりやすい愛嬌たっぷりの生き物ですが、一方で小動物ならではのデリケートさもあり、しっかりと飼育環境を整えることが欠かせません。入居する物件選びから注意しつつ、適したケージや飼い方などにも十分配慮しながら、大切な家族として暮らしていきましょう。大事に育てていくことで、かわいいデグーとの癒しの毎日が送れるはずです!
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